少し長めです。
暗闇の中で真っ白な包帯を解く。頭に巻いたそれをゆっくりと解きながら順は薄い笑いを浮かべた。小さなため息をついて目を細める。鏡に映る順の頭に傷はない。
「もう、消えたか。さすが、化け物の身体」
喉の奥で笑いながら順は包帯を床に捨てた。シャツのボタンを一つずつ外して胸を開く。そこにも包帯が巻かれていた。胸元が真っ赤に染まっている。赤い染みを指でなぞり、順は目を閉じた。背中がぞくりとする。
順の背中には深い傷があった。頭のそれとは違い、背中に受けた傷は大きすぎた。何とか出血は止まったが、それでも深手には違いない。あの金属の蓋は紛れもなく一トン近い重さがあった。しかも硝子を支えるために蓋の角は鋭く尖っていた。それが順の背中を直撃したのだ。さすがの治癒力でもまだ完全に傷は塞がっていない。
「痛かったなあ……。でも、あのコの顔、すっごく良かったなあ」
呟きながら順はシャツを脱いだ。背中の傷痕は包帯に隠れている。縦に二本走るそれを目を閉じて確かめる。
まるで羽根でも生えてくるみたいだ。順は内心でそう呟いて笑った。その瞬間に微かな声がする。順は手を伸ばして長い黒髪を手に取った。柔らかな髪を指に絡めて口づける。
シャツを床に落とす。順は薄笑いを浮かべて胸に巻かれた包帯を解き始めた。生々しい傷はまだ血を流している。赤い包帯が順の手に合わせて床に垂れ下がる。
「……痛くないの? 先生」
暗闇の中で一対の瞳が光る。順は柔らかく笑って幼い少女の頭を撫ぜた。唇に残っていた精液を指で掬い取る。
「痛いよ。でも気持ちいいから」
言いながら順は包帯を全部解いた。指についた自分の精液を舌先で舐める。鏡に映った順の胸には大きな傷が出来ていた。これはあの時、蓋zにつけられた傷ではない。今もまだ、傷は進化を続けている。
刀で切られた時のこと、思い出すなあ。呟きながら順はその場に胡座をかいた。かつて水輝と戦った時、青い刀が胸に大きな傷を残した。あの時とそっくりな傷が今の順の胸に刻まれている。
うっとりとした目をして少女が順に寄る。七号と呼ばれる少女を腕に抱え、順は目を閉じた。小さな舌が傷口を這う。震えるほどの快感と痛みが身体を駆け抜ける。順は少女の頭に手を伸ばし、そこにはまっているヘッドセットを取り去った。
黒い装置が形を変える。順の手の中で集束したそれは黒い宝珠になった。
「ななちゃん。美味しい?」
耳元に囁きながら順は手を少女の背にあてがった。少女は唾液の音を立てながら夢中で順の血を啜っている。そんな少女の背中に順はそっと黒宝珠を押し付けた。
かつて風龍神の長が潰えた時、その器だけが地上に残された。龍神の器が魂の消滅後、地上に残ることは通常はあり得ない。だがその風龍神は残った。そしてその器から作られたのが順と都子だった。
「せんせぇ……気持ちいい」
順の腕の中で小さな頭を振り、少女が呟く。順は嗤いを浮かべて少女の体内に黒い宝珠を埋め込んだ。そして手を滑らせて少女の下腹部を弄る。開いた腿の間を順の手が艶かしく動く。
だが順は出来そこないといわれた。都子が本当の完成品だとも言われた。順は龍神に為りきれない者となった。そして都子は順の人形となった。それらの事象を木村の血筋の者は知らない。何故ならとうに順が滅ぼしてしまったからだ。
「大分、開いてきたね。そう……もっとオレの血を飲むといいよ」
幼い少女の秘部を順は焦らすように弄った。狭い膣口に指先を入れて刺激を与える。少女は細い身体をひくつかせて微かに喘いだ。
為りきれない者が辿る道はただ一つ。一生、飢えを満たされないまま龍宝珠を狩り続ける。一度、手にしてしまった輝きの味はそいつの理性を狂わせる。そしてまた龍宝珠を求める。それがハンターと呼ばれる者たちだ。
かつて水輝はそう言った。それが唯一、ハンターの生きる道なのだと言われた。だが順はそんな水輝に刃を向けた。力の差は歴然としていたし、勝てる気もなかった。ただ、力に晒されて一瞬で滅ぼされるだろう。そうも思っていた。
だがオレは生きている。順はそう呟きながら小さな身体に手を伸ばした。片手で秘部を弄りながら、もう片方の手で細い胸を弄る。小さな乳首を指先で撫でると、少女はびくりと身体を震わせた。
力と立場を駆使して龍神を狩る。それは順の生きる術だった。何度も龍神を屠っている内に、次第に力は器の中へと溜まっていく。だがその大半は器の維持のために使われる。それは判っていた。それでも順は飢えを満たすために夜毎、龍神を手にかける。
「今日は奥まで入れようね。さあ、力を抜いて」
声をかけると少女の身体からふっ、と力が抜ける。順は嗤いながら膣の奥へと指を運んだ。肉が軋みを上げて順の侵入を拒絶する。だが順は容赦しなかった。血の滴る膣に指を出入りさせる。少女は声を殺して順の胸に顔を埋めた。
たった一つの輝きを手に入れたかったから。順はふと、口許に浮かんでいた嗤いを消した。少女は夢中で血を舐めている。その頭を静かに撫ぜ、順は目を閉じた。
手段は何でも良かった。それを手に入れるためになら何でも出来ると思った。だから罠を張って陥れた。例え罵られると判っていても、順はそれでも輝きを求めたのだ。
「ほら。もう二本も入ったよ。ななちゃん、痛い?」
痛みすらきっとわからないのだろう。飢えた獣のように少女は順の血を啜っている。順はその様子に目を細め、次いで鏡を見た。幼い少女を抱えた自分が見える。その顔には狂気じみた笑みが浮かんでいる。
空色の目が細くなる。少女は小さく喘いで順の傷口に舌を差し込んだ。肉の裂け目を舌でなぞる。順は思わず吐息をついて眉間に皺を寄せた。心地良い痛みと快感が襲ってくる。
生きててもつまんないし。ずっとおなかが空いてるし。それならもう、生きてても仕方ないじゃん。順はその思いをだが誰にも打ち明けなかった。内側に秘めたことで更に思いは強くなる。
死んじゃおっかな。何度もそう思った。あの輝きが別の誰かを見ていることを知っていたから、だからそう思った。それでも諦めなかったのは、輝きの求めるそれが全く別の者を追っていたからだ。
「あ、出そう。入れるよ、ななちゃん」
そう囁いて順は膣から指を抜いた。そそり立ったペニスを狭い膣にねじ込む。溜まっていた快感が狭い膣壁に擦られて一気に外に溢れる。順は薄く嗤いながら少女の膣の奥に射精した。だが衝動はまだおさまらない。順は細い少女の腰を抱えて無造作に上下に揺すった。
「きゃふっ!」
少女が声を上げて股間を押さえようとする。だが順は構わず少女を揺すった。短く断続的に声を上げて少女が仰け反る。細い身体がしなって反り返る。順はそのまま少女の腰を落とした。膣の奥にペニスが届く。
「こっちにもあげる。ほら、もっと舐めて」
既に腸内の排泄物は飛ばしてある。順はすぼまった少女の肛門に手を伸ばした。膣をペニスで突いたまま、指先で肛門を捏ねる。少女は高い声で喘ぎながら順の胸に舌を這わせた。最初はぎこちなかった舌の動きが次第に艶かしい蠢きに変化する。
「あっ! せっ、先生っ! そっちは、だめえ!」
高い声で少女が鳴く。順は嗤って少女の肛門に小指の先を挿れた。少女が嫌がって暴れようとする。順は片手に少女の身体をしっかりと抱えて小指を動かした。
「おもらししちゃいそうなんでしょ?」
順が肛門から小指を抜いた途端、少女が泣きながら頷く。口許に指を寄せ、順は自分の人差し指を舐めた。唾液を充分に絡めて再び少女の腰に伸ばす。
「あっ、いやっ、やだ! 先生! もれちゃ……ああ!」
元々狭かった膣が更に締まる。順は嗤いながら少女の肛門を人差し指で犯した。生暖かいものが腿を流れる。少女は泣きながら漏らしていた。それでも順の血を求めて舌は胸を這いまわっている。
背中がぞくぞくする。順は脳裏に優一郎の姿を思い浮かべていた。あのコ、どんな声で鳴くかなあ。きっといい顔するよね。そう内心で呟く。
「ほぉら。だんだん良くなってきたでしょ? 顔が違うよ、ななちゃん」
既に少女の肛門は順の指を二本、咥えこんでいる。少女は甘い声で喘ぎながら順の血を舐めた。時折、先生と思い出したように呼びかける。
「順だよ、ななちゃん。オレのこと順って呼んでごらん」
そう言いながら順は膣内に射精した。少女の快楽に歪んだ顔と優一郎の顔が重なる。息をついた順の胸の中で少女が名を呟く。その瞬間、少女の体内で黒宝珠が弾けた。
「そう、順だよ。……ななちゃん。いい顔してるね」
肛門から指を抜く。順はその手を少女の胸に運んだ。狙いをつけて指を胸の中へと潜らせる。少女は腰をひくつかせたが無言だった。
小さな輝きが指に触れる。順は指先で輝きをつまんだ。まだ幼いその輝きを少女の胸から抜き取る。その瞬間、少女の身体が大きく跳ねた。
「大丈夫。残さず食べてあげるよ。キミもそれを望んでいたでしょ?」
口に輝きを運ぶ。順は嗤って少女の身体を大きく揺すった。脱力した少女の身体が揺れる。
前に『冥界への案内人』という順が主人公の話を公開したのですが……
その頃からは想像出来ない感じに性格が変わりました。