※この作品はR-18です。

魂の座 一部 凍えた魂   作:伊駒辰葉

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エロシーンの続きです。
ていうか、由梨佳のセリフが昭和wwww


チェックだけのはずが 2

 そして長い年月を経ても、機体製作者である総一郎は由梨佳の機体をバージョンアップしようとはしない。細かい部分については改良が何度も行われているが、機体の構造そのものについては全く変えられてはいないのだ。

 

 黒い鞄から一つの器具を取り上げる。由梨佳はため息をつきつつ多輝に向き直った。機体性能の差は当人の意志とは無関係だ。ヒューマノイドの機体は製作の意図や理念、その他の事項が絡まって出来上がる。だからこそ、多輝の機体の出来が素晴らしいことも多輝自身の意志とは全く無関係なのだ。そう思い直して由梨佳は改めて多輝の女性器を覗き込んだ。

 

「愛されてるわね」

 

 ぽつりと呟いて由梨佳は器具を多輝の股間へと滑らせた。慌てたように振り返りかけた多輝が短い悲鳴を上げる。由梨佳は生真面目な顔でバイブに似た器具を多輝の膣へ挿入していた。

 

 細く柔らかな器具がゆっくりと膣の奥へと進む。携帯端末に表示される機体の常態を確認し、由梨佳は首を傾げた。確かに多輝の機体は人によく似ている。が、膣に大きな異物……つまり、男性器の入った形跡が全くない。要するに処女膜らしきものがきっちりと残っているのだ。

 

「やっ、な、なんで!?」

 

 多輝が由梨佳の手の動きに反応して甘い声を上げる。だが由梨佳は厳しい顔で端末の画面を覗き込んでいた。ヒューマノイドには性的快楽が欠かせない。だが多輝はどうもこれまで男性と交わったことがないようだ。それでいて機体状態はほぼベストの数値で維持されている。こんなことがあるだろうか。

 

「もしかして、あなた、Cはまだなの?」

 

 そう告げて由梨佳は器具で膣壁を刺激した。途端に多輝が息を殺して背中を反らす。由梨佳は多輝の反応に首を傾げた。感度は抜群だ。問題はない。なのにどうしてだろう。疑問が由梨佳の頭の中を巡る。

 

「い、いやっ、Cって、言われても……っ。んあっ!」

 

 震える多輝の腰を押さえ、由梨佳は淡々と器具を前後させた。

 

「優一郎はあなたを抱かなかったの?」

 

 今度は言い方を変えてみる。すると多輝は真っ赤になって肩越しに振り返った。その目が快感に潤んでいる。それを見た由梨佳の胸に奇妙な感覚が生まれた。あの頃、水輝は決してそんな目をしたことがない。由梨佳はあり得ないものでも見ている気分だった。

 

「えっと……そのっ、あ! 駄目っ! そんなにされたら……っ!」

 

 グラフで表された多輝の機体の状態を眺めつつ、由梨佳は一つのことに思い至った。女性器と同様に反応している部位がある。それは多輝の女性器の後ろ、肛門部分だった。由梨佳が膣を刺激するたびにその部位の感覚が鋭くなっている。

 

「もしかして、後ろもチェックが必要かしら?」

 

 ヒューマノイドの排泄口は人のそれとある意味では同様の用いられ方をする。時には腸そのものがなく、廃棄物の処理に女性器を使用することもあるが、それは稀な例だ。由梨佳は困ったように笑って多輝の肛門に手を伸ばした。より人らしく、という目的からなのか、多輝のその部位は他のヒューマノイドとは違って快楽を覚えるように設定されているらしい。

 

「あっ、だめ、そこは……」

 

 由梨佳は弱々しく嫌がる多輝の肛門に指先をあてがった。軽く揉むとそれだけで膣から愛液が流れてくる。やはり感じているのだ。そう理解した由梨佳は頷いた。

 

「ここも性感帯になっているのね?」

 

 膣から器具を引き抜く。由梨佳は愛液に塗れたそれを多輝の肛門にあてがった。快感を覚えているからか、多輝の肛門は拡きつつある。由梨佳はしっかりと肛門を指でほぐしてから静かに器具を挿入した。

 

「あっ、だめ、だめだってば、あぁっ!」

 

 激しい声を上げながら多輝が腰を振る。同時に画面の中のグラフが一気に跳ね上がる。由梨佳は納得顔で頷きながら、ゆっくりと器具を動かした。

 

「優一郎とはアナルセックスをしてたのね?」

 

 多輝の機体状態をチェックしながら由梨佳はそう告げた。だが多輝は既に快感に溺れているらしく、返答がない。由梨佳は困った顔で笑いながら多輝に挿入した器具を軽く押し出した。弾かれたように多輝が背を反らし、激しい声を上げる。

 

「あっ、んっ! だめっ、だめぇっ!!」

 

 よがる多輝を見ているうちに由梨佳の胸にごく小さな欲求が生まれた。水輝の形をしているのも由梨佳の欲求をそそる原因だった。もっと虐めてみたらどうなるだろう。ささやかなその欲望を由梨佳は慌てて心の底に沈めた。

 

「抜くわよ」

 

 静かに告げて器具を引く。ずるり、と音を立てて器具は肛門から抜けた。脱力した多輝がベッドに身体を横たえる。どうやら由梨佳の知らない内に多輝は達してしまったらしい。そのことに気付いて由梨佳は息をついて苦笑した。

 

 汚れた多輝の機体を洗浄し、寝かしつける。全てのチェックを終えて由梨佳は客室を出た。ドアを閉めるとどっと疲れが押し寄せてくる。由梨佳は鞄を片手に立城の執務室に向かった。

 

 そういえば一週間、してない。由梨佳はふとそんなことを思った。ヒューマノイドが性的快楽を得ないということは自殺行為に等しい。誰かに抱かれていない時、由梨佳は仕方なく自慰に耽った。確かにある程度の快感は得られるが、それでも満たされた気持ちにはなれない。由梨佳はため息をつきながら長い廊下を歩いていった。

 

 広々とした屋敷の廊下には柔らかな光が点々と灯されている。淡い光の下を歩き、由梨佳は大きな扉の前にたどり着いた。立城がいつも使用している執務室だ。とにかくあの子の機体状態を報告しないと。そう思い直して由梨佳は執務室のドアをノックした。

 

「どうぞ」

 

 僅かな間の後に穏やかな返答が聞こえてくる。由梨佳は静かにドアを開けて執務室に入ろうとした。だが室内は真っ暗で、部屋の主の姿は見えない。驚きに息を飲んだ由梨佳は慌てて執務室に駆け込んだ。

 

「立城さん?」

 

 由梨佳は立城を呼びながら執務室の中を見回した。いつもと部屋の様子に違いはない。だが立城がいつも座っている執務机の前の椅子は空席だった。焦って周囲に視線を向ける。そして由梨佳は壁際にいる立城を見つけた。立城は壁にもたれて力なく床に座っている。

 

「立城さん、どうなさったんですか?」

 

 慌てて由梨佳は立城に駆け寄ろうとした。だが近づく直前に立城が俯けていた顔を上げる。

 

「それ以上、近づかない方がいいですよ」

「えっ、あっ……」

 

 一枚の絵画の下に座る立城の手前で由梨佳はぴたりと足を止めた。目を凝らすとだんだんと様子が見えてくる。薄い月光に包まれるようにして座った立城の服は乱れていた。シャツのボタンは全て開き、ズボンのジッパーは下がったままになっている。そして股間に屹立しているものを見止めた由梨佳は慌てて目を上げた。立城の口許にこびりついている血の跡を見止めて息を飲む。




今時、Cとか言うんだろうか……。
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