※この作品はR-18です。

魂の座 一部 凍えた魂   作:伊駒辰葉

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機械なのでエロというべきか……。
局部が見えたとこまでです。


朝のあそこチェック開始 3

「恥ずかしいのはわかるわ……。わたしもヒューマノイドだから。今話した試作機というのはわたしのことよ」

「えっ!」

 

 多輝は慌てて由梨佳を見た。由梨佳が人ではないなどとこれっぽっちも思わなかった。多輝は口早に由梨佳にそう告げた。由梨佳はどこか悲しみの漂う笑みを浮かべている。余程辛い目にあったのか。多輝は痛ましさに思わず顔を歪めた。

 

「でも、あの……その、おれ、やり方とか……知らないし」

 

 かつて男であった頃、多輝はその容姿を利用して色んな女性を抱いた。時にはわざと女性に自慰を要求したこともある。何度も交わる内に当然のように女性の自慰行為についての知識は得ている筈なのだ。だがこの時の多輝はそんな過去のことを思い出すことが出来なかった。ひたすら真っ赤になって照れる。

 

「あの、ほっ、ほんとにしなきゃ駄目、ですか?」

 

 不安と恥ずかしさのために手が小刻みに震える。多輝の持つカップの中で紅茶がさざなみを立てた。

 

「絶対しなきゃだめ。実際に、死にかけたわたしが言うんだから確かよ」

 

 生真面目な顔で由梨佳が頷く。その言葉に嘘などないだろう。多輝は由梨佳の言葉にはい、と頷いた。ふと目を落とすとカップの中で紅茶が揺れているのが見えた。慌てて冷めた紅茶を飲み干す。

 

「わかり、ました。でも、あの」

 

 多輝は俯いて言葉を濁した。由梨佳が優しくそんな多輝を促す。多輝は決意を固めて顔を上げた。

 

「やり方を教えてください。おれ、よくわかんなくて」

「えっと、そうよね。知らないなら教えないと。今日の授業の予定を差し替えましょう」

 

 一転して由梨佳が慌てたように告げる。多輝は不思議に思いながら首を傾げた。次いで理解する。ヒューマノイドが自慰なしで維持できないなら、当然、多輝もそのやり方くらいは知っていると思っていたのだろう。多輝は納得顔で頷いて素直に由梨佳に頭を下げた。

 

「すんません、お手数かけます」

 

 そう言ってから多輝は身体の痛みを堪えてベッドから降りた。空になったカップをテーブルに置く。困惑顔で立ち尽くしている由梨佳の前に立ち、多輝は改めて頭を下げた。

 

「よろしくお願いします、由梨佳先生」

 

 深く頭を下げた多輝の髪が零れて落ちる。紺色のその髪を背中に追いやり、多輝は真面目な顔で由梨佳を見つめた。すると慌てたように由梨佳が告げる。

 

「こちらこそ……。あっ、立たなくていいのよ辛いでしょ?」

 

 有無を言わせず多輝の背を押し、由梨佳が前に進む。多輝は押される格好でベッドに戻った。だがベッドの縁に足をかけた途端、電撃のような痛みが全身を貫く。多輝は思わず呻いて身体の動きをぴたりと止めた。

 

「明らかに運動神経系統がおかしくなってるわね」

 

 痛ましさに目を細め、由梨佳が呟く。多輝は懸命に痛みを堪えて何とかベッドに這い上がった。乱れたネグリジェを整えて深く息をつく。

 

「今朝からずっとこんな感じで。何か身体ん中に変なものでも詰まってるみたい」

 

 多輝の痛みは下腹部を中心に広がっている。そのことを多輝は由梨佳に説明した。由梨佳は黙って頷いている。

 

「もうしわけないけど、機体ログをチェックさせてもらうわよ?」

「あ、はい」

 

 機体チェックは女性器に専用の器具を差し込んで行われる。多輝は出来るだけ痛む身体を刺激しないように下着をずらした。両足から下着を抜いて仰向けになる。膝を立てて軽く足を開いたところで多輝は由梨佳を見やった。

 

「お願いします」

「それでは、挿入するわ。力を抜いて」

 

 白衣のポケットから器具を取り出した由梨佳は、その器具から伸びるコードを端末に差し込んだ。それからおもむろに多輝の足元に回る。多輝は言われた通りに全身の力を抜いた。

 

 ひんやりとした感触が敏感な女性器に触れる。多輝は思わずびくりと身体を震わせて目を閉じた。ここで興奮してはいけない。誰に言われるでもなく多輝は自分にそう命じた。

 

 するり、と器具が滑って膣内に挿入される。その異物感に多輝は懸命に声を殺した。膣壁を柔らかく擦られる感覚が快楽となる。多輝はネグリジェをつかんで息を潜めた。

 

「性感系統は異常無いみたいね。気持ちよかったら声出してもいいのよ」

 

 由梨佳が悪戯っぽく笑いながら告げる。多輝は素直に我慢していた呼吸を楽にした。小さな喘ぎが自然に唇から漏れる。由梨佳はそんな多輝に満足そうに頷き、手元の端末に目を落とした。

 

「せんせ……い。どう……ですか」

 

 掠れた喘ぎの隙間に多輝はそう訊ねた。すると由梨佳が目だけを端末から上げる。その顔には優しい笑みが浮かんでいた。

 

「大丈夫よ。故障してるけど、たいした故障じゃないわ」

 

 やっぱり壊れてるんだ。多輝は内心でそう呟いた。この痛み方は普通ではない。きっと機体のどこかに異常が発生しているのだろうとは思っていた。だが実際に由梨佳に故障、と言われると痛みが余計に酷くなった気がする。多輝は落胆した顔になった。




突っ込んで調べる機械的なものは、まだこの頃は曖昧でして……(汗)
何しろ携帯電話が新しかった時代なのでかなり古いです。当然、スマホなんかありませんでした。
携帯端末とか端末って書いてて良かったと今になって思いますねw
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