あと、本性はやっぱり変わらないというw
「んっ、あっ! 入れて! おねがい! いれてぇ!!」
淫らに腰を振りながら多輝はそう叫んだ。由梨佳は微笑みを浮かべて多輝の膣口に一気に指を突き入れた。激しく愛撫され、多輝は一気に快楽の頂点へと上り詰めた。焦らされた分だけ快感が深くなる。
「あっ! ああっ! あっ! ゆっ……いいっ、いいっ! いいのぉ!!」
脳裏に誰かの面影が蘇る。多輝は激しい声を上げながら腰を大きく前後させた。ベッドから浮いた女性器から愛液が滴って落ちる。由梨佳は黙したままで多輝の膣を何度も攻めた。立て続けに襲ってくる快楽に多輝は掠れた声でその名を呼びかけた。だが口にする前に何かが言葉を消し去っていく。
激しい快感がゆっくりと遠のいていく。多輝はぼんやりとした眼差しを天井に向けて肩で息をついた。由梨佳は汚れてしまった手をタオルで丁寧に拭いている。その後に由梨佳は多輝の女性器を洗浄し始めた。
「先生……どうもありがとう」
まだぼやけている目をこすりながら多輝は小声でそう告げた。すると由梨佳がぴたりと手を止める。そして目を上げた由梨佳は戸惑った面持ちで答えた。
「いえ、いいのよ」
どうしたのだろう。多輝はそんな由梨佳の表情を見て不安になった。もしかしたら自分の反応はどこかおかしかったのだろうか。そんな疑問がわいてくる。
「あの、先生。もし良かったら」
そこで多輝は言葉を区切った。なに? と由梨佳が訊き返す。どうしよう、と思いながら多輝は言葉を続けられなかった。由梨佳は自分の望むままに快楽を与えてくれた。それはヒューマノイドの機体には絶対不可欠だ。それなら由梨佳はどうなのだろう。多輝はそこまでを考えて由梨佳に目を戻した。由梨佳は多輝の言葉の続きを待って手を止めたままだ。
「あのっ、先生!」
多輝はそこで勢いよく身体を起こした。急に動いたことに驚いたのだろう。由梨佳が小さな悲鳴を上げる。まだどことなく暗い表情の由梨佳の肩を多輝は強くつかんだ。
「どうしたの? まだ、女性器がうずくの?」
由梨佳が優しく微笑みながら問い掛ける。多輝はその表情を我慢しているのだ、と受け取った。そのまま由梨佳をベッドに押し倒す。たとえ記憶がなくとも多輝の身体はかつての記憶をきちんと持っていた。自然に由梨佳の胸元に手が伸びる。
「先生はおれが嫌いですか?」
真面目な顔で多輝は由梨佳に問い掛けた。だが身体が反射的に動く。多輝は自然な動きで由梨佳のブラウスのボタンを一つずつ外していった。
「ちょっと……やめなさい!」
厳しい声が飛んでくる。多輝は手を止めて由梨佳を解放した。俯いてごめんなさい、と小さな声で詫びる。由梨佳はため息をつきながらブラウスの前を閉じた。
「ごめんなさい。その、あなたの気持ちは嬉しいわ。だけど、その……」
由梨佳は困惑を隠さずそう告げた。多輝は俯いたまま、呟くように告げた。
「ごめんなさい……由梨佳先生も気持ち良くないたいかなって思ったから」
軽率だった。多輝は心底、自分の行動を悔いた。誰もが自分のように欲情する訳ではないのかも知れない。反省する多輝を慰めるように由梨佳はにっこりと笑った。
「安心なさい、これでも子持ちの人妻なんだから」
「あっ」
多輝は慌てて口を押さえた。申し訳なさで胸がいっぱいになる。そうだ。由梨佳は結婚しているのだ。自分がでしゃばらなくてもきっと夫である誰かが由梨佳を気持ち良くさせてくれる。多輝はそのことに思い至らなかった自分を深く反省した。
「いいのよ。あなたが優しい子だってことは良くわかったから。だけど、言葉遣いとかは少しづつ直していきましょうね」
「ご、ごめんなさい。旦那さんを差し置いておれとだなんて、嫌ですよね」
由梨佳の表情に陰がさす。だがそのことに多輝は気付かなかった。俯いて唇を噛む。自分が親切でしようと思ったことが裏目に出たことで、多輝は情けない気持ちになった。
だが多輝はふと思った。それでもしてもらうばかりでは申し訳ない。せめて何かお返しが出来ないだろうか。
「あの、先生?」
おずおずと声をかける。多輝の不安を読み取ったのか、由梨佳は優しく微笑んだ。なあに、と柔らかに問い返される。
「キスだけ、してもいいですか?」
「いいわよ」
そう言って由梨佳は静かに目を閉じた。多輝は膝で由梨佳に寄り、その肩に手をかけた。自然と手が伸びて由梨佳の頬を優しく包む。静かに口づけて由梨佳の唇をそっと舌で割り開く。一瞬、由梨佳の身体が震えたが、そのことに多輝は気付かなかった。
労わるように由梨佳の口の中を愛撫する。由梨佳も多輝の口づけに応え、優しくその舌を吸った。だがしばらくして由梨佳は唐突に多輝の身体を押し戻した。急に拒絶された多輝は驚いて目を見張った。
「もう! いきなりディープキスなんてルール違反よ」
赤い顔をして由梨佳は口許を押さえていた。多輝から顔を背けている。多輝は由梨佳が怒っているのかと不安になった。何かがまずかったのだろうか。うろたえる多輝にだが、由梨佳はにっこりと笑ってみせた。
「あなた、男の子だったら凄いプレイボーイになったかもね」
そう言い置いて由梨佳が部屋を後にする。残された多輝はその言葉の意味を考えて首を捻っていた。
まあ、記憶が飛んでる分、ちょっとは紳士的? になってるかも知れませんがー。
TSしてるのに女を落としにいこうとする辺り、本性がww
相手は機械ですけども!