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優一郎はその場に置いてあった鞄を探り始めた。だが目的のものはないのだろう。優一郎のため息がトンネルの中に響く。多輝は何とか呼吸を整えて目を閉じた。
鞄の中から優一郎は一台の端末を取り出した。携帯用の小型のものだがカメラで映像撮影も出来るものだ。目を開けた多輝はそれを見止めて目を見張った。以前、そのカメラで執拗に女性器を撮影されたことを思い出したのだ。
「あっ、あのな! 別におれ、ほんとに何とも」
「とりあえず、股間の状態を確認して記録させてくれないか? セッティングミスなら修正が必要だから」
多輝の言葉を遮って優一郎が告げる。圧されるようにして多輝は黙り込んだ。確かに機体の異常であれば修正もしなければならないだろう。だが、これは違う。そのことは判っていたが、多輝ははっきりと優一郎に伝えることが出来なかった。言われるままにトンネルの壁に手をつく。
「ちょっとだけだからな!」
投げ捨てるように叫び、多輝はジーンズのミニスカートをめくった。突き出した尻が丸見えになる。下着に包まれたままの多輝の尻を優一郎はしみじみと眺めた。
「ショーツをずらして、女性器ユニットを露出させてくれるかい?」
平然と優一郎が告げるのに対し、多輝は慌てて言い返した。
「おれがかよ!?」
「ごめん。もしかして恥ずかしい?」
あっさりと優一郎が返す。多輝は何事かを言い返そうとしたが、結局思ったことは言葉にはならなかった。何故なら肩越しに振り返った優一郎の両手はきっちり塞がっていたからだ。
渋々と下着をずらす。優一郎の視線を感じるだけで新たな愛液が筋になって多輝の腿を伝った。膝まで下着を下ろしてから改めて壁に手をつく。すると多輝の背後で優一郎が動く気配がした。
「クリトリスの勃起レベルも4か……。合成愛液の分泌も多すぎるね」
優一郎は顔を近づけて多輝の陰部を覗き込んだ。温かい息が股間にかかる。多輝は思わずびくりと身を竦め、声を必死で殺した。どんなに我慢していても、優一郎には機体の状態などすぐにばれてしまう。だったらせめて声だけは出さないようにしよう。的外れな決心から、多輝は懸命に声を殺していたのだ。だがその努力もすぐに続かなくなった。何故なら優一郎が唐突に何かで多輝のクリトリスをつついたからだ。
「ひぅっ!」
ひんやりとした感触に漏れた多輝の声は、本人が思っていた以上によく響いた。トンネルの中に反響した自分の艶かしい声に泣きたい気持ちになる。多輝は片手で口を塞ぎ、涙の浮かんだ目で優一郎を見返った。だが、腰辺りで動いている優一郎が何を持っているのかがはっきりと見えない。
「あっ、そ、そこは駄目……っ! や、やだって!」
手の中で多輝は思わずそう叫んだ。何かが多輝のクリトリスをこねる。決して傷つくような硬さではないがひんやりとした感触には変わりない。背筋を駆け上る不思議な快感に多輝は熱い息を吐いた。
優一郎は手にした器具の一つで多輝の股間を弄っていた。父親によく似ていると言われている面立ちに、薄い笑みが浮かんでいる。反対の手に持った端末のカメラを器用に動かし、優一郎は器具で多輝を弄りながらきっちりと女性器の撮影をしていた。
「この三日間くらい、君との接触をわざと少なくしてたわけだけど」
端末の画面には多輝の女性器が大きく映し出されている。その画面と実際の多輝の女性器を見比べながら優一郎は続けた。
「自慰はどれくらいしてたの?」
喋っている間にも優一郎の右手は動き続け、多輝のクリトリスは真っ赤に勃起していった。つるん、とクリトリスから器具が滑り、陰唇へと辿り着く。その度に優一郎はまたクリトリスに器具を滑らせる。そうやって多輝を徐々に刺激しているのだ。多輝は意図的に欲情させられていることにも気付かず、優一郎にされるがままに快楽に震えていた。
「やっ! 駄目、だって……ううっ!」
器具がゆっくりと滑る。多輝は質問に答えることも出来ず、ただ頭を横に振った。器具はクリトリスを刺激し、陰唇をくすぐり、そして最後に多輝の肛門へと辿り着く。柔らかな器具はやがて執拗に多輝の肛門付近を弄り始めた。
「ん……んっうふ」
「ここ。拡げるよ」
静かな優一郎の声に多輝は夢中で頷いた。既に多輝の肛門は快楽によって拡き始めている。それというのも、優一郎がこれまで多輝のその部位に快感を与え続けていたからだ。決して膣には男性器を挿入せず、あくまでも多輝の尻にのみ快楽を与える。そのことによって、多輝の肛門は快楽を覚えると反射的に男性器を受け入れるようになっているのだ。
だが、生身の身体とは違い、多輝のそれは機械仕掛けになっている。気分次第で機体の部位が別の役割を果たすことはない。多輝が女性器だけではなく、本来は排泄口として機能する部位で快感を得られるのは、ひとえに優一郎が意図的にそう作成したからだ。けれど、そのことを多輝はまだ知らない。
優一郎は手にしていた端末を無言で地面に置いた。端末の側面から伸びるコードに繋がっているのは多輝を弄っている器具だ。それは常日頃、多輝以外のヒューマノイドの機体内をチェックする役割を果たす器具だった。
優一郎くんも変態的というか……後ろを先に覚え込ませるとか……w
あ、でも全編通してこの二人は男同士ではエロは1度もない気がします。