「なっ、何でここに」
軽い口づけの後に未亜は慌てたようにそう告げた。化粧が取れてもその顔の愛らしさには変わりない。水輝は笑ってその頬に指を滑らせた。
「だって未亜ちゃん、化粧し直してきそうだったから」
図星だったのだろう。未亜が真っ赤になる。水輝は小さく笑って再び未亜に唇を寄せた。今度は深く口づける。唇を割り開いて舌を忍ばせると、未亜は軽く息をついて水輝の口づけに応えた。
じわじわとした欲望が心に生まれる。未亜はここで今日、彼氏である男と初めての夜を迎える筈だった。だが現実にはまだ知り合ったばかりの男に抱かれている。その背徳感が水輝の意識に流れ込んできたのだ。
「未亜ちゃん、今まで男に抱かれたことないだろ?」
水輝が未亜を選んだのには幾つか理由がある。条件が揃わなければ抱いても仕方ない。水輝は未亜が処女であることを知っていた。純粋な血が保たれていること。声を聞き取れること。器に耐性があること。それらの条件を満たしているのが未亜なのだ。
水輝の言葉に未亜が声をなくす。水輝は薄い嗤いを浮かべて未亜の耳朶に口づけした。優しく噛むと未亜がびくりと震える。舌先で耳を舐める。すると微かに未亜が声を漏らした。
剥き出しになった肌が触れ合う。それまで緊張に身を硬くしていた未亜は水輝の愛撫に目を細めた。熱い息が唇から零れる。水音にかき消されたその息遣いを水輝はしっかりと感じ取った。未亜を壁に押し付けたまま、耳にだけ愛撫する。
「はっ、初めてなの……。お願い、優しくして」
水輝に耳を執拗に愛撫され、未亜は降参したようにそう呟いた。水輝は顔を上げてにっこりと笑った。その顔を見た未亜がほっと息をつく。
「やだ」
「えっ!?」
微笑んだまま告げた水輝に未亜は驚きの声を返した。だがそれを聞き取る前に水輝は動いていた。未亜の乳房を強くつかむ。半ば勃っていた乳首は唐突な刺激を受けて水輝の手の中で硬くしこった。
「ここまで優しくしてやっただろ? しかもおれには珍しく精一杯、出来るだけ」
「え、あの、だって、でも!」
口許にはっきりとした嗤いを刻んだ水輝はうろたえる未亜の乳房を強く揉んだ。水輝の変貌ぶりに戸惑っているのだろう。未亜は泣きそうな顔で水輝を見つめている。
「大丈夫。狂うくらいいいから」
嗤いを浮かべてそう告げ、水輝はするりと手を動かした。まだ誰も犯したことのない部分へ指を滑らせる。未亜は唐突な刺激に息を飲んだ。
「あっ、いや! やめてっ!」
指先で翳りの中を探る。水輝はじりじりと指先で未亜の秘部を辿っていた。恐怖に歪んだ未亜の顔を眺めながら指先で敏感な部分を探り当てる。硬くしこったクリトリスに中指をあてがい、水輝はその指で未亜の身体を支えるように手を持ち上げた。
「やだ! 痛いっ」
痛みに悲鳴を上げる未亜の股間を強く握る。未亜は懸命に水輝から逃れようと暴れ始めた。腕を振りまわす。だが水輝は身体で未亜の動きを封じた。身体が密着すると未亜の乳房が水輝の身体に強く押される。
未亜の声がほんの僅かの間、途切れる。その瞬間を狙って水輝は指の力を抜いた。強く握っていた未亜の小陰唇をそっと割り開き、中で熱くしこっているクリトリスを優しく撫でる。先ほどとは全く違う、柔らかな水輝の指の動きに未亜が吐息をついた。
「ほら、気持ちいいだろ? 未亜ちゃん」
水輝は未亜の耳元に低い声でそう囁いた。全身から未亜の暗い意識が入ってくる。先ほどまではっきりと浮かんでいた復讐心が恐怖へとすりかわり、未亜の心は不安に苛まれている。水輝は注ぎ込まれる意識を吸い込んで唇を舐めた。これほど美味いのは久しぶりかも知れない。
未亜は声もなく身体を震わせている。水輝は優しく秘部を弄りながらじわじわと頭を下げた。押し潰されていた乳房が解放され、大きく揺れる。
「きゃっ! や、やだ! そんなとこ見ないで!」
それまでぼんやりとしていた未亜が急に我に返る。焦った声を上げて未亜は水輝の頭を押さえた。だがその手の力はささやかなもので、水輝の動きを止めるまでには至らない。水輝は翳りを分けて未亜の秘部に軽く口づけた。閉じていた未亜の足の間に手を入れ、強く左の腿だけを押す。
「足、ひらいてよ。でないと舐められないじゃん」
「やっ、嫌! 離して、水輝くん!」
弱々しく未亜が抵抗する。だが水輝はそんな未亜の小陰唇の間に指を入れた。軽く指を折り曲げて溢れていたそれをすくう。指先ですくった未亜の愛液は糸を引いてバスタブに落ちた。目の当たりにしたのだろう。未亜が真っ赤になる。
「こんなに濡れてるのに? 未亜ちゃん、実はそんなに嫌じゃないだろ?」
恥ずかしさに頬を染める未亜の腿を水輝は強く押した。何なく片方の足が浮く。だが未亜は全力でその力に抵抗しようとしていた。力を込めた左の足が震える。水輝は嗤ってそんな未亜の陰部に唇を寄せた。
同意の上ではあるんですが……
やり方がアレです(棒