エロシーンの続きです~。
暴れる未亜を抱え、水輝はベッドのある部屋へと戻った。濡れた未亜の身体をベッドに放り出す。
「やっぱ、ベッドじゃないと痛いし」
「……え?」
急に優しい言葉をかけられたことに驚愕したのだろう。未亜が暴れるのをやめる。僅かな期待を込めて未亜は水輝を見つめている。水輝はそんな未亜に柔らかな微笑を向けた。
「だって未亜ちゃん、良すぎて悶え狂うと思うしさ。そうなると身体に傷つきそうだったから」
そう言って水輝はいきなり未亜の両足をつかんだ。勢いよく足をひらかせる。ひっ、と息を飲んで未亜は首を横に振った。
「未亜ちゃんの身体に傷ついたらおれが嫌なの。だから移動しただけ」
「それってどういう……あっ!」
ためらいなど微塵もなかった。水輝は未亜の乳房を両手で押さえ、強引に身体を前に進めた。未亜の足の間に割って入る。
「大丈夫だって。すぐ怖くなくなるからさ」
「嫌っ! 離して!」
「……そんなに暴れるなら手足をまた縛るぜ? それともそういうプレイが好き?」
返事も待たずに水輝は未亜の両手をつかんだ。未亜の頭の上へと腕を上げる。未亜は暴れようとしたが手足の動きがままならないため、無駄にもがいただけだった。
「ベッドに拘束っと」
そう水輝が告げただけで未亜の手首には硬い金属の枷が嵌った。鎖が伸びて枕の下へとその先が入っていく。未亜は自分の手を見上げ、本格的に悲鳴を上げた。だがどれだけ暴れても水輝が施した枷が壊れることはない。もちろん、外れもしない。水輝は満足をこめて頷き、未亜の足に手を伸ばした。
「次はこっちか。足首に枷、かなあ」
考えるように水輝が呟くと未亜の足首に手首と同様に枷が嵌る。長い鎖はベッドの下へと伸びた。
「いやあ!」
未亜はベッドの上で惜しげもなくその肌を晒している。淡い電光に照らされた肌は、ところどころが光っている。水滴が付着しているからだ。水輝はやれやれ、と肩を竦めると改めて未亜の乳房に触れた。
「ほんとはおれさ。嫌がったらすぐに止めるんだけど」
屹立したペニスでゆっくりと秘部をなぞる。それまでとは打って変わった水輝の優しい声音に未亜は悲鳴を上げるのをやめた。疑いの眼差しで水輝を見つめている。水輝はその視線に応えてにやりと唇を歪めた。
「そう、未亜ちゃんが想像した通り、今日はやめる気はない」
「どうして……どうしてわたしなの? どうしてこんなことするの。何で?」
水輝が聞くだろうと思ったのだろう。未亜が必死の面持ちで訊ねる。本当は彼氏と楽しいデートをする予定だった。その予定の先にほんの少しいつもと違う経験をする筈だったのだ。
だが現に今、未亜が共にいるのは水輝だ。しかも水輝は未亜を逃す気はない。心底、恐怖している未亜の心の動きが手に取るように判る。水輝は喉の奥で笑って応えた。
「未亜ちゃんの大事な幸弘くんには代わりの女が幾らでもいる。けどおれには未亜ちゃんの代わりはいない。それだけのこと」
「……まさか……あなた」
それまで未亜の口から幸弘の名前が出たことはない。そのことに気付いたのだろう。未亜が愕然と目を見張る。水輝は人の悪い笑みを浮かべて片目を閉じた。
「そう。幸弘くんにトラブルを押し付けたのはおれ。今ごろ、知らない女に泣かれて困ってるだろうな」
幸弘は未亜に残業になったとだけ告げた。まさか別の女とトラブルを起こしているなどとはとても言えなかったのだ。そしてそのことをも水輝は知っていた。嗤って告げた水輝に未亜が鋭い眼差しを向ける。
「いい顔してるよ、未亜ちゃん。凄く綺麗だぜ」
「……絶対に許さない!」
その時だけは確かに未亜の恐怖感は吹き飛んでいたのだろう。憎しみのこもった眼差しを受け、水輝は小さく嗤った。人の感情は世界に垂れ流しになっている。感情は垂れ流しにされたままでは済まない。それは次第に積もり積もっていく。龍神たちはそれらの感情を処理する命を帯びている。もちろん、それは仕事の一端に過ぎない。それでも時折は人の力に感心するのだ。
なぜ、これほどの力を携えながら、人は無防備に感情を流し続けるのだろう。
だがその疑問に未だ応えた者はない。
「いいよ、許さなくても。今更、おれの罪が許されるとは思っていないから」
真顔で水輝はそう呟いた。えっ、と未亜が驚いた顔になる。その隙に水輝はペニスに手をあてがい、一気に未亜に挿入した。途端に未亜が身体を震わせる。
「嫌っ! あっ、あっ、いやあ! やだ! あっ、んふぅ!」
水輝は静かな眼差しで未亜を見下ろした。乳房に触れていた手で線を描く。指先で乳首をつまみ、弄る。水輝の力を注がれた未亜は、次第に声を掠れさせた。
人は脆くて儚いというイメージらしいです。