※この作品はR-18です。

南雲ハジメは悪魔にエロ技能を与えられた!   作:木崎楓

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濡れ場あり∶八重樫雫



 今回の濡れ場シーンは短めです。本格的なのは数話ほど後となります。


暴走

 八重樫道場、その中の忍コースとやらへの入門を強制されたハジメは、毎日のように道場に通っていた。稽古は基本的に、鷲三とのワンツーマンである。現在は使われていない“旧道場”と呼ばれている建物の中で、稽古は行われていた。

 

 しかし、その稽古がえげつないほどに辛いものだった。

 

 最初は基礎体力や身体能力をつける稽古だったのだが、ハジメは無限に走らされた。どれくらい走らされたかというと、三時間ほど休み無しに走れと言われた。

 それをひたすらに続けた後に、腕立てを休み無しに千回、次に腹筋を千回……このように、基礎的な筋トレをやらされた。基本的には千回単位だ。

 その後は柔軟体操だ。関節がボキボキと鳴っていても、それすら気にせずに鷲三はグイグイとハジメの身体を押したり伸ばしたりしてくる。これにはハジメも悲鳴を上げていた。

 それと、水中でニ十分以上の間、息を止めることができるようになれとも言われた。ひたすらに肺を大きくすることを求められたハジメは、数分に一度の呼吸で稽古することを強制された。

 ついでに言うと、とんでもない劇薬のようなモノを毎日1リットルほど飲まされた。見た目は青汁のようだったのだが……飲むと気絶しかけるほどに不味いものだった。実際に最初の頃は気絶していた。

 

 こうした基礎的な訓練は、一ヶ月ほど続いた。一ヶ月もする頃には、常に10m/s程度の速度で数時間息切れせずに走れるようになっており、二十分以上の息止めをできるようになった。

 

 と、ここまで来てようやくスタートラインに立てるレベルだ。

 

 ここから先は、ひたすらに打ち込み稽古である。ハジメが鷲三に向かっていき、鷲三がひたすらにハジメをボコボコにする。休みなどは与えられない。気絶したらその時が休みである。

 何故かハジメは身体の効率的な動かし方を直感的に理解できるようになっていたので、純粋な身体操作能力は高まっていた。なので大怪我をするということはなかった。

 

 が、武道の才能はからっきしだった。考えて動こうとすると、動きが鈍る。動きが鈍らないように意識すると、動きが単調になる。要するに、上手く考えながら動くことができなかったのだ。

 何度も何度もハジメは叩き潰され、激痛に悲鳴を上げることも、悔しさに大泣きしてしまうこともあった。だが決して諦めることなく、どれだけの痣ができようが、血を流そうが、常に稽古についていこうとしていた。

 

 休み時には休むことなく、常に自主稽古。逆に鷲三を休ませることなく、ひたすらに稽古を続けさせたりもした。鷲三がいない時は、その息子である八重樫虎一に頼み込んでハジメは稽古を続けたのだった。

 

 これらも全て、精神的に強くなるためだ。

 

 元々は単純に戦闘で強くなるためだったのだが、ある時、鷲三にこう言われた。

 

「武道を修める意義は、力を手にすることではない。心優しい強い心を得るためだ」

 

 この言葉は、ハジメの心の奥底にストンと落ちた。単に強くなることだけが重要なのではない。その過程でどれだけ全力で取り組んだか、どれだけ精神的に成長するかこそが重要なのだと、鷲三は言いたかったのだ。

 

 この言葉を胸に刻み込み、昼食時の時間も、ハジメは一人で稽古を続けるのであった。

 

 

 

◆◇◆◇

 

 

 

 八重樫雫(やえがししずく)。彼女はこの八重樫家の一人娘である。そして今、彼女は使われていない“旧道場”の前に立っていた。

 

(ここ最近、ずっとここに近づくなって言われてきたけど……)

 

 この“旧道場”に、今になって突然、両親の虎一と霧乃に入るのを禁止されたのだ。そしてそれとほぼ同時期に、悲鳴のような声や何かを打ち付けるような音が、度々ここから響くようになった。

 雫もまた、道場で稽古している身だ。故にこれらの音が、稽古により発されている音だと分かってはいたが……だが、違和感があるほどに、悲鳴の回数が多いのだ。

 

(一体、中では何が行われてるの?)

 

 最初は特に気にしなかったし、言いつけを守っていた。だが時間が経つにつれて、少しずつ不安と好奇心が生まれていった。中では何が行われているのか、と。そして中の人は無事なのだろうか、と。

 

 疑問に思い、父親の虎一に聞いてみても、彼は「絶対に入ってはいけない」としか言わず、母親の霧乃は「中に入ったら雫は尊厳を奪われる」と言われた。要は何も教えてくれなかった。

 

 最後に祖父である鷲三に聞いてみたのだが、そこでようやく教えてくれた。「君と同じ年齢の男子に稽古をつけている」とのことだ。しかしその方法を聞かされて、雫は絶句した。

 どうやらその稽古とは、ひたすらに木刀での打ち合いなのだという。しかもその男子が気絶するまで、水分すら取らずに休み無しに続くというのだ。

 さらにそれ以前の基礎体力をつけるための稽古も異常だった。なにせ、三時間以上の時間を永遠に走らせたり、何十分も水中で息を止めさせたりしていると言うのだから。

 

 確かにそんな稽古をしているというのなら、悲鳴が高い頻度で聞こえてくるのも理解できる。しかし、それがむしろ雫の不安を煽る結果となった。怪我をしていないだろうか、と。

 とはいえ、入ってはいけないときつく念押しされているのも事実。雫な非常に真面目なので、中の人を確認したいと思う一方で、約束は守るべきだとも考えていた。

 

 そうして逡巡している間にも、中からは稽古の声が聞こえてくる。男の声だ。

 

「フッ、ハァッ! トォ! トッ、テヤァ!」

 

 掛け声と共に、床を擦る音だ。しかし木刀同士がぶつかるような音はしていない。それもそのはずだ。なんせ今は、雫以外の全員が食事のために母屋に集まっているのだから。

 おそらくは、中の人は自主稽古を続けているのだろう。食事の時間を削り取って。

 

(……流石にダメ。休ませないと)

 

 そう思うと、放ってはおけなくなった雫は約束を破って、ゆっくりと道場の中に入った。

 

 

 

 そこには、一人の男がいた。おそらくは、雫と同年代くらいだろう。薄い服装で、ひたすらに木刀を降っている。一人しかいないのに、まるで目の前に誰かがいるのが見えているかのように、ひたすらに身体を動かし、木刀を降り続ける。

 

(あっ、あの人……傷が……)

 

 しかし、その男の状態が異常だった。ほとんど背中しか見えていないが、後ろからでも見える範囲、首や腕には、いたる所に青い痣ができており、大きく腫れているのが見えた。そして皮膚には多くの切り傷ができており、出血もしていた。よく見てみると、床に血が滴り落ちている。

 しかも足元をよく見てみると、時折ふらついているのが分かる。いつ倒れてもおかしくない、そんな状況だった。

 

 流石にこれは看過できない、早めに休ませて手当してあげないと。そう思って雫は、道場の中に足を踏み込んだ。

 

 踏み込んで、しまった。

 

「……?」

 

 突然の音に、男は振り向く。その目線の先には、黒髪ポニーテールの、凛とした雰囲気の美少女である雫がいる。

 その瞬間、肉体的に限界だった男の――ハジメの意識は途切れ、そして本能で動き出す。

 

「――えっ」

 

 一秒も経たぬ間に、数十メートルの距離を詰められた雫は、胸ぐらを掴まれ、気づいたら道場の中心付近に連れていかれていた。

 

「きゃあっ!? な、なにを――」

 

 そして、ハジメに床に押し倒されてしまう。あまりに突然のことに、小さな悲鳴しか出せなかった雫。突然に訪れた恐怖心に、大きな悲鳴を上げようとしたその時だった。

 

「――えっ。なに……これぇ……♡」

 

 雫の目の前に、ハジメの巨大な肉棒が突きつけられた。あまりにグロテスクで、怪物的なモノだった。だが何故か、目が離せない。胸が高鳴ってきてしまう。

 

 そして服を脱がされて露わになる雫の秘部は、トロトロに濡れていた。ハジメの肉棒は、たとえ処女の女性だとしても、見ただけで発情させる。肉体は、既にハジメに屈服したがっていた。

 

 強制的に服を脱がされていく雫。本来なら嫌なはずなのに、抵抗するはずなのに、嫌悪感は抱かなかった。抵抗は一切せず、されるがままに服を脱がされ、生まれたままの姿となった。

 

「あっ……」

 

 わずかな期待。雫がそれを抱いた瞬間、肉棒は雫の奥の奥まで完全に貫いた。

 

「んあああっ❤❤」

 

 雫が感じたのは、貫かれた瞬間のわずかな痛みと、その後に現れる圧倒的な快楽と幸福感だった。ハジメの熱が腟内を通して広がっていく。それを感じるだけで、雫の腟内はビクビクと震え、ハジメの肉棒を抱きしめる。

 

「んおっ♥ にゃ、にゃんれぇ♥ なんれこんなにぃい♥ すごぃ、あたまおかしくなっちゃうぅ♥」

 

 豊満な胸を揉みしだきながら、雫のことなど一切考えずに、ただ射精するためだけに腰を振るハジメ。そんな暴力的とも言える行為に、雫は悦んでしまっていた。

 一突きごとに絶頂し、震え上がる身体。腟内はハジメの肉棒に腟内射精してもらうために、常に肉棒を抱きしめ続けていた。そして――

 

 びゅくびゅくびゅるるるぅうううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ。

 

「んああああああああっ♥ 子宮にいっぱいだされてイクぅぅぅぅぅう♥♥」

 

 大量の射精により雫の子宮は満たされ、何度も絶頂を繰り返した。そして臍下に、濃いピンク色の淫紋が形成されていき――八重樫雫は、ハジメの性奴隷となった。

 

 もはや雫に、ハジメに対する嫌悪感など無い。目の前で血走った瞳を向けてくるハジメを見ていると、何にも代えがたい幸福感を感じるのであった。

 

 だが、突然――

 

「あぅ……お゙っお゙っ……んほお゙お゙……」

 

 ハジメは全身を痙攣させ始めた。そこから数秒で、血走っていた瞳はあらぬ方向を向き白目を剥き、口からは泡を噴き出し、そしてその場で倒れた。

 

「えっ……?」

 

 あまりに唐突のことだったため、雫は目を点にしてしまう。そして数秒経ってようやく、目の前の男――ハジメに起きたことを理解した。

 

「だ、大丈夫ですか!? あのっ、意識はありますか!?」

 

 性奴隷としての本能なのだろうか、雫は裸のままでハジメに呼びかける。しかし意識は完全に途切れているのか、反応は無い。そしてもう一つ、首元に触れてみて気づいたことがあった。

 

(体が熱い……確実に39℃はある……!)

 

 ハジメには異常なほどの発熱があった。手で触れただけで熱いと理解できるほどには。さらに呼吸や脈もかなり遅くなっている。

 

 ハジメの危機を察した雫は周囲を見渡し、慌てて服を着た。精液で汚れた床については、バレないように自分の下着で拭いて隠し、ハジメの下ろしたズボンも着せた。

 急いで準備をすると、雫は慌てて母屋へと駆け出し、居間へ入った。

 

「大変です! 道場の中に人が……!」

「なにっ!?」

「……雫、まさか旧道場の中に入ったか?」

 

 そんな鷲三の言葉に、雫の両親である虎一と霧乃は目を見開く。

 

「なっ……入ったというのか!? ハジメ君に襲われることはなかったか!?」

「いや、襲われては……とにかく急いでください! 男の人が目の前で泡を噴いて倒れたんです!」

「……とにかく急ぐぞ」

 

 必死の雫の訴えで、男の虎一と鷲三道場へと向かい、ハジメは救助されたのであった。

 

 

 

◆◇◆◇

 

 

 

 ハジメの様態は安定してきた頃。雫は別室に、父親の虎一と祖父の鷲三に呼び出されていた。

 

「もう一度聞く。あの少年、南雲ハジメというが……ハジメ君に襲われていないだろうね?」

「いえ、襲われていません。突然目の前で泡を噴いて倒れたんです。突然痙攣し出して、血走っていた目が白目を剥いて……」

 

 ほとんど違和感の無い雫の回答。しかし虎一には、一つ違和感があった。何故、目の前で見ていたかのように説明できるのかと。

 遠目から見たら、泡を噴くのはともかくとして、全身が痙攣したり、目が血走っていたりするのが分かるはずがないのだ。これらの状況が分かるということは、それ相応にハジメに近づいているということを意味していた。

 

 そして虎一は、ある最悪の思考が頭をよぎった。

 

「まさかッ……!」

 

 一瞬で雫に詰め寄った虎一は、雫の服をめくり、臍下を確認した。そこには淫紋が、性奴隷の印が刻印されていた。

 

 最悪の予想が、的中していた。最愛の一人娘である雫が、南雲ハジメの手により汚され、性奴隷にされてしまっていたのだ。

 

 怒りのあまり、思わず立ち上がろうとする虎一。しかし、まるで最初から予想していたと言わんばかりに、鷲三はその手を掴む。

 

「離せ! 俺はあいつを殴らなきゃならん! 大事な娘を無理やり襲ったあいつに――」

「なら、儂も殴れ」

「……は?」

「儂が、この事故を意図的に引き起こした。いや、この事故を引き起こす確率を上げるために色々動いていた、とでも言うべきか」

 

 驚愕の事実だった。なんと鷲三が、事故が起きやすくなるように誘導していたと言っているのだから。これはつまり、孫である雫をハジメに襲わせようとしていたと言っているのと同義だ。

 

「……そんなことを、していたのですか?」

「していたとも。だがそうだな……雫、ここからは二人で話す。部屋を出ていきなさい」

「はい、分かりました」

 

 そうして二人きりになったところで、鷲三は説明を始めた。

 

「まずは、南雲ハジメの持つ“色欲”の能力の副作用についてを説明しよう。これを理解しなければ、後の説明の理解が難しくなるだろうからな」

「“色欲”の副作用……確か、一日以上性行為をしなかった場合は、暴走して周囲の女性を無差別に襲う、でしたか?」

「ああ。しかし実は、とある条件を満たすことで、この副作用を強制的に発動させることができる」

「……その条件とは?」

 

 ゆっくりと、虎一は尋ねる。

 

「簡単だ。飲まず食わずで戦い続けて疲弊させ、その上で何度も何度も身体に攻撃を叩き込み、怪我をさせる。そうすることで、定期的に性行為を行っていても、暴走を引き起こすことが可能となる」

 

 かなり昔の話だが、鷲三は“色欲”の能力者と戦ったことがある。その能力者は、政府の要人を女体化させて堕とすことで、日本を裏から支配しようとしていた。それを危惧した悪魔が殺害依頼を出してきたのだ。

 戦闘に関しては、常に鷲三が有利だった。そもそも“色欲”の能力は戦闘に向かないのだから、ある意味では当然だった。その能力者は、逃げることしかできなかったのだとか。

 そうして鷲三は攻撃を当てた。彼の攻撃で、“色欲”の能力者の肉体は吹き飛び、大量出血を起こした。放っておいても死ぬというその時に、その能力者は凄まじい速度で逃げた。

 そして追いついた頃には、死亡していた。その場には、死亡した能力者と、死ぬ直前に性奴隷にされた一人の女性だけが残っていたのだ。

 

「……つまり、意図的に追い込むことで、ハジメ君に雫を襲わせようとした、ということですか?」

「そういうことだ。正直な話、嫌ではあったが……彼への依頼である『天之河光輝の処分』は、こうでもしないと達成できないと踏んでのことだ。これはある意味、依頼を断ったお前のせいとも言えるぞ?」

「……」

「お前が依頼を断らなければ、ハジメ君が能力を得ることは無かった。悪魔が能力を与えた理由は、光輝の処分依頼を受けさせるためだからな。もちろん雫も、性奴隷にされることも無かった」

 

 こう言われてしまうと、虎一は何も言えなかった。かつて、約半年前に来た悪魔の依頼。それと同時に伝えられた光輝の能力の詳細。虎一は勝てないことを確信し、依頼を拒否した。これに関しては例外的に、悪魔も依頼を拒否することを認めていたからだ。

 もし拒否しなかったら……そもそもハジメに能力が与えられることはなかった。ということは、ハジメが八重樫道場にやって来ることもなかったし、雫が性奴隷にされることもなかった。

 

 これら全ての事象を引き起こしたのは、紛れもなく虎一だった。虎一の依頼拒否が、全ての元凶だった。

 

「だから、ハジメ君を責めないでくれ。代わりに、怒りは全て儂が引き受ける」

 

 そんなことを言われても、虎一は己の低い実力を憎み、選択を後悔し、涙を流すことしかできなかった。




・南雲ハジメ:暴走して雫を犯して性奴隷にしたが、肉体が限界だったので気絶した。

・八重樫雫:言いつけを破ったらハジメに犯された。でも物凄い幸福感があるため、後悔はしていない。

・八重樫虎一:自らの実力と選択のせいで雫が汚されたことを自覚し、メンタルブレイクした。

・鷲三:稽古やら雫への説明やら、全てがハジメが雫を犯して性奴隷にする確率を上げるための行動。光輝がヤバ過ぎるので、こうせざるを得ない。


・ハジメの稽古について:鷲三は稽古を過剰に厳しくしていた。その結果どんどん体が弱っていき、ハジメは風邪をひいた。そのまま稽古を続けた結果、今回のようなことになった。



星雲 輪廻(元 名無 権兵衛)様  北原楓希様
シユウ0514様  明日のやたからす様  キティー様
SK23号様  赤龍帝改様  てけりり様
ロクリシアス様  綾瀬絵里様
ティファールは邪道様  路徳様  高坂皐月様
四葉志場様  尾狐眼 多毛太様  ノーバディ621様
ルイス1254様

 評価していただき、ありがとうございます。

 それと報告ですが、アンケートを締め切りました。アンケート結果の多数票のものや、その他でも私の独断で決めた良さそうなアイデアを採用していきます。詳しいお話は活動報告にて。
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