※この作品はR-18です。

南雲ハジメは悪魔にエロ技能を与えられた!   作:木崎楓

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 今回からIS編です。クロスオーバーでは、クロス先のキャラのビジュアル確認と、ウィキを読むだけで楽しめるクオリティにしたいと思っています。

 とはいっても、私もISはアニメ一期しか見てないのですけどね……。だからもしかしたら、どこか変な部分があるかも。

 あと、同時投稿なので注意!


異世界侵略Ⅰ『インフィニット・ストラトス』
IS世界へ


 異世界の()()を計画しだして三日ほど。ハジメは一つのとある世界に狙いを定め、その世界の情報を集めていた。

 

「IS……中々にとんでもないモノがあるなぁ。下手したら特異点(シンギュラリティ)に到達してるんじゃないか?」

 

 インフィニット・ストラトス、通称IS。世界の外側から観測しているだけではあったが、ハジメから見ても、その技術は異常なほどだった。なにせISの技術は、魔法における概念魔法に匹敵するレベルのものなのだから。

 科学技術における究極の到達点。例えばAIが人間を超えるだとか、無限のエネルギーの生産だとか。ISの技術は、そういうレベルなのだ。ハジメはそれをシンギュラリティ、特異点と呼んでいた。

 

「戦うにしても、単純な攻撃系魔法は効かないだろうな。暗示とか洗脳とかは効くだろうけど、ISそのものへダメージを与えるには……やっぱ概念魔法しかない、か」

 

 ISの恐ろしさは、その異常な防御性能だ。攻撃性能や機動力は、ハジメからしてみれば大したことはない。だが防御性能は凄まじく、そこらの攻撃系魔法なら簡単に無力化してしまうだろう。それこそ、破壊するには概念魔法が必要だろう。

 

「そんなヤバい兵器を作った篠ノ之束(しのののたばね)は、なんとかして確保したいが……なぁノイント、居所分かる?」

「いえ、全く掴めません。おそらく、外側からの観測ではこれが限界かと」

「まぁ仕方無い。だったら実際に……IS世界に行って、調査するしかないな。そこら辺はノイントに任せる」

「かしこまりました」

 

 今回、ハジメがIS世界と呼んだ異世界へ行くのは、ハジメとノイントだ。ノイントには、篠ノ之束の捜索と捕獲を行ってもらう予定だ。

 

 IS世界を()()するために必要な条件は二つ。一つは、ISコアの開発者である篠ノ之束の性奴隷化。もう一つは、IS操縦者を養成する機関である“IS学園”の支配だ。それが終われば、もう世界を支配(救済)したのと同義だ。

 

「さぁ、油断せずに行こうか」

 

 ハジメが手をかざすと、空間に歪みができていき、やがて真っ黒な大穴となった。そしてハジメ達は、必要な荷物を持って、その穴に入っていった。

 

 

 

◆◇◆◇

 

 

 

 穴を抜けたその先、そこは広大な草原だった。ずっと先まで地平線まで平地が続いている。少なくとも、日本のような場所ではないように見える。

 

 このIS世界は基本的に、地球と非常に酷似している。とはいえ、発達した技術の都合上、文化とか常識は微妙に異なっているが、地理だけは同じだった。

 

「転移完了。ここは……アメリカだな」

「そのようですね。それと、篠ノ之束の居所が分かりました」

「はいはい。じゃあ適当に捕獲しといて」

「かしこまりました」

 

 ハジメが指示を出すと、ノイントは一瞬にして姿を消す。そうして一人になったところで、ハジメは口角を上げて笑みを浮かべる。

 

「さぁて、白騎士事件の再現と行こうか。最も、今度は生身の男がミサイルを大量に撃墜するわけだが」

 

 ハジメはどこからか取り出した黒いコートを身にまとい、真っ黒な仮面を被る。

 

 IS関連の最初の事件。篠ノ之束が、ISの有用性を示すために起こした事件だ。全世界の核ミサイルをハッキングして発射させ、それを“白騎士”と呼ばれるISが全て撃ち落としたというものだ。

 そして、今度はハジメが、魔法を使って核を呼び寄せる。軽く魔法陣を形成し、魔法を発動する。その瞬間、核ミサイルが起動し、空中へ転移した。

 

 多くが海上を飛び、だんだんと陸地へと侵入していく。着弾まであと三分。

 

 各国が異常に気づいた時にはもう遅い。対応できるのはアメリカのみ。アメリカのIS部隊が出動する。着弾まであと二分。

 

 アメリカのIS部隊は高速で空を駆け、核ミサイルの場所までたどり着く。着弾まであと一分。

 

「……来た」

 

 ハジメは何も無い空間から、柄も刀身も真っ黒な剣を取り出す。それを空へ向けて振る。何度も、何度も、残像すら見えないほどの速度で。

 

 ゴォォォォォオオン……!

 

 それだけで、遥か空高くにあった核ミサイルが、全て跡形もなく破壊された。残骸すら残らない。核による汚染すら引き起こさない。全てを消し去る完璧な連撃。

 

「ふぅぅ……気持ちいいねぇ」

 

 爆風はここまでやって来ないが、音はハジメの耳まで届いている。派手な爆発というのは、男心をくすぐるというものだ。

 

 腕を大きく広げ、満足げに空を見つめていると、そこに五人の女性が降り立つ。全員がパワードスーツ、いわゆるISを身に着けている。それなりに距離はあるが、ハジメからは、彼女らが驚愕していることが容易に分かった。

 彼女らはじわりじわりと近づき、ハジメに尋ねる。

 

「そこのお前」

「何ですか?」

 

 もちろんハジメの方も、対策はしている。正体が割れないように、ボイスチェンジャーを利用して声を上手く隠している。

 

「お前が、ミサイルを撃墜したのか?」

「そうです。本来は貴女達がやるべきことなのでしょうが……すみませんね」

「…………その身体は、生身なのか? 機械じゃあ、ないように見えるが?」

「機械じゃありません。全て僕の素の力ですよ」

 

 ハジメの言葉に、IS部隊の女性達は少なくない動揺を見せる。それもそのはず、ここまで流暢な会話をするとなると、機械では不可能なのは明白。なので消去法的に、目の前にいる存在は人間ということになる。

 だがそうなると、その人間は生身で、高度数千メートルまで剣の斬撃を飛ばしたことになる。それが異常であることは、誰から見ても明らかだった。

 

 そして、部隊の女性の一人が、ある考えに至った。

 

「待て……まさか、お前が核ミサイルを発射させたのか……?」

 

 声を震わせながら言う。それにハジメは、軽く、なんでもないかのように答えた。

 

「ええ、そうですよ。白騎士事件とやらを再現してみたくてね。あとは……IS部隊との戦闘もしてみたかった」

 

 その瞬間、ハジメは最も近いISに近づき、剣を振るう。同時に、破壊に最も適した概念魔法を発動する。

 

概念破壊(デストラクション)

 

 黒い一閃は、ISを構成する概念を破壊する。それにより、目の前の攻撃を受けたISは、元から存在しないことになる。

 斬撃は搭乗者をすり抜け、ISだけを的確に傷つける。するとみるみるうちにISはドロドロに溶けていき、文字通り鉄屑になって使い物にならなくなった。

 

「うん、いい感じだ。だけど流石にスクラップはやりすぎだな……」

「は……嘘、だろ……」

「生身でISを破壊した……!?」

 

 ハジメは色々と思案する。確かに先程の攻撃は強力だが、デメリットとして、ISを跡形もなく破壊してしまう点がある。ハジメにとっては未知の技術の宝庫であるISを、可能な限り破壊したくはなかった。

 

「じゃあ……」

「ぜっ、全員でかかれっ!」

 

 ハジメに、ISによる射撃攻撃が展開される。普通に生身の人間なら致命傷になるレベルだが、残念ながら、彼女らが攻撃しているのは、神であるハジメだ。

 

「ダメージ倍化+ダメージ反射」

 

 攻撃を反射させることなど造作もない。ハジメが受けるはずだった射撃攻撃によるダメージは、すべて攻撃した側に反射された。しかも元がISに搭載された武装による攻撃なので、ISにも充分に効く。

 

 ズガガガガガガガッ!!

 

 弾丸によるダメージが反射され、ISのシールドが削れていく。そしてついにはエネルギーが枯渇し、ISは強制解除されてしまった。

 

「くっ、そぉ……なんだ、コイツは……」

「うん。ISの攻撃なら、反射させればいけるな。概念魔法を使わなくてもいけるのはでかい」

 

 ハジメとしては、ISとの戦闘が行えて、割と満足だった。詳しい情報は流石に分からないが、武装や装甲のシステム等は、ある程度理解できた。

 

『主様。篠ノ之束と、その従者らしき人物の拘束に成功しました』

 

 そんな時だった。朗報がやってきたのは。ノイントからテレパシーが送られてきたのだ。

 

「おっ、だいぶ早いな……。それじゃあ皆様、僕はやることがあるので、これにて失礼します」

 

 ハジメは、敗れた五人の女性にそう言うと、その場から姿を消した。




・南雲ハジメ:ただのISくらいなら余裕で倒せる。

・ノイント:今回のお供。篠ノ之束を捕獲した様子。
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