今回は、何気に今作本編では一度もなかったトンデモ描写があります。それほど千冬がチートということで、よろしくお願いします。
束の調教はひとまず終了して、ハジメはテレビを見ていた。テレビではどのチャンネルも、とある事件のことを報道していた。
それは、昨日ハジメが起こした事件だ。かつて起きた“白騎士事件”と非常に類似した事件であるためか、この事件は“黒騎士事件”として報道されていた。
内容としては、生身の人間が核ミサイルを吹き飛ばし、それどころかアメリカのIS部隊を壊滅させたという、眉唾物の内容だ。だがIS内に残されていたデータが、この事件を現実であると知らしめていた。
というわけで“黒騎士”は、国際指名手配中だ。まぁ“黒騎士”の中身はバレていないので、そこは問題無いが。
「早速ニュースになってるなぁ」
「ハジメ様……こんなことしていたのですね」
「ああ。とりあえず、それなりにやりあえる」
だがそんなことより、目下の問題を解決しなければならない。
とにかく、束があまりにも頑丈すぎる。概念魔法による洗脳ですら耐えてくる時点で、はっきり言って狂っている。まぁでも、今の状態まで持っていけば、あとは時間をかければ問題無い気もする。
では、そんな束と同等以上の肉体を持つ存在がいたとしたら?
ハジメは、こと身体機能だけなら篠ノ之束を上回るであろう存在である
「狙ってる娘は多いけど……先にヤるべき人達も多いんだよなぁ」
「ん……ハジメ様、どうしたのですか?」
「ああいや。織斑千冬と接触しておきたいなぁ、って思って」
ハジメの事前情報だと、織斑千冬は、とある計画によって生体兵器として作られた、いわゆる試験管ベビーなんだとか。その計画の唯一とも言える成功例であり、こと身体能力に関しては、おそらく束すら上回ると、ハジメは推測していた。
その実力はかなりのもので、IS操縦者としては間違いなく世界最強だ。第二回モンド・グロッソは、決勝戦で不戦敗したものの、実際の戦闘で破れたことは、今のところ無い。
とはいえ、まともに戦えばハジメが余裕で勝つだろう。問題は勝ったあと、性奴隷に堕とす時だ。彼女の肉体だと、ハジメの射精を受けても、性奴隷に堕ちない可能性も考えられる。
「主様、織斑千冬であれば……」
「分かってるよ。既に第二回モンド・グロッソの決勝戦を敗退して一ヶ月経っている。ということは、今はドイツ軍にやってきて一週間といったところだ」
そしてこれも、事前情報として知っていた。千冬が決勝戦で不戦敗となった理由は、弟である
「ドイツ軍……」
その言葉を聞くと、クロエは物憂げに呟いた。その言葉をハジメが聞き逃すはずがなく、しっかりと反応する。
「クロエ、何か思うところがあるのか?」
「はい……。あそこには、私の妹にあたる人物がいる……はずです」
「へぇ……その子の名前は?」
「確か、ラウラ・ボーデヴィッヒといったはずです。直接会ったことはないので、容姿は流石に分かりませんが……」
「そうか……なら、その子もついでに見てこよう」
クロエは人工的に作られた試験管ベビーだが、それ故なのか、得意不得意がハッキリしているものの、魔法の才能が飛び抜けて高い。ならばその妹にあたるラウラも、魔法の才能が高い可能性がある。
加えてラウラは、ハジメの干渉がなければ、ドイツの代表候補性に選ばれ、IS学園に来るのが確定している。ならば、こっそり魔法を教えてみるのも面白いかもしれない。後にスムーズに仲間に引き入れるために。
そんなことを考えながらハジメは立ち上がり、一瞬で着替える。身バレ防止用の黒コートと黒い仮面を被る。
「じゃ、ドイツ軍にちょっかいかけてくる」
そう言って、ハジメは束の研究所からワープして姿を消した。と、思ったら、その一秒後にはまた戻ってきた。
「ああそうだ。ノイント、束から回収したISの情報を元に、専用ISってのを作ってみたからテストお願い。あとは……日本のIS開発企業を裏から乗っ取ってほしい」
「はい、かしこまりました」
それだけ言って、ハジメはまた消えた。
◆◇◆◇
ハジメは、誰もいない場所を見計らって、ワープを成功させる。やはりというべきか、ISという超技術が発達しているだけあって、他の科学技術も、ハジメの故郷の地球以上の発展を遂げているものも多い。
「ふっふっふ……遊びに来たぞ!」
ハジメが堂々と誰もいない廊下を歩き出した瞬間、大音量のサイレンが流れ、赤いランプが点滅する。緊急事態を示していることは明白だった。
『侵入者発見! 侵入者は二日前にアメリカのIS部隊を壊滅させた男、通称“黒騎士”と姿が酷似しています!』
アナウンスが響くと同時に、壁や天井から機銃が展開され、ハジメに向かって無数の弾丸が飛ぶ。が、たかが銃の弾丸ごときを、ハジメが回避できないわけがない。
「ふっ、とっ、とっ……」
どこからともなく黒い剣を取り出したハジメは、軽く走りながら、弾丸を回避するどころか、自分へ向かってくるものを斬っていく。
内心で笑いながら、ハジメは軍事施設を走り回りっていると、少し開けた場所へ出た。完全に屋外、というわけではないが、かなりのそこらのスタジアム程度の広さはありそうだ。
そこも走り抜けようとした、その時だった。ハジメの眼前に、白い剣が迫る。
「ッ!!?」
恐ろしい速度。油断していたわけでもなく、そこそこ警戒した上で、ハジメはギリギリで回避に成功した。咄嗟に横方向へ跳び、斬撃を回避する。
体勢を立て直し、ハジメは攻撃が来た方向を見る。そこにいた目標の人物を見て、仮面の内側で口角を釣り上げた。
「ははっ……来たか、織斑千冬」
そこにいたのは、最強のIS操縦者である織斑千冬だった。武器は剣一本でありながら、その抜群のセンスで、どんな敵にも勝ってきた。まさしく怪物。
「“黒騎士”か……たった一日で、アメリカからここにやってくるとはな。一体何をした?」
「魔法でワープしただけだよ。大したことじゃない」
「魔法、か。いや、あり得ないと切り捨てるべきではないな……」
遅れる形で、千冬に続いて別の女性が三人現れる。第二世代の、それなりに強力なISに乗る彼女らは、ドイツ軍のIS操縦者だろう。
「う~ん……僕の目的の一つは織斑千冬だからなぁ……とりあえず“周りの奴等は何もせず動くな”」
その瞬間、ハジメと千冬以外の人達は、誰一人として動けなくなった。
「ッ!? なにっ……身体が、ISが……動かない!?」
「なぜだ!? ISには何もエラーが起きていないのに……!」
まるで金縛りにあったかのように、身体が硬直してしまったのだ。しかも、ISすら動かせない。機能そのものにエラーが起きているわけではないのに、いくら動かそうとしても動かない。攻撃も防御もできない。
それもそのはずだ。今ハジメが行ったのは、いわゆる“神言”をアレンジした魔法。魔法により、ハジメの言葉は深層意識にまで到達し、無意識を支配する。そして、ハジメの言葉を実現させるために、身体を動かさないように、自ら肉体にセーブをかけるのだ。
「これで一先ずは安心。だが……」
そうして千冬との一対一に持ち込むことができる状況は整った。だがハジメは油断しない。相手が規格外であることは分かっている。だからこそ、イレギュラーを嫌というほどに想定する。
千冬に急接近するハジメ。そしてハジメの半径一メートル以内に千冬を入れたところで、魔法を発動する。
「“決闘”」
ハジメを中心に一瞬で展開された複数の魔法陣は、近くにいた千冬もろとも包み込む。そしてコンマ一秒も満たぬ間に、二人はその場から姿を消した。
◆◇◆◇
ハジメと千冬は、特殊な空間に転移させられた。
「……これも、魔法か」
「ああ、僕の作った空間だ。ここでなら何時間戦闘しようが、現実世界では十秒経つだけだ」
ハジメの作ったこの空間は、ハジメの意識が途絶えるか、ハジメが解除を宣言するまで維持される。そして、空間が何十分、何時間、何日維持されようが、現実世界では十秒経つだけだ。もちろん閉じ込められた人には、時間経過による肉体の変化も起きない。
「ここから出るというのなら、僕を倒すことだ」
「そうか。なら遠慮なくやらせてもらおうか……!」
刹那、ハジメの眼前に剣が迫る。未来視を持つハジメですら反応が遅れる速度の剣撃。反射的に右腕を動かし、その手に握られた剣で攻撃をいなすことで、辛うじて初撃を凌ぐ。
「はっ、や……!」
千冬の身体能力×千冬のISの才能=最強。その高過ぎる身体能力が、ISによって底上げされる。それも高過ぎる才能により、極限まで。そうして出来上がるのが、神となったハジメにすら渡り合うことができる力だ。
今のハジメは魔法によるバフを使っていない。なので魔法を使えば、速度やパワーで上回ることができる。だが、使う暇がない。
魔法を使うにも、ある程度の思考が必要だ。ハジメならコンマ一秒もかからないが、そのわずかな時間すら惜しい。回避と往なしと防御。これらに意識を集中しないと、一瞬でやられてしまう。
(IS使ってるとはいえ、本当に人間かよ……!)
「ハァッ!」
一瞬の余計な思考のせいで、判断が遅れた。目の前に剣が迫る。回避は不可能。魔法を使っても間に合わないことは、容易に想像できた。
一か八か。
ハジメは横にそれて、右腕で攻撃を受けた。音速すら超えた斬撃には、流石のハジメの肉体も耐えられない。右腕は一瞬で斬り落とされ、鮮血が舞う。本来なら一瞬で再生できるというか、勝手に再生しているが、今回はあえて再生を止める。
「ぐっ……」
ハジメは距離を取るが、千冬からの追撃は無い。流石に血をダラダラ垂らしている状態で、無闇に攻めてはこないらしい。殺してしまうことを危惧しているのだろう。
「降伏しろ。片腕が無くなったとなれば、流石のお前でも辛いだろう?」
「ああ、まぁ……というか想定外だ。ここまで強いとは思わなかった。魔法を使う時間すら稼げないとは……」
そんなことを言いながら、ハジメはこっそり魔法を発動する。
(筋力増強、身体強化Ⅹ、反射速度上昇……いやまだだ、決して油断はしない。魔力高速循環、筋骨龍化、心臓追加、脳追加……やれることは全部やる)
ジワジワと、肉体を強化していく。肉体内部の筋肉を強化し、その筋肉と骨を部分的に龍化させることで、さらに強化。さらには心臓を四つ、脳を二つ追加し、思考速度を上昇。その他諸々……二十秒で、全て完了した。
ゆっくりと、わざとフラフラした足取りでハジメは立ち上がる。
「ただ、織斑千冬。君は勘違いしている」
「何?」
「君は、今まで僕が魔法で身体能力を強化して戦っていたと思っているようだが――」
斬撃が迫る。
(……遅いな)
だが、魔法で何重にも身体にバフを掛けたハジメからしてみれば、それはあまりにも遅すぎた。
「ッ!?」
「残念ながら、あれは素の身体能力だ」
はじめて、千冬の背を取るハジメ。今までとは隔絶した速度に、千冬も目を見開いている。
「それに、腕が無くなっても問題無い。なんせ……」
グチャッという嫌な音を発し、ハジメの無くなった腕が生えてくる。
「身体を再生する程度、僕にとっては造作のないことだからだ」
「なっ、クッ……!」
千冬の攻撃。速度は遅くならないが、何の問題無い。ハジメの速度が上がったことで、相対速度は遅くなっている。それにより、ハジメの思考が生まれる。
(“止まれ”)
「うぐっ……こ、れは……」
「念には念を入れて……“止まれ”」
重ねがけに重ねがけを繰り返す。何度も何度も魔法を千冬にかけて、動きを止める。数秒でも魔法を使うのを止めたら、ゴリ押しで攻撃してくる未来が視えていたから。
「……とりあえず、破壊しとくか」
ハジメは剣を振るう。斬撃はISのみに的確にダメージを与え、ドロドロに溶かして再起不能にさせた後に、千冬を組み抑える。
ようやくここで、ハジメは一息つくことができた。流石にISが無くなれば、素のハジメでも千冬に余裕で対抗できる。
「ところで織斑千冬、覚えているか? この空間は、僕が負けるまで、あるいは僕が出ようと思うまで常に維持される」
「……何を言いたい?」
「つまりここでなら、いくらでも、君を好き放題できる」
「っ、ん……」
ハジメは千冬の豊満に育った乳房を揉みしだく。ISスーツ上からも分かる巨乳だ。
「それにしてもまぁ、エロい。誰がこんなスク水みたいなスーツを考えたのかねぇ」
「んっ……それが、目的なのか……?」
「うーん……広い意味で言ったらそうだな。というわけで、そろそろヤるか」
ハジメは服を脱ぎ捨て、そそり勃ったチンポを露にする。あまりに人間離れたそれは、所見だと女性は驚き目を丸くしてしまうか、魅了されてしまうか。今回は前者だったようだ。
「なっ……こんなのを挿れるというのか!?」
「ああ。さっさと堕ちてくれよ」
ずぷっ、ずぷぷぷぷっ❤️
「んあっ、んんんんんっ!!」
股の部分のスーツをずらし、勢いよく挿入する。流石に人間離れした大きさで痛いのか、千冬は顔を歪めて歯を食いしばる。
そのまま何度もピストンを繰り返すうちに、膣内は湿っていき、スムーズに動かせるようになる。いつの間にか、千冬の苦痛に満ちた喘ぎ声は、快楽に飲まれそうな喘ぎ声に変わっていた。
「あっ、あっ! ん、くっ……んはあっ! なんだっ、これっ、はぁっ!」
「……ははっ。こういうのも、たまにはいい!」
一瞬だけ、まったく堕ちそうな気配すらないことに違和感を覚えたハジメであったが、セックスで蹂躙するという久しぶりの感覚に、中々にいい快感を覚えて下面の内側で笑みを浮かべる。
嫌がる千冬が、射精時にどんな顔を見せるか。それを妄想しながら犯し続け、ついにハジメは射精にまで導かれていった。
どびゅびゅびゅびゅぅぅぅぅうっっ❤️❤️ びゅるっ、びゅぷっ❤️❤️ びゅるるるるぅぅぅぅううっ❤️❤️ どびゅっ、ごぷっ、ごぷっ❤️❤️
「んおおおおぉぉぉ!?!? おふっ!? おっ、ごっ……! あ、ぁぁ……くぁ……」
大量の射精で、精液は千冬の子宮にぶち込まれ、腹を膨らませていく。ISスーツ越しからでも分かるほどのボテ腹に、ハジメは興奮する……本来なら、するはずだった。
「……えぇ?」
淫紋が出ていない。つまりなんと、中出しされたにも関わらず、千冬は性奴隷化していなかったのだ。今までは一度射精すれば、確実に性奴隷にすることができていた。こんなことは、今回が初めてだ。
(多分、束の逆だな。束は特に頭脳が優れていて、それ故か洗脳が効きにくい。逆に千冬は肉体能力が優れているから、物理的な変異が効きにくい。普通の方法だと、多分性奴隷化は無理だな)
ちなみに、千冬には洗脳は普通に効く。特に意識を奪うタイプや、認識を改変するタイプの洗脳は抜群に効くだろう。ただし意識を保ったまま行動を強制するタイプの洗脳は、身体能力でゴリ押しして洗脳に抗って動いてくるっぽいが。
(でもせっかくだ。千冬も束も、正々堂々と堕としてやる……!)
だからこそ。ハジメは決めたのだ。束は洗脳で堕として、千冬はセックスで堕とすと。とはいえ、今回はもうできることはない。
「とりあえずIS修復して、機能部分だけをピンポイントでエラーさせて……暴走するように、と」
セックスを終えたハジメは、溶かして破壊したISを元に戻していく。だがもちろん、機能の一部を魔法で変更させておく。これにより、千冬のIS使用を牽制させる。
「よし、これでいい」
ISを千冬に強制装着させたところで、ハジメはこの特殊空間を破壊した。
◆◇◆◇
現実世界。ハジメと千冬が消えてからちょうど十秒が経過したその時、二人は戻ってきた。ハジメは無傷で、千冬は満身創痍……ではないものの、息が上がっている。
「織斑教官!」
「大丈夫ですか!?」
「……ああ、何とかな」
今まで魔法で動きを止めていたドイツ軍の女性達も、もう動けるようになっているようだった。ハジメはそんな彼女達を見て、軽く頷く。
「よし、これで目的の一つは達成だ」
「急いで捕らえろ!」
「無理だよ」
千冬が叫んだその瞬間、ハジメはその場から姿を消した。ISを使用していようが関係無い。強化された知覚能力ですら認識できない速度で、ハジメはその場を去っていった。
「ッ、逃がすか!」
唯一、かろうじて残像が見えた千冬がハジメを追う。そしてドイツ軍のIS操縦者達も、それに続くのであった。
・南雲ハジメ:これ以降、千冬に対してはあらゆる魔法バフをかけて相対することを注意した。
・織斑千冬:IS編におけるラスボス枠その一。肉体に能力を極振りしすぎた結果、ハジメの性奴隷化の能力すらはねのけるやべーやつ。
・織斑一夏:今回は出てきていないが、ラスボス枠その二。個人的には、姉の千冬と同等の潜在能力を持っていると思っているので。