ちなみに、量子力学的な話がありますが、ガバがあっても許してください。私の専攻は生物とか化学とかのバイオ系なんですよぉ……。
ハジメはしばしば、様々なアーティファクトの開発を行う。これについては適性のある人も少ないので、ずっと一人で行っていたのだが、最近になって仲間が増えた。
「うぉぉお!? やっぱとんでもないねぇ魔法は!!」
今、魔法についてを勉強中の束だ。あとは、たまに簪も混ざることがある。今までは実質ハジメ専用の工房であったこの場所も、かなり賑やかになったものである。
束はというと、トータスへやって来てから一週間くらいずっと、この工房で飲まず食わずで研究に没頭している。元々がそういう気質だったからか、非常に熱心に色々と探究しているみたいだ。
それに加え、特に生成・変成魔法に対する適性が狂ったほどに高い上、そっち方面への才能がおかしいことになっている。
その才能は早速活かされており、異世界観測装置がパワーアップして、今まで観測できなかった世界を観測できるようにしたり、あるいは単純に異世界の情報をより細かく手に入れることができるようになった。
それと、これは最近になって生じた問題だが、王宮における子育て問題についても、束が色々やることで解決してくれたらしい。なんでも赤ちゃんが生まれると、その赤ちゃんに対応した親の分身が生成され、これまた生成された特殊な平行世界で子育てをしてくれる、というものらしい。
これにより、出産をして子持ちとなった香織や雫、リリアーナやノイントといった一部の人達は、子供のことを気にせずにハジメとイチャイチャすることができるようになった。子育て放棄では? と言われそうだが、赤ちゃんからしてみれば、分身が育ててくれるためちゃんと幸せなので問題無い。
「でもう~ん……やっぱ無限のエネルギーを作るとなると難しいんだよなぁ」
「そりゃ難しいでしょ」
そうして様々な問題を解決していった束だったが、それに伴い、また新たな問題が生じた。
それが、圧倒的な魔力不足である。
一応現段階でも、神結晶と、それから発生する神水を利用して魔力生成はできるが、魔力生成速度があまりにも遅い。並列稼働しても効率があまり良くならない。なので根本的に新しいモノを作らねばならないという状態になっていた。
「ぶっちゃけさぁ、ここにいる人達から魔力を吸い取るのが一番ラクではあるんだけどねぇ……」
「まぁ体内で無限に作られるからね。でも普通に吸い取ってもまだ遅い」
「だよねぇ」
だが解決策そのものは、思い付いていたりする。それは、この世界の住人から魔力を分けてもらうこと。だが、それだけでは遅すぎるのだ。たとえ全人類から魔力を吸い尽くしたとしても。
しかも吸い付くすとなると、一時的に魔力を吸収できなくなる。そういう欠点もなんとかしないといけないとなると、非常に難しい問題だった。
「……というか、魔を生成する速度を上げる方法って知ってたりする?」
「いや知らない。というか考えたこともなかった」
「まぁハジメ様はね。魔力切れとか、
本当に、今までに無いタイプの問題なので、対処が難しいものだ。魔力を作り出すことそのものは可能ではあるが、それを実質無限に生成するとなると、途端に難しくなってしまう。
「……まぁでも、一つ思い浮かんだアイデアを実験中だよ。多分かなり危険なことになるから、隔離した異空間で実験してるけどね」
「どんな感じの?」
「う~ん……これを他人が分かるように説明するのはちょっと難しいんだよね。あらゆる並行世界の“可能性”から物質を集めて、それを一定の空間に押し込めることで発生するエネルギーを魔力化するっているのだけど……」
「ああ、うん……なんとなく、言いたいことは分かる」
どうも束によると、この魔力生成法は、シュレディンガーの猫という思考実験から着想を得たものらしい。
大本を辿ると量子力学的な話の皮肉になるが、その話は省略する。シュレディンガーの猫を簡単に説明すると、箱の中に猫を入れて、あと毒ガスを発生させて放置しても、箱の中を確認しない限りは、猫が生きている状態と死んでいる状態の両方の状態が混在する、というものだ。
今回の実験において重要な考えは『観測されない限り、複数の可能性が混在する』ということだ。シュレディンガーの猫では、この考えが皮肉られているが、束は魔法を利用することにより、この混在する複数の可能性の猫を、実際に異空間に作り出した。これにより、シュレディンガーの猫と同じ状態にしたわけだ。
一秒ごとに、生きてる可能性や死んでる可能性、もしくは生きてる可能性の中でも歩いている可能性や寝ている可能性など、様々な可能性の猫を毎秒作り出す。するといつかは空間内は猫で溢れ、それによる圧力でエネルギーが生成され、それが魔力へ変換されているとのことだ。
とはいえ、その性質上、実験室を直接覗くことはできないらしい。なんせシュレディンガーの猫は、あくまで思考実験。実際の現実は一つしかない。覗いてしまえば、異空間内における猫の状態がある一つに確定し、他の“可能性”の猫が消滅してしまうと考えられるからだ。
「とりあえず、今の所は順調。これの良い所は、時間が経つほど魔力の生成量が増えることだね!」
「あー、確かに増えてるねぇ」
実験室を覗いたらエネルギー生産が止まってしまうと考えられているため、どうなっているかを確認することはできないが、順調ではあるようだ。
「とりあえず、成果は確認できたから、後は色々と改良するだけ。というわけで、実験室を整理してくるね〜」
そう言って束は、空間に黒い靄でできた門を作り上げる。
「……危ないッ!?」
その瞬間、世界を凄まじいエネルギーが迸る。
反射的に束を引き寄せ、反応して障壁を張ったハジメ。だが完全には間に合わず、視界はホワイトアウトし、ハジメの胸から上の分子が完全消滅した。
そして再生が終わり、視界が戻ったときには……
「は……?」
そこは、何もない虚無の空間だった。トータスという世界が、消滅してしまったのだ。原子すらもが消え去っているので、消えた人を生き返らせることもできない。
生き残ったのは、障壁内にいるハジメと、あと束だけである。もっとも、束は手のひら大の肉片しか残っていないのだが、彼女は性奴隷であるため、そこからでも肉体を再生させて復活することができる。
ハジメの近くに落ちた肉片がモゾモゾと動く。それは少しずつ肥大化していき、三十分ほどの時間をかけて、ようやく元の束の姿になった。
「ん、んぐぐ……なんなの、これぇ……」
歯ぎしりをして、悔しそうな様子を見せる束。閉じられた異空間を開けただけで、世界が崩壊した。では何故崩壊したのか。聡明な束は、その理由をすぐに理解できた。
シュレディンガーの猫ですは、量子力学的な考えへの皮肉として生み出されたものだ。『観測されない限り、複数の事象が同時に存在する』だなんて、おかしいわけだ。それはねこです。
だが今回は魔法により、実際に複数の事象が存在しなければならない状態となっていた。だから、空間を開いた瞬間に全て消滅して一匹の猫だけが残るなど、ありえなかったのだ。ねこでした。あらゆる事象が同時に具現化するという性質を持つ異空間である以上、具現化した事象は消えない。ねこはいます。すなわち、空間内で圧縮された物体によって生じた、常識の範囲外の規格外のエネルギーにより、世界が破壊されたというわけだ。ねこですよろしくおねがいします。
「はぁぁぁ……ひぃんっ❤️」
そんな風にして、世界を滅ぼしたねこです束には、お仕置きをせねばならない。ハジメは、復活の際に全裸になってしまった束の脂肪の乗ったデカケツを引っ叩く。
「束、世界を戻したらお仕置きね」
「は、はぃぃ……❤️」
◆◇◆◇
そうして一度は滅びた世界ではあったが、ハジメのISの能力である“新世界秩序”を利用して、実験が行われなかった世界へと改変した。その時の記憶を保持するのは、ハジメと束だけだ。
そして束は……とある部屋の鏡の前で、脚を大きく開いたエロ蹲踞状態で、鏡に映っている自分に向けて言葉を投げかけながら、腰をへこへこ❤️ と無様に振っていた。
「
束はハジメに命令され、鏡の中の自分に向けて、自らを貶める言葉を発し続けていた。最初は鏡に向けて言っていただけなのに、段々自分が罵倒されているように感じて、どんどん束の自己肯定感が下がっていく。
自分がどれだけ愚かであるか、どれだけ無能であるか、どれだけ存在価値が無いのかを、鏡の中の自分へ向けて表現していく。それはやがて、自身へと返ってきて、自己暗示のように頭の中に残り続ける。
束のいる部屋には、外よりも早く時間が進むという性質が付与されている。それにより、外での一時間が、部屋内では五億年に相当する。
普通なら発狂するほどに長い時間だが、性奴隷になり、悠久の時を生きるのに特化した脳に変化した束にとっては、狂うことすらできなかった。できるのは、ただ自分を貶めることだけ。
「うおっ……ヤバいなぁこれ」
そんな束のいる部屋に入ってきたハジメであったが、一目見ただけで、束が狂ってしまっていることに気づき、苦笑いした。
今までの、自分が世界の中心とでも思っているかのような超然とした様は消え、消え入りそうな声で、自分に対して罵倒を続けていた。もはや自己肯定感は完全に消え失せ、ご主人様であるハジメに絶対的な罰を与えてもらうのを心待ちにしているのが、よく分かった。
「束」
そう言って瞬間、束はハジメの前で三つ指ついて土下座し、狂ったかのように、呪詛のように謝罪の言葉を綴る。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい無能でごめんなさい迷惑かけてごめんなさい馬鹿でごめんなさい役立たずでごめんなさい何もできなくてごめんなさい――」
ひたすらに、泣きながら謝罪を続ける束。そこには天災の摑み所のない雰囲気など無く、尊厳を破壊され尽くして自身の存在価値すら分からなくなった、哀れなメスがいるだけだった。
そんな、奈落の底の底のさらに底、地獄に堕ちたかのような絶望にいる束を……
「……え」
ハジメは、抱きしめた。
「うんうん、辛かったね〜。ちゃんと反省できてえらいえらい。束はいい子だね〜」
まるで赤子をあやすかのように、優しい言葉をかけていく。束にとって、この世で一番大切な人であるハジメに許してもらえた。その事実に、束は感極まってしまう。
「ぅ、あ……ああっ……うぁああああああああぁぁぁんっっ、えぐっっ、ぁああああああああぁぁぁんっ」
まるで幼子のように泣き叫ぶ束。大の大人が、尊厳やらプライドやらを殴り捨て、無価値な自分が認められたことに感極まって嗚咽を漏らすのだ。
ずぷっ、ずぷぷぷっ❤️❤️
「ああっ、〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ❤️❤️」
そんな束のおまんこに、ガチガチに勃起した肉棒が挿入される。生まれたままの姿でドスケベな身体を晒しながら泣き喚く束を見て、興奮を抑えられるはずがない。
「よしよし、いい子いい子……いい子だから、おまんこよしよししてあげるね〜」
「ひゃっ❤️❤️ はっ、はあっ、ああっ❤️❤️ んっ……ちゅっ、ぢゅるるるるっ❤️❤️ ぶちゅっ、ぢゅっ❤️❤️」
おまんこをよしよしと優しく責めてあげると、束はもう離さない君が全てさと言わんばかりに、腕と脚でハジメを抱きしめながら、濃厚なベロチューを繰り返す。
子宮に甘い刺激がやって来るたびに、全身がトロトロになるような優しい快楽が迸り、悲しみ二包まれて泣き喚いていた束は、今では幸せすぎて涙が止まらなくなっていた。
それはもはや天にも昇る心地。全身が気持ちよくて、全身が幸せで、頭の中が真っ白になって、大好きなハジメ様のことで頭がいっぱいで、とてもあたたかい。
そして、おまんこを突かれるたびに、心が癒えていくようだった。ハジメ様に優しくされるたびに、壊れた心は治っていき、だんだんと、元の自分へと戻っていく。
「ふぁ、んあぁぁぁあ❤️❤️ は、ハジメしゃまぁ❤️❤️ いきゅっ、イキますぅ❤️❤️ もっ、もうらめですぅ❤️❤️」
ぶびゅびゅびゅびゅぅぅぅぅううっ❤️❤️どぷっ、どぷっ❤️❤️ びゅるるるるぅぅぅぅううっ❤️❤️
◆◇◆◇
そして、束が気づいたときにはベッドの上だった。少し薄めの布団に包まれ、その中ではゆったりとした速度で、子宮をとんとん❤️ とおちんぽ様に甘やかされて、幸せに蕩けていく。
「んぁ、あんっ❤️❤️ ひゃ、ぁっ、ハジメさまぁ❤️❤️」
束の中には、まだあの苦痛の記憶は残っているが、それにより心にできていた傷跡は完全に癒えて、今では幸せをただ享受することができていた。
しかし、傷は癒えたが、傷によって新たに生じたモノは、消えずに残ることとなった。
「わたしぃ、ハジメ様のために❤️❤️ すべてをつくします❤️❤️ ハジメさまのためにぃ、がんばります❤️❤️」
それは、今までとは比べ物にならないほどの依存心。
普通なら、性奴隷はただハジメに対して高い忠誠心と愛情を持つだけである。なので極度の依存心を持つことは、本人の資質が無ければ起こり得ない。
だがハジメにお仕置きされ、自己肯定感が奈落の底を突き抜けるほどに低くなった状態で、ハジメ様に許してもらい、赤ちゃん部屋がたぷたぷになるまで精液を入れてもらった結果、ハジメ様に認められることが全てであるという思考回路になってしまったのだ。
まぁハジメからしてみれば、こういう子も可愛いものだ。
「頑張り過ぎは良くないよ。ほら、おまんこ突いてあげるから、頭真っ白にしちゃおうね〜」
「んあっ❤️❤️ あ、あっ、んぁぁぁぁぁああ❤️❤️」
どちゅん❤️ と、少し勢い良くボルチオを突いてあげると、束は全身でだいしゅきホールドしながら、ビクビクと絶頂を繰り返した。そして思考は蕩けて、ハジメに甘えることしか考えられなくなっていた。
「ぇへっ、えへへへへ……❤️❤️ ハジメしゃまぁ……もっと、もっとぉ❤️❤️ ぎゅってしてぇ❤️❤️ ずぅぅぅっと、繋がってよぉ❤️❤️」
そうして二人は、なんだかんだで丸一日、ゆったりスローセックスに励んだ。そして一日が過ぎる頃には、ベッドは二人の体液でぐちゃぐちゃになったいるのであった。
・南雲ハジメ:最終的にハッピーエンドになってますが、やってることはド畜生。やっぱ神ってクズだわ。
・篠ノ之束:トータスを滅ぼした結果、お仕置きとして尊厳破壊された。その後ハジメに許してもらったので、依存してしまう。目を覚ませ、そいつが元凶だぞ。