神聖ブリタニア帝国は日本に宣戦布告。
ブリタニアの新兵器ナイトメアフレームにより、日本は開戦からわずか一ヶ月で蹂躙され・・・。
自由と、権利と、そしてその名を奪われた。
それから七年。
エリア11と名を変えた日本。
名と共に誇りを失い、見えない明日に足掻く日本人たちが住むこの地に、俺は生きていた。
彼ら日本人と同じように・・・復讐の機会をずっと待ち続けながら。
「最初の手さぁ。何でクィーンから動かしたの?」
ハイウェイを走行中、運転席のリヴァルが問いかけてくる。
俺たちは貴族相手のチェスの代打ちを終え、リヴァルのバイクでアシュフォード学園に戻る途中だった。
「あいつ、女好きそうだっただろ。ああいうのは女で釣るのが一番早い」
「・・・あのさ、ルルーシュって実はすっごいムッツリスケベだったりする?」
「殴るぞリヴァル。男を惑わすのはいつも女って言う『ファファーーーーーン!!』
適当に受け答えしていたら、後ろから大型トレーラーがいきなり煽ってきた。
慌ててハンドルをきるリヴァル。
サイドカーの狭い座席に埋まっていた俺は、ただ車体にしがみ付くことしかできない。
猛スピードで迫る馬の前で、子犬が右往左往するような状況だった。
トレーラー側がやむなくハンドルをきり、ハイウェイを降りていく。
しかしその先は工事中のビル。
そのまま止まれずにビルの一階に飛び込んでしまう。
「・・・俺たちのせい?」
「まさか」
「おーいルルーシュ、エナジーの線が切れたみたいなんだけど・・・」
無茶な回避運転が影響したのか、リヴァルのバイクのエンジンが掛からないようだ。
慌てているリヴァルを放っておく。
俺はビルの一階に滑り込んでいるトレーラーに気を取られていた。
あれは、何だ?
トレーラーのカーゴの屋根の辺りに光の靄が一瞬湧き上がって見えた。
目の錯覚かと思い、リヴァルに確認を取ろうとするが、、、
気がつくと周囲には結構な数の野次馬たちが集まり始めていた。
ただ野次を飛ばすだけの男。
携帯で写真を撮るのに夢中な女。
皆面白がって覗き込むだけで、誰もトレーラーの側まで駆けつけようとしない。
誰も当事者意識を持たないその唾棄すべき光景が、俺を無性にイラつかせる。
(どいつもこいつも!)
自然と俺の足はトレーラーに向かっていた。
「おいっ大丈夫か?」
完全に工事中の建材に埋まっているため運転席には近づけない。
声を掛けるが反応はない。
このタイプのトレーラーは軍用にも使われている。
よく見えないが、運転席が潰れてしまっているようには感じられなかった。
であれば衝撃で気を失ってるだけか?
仕方ない。
「おいっ聞こえるかっ?」
運転席に近づくためカーゴ側面の梯子で車体上部に乗り、再び呼びかける。
・・・返事はない。
が、、、
《見つけた!私の・・・?》
んっ何だ?
声?
「そこにいるのかっ?」
開放されているカーゴ上部ハッチ。
覗き込むようにして問いを発する。
しかし、その瞬間トレーラーが急発進した。
俺はカーゴの中に転がり落ちてしまっていた。
くっ荒すぎだろ!運転!
カーゴの中で転がりながらこの状況から抜け出す方法を考える。
しかし空いたままの上部ハッチに至る手段が見当たらなかった。
「内側にも梯子付けておけよ!」
思わず愚痴るが、状況は加速度的に悪化の一途を辿って行った。
『警告する!今ならば弁護人をつけることが可能である!直ちに停車せよ!』
続く銃声。
外は物騒な音ばっかりだ。
それにコレ。
カーゴ内に鎮座する何だかよくわからない茶色の大きな半球のカプセル。
いかにも化学兵器的な雰囲気だった。
「出るのは危ないな。しかしここもなんかヤバそうだし。携帯で・・・」
『プシュ』
そのとき、運転席に通じるであろうカーゴ前部のドアが開き、誰かが入ってくる。
迷わず影に隠れてやり過ごす。
そいつは若い女だった。
コートを脱ぎながら後部に向かう。
「麻布ルートから地下鉄に入れる。・・・それじゃ虐殺よっ」
誰かと無線で話しながらカーゴ後部でゴソゴソ何かやっている。
気づかれないように後ろからじっくり観察。
跳ね上がった紅い髪にバンダナ。
真紅のニーソックスに白いアームカバー。
それに茶色いショートパンツにベスト。
普通なら色気のない格好。
だが、露出している肩・絶対領域・腰回りから隠しきれない健康美が溢れていた。
何より後姿のシルエットが非常に素晴らしかった。
扇情的とも言ってもいいほど形が良く長い脚。
適度に膨らんだ尻。
スラリと引き締まった腰。
そして何よりスッと左手を上げたときに背中越しに見えた胸。
かなりのロケット乳だった。
正面から鑑賞できないのが非常に悔やまれる。
(あの女、随分いいスタイルじゃないか。んっ?)
女が脱ぎ捨てていったコートが目に留まる。
あれを拾えばあの女の体臭も嗅げるな。
隙を見てなんとか拾えないものか。
あの女はカーゴ後部に鎮座してた何かに乗り込むようだ。
よしっチャンス!
ってあれは・・・ナイトメア!?
グラスゴーだとっ?
カーゴ後部ハッチを開け、追跡ヘリをハーケンで撃墜。
その後に勢いよく飛び出して行くグラスゴーを、俺は愕然と見送るしかなかった。
「クソッ本物のテロリストじゃないか!!」
携帯は圏外。
この暗さと路面状況。
かつての地下鉄路線を爆走中で、行き先はどこかのゲットー。
出るのは危険。
よし見えた。
条件はクリア。
軍の保護は癪だがこのテロリストの通信機を土産にすれば・・・。
あの女テロリストの脱ぎ捨てていったコートのポケットに通信機が入ったままだった。
もちろんコートの残り香は存分に堪能させてもらった。
あのスタイルにこの甘い体臭。
顔は見えなかったが絶対に美人だろう。
確信をもって言える。
しかも若い。
俺とそう年は変わらないんじゃないだろうか。
返す返すもテロリストってのが非常に悔やまれる。
ってオイ!!
俺ってこういう性格だったか?
女脱いだ服を嗅いであれこれ妄想するなんて恥ずかしすぎる!
いったい何だというのだ!?
俺は暗いカーゴの中で一人自己嫌悪に陥ることになる。
しばらく自己嫌悪にはまったままだったが、突然トレーラーが大きく跳ね、我に帰る。
「事故かっ? それとも・・・」
軍の攻撃によるものか?
逡巡していると突然カーゴ側面のドアが開いていく。
いきなり狙撃されたらかなわない。
慌てて身を隠す。
しばらく身を隠したまま状況の変化を待つ。
銃撃は・・・ない。
ソロリソロリと外を確認。
どうやらトレーラーは穴にハマって止まったらしい。
《プシュ》
「うぉっ!?」
いきなりカプセル上部から蒸気音が漏れ、ビビる。
《ドガッ》
次の瞬間、錐揉みしながら飛び込んできたブリタニア兵の回し蹴りを喰らい、俺は吹っ飛んでいた。
蹴りそのものはとっさにガードしたものの、上にのし掛かられて喉輪で床に抑え付けられる。
そのままわけもわからず一方的に怒鳴られ続けることに。
「ブリタニアのっ「殺すな!これ以上!」
「待て!俺はっ「しかも毒ガスなんて!」
「ど「とぼけようとしても!」
そのブリタニア兵は一向に聞く耳を持ってくれない。
あまりの理不尽さにこちらも怒りが頂点に達する。
思わず蹴りを放って振り払い、啖呵を切ってしまっていた。
「どうせその毒ガスだってブリタニアが作ったんだろう!」
「お前「殺すな?だったらブリタニアをぶっ壊せ!!」
散々発言を遮られフラストレーションが溜まったせいか、言わなくてもいいことまで口にしていた。
すぐに我に帰ってそのブリタニア兵の様子を伺う。
若い。武装はしてない。名誉ブリタニア人の兵士か?
「その制服・・・。ブリタニア人の学生? なぜブリタニア人が毒ガスを? 」
「勘違いするな。俺は巻き込まれただけだ」
カプセルの前で睨み合う。
だが、そのとき突如カプセルの連結部から光が溢れた。
《ブシューーーー》
上部の各ボルトが一斉に外れる。
そしてゆっくりと四方に割れていくカプセル。
一人飛びず去り、自分だけ退避する斥候兵。
拘束具に身を包んだ一人の少女がカプセルの中から光と共に現れる。
「毒ガス・・・じゃない?」
斥候兵の呟きに我に帰る。
俺はカプセルの前で呆然と佇んでしまっていた。
その少女の美しさに見惚れてしまっていたのである。
美しい緑髪。
口を拘束され半分しか見えないがえらく整っているのがわかる小顔。
なにより細っそりとしたその抱き心地感が、美人の条件にドンピシャだった。
「答えろ!毒ガスか?この娘が!?」
こんな美しい娘を拘束し、思うがままに弄くるブリタニアの非道ぶりに俺は怒り心頭だった。
娘を抱き寄せて拘束具を解除しつつ、キツイ口調で問いかける。
その斥候兵は手伝いもせず「しかしブリーフィングでは確かに・・・」などと戸惑ったままだった。
《カッ》
突如ライトで照らされる。
逆光でよく見えない。
「この猿め!名誉ブリタニア人にはそこまでの許可は与えていない!」
どうやらブリタニアのクロヴィス直下の親衛隊のようだった。
「しかしこれは!毒ガスと聞いていたのですが!」
隊長らしき男の許に駆け寄る斥候兵。
「抗弁の権利はない!」
まずい。
確かに毒だ。
外に漏れればこいつらの主人たちが危ういほどの。
毒ガスと偽ってカプセルに閉じ込める。
それほどの価値がこの娘にはある。
確かにこの美貌。
まさに傾国の美女というところか。
「だが、その功績を評価し慈悲を与えよう。枢木一等兵。これでテロリストを射殺して手柄を挙げろ」
「彼は巻き込まれただけと主張していますが?」
「これは命令だ。枢木一等兵。ブリタニアへの忠義を見せろ」
「・・・了解しました」
僅かな逡巡の後、俺に向けて銃を構える名誉ブリタニア人の斥候兵。
銃口が俺の額に向けて固定されたときにはもう、迷いの色は見えなくなっていた。
俺はただ、緑髪の少女を抱きかかえたまま、その銃口を呆然と見つめるしか出来なかった。
枢木?
銃を向けてくる一等兵の名前が妙に耳に残る。
そして、こんな光景、俺は、知らない。
強烈な違和感に襲われ、そしてその違和感の原因がわからず、もどかしさだけが募る。
いや、殺されそうな状況下にも関わらず、俺は何を考えているんだ?
そんな中でも事態は着実に進行していた。
『ドカーーーーーン』
ブリタニア兵がトリガーを引こうとした瞬間。
背後のトレーラーが突如爆発。
あたり一面は煙に包まれ、天井の岩盤がドカドカと崩れ落ちてくる。
「いくぞっ」
何故トレーラーが爆発したのかわからないが、混乱に乗じて咄嗟に俺は女を連れて逃げ出していた。
うまい具合に落下した岩盤が俺たちの走り込んだ坑道を塞ぎ、親衛隊の追跡を阻む。
枢木と呼ばれた一等兵も同じだった。
こちらを追う素振りを見せるが、瓦礫が邪魔をしてくれたようだ。
俺たちは後ろも振り向かず、ただその場を離れるためにガムシャラに走り続けた。
「ハァハァハァハァ」
《ドドーン、ドカーン》
どこからか砲声が聞こえてくる。
鳴り止まない。
七年前の戦争を思い出す。
拘束具を着たままの女と共にただ駆ける。
いつまで経っても坑道の出口は見えてこない。
無限に駆け続けているような錯覚に陥りそうになる。
そんな中、俺は何故か激しいデジャヴュに襲われていた。
なんだ?
俺はこのシチュエーションを知っている?
外の砲声はシンジュクゲットーを襲うブリタニア軍のもの。
そして俺たちは暗い地下道をこのまま走り続け・・・、
ガクッ
前を走る拘束具の女が瓦礫に足を取られる。
「っと、大丈夫か?」
彼女がコケるのを予測していた俺は、慌てずにその腕を引き寄せ、盛大にすっ転ぶのを阻止する。
「・・・」
ジッとこちらを覗き込むように伺う女。
その問うような目よりも、俺は俺自身に困惑する。
何故だ?
何故俺は彼女が転ぶのを知っていた?
戦闘の音がいよいよ激しくなる。
戸惑いを押し潰し、逃げるのを優先する。
やっと出口らしき階段を見つけ、地上の様子を伺う。
「いいか、そこで待ってろよ」
《ダダダダダッ》ドサッドサッ
銃声。
その後、バタバタと人が倒れる音。
「どうだ」
「イレブンしかいないようです」
やはり先回りされていたか。
最悪だ。
だが妙な納得感がある。
そして、奴等の中に先ほどの枢木一等兵はいないようだった。
その事に安堵する自分がいる。
何故だ?
理解できない自分の心の動きに苛立つ。
「ぬう。このあたりなんだな。出口の一つは」
「はい。旧市街との地図は照合済みです」
「えーーん、えーーん、えーーーん」
《ダダダダダッ》
・・・幼い子どもも容赦なく始末する。
やはり彼らには相応しい末路を与えないといけないな。
そして次に起こるのは。
《ピリリリリ》
やはりシャーリーからの着信だった。
わかってるなら電源切っとけよ自分。
「グッ」
殴られ、壁際に追いやられる。
そのトタンの壁には日本独立を訴える大きな落書き。
「テロリストの最後にふさわしいロケーションだな」
確かにな。
絵にはなるだろう。
「まぁ学生にしてはよく頑張った。さすがはブリタニア人だ。しかしお前の未来は今終わりだ」
銃をこちらに向けてくる親衛隊隊長。
絶対絶命のピンチ、のはずだった。
だが恐怖という感情は依然として湧き上がってこない。
心のどこかに絶望し喚き散らす自分は確かにいる。
しかし・・・まるで、そう映画を見ているような感覚だった。
放たれる弾丸。
「殺すなーーーー」
割り込む女。
《バスッ》
脳天に突き刺さる弾丸。
ドサッ
女が倒れる。
額から溢れる血が床を濡らす。
全て俺は、、、知っていた???
「ふん、生かしておきたかったが上にはこう報告しよう。我々親衛隊はテロリストのアジトを見つけ、これを殲滅。しかし人質はすでに嬲り殺しにあっていた。どうかね。学生君」
ダラダラとしょうもないセリフを垂れ流すモブキャラは無視し、俺は倒れた女の側に近づく。
なんだこれは。
何故俺はこうなることを知っている?
この娘は死んでない。
そして俺はこんなところでは死なない。
ついに始まるのか。
俺の望みであるハーレムエンドへの第一歩が。
何もわからないまま。
やっと・・・この世界全ての美女たちを支配する術を得るのか!?
何かに導かれるように、俺はその脳天を撃ち抜かれた娘の、、、いやC.C.の手を取っていた。
《ピキューーーン》
Cの世界に意識を引き込まれる。
襲いかかる様々なイメージ。
響く蠱惑的なC.C.のゆかなボイス。
〈いったい何者だ、お前は〉
〈俺が知りたいくらいだ。だが大事なのは俺が誰かではないだろう。俺が何を成すかだ〉
〈確かにそうだ。お前には生きるための理由と強い願望があるらしい〉
〈ああ、そのとおりだ。やはりいい躰をしているなC.C.。実体でないのが残念だ〉
〈ふざけるな。何故私の名前を知っている。・・・。ん? なんだお前、記憶を改竄されているな〉
〈・・・何?まさかっ!?〉
〈ふっ。いいだろう。これは契約。力と失われた記憶。その二つをあげる代わりに、私の願いを一つだけ叶えてもらう〉
〈願い? 確か死ぬことだったか〉
〈・・・ほう。そこまで。本気でお前の正体に興味が湧いてきたぞ。その通りだ。この契約の果てに、お前は人の世に生きながら人とは違う理で生きることになる。異なる摂理、異なる時間、異なる命。コードの力はお前を孤独にする。その覚悟があるのなら〉
《ラァグゥナァレェクの接続ぅ。誰にもぉ邪魔わぁさせぬぅ! シャルル・ジ・ブリタニアが命じるぅ。ルルーシュよぉその忌まわしき記憶を捨てされぃ!!》
〈ちっ、もとより望むところ! 結ぶぞ、その契約!!〉
随分長い時間だった気がする。
だが現実に戻ると、目の前のモブキャラがまだ銃の狙いを付ける前だった。
「・・・クククッ、ハハハ、ファーハッハッハッ!!」
抑えきれず笑いが零れる。
取り戻したッ、取り戻したぞッ、全てを!!!
そういうことかっ、そういうことだったのかっ。
俺はシャルルに見事にしてやられたというわけだ。
幼い頃の己の馬鹿さ加減さえも、今の自分には面白おかしく感じられた。
「何がおかしい!」
困惑して苛立つ隊長モブキャラ。
ククク。
いいぞ!
記憶とともに目覚めた力が己の体の隅々まで満ちていくのがわかる。
もっとだ!そうだもっとだ!!
「なぁ。同人のエロゲ世界に紛れ込んでしまったリアルな人間は、全てが虚構の世界でいったいどう生きればいい?」
「貴様、何を言っている!?」
「どうした。撃たないのか?相手は学生だぞ。それとも気づいたか? 目の前にいる存在が、文字通り次元が違う存在だと」
「な、なんだ?」
本能的な恐怖に襲われているのか、その銃口はブレまくって一向にこちらを向かない。
邪魔だなこいつら。
そうだな。
これは様式美だ。
まずは原作どおりで行くとしよう。
「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる。【貴様たちはここで死ね!】」
C.C.に与えられたギアスの力を開放する。
解き放たれた力。
「ヒャーハッハッハ! イエス・ユア・ハイネス。てぇーーーー!」
《バスッ》《バスッ》《バスッ》《バスッ》《バスッ》《バスッ》《バスッ》
原作通り、あっけなく自ら嬉々として死んでいく親衛隊たち。
その光景を見つつ、俺は・・・盛大に勃起していた。
ビキビキと勇壮に。
痛いほど。
明らかに昨日までのマイサンとは異なる膨張率と硬度。
まるで日本が誇る富士山のような一物になっていた。
そうだ。
確かにそうだ。
これも俺自ら求めて定めた力だった。
あのパラメータをMAXにするとこうなってしまうのか。
上等だ。
これこそが自らが望んだ道だ。
はははは。
しかしこれではまるで。
"魔神"というより"魔チン"だな。
あの日から俺はずっと嘘を信じてきた。
自分がこの世界の一部だって嘘を。
名前も嘘。
経歴も嘘。
嘘ばっかりだ。
嘘の鎖で縛られ、この虚構の世界を楽しむことも出来ず、ハーレム建設という壮大な夢も忘れてしまい。
だけど取り戻した。
力を、最強の設定を、都合のいい特典を、このゲームのクリアへの道を!
だから!!
このとき俺は気づいていなかった。
俺のギアスによって自分の首を撃ちぬいて死んでいった親衛隊たち。
その股間は皆盛り上がっており、濡れていたことを。
引き金を引いた瞬間、盛大に射精していたことを。
さらに親衛隊のうち一人は、ギアスが発動した瞬間、明らかに俺の方を向いていなかった。
原作とのほんの僅かな差。
この差が後に興味深い齟齬を今後生み出していくことになる。
次回 [STAGE2] 抑制 の 白き 精子