BIOHAZARD sexual invasion 作:MIYOSHI
キングサイズのベッドの傍には脱ぎ捨てられた白いワンピースと、同じ色の高級な下着。
子供達と同じく全裸となったヒルダは、その褐色の肌を晒してベッドに仰向けになっていた。
ワンピースも、下着も、みんな夫であるハヴィエがヒルダのために買い揃えた物。しかし、今からそれらの衣服に隠されていた場所を見せる相手は、夫ではない、知り合って間もない子供達。
乳房は妊娠によって大きくなっている。赤ん坊が母乳を飲みやすくするためか乳輪もそれに比例して広がっており、色も黒ずんでいる。
(ハヴィエ……)
ヒルダは心の中で夫への謝罪を口にしながら、股を開く。罪に罪を重ねていることにも気づかず。膨れたお腹越しに両手で大陰唇を引っ張り、生まれてくる赤ん坊の出口となるヴァギナを見せる。
その震える身体に近づくアダム。背中にはアレクシアが抱きついて肩に顎を乗せている。彼女に見られながら、ヒルダの股間に屹立したペニスを宛てがった。
「えっと……ここで、いいの?」
「……うん。そのまま、挿れて、みて」
わざとらしく確認する彼にも勘づかず、頷いて返すヒルダ。
これはハヴィエが過保護になるのも分かる。シャバに出たら、間違いなく人に騙され続けてまともな生活も送れないだろう。
背中のアレクシアから急かすように脇腹を抓られ、アダムは腰を突き出してペニスを膣に沈める。
「あ、ああぁぁ‥…」
ヒルダの中に夫以外の、九歳児のペニスが入っていく。否応なしに腺から潤滑液が分泌され、カウパー液と混じってスムーズに異物を取り込んでいった。
服を脱いだ時にも驚いたが、この年齢で男性器がこんなにも立派に成長するなんて。彼女の脳内に、外国の子供のイメージが間違った形で刻まれる。
「あ゛ー……ヒルダさんの中、あったかい……この後は、どうするの?」
「ぅぅ……、こ、腰を……動かして、みて」
言われた通り、腰を動かし始めるアダム。
挿れてみて分かった。彼女の肉壷は屋敷の恋人達に引けを取らないほどの名器だ。
わざと拙い動きをするのは一苦労だと思っていたが、なんてことはない。緊張のせいか、それとも無意識の内に夫以外のペニスを押し出そうとしているためか、きつく締まった膣とヒダが弱々しくも継続的な刺激を与えてきている。そのことにアダムは新鮮味さえ感じてしまう。
だが、やはり思いっ切り腰を動かしたい。
その欲望を歯を食いしばることで耐えながら、無言で耐えているヒルダに向けて語りかける。
「はぁ……はぁ……すごく、気持ちいいよ。ヒルダさんは?」
「わ、分からない……」
「え? 分からないって……どういうこと? お互いが気持ち良くなるものって、さっき言ってたじゃない」
アダムは一旦腰の動きを止め、顔を近づけて問いかける。
彼女は視線を反らし、言い辛そうにしながらもポツリポツリと答え始めた。
「私……あまり感じない、の」
どうやら、ヒルダはいわゆる不感症らしい。
原因は定かではないが話を聞くに、僻地で家族と一緒に暮らしていた頃、日常的に父親から性的暴力を受けていたことが影響した精神的要因によるものかもしれない。
犯罪組織との麻薬取引で代金代わりに差し出されたヒルダは、その容姿端麗さと純朴さからボスであるハヴィエに見初められて彼の妻となったのだ。
父親から行為の際は気持ち良さそうに喘げと言われていたことや、ハヴィエが囲っていた女性が彼に抱かれて気持ち良さそうにしていたことから、本来セックスとはそういうものだと知った。
だから、ハヴィエとの行為中は常に感じている演技をしていたため、彼も自身が孕ませた相手が不感症であることを知らないのだという。
なんてことだ! と、アダムは心中で嘆く。
彼は女性が好きで、彼女らと一つになって愛を交わせるセックスが大好きだ。そのセックスで気持ち良くなれないなんて、もし自分がそんな症状に陥ったら絶望に打ちひしがれてしまうに違いない。
「……そろそろ頃合いね。もう我慢しなくていいわよ、アダム」
その最中、傍らのアレクシアが待てをされていた犬に命令するように耳元でそう告げた。
アダムは少し躊躇しながらも、他人の子を宿した妊婦を貪りたいという欲求に抗えず、ぎこちない動きを繰り返していた腰をズンッ! と一気に突き出す。
「──ッ!」
唐突な衝撃に面食らうヒルダ。
肺から一気に空気が押し出され、口を閉じていたために頬が膨らむ。
「っか゛……ま、待って……強、すぎっ」
「駄目。もう我慢出来ないよ」
手を伸ばして止めようとするヒルダに構わず、腰を激しく打ち続けるアダム。
その慣れた腰つきを見て、彼女はようやくアダムが初めてではないことに気づいた。
「あぁ、すごい……子宮に赤ん坊がいるせいか、奥に硬い感触と弾力があって、気持ちいい……っ!」
「や、やめ、て……! 赤ちゃん、が……」
「クフッ、大丈夫よ。卵膜は頑丈だから、このくらいで破れたりしないわ。まあ、本に書かれていたことが間違ってなければの話だけれど」
アダムの肩越しに、アレクシアが笑みを浮かべながらそう返す。
もっとも、コンドームを着けていないので、精液中の細菌や成分が破水の原因となる可能性は十分にあるが。
「どう、して……こんな、っ、こと……!?」
「さっきも言ったでしょう? 責任を取ってもらうためよ。こちらは大事な物を壊されて不快な思いをさせられたのだから、そちらも同じ目にあってもらわないと」
会話が交わされる傍ら、アダムは目の前の大きなお腹に両手でしがみつき、容赦なく腰を振って妊婦の身体に欲望をぶつけ続ける。
パンッ! パンッ! パンッ! パンッ!
「ぅ゛、あっ……ハヴィ、エ……!」
高級ベッドがヒルダの代わりに悲鳴を上げるようにしてギシギシと音を立てるが、この場にいない夫が助けに来ることはない。
今まで抱いてきた女性とはまた違う快楽。アダムのペニスは膨れ上がり、射精寸前まで昇り詰める。
「あ゛っ、ぐ……もう、出るッ! 出るよ!」
「えっ…‥? い、いやっ! いや! いやああ゛ぁぁぁーッ!!」
ビューーッ! ドクッドクッ! ビュルルルーー!!
赤ん坊が通る産道に大量の精液が噴射される。
無論、妊娠中のため子宮口は硬く閉じられているため、胎児のいる内部に直接精液が注ぎ込まれることはない。
だが、だからと言って、夫以外の、それも男児に犯されて問題ないなんてことがあるはずもなかった。
逆流して、結合部から滲み出てシーツに液溜まりを作る精液。膨れたお腹で見えないが、その熱い感触を股間で感じて、ヒルダは涙を流す。
「……っぐ、ひっぐ……ひど、い……こんな……」
嗚咽を漏らす彼女に、アレクシアが近づいて見下すように声をかける。
「あら? 貴方が自分から挿れさせたんでしょう? 責められる謂われはないわ」
「でもっ……私を、騙した……!」
「いいえ。教えてとは言ったけど、知らないとは言ってないもの。貴方が勝手に勘違いしただけよ」
子供の純粋ゆえの残酷さを超えた無慈悲な言葉を返され、絶望に顔を青褪めさせるヒルダ。
「クフッ、クフフフハハハッ……!」
それを見たアレクシアは、口端を三日月型に吊り上げて愉快そうに笑う。
いいわ! このまま、私達を舐めたあの男の大事な物を壊し尽くせ! 台無しにしてやれ!
この女のお腹の子も、諸共……!
「もっと。もっと汚すのよ、アダム! …………アダム?」
興奮したようにアダムに行為の続きを急かす。
だが、当のアダムは俯いたまま何の返答も寄越さず、ヒルダの膣にペニスを沈めたまま動こうとしない。アレクシアはそんな彼を訝しんで顔を覗き込もうとして、気づく。
ポツッ、ポツッと、ヒルダのお腹の上に落ちて弾ける水滴。
「……アダム、君?」
ヒルダも思わず目を丸くし、涙ながらに声を漏らす。
彼は、泣いていたのだ。まるで自分を責めるように。
「……ごめんなさい、ヒルダさん。こんなことして……それと、アレクシア。今さらだけど、やっぱり僕には無理だ」
呆気に取られているアレクシアを尻目に、ヒルダは悲しみに暮れる胸を心の中でほっと撫で下ろす。既に中出しされた後ではあるが、アダムの方はまだ良心を持っている子なのだと。
「だ、大丈夫……だよ、アダム君。このまま、止めてくれるなら……私も、今日のことは忘れる、から」
そう。このまま一つになったままの身体を離すよう促すのだ。
ベッドを綺麗にして、窓を開けて換気して、バスルームで精液を掻き出して、何もなかったことにする。そうすれば、また明日から元の日常に戻ることができる。
「ね? だから、おちんぽ……抜い──」
ドパチュッ!!
言い聞かせるように言葉を紡いだ、その矢先だった。
アダムが再び腰を勢い良く突き出し、精液にまみれたヒルダの膣奥を穿ったのだ。
「──ほぐぉっ!?」
お腹の中の赤ん坊ごと突き上げるようなその衝撃に、肺の空気を押し出されると同時に潰れた蛙のような声を上げるヒルダ。
再度裏切られたことへの憤りよりも、疑問符が頭に思い浮かぶ。
口から出たその声は、今まで出したこともないようなものだったからだ。ハヴィエや父との行為の時のように、誤魔化すべく自分の意思で発したものではない、自然に吐き出された声音。
「ど、どうし……て……」
「すみません。でも、このまま、終わりにもしたくないんですっ……!」
答えながら、アダムは腰を動かす。
先ほどの自身の快楽だけを求めたようなものではなく、念入りと、激しくも相手を想った優しい腰つき。
「セックスが気持ち良くないなんて……そんなの、悲しすぎる!」
「な、何を……言って……」
「ヒルダさん! 今度は僕が教えるよ! 一緒に気持ち良くなろう! 愛し合うんだ!」
アダムはそう叫ぶように訴えかけ、腰を振り続ける。
一回目よりさらに大きくなっている彼のペニスが子宮口の上辺り、ポルチオ周辺を突き上げ、さらにそれを子宮内の胎児が押し返すことで弱い部分が表裏から刺激される。
「っあ! ま、待っ──ん゛ぅっ」
彼が何を言っているのか分からないが、ひとまず止めようとするヒルダ。
だが、それは叶わなかった。ペニスで膣奥を突かれる度に、股間から脳まで貫かれるような電流にも似た刺激が襲うからだ。
何? 何なの? これは?
初めて味わう感覚にヒルダは戸惑いを隠せない。そんな彼女を見てか、アダムは嬉しそうに微笑む。
「分かる? それが感じるってことだよ。ヒルダさんは今、僕とセックスして、気持ち良くなってるんだ!」
「そん、っ、な……なん、で……あぅっ!」
不感症のはずの彼女が、なぜ感じているのか? 始祖の力を持つアダムの精液によるものか、それとも彼の卓越した技巧によるものか。
それは定かではないが、少なくとも確かなのは、アダムがハヴィエよりも彼女のことを想って抱いていることだった。
もちろん、ハヴィエはヒルダのことを愛しているのだろう。それこそ、彼女以外は蔑ろにしても構わないと思うほど。
しかし、それはほとんど一方通行な愛情であった。ヒルダを大事にするあまり、外部との接触を極力避けるようにさせ、黙って自分に従えばいいと言って意見も言わせない。愛の有無を除けば、父親に強姦されていた時と大差ない、飼い殺しに近い状態である。
パチュッ! ズチャッ! パチュッ!
ヒルダの愛液とアダムの精液が混ざり合い、粘り気を帯びた肉同士のぶつかり合う音が響く。
アダムが腰を引く度に白濁とした液が糸を引き、打ちつける度にそれが弾けてお腹ごとヒルダの褐色の肌を濡らしていった。
「あぁっ! ふあぁっ! あ゛あぁんっ!」
「僕も、気持ちいいよっ…………ねえ、ヒルダさんは、ハヴィエのことをどう思ってるの?」
「ど、どうって……んんっ……あ、愛してる……夫、だもの」
「本当に? 本当に愛してるの?」
確かに引っ込み思案なヒルダなら、ハヴィエの言いなりになっていた方が治安の乱れた環境では生きやすいのだろう。
けれども、ヒルダに意思がないわけではないし、その意思を無視していい理由にもならない。
「ヒルダさん……いや、ヒルダ。僕のもとへおいで。一緒にイギリスに行こう」
「えっ?」
「僕は君をこんなところに閉じ込めたりしない。できなかった勉強も自由にさせてあげるし、生まれてくる子供のことだって心配いらないよ」
そんな馬鹿なこと、と即座に吐き捨てることはヒルダにはできなかった。
今まで夫婦だからという理由だけでハヴィエを愛していると思い込んでいたが、アダムに言われて初めてそこに疑念が湧いたのだ。
抑圧された環境に閉じ込められ、一方的に愛を与えてくるだけの相手。行為の際も演技をして終わるのを待ち続ける。ただただ女を搾取されるだけの日々。
改めてヒルダは思う。本当に私は夫のことを愛しているのか?
「ヒルダ」
ふいにまた名前を呼ばれ、突かれる快感が途切れた中、顔を上げる。
目線の先では、労るように彼女のお腹を抱いたアダムが、腰の動きを止めて真剣な眼差しで愛すべき相手を見つめていた。
ハヴィエのような支配欲に満ちたものではなく、小さな身体とは思えないほどに包容力に満ちた瞳。その色は、お互いに愛を交わすことを熱望するように赤く輝いている。
今まで、ヒルダのことをそんな瞳で見てくれた人は一人としていなかった。彼以外には。
「ごめん。今は何も考えないで、一緒に気持ち良くなろう。お腹の子と一緒に」
「あ……」
再び、アダムの腰が動く。
ヒルダは無意識の内に、その動きに合わせて自身の腰も動かしていた。
「ん……あぁ……」
「ああ、気持ちいい……ヒルダは、どう?」
「…………ぃぃ」
アダムの問いかけに、彼女は小さく声を漏らす。
「もう一度、大きな声で。君の口から聞かせて」
子供をその身に宿した大人が、十にも満たない少年と一つになりながら、諭されるようにして優しく促される。
抗えない。いや、抗う必要なんて、ない。
「──気持ち、いい! もっと、気持ち良くしてぇ!」
その歓喜の叫びを聞き受けたアダムは、満面の笑みを浮かべて腰を力強く打ちつけた。
ズパンッ! と耳触りの良い肉の合わさる音と共に、膨れたお腹が揺れ、粘液が弾け飛ぶ。
「ん゛っ、あ゛あああぁぁーーっ!!」
内なる自分を解き放つように、まるで産声のように大きな叫び声を響かせるヒルダ。
──気持ちいい! 気持ちいい! 気持ちいい!
知らなかった。セックスがこんなに気持ちいいものだったなんて。
つい先ほどまで流していた涙を歓喜の涙で洗い流し、ヒルダは全身で悦びに打ち震える。
この瞬間、彼女は、本当の意味で"女"としてこの世に誕生したのだ。
「あんっ! あぁっ! はあ゛っ! アダ、ム君! おまんちょ、もっとおぉ!!」
「はぁっ、はぁっ、もちろん……! そうだ。お腹の子の、名前は? もう決まってるの!?」
「マ、マヌ、エラ……マヌエラ! 女の子ぉ!」
「マヌエラ……いい名前だね。じゃあ、彼女も、愛してあげないとね……! 今までの分、たくさん! ハヴィエのことなんか忘れて、三人で愛し合おう!」
「うん! うん! たくさん! いっぱい! ああんっ!」
ああ……すごい!
無意識の内に両脚をアダムの腰に絡めてより密着させ、空前絶後の快感に酔い痴れるヒルダ。
子宮でピクピクと胎児が動いている。
お腹の子が、マヌエラが、悦んでいるのだ。母親と共に与えられる愛に応えようとしている。
血の繋がりなど関係ない。セックスを通じて愛し合い、三人は身も心も一つになっていた。
アダムは腰を打ちつけながら身体を伸ばし、ヒルダの乳首に吸いつく。そして、もう片方の乳房の頂きを右手で弄り始めた。
「あっ! お、おっぱいっ! ん゛んっ!」
「ん……じゅるる、ちゅ……ぷはっ、ごめん。マヌエラより先に味わわせてもらうねっ」
「でもっ……まだ、出な──はっ、ぅ、んお゛ぉ……お゛おおっ、おぉぉっ」
妊娠したことによるホルモンバランスの変化で敏感となっている両の乳頭をしゃぶり吸われ、指で弄られ、もはや全身性感帯状態でよがり狂うヒルダ。
「はぁあ、ああ……また、出るよ! 今度は、マヌエラにも、たくさん注いであげるから、しっかりと受け取って!」
「出して! アダムく──ッ! あっ、わっ、私も、何か、来る……来ちゃうっ」
ヒルダはアダムの射精を受け入れるべく身構えようとして、瞠目。
呼吸は一層荒れ、身体の奥から何かが迫るような感覚と共に意識が乱れていく。初めての快感に加え、初めてのオーガズムを迎えようとしているのだ。
「ヒルダも、イクんだね。いいよ。一緒に、イこうッ!」
「イ、ク……? わ、たし、イク……イッちゃう……イ、ク゛うう゛ぅぅぅーーッ!!」
「ヒルダ! ヒルダ! マヌエラッ! お゛おおおっ!」
ドッピューーーッ!! ビュク! ビュクッ!! ビュルルルゥーーッ!!
アダムによる大量射精と共に、絶頂を迎えたヒルダの膣が急激に締まり、尿道から透明な液体を排出。加えて、両乳首からは精液と同じ白濁色の液がピューーッと噴き出した。
硬く閉じられていたはずの子宮口が開き、そこにペニスの鈴口が蓋をする形でマヌエラのいる子宮に精液が注がれていく。
(ああ……こんなに幸せな気持ちになったの、初め、て…‥)
子宮を満たす暖かさと小さな雄に抱きしめられる心地良さの中、その褐色の身体を白に染めたヒルダはそのまま意識を昇天させる。
通常なら破水を起こしてもおかしくない状況だが、不思議と彼女にはそんなことにはならないという確信的な安心感があった。
──何? これは。
耳に響く荒い息遣い。
本当の夫婦のように幸せそうにお互いの身体を重ね合い、行為に及んだ二人。
ヒルダが気絶しても、アダムは愛情を込めて彼女のお腹を撫でながら、夢中で乳首から滲み出ている母乳を甘えるように吸い続けている。
(……貴方、私とセックスしたかったんじゃないの?)
アレクシアはそんなアダムを睨みつけながら、唇を引き結ぶ。その瞳には怒りに加えて、動揺と困惑の色が混じっていた。
私に思う存分膣内射精したくて、わざわざ南米にまで旅行しに来たのでしょう?
それなのに、なぜ私を放って他の女に夢中になってるの? なぜそんなに幸せそうにしているの?
全裸のまま、自身の胸を華奢な右手で掻きむしらんばかりに握る。痛みを誤魔化すかのように。
そう。彼女は体質ゆえに縁遠きはずの"痛み"を感じていた。
自身の尻を追いかけてばかりいたアダムが、自身が目的で赴いた旅行中に、そこで出会ったばかりの妊婦に夢中になっている。
当然、憤りと屈辱を覚えた。だがそれ以上に、もやもやとしたよく分からない感情と、どうしようもない胸の痛みが彼女を襲ったのだ。
自分で襲えと命令した事実なんて、とうの昔に頭から霧散している。あったとして、そんなことは関係ない。
そして、いつの間にか視界が暗転して──
「……アレ、クシア?」
気がつけば、アレクシアはアダムをヒルダから引き剥がして、ベッドに押し倒していた。
アダムは驚いた様子で、自身を押し倒したガールフレンドのことを見上げている。
普段なら自分以外の誰とセックスしてようが、全く気にした様子もなかったというのに。それがどうだ。今の彼女は頬を上気させ、その氷の解けた瞳を見開いてアダムのことを見下ろしていた。
「アレクシア、どうし──」
問いかけの言葉は、彼女の唇によって途切れてしまった。
「んっ……ふむぅ……じゅる…‥」
貪るようにアダムの唇を吸い、首元や耳裏、顔中まで舐め回す勢いでねぶり、口内を蹂躙するアレクシア。
いつもより激しいキスを受け、アダムは彼女から僅かではあるが必死さや焦りのようなものを感じ取る。
「はぁ……はぁ……」
アレクシアはひとしきり口でアダムを味わい終えると、荒い吐息を漏らしつつ、馬乗りの状態で彼に背中を向ける。
続けて、腰を上げて四つん這いの体勢になり、両手を伸ばして幼い秘裂を、アダムと出会ってから交わらない日は一日とてなかったにも関わらず綺麗な一本筋を保っているそこを、自ら開いてみせた。
「……………」
自身の幼い女陰を差し出しながら、股とペニス越しに熱を感じるほどにアダムを見つめるアレクシア。
「……
ゴクリと、生唾を飲み込む音が重なる。
欲しくて欲しくて堪らなくて、バター犬のように舐めほぐしてその蜜を味わってきた、愛しい少女の花園。
彼女にその自覚はないのだろうが、そこは既に愛液が分泌されて物欲しげに雫を垂らし、上にある可愛らしい窄みと共にヒクヒクと拡縮を繰り返していた。
「いいわ」
彼からの返事も待たず、アレクシアは腰を動かして狙いを定め、二発出しても全く静まる様子がない剛直に自身の陰唇でキスを落とす。
「思う存分、愛させてあげる……!」
そのまま、ディープスロート。
傍目からは入り切るとは思えない巨大な肉棒。一切の恐れなく腰を落とした彼女の膣は、ずぬりと、まるで自身が鞘だとばかりに形を変えてそれを根元まで受け入れ、セックスだけで鍛え上げたアダムの硬い腹筋に尻を打ちつけた。
「────ッ!!」
アレクシアは思わず声を漏らしそうになって、慌てて唇を引き結む。
それだけで至ったのは初めてだった。
ビクリと痙攣を引き起こして快感に打ち震えながらも、瞳には狼狽の表情を浮かべている。
「あれ、イッちゃったの?」
「ち、違うわっ。少し……そう、身体が冷えた、だけ」
快感に素直で、知的な彼女らしくもない返事。
アダムは収縮してきつく締める幼膣を自身のペニスで感じながら、上半身を起こしてアレクシアの身体に腕を回す。
「……アレクシア」
「何? 貴方は黙っていつものように腰をヘコヘコさせてれば──」
「ひょっとして、ヤキモチ焼いてくれたの?」
瞬間、アレクシアの体温が急激に高まるのを感じる。
頬は真っ赤で、乏しいはずの彼女の表情筋が今までになく働いているのが手に取るように分かった。
「……な、何を言ってるの? セックスのしすぎで頭までお猿さんになったのかしら? 誰が──」
「そうだね。正直、今はセックスすることしか考えられないから、その通りかも」
アレクシアの言葉を遮り、
「でも、ただの猿じゃない。アレクシアのことが大好きで堪らない……オス猿、だッ!」
そう啖呵を切って、愛する少女の腰を鷲掴みにし、猛りに猛った男根で勢い良く突き上げた。
「──あお゛ぅッ!!?」
ズンッと、股間から上の口まで貫かれたかと思うほどの衝撃がアレクシアを穿ち、彼のペニスの形がお腹にめっきりと浮かび上がる。
再びアクメを決め、プシッと潮を一噴き。身体も、意識も、ふわりと宙に浮いた感覚の中、遅れて視界が桃色に染まるような快楽が全身を襲った。
背面座位なんて今までに何度も行ったことはある。この勢いの突き上げだって、每日耽っていた性行為で何度も受けている。
だが、なぜか今の彼女にとっては格別で、身体はこれ以上はないほどに快感を享受していた。
「勝ち点」
「ぅ、え……?」
「挿れた時のは、放置してた分のお詫びとして見逃してあげるよ。でも、今のは絶対イッたよね?」
「…………」
自身が支配する側の存在だということを自覚して生きていたアレクシアにとって、屈辱以外の何物でもない煽り文句。しかし、怒りと嫌悪が湧き上がっても、それを上回る快楽とよく分からない感情によって溶かされてしまう。
アダムはそんな彼女の初めて見せたいじらしさに夢中になっていく。
「でも、今はゲームなんてどうでもいい。お猿さんらしく目一杯味わわせてもらうよ。可愛いガールフレンドのおまんこを」
「……っ、待──!」
「待たないッ」
一欠片の理性を働かせてアレクシアが身じろぎし始めたが、構わずアダムは彼女の身体ごと前屈みになり、後ろから彼女への想いを込めてズパンッ! と全身全霊で腰を打ちつけた。
「ふ、あ゛ああぁぁっ!!」
堪らず、甲高い嬌声を上げるアレクシア。
──なぜ? どうして? どうして、こんなにも……!
「アレクシア……! アレクシア!」
「あっ! あっ! あっ! んあ゛っ! ん゛ん゛んぅっ!!」
パンッ! パンッ! パァンッ! パンッ!
押し倒されてうつ伏せの状態のアレクシア。
その背中に覆い被さるようにアダムが密着し、自身の両手をクッションに彼女の腰を浮き上がらせて、思いの丈をぶつけるように猛然と腰を振り続けている。
奥を突かれる度に、アダムが名前を呼ぶ度に、絶頂し、高鳴る心臓。
イキ地獄と表裏一体の極楽浄土の狭間で喘ぎ続ける淫らで無垢な少女は、その天才的頭脳で自問自答し続けた。
──分からない。分からない? 分からない。分からない?
ふと、アダムとは別の視線を感じ、彼に組み敷かれる中、アレクシアは首を横に曲げて視線のもとを探る。
ヒルダだ。
意識を取り戻したのだろう。ベッドに横になったヒルダが、羨ましそうにアダムとの行為を眺めている。大股を開き、激しい交配の跡が残る自身のヴァギナをほじくりながら。
もはやそこは、赤ん坊のための産道でもありながら愛しい男を迎えるための肉壷と化していた。
(……ああ)
未曾有の快楽に翻弄されていたアレクシアの口元に、再び笑みが浮かぶ。
羨ましいだろう。彼が欲しいだろう。彼と交わりたいだろう。
でも、駄目。
だって、彼は私の──で、私は彼の──
「う゛っ! アレ、クシアッ……! アレクシアァ!! 中に、中に、出すよぉ!!」
「──い、いい、わッ! 来てぇ! アダ、ムゥ!!」
ブビュルルーッ!! ドピュルルッ! ビューーーーッ!! ビュルルルーッ!!
未熟な子宮を数倍以上に拡張するほどの大量の精液。
下半身を内から暖めるその熱を受けて、アレクシアはまたも未経験の心境に至る。目に見える物全てが輝いて見えて、一生このままでいたいような、そんな愉悦に満ちた感覚。
そう。最初からどうでも良かったのだ。
研究も、菌も、蟻も。
「ああ……ァァ…‥」
プシッ、シィッ、ショロロロロ……と、アダムと繋がったままのアレクシアのガニ股の股間から放尿音が響く。
黄色い液体が放出されてベッドのシーツを汚していった。
「はぁ……はぁ……ハハ、お漏らししちゃったね。よっぽど気持ち良かったんだ」
アダムはアレクシアのお尻を両手で愛しげに揉み上げ、快感に震えている彼女の首筋にキスを落とす。
そして、顔を上げたところで、彼の腰をちょんちょんと誰かがつついた。
「あ……ヒルダさん」
振り返ると、そこには頬を紅潮させたヒルダの姿。
妊婦の身体で少女のようにもじもじとしおらしい仕草でアダムに近寄り、彼にしなだれかかる。
「アダム君…………その、もう一回……」
彼女の瞳は完全に女のそれで、アダムのことを男として、真の夫として見ているのは誰が見ても明白であった。
お腹に他の男の子供を宿した女が自身にそんな視線を寄越している事実に、アダムは再びペニスを硬くさせる。
「……うん。いいよ。ところで、ハヴィエはいつ頃ここに戻ってくるの?」
「嬉しい……えっと、あの人なら、明日の正午辺りに戻るって言ってた」
「そっか。なら、一回だけなんて言わず、時間が許す限り何度だって愛してあげるよ」
そうアダムが答えると、ヒルダははにかんで顔を近づけ、彼の肩越しにキスを交わす。
アダムは彼女と再び愛し合うべく、アレクシアの膣から一物を引き抜こうとするが──
「──あれ?」
抜けない。
彼女の蜜壺はまるで膣痙攣しているかのようにペニスを咥え込んでいる。
慌てて顔を上げるアダム。その先では、汗だくのアレクシアが、息絶え絶えながらも得意げな笑みを浮かべて彼を見つめていた。
「まだ……終わって、ないわ」
アレクシアは身を捩って上半身をガバリと起こし、ヒルダとキスしたばかりのアダムの唇に自身の唇を重ね、舌を潜り込ませる。
「んっ…‥ちゅっ……じゅるる……」
「あ、あ、アレクシアっ! ずるいっ」
「れろっ、じゅぱ……ん、貴方は、妊婦らしく大人しくしてなさいな」
「いや! 私もう我慢、しない! 私も、お腹の子も、アダム君の物だもの!」
そう啖呵を切り、アレクシアと奪い合うようにしてアダムの唇を求めるヒルダ。
アダムは勢いに飲まれて倒れ、二人の女性に覆い被さられる。
その後、三人は夜通し宴を繰り広げた。
一人の少年が少女と人妻を相手に代わる代わる交わり続ける、そんな愛欲の宴を──
なまじ天才児同士のため、言葉遣いの拙さとか子供っぽさがなくてインピオ感がないのが難点。その手の趣味の人には解釈違いになると思われる。
一応言うと、ヒルダはこのままアダムと共にイギリスへ……という形にはなりません。
しばらく登場もしなくなると思います。このままオペレーション・ハヴィエが実行されるかどうかも不明です。
理由は次回。
よろしくお願いいたします。