※この作品はR-18です。

BIOHAZARD sexual invasion   作:MIYOSHI

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Ep: Ingrid(1982)

 アダムが目を覚ました時、少女の姿はどこにもなかった。

 

 相変わらずの暗闇。アダムと少女しか存在しない性愛に満ちた空間ではなく、錆と鉄と、何かが腐ったような臭いの立ち込める湿気に満ちた牢獄だ。

 両腕にかけられた鎖も、何事もなかったかのように彼の自由を拘束している。

 

 夢だったのだろうか?

 あの少女も、あの蜜月も、あの約束も。

 

 視線を下に向けると、床には白い液溜まりが。

 彼女がいた証拠かもしれない。いや、それとも単に夢精してしまった? 

 

(……でも)

 

 喪失感は激しい。

 けれど、彼女のおかげで、これ以上腑抜け続けるような愚かな真似をする気にはならなかった。

 

(必ず、ここから脱出してみせる。あの三姉妹を、ドミトレスクを、ミランダを……あいつら全員、僕の女にしてやる)

 

 そして、奪われた娘を救い出す。

 先ほどまで擬似的な父子相姦を堪能していたため、娘のことを思い出したアダムは罪深くも皮被りの子供ペニスを硬くさせていく。

 

(ごめん……ジェシカ)

 

 心中でジェシカに許しを請う。

 やはり、彼にとっての至高の愛情表現は、セックス以外に他ならないのだ。例え、相手が実の娘であろうと。

 

 

「──ここ、穴が空いてる。抜けれる、かなぁ……?」

 

 

 そこへ、隣の牢屋から女の声が聞こえてくる。

 アダムにはその声に聞き覚えがあった。ドミドレスク城で働くメイドの、イングリドだ。

 何かヘマをして、投獄されてしまったのだろうか?

 

 声がした方の壁には、確かに人が一人抜けれるほどの穴が空いている。

 しばらく待つと、予想通り砂埃を被った彼女が穴を通って姿を現した。

 

「ん、ぅ? 何だか変な匂い──……あっ! き、君は……!?」

 

 穴から出てきたイングリドはようやく暗闇に目が慣れてきたのか、全裸で拘束されているアダムの存在に気づいて驚きの声を漏らす。

 

 そんな彼女もまた、裸だった。

 恐らく、投獄される際にメイド服を剥かれてしまったのだろう。首にかけていた獣の骨をあしらった首飾りもなくなっている。

 

「ひどい……大丈──え、きゃあッ!?」

 

 イングリドは心配そうな顔でアダムに駆け寄ろうとしたが、彼のおちんちんを見て悲鳴を上げてしまう。

 次いで、その視線は床の精液溜まりに移る。

 

(そ、そっか。ここでずっと、オルチーナ様に……)

 

 大量の精液を見て、アダムの受けた仕打ちを察するイングリド。

 

 彼を見なくなって以来、三女のダニエラが「あの子に会えなくて寂しい」と事ある毎に呟いていた。次女も長女も顔には出していないが、どことなく不満そうで。つまり、これは彼女達によるものではない。

 となれば、同時期に時折姿を消すようになった城主による仕業だろう、と。今まで彼女から性的な虐待を受け続けていたのだ。

 

(可哀想に……わ、私が助けてあげないと)

 

 顔は真っ赤だが、イングリドはアダムの心に寄り添うべく、膝を折って視線の高さを合わせる。

 

「ごめんね。今まで何もできなくて……で、でも、安心して! お姉ちゃんが絶対に助けてあげるから!」

 

 純粋にアダムを思ってのことであろう。

 頼りなさそうな彼女だが、それでもアダムを元気づけるように笑顔でそう励ました。

 

 よく見れば、イングリドの身体は不安と恐怖で震えている。無理もない。こんな血生臭い牢獄に閉じ込められたのだから。

 彼女の笑顔は、そんな自身に発破をかけるためでもあるのだろう。

 

「……ありがとう」

 

 この暗闇の中で、太陽のように輝く彼女の笑顔。

 アダムは感謝しながら、背徳心を持って徐々に愛欲をたぎらせた。

 

 そんな彼に気づかないまま、イングリドは嬉しそうに頷く。

 

「お姉ちゃんはイングリドって言うの。僕は何て名前?」

「アダム」

「よろしくね、アダム君。とにかくここから出て、手錠の鍵を探さないと……」

 

 イングリドは立ち上がり、鉄格子の方へと歩み寄って扉を開けようとする。

 が、当然だがギシギシと耳障りな音が立つだけ。

 

「う~……やっぱりこっちも鍵がかかってるよね。どうしよう、しょっぱなからどん詰まりだよ……」

 

 涙目になりながらも、何か役に立つものがないか辺りを見回す彼女。

 まるで小動物のようなその仕草を微笑ましくなりながらも、アダムはその肢体を舐めるように鑑賞する。

 

 前述した通り、彼女は裸だ。子供相手だと思って隠す気もないのだろうか?

 年は十七歳前後だろうか。身長160cmにも満たないやや小柄なその身体に対して、手の平に収まる程度の丁度良い大きさのの乳房。それが動く度にぷるりと震え、男を知らなそうな綺麗な乳首が誘うように踊る。

 そして、小さなお尻と股の間から垣間見える女陰。一応身だしなみとして最低限の手入れはしているのか、陰毛は綺麗に整っていた。

 

 格好の餌食とはまさにこのこと。

 少女のおかげで復活し、以前よりも数倍以上増したアダムの性欲。煮えたぎるそれが、目の前の据え膳を見逃すはずもない。

 

「……イングリド」

「ん? どうした、の……」

 

 アダムに声をかけられて振り返ったイングリド。

 努めて明るく見せようとしたその顔は、ある部分を見てピタリと硬直してしまう。

 

 守るべき少年の、股間。

 そこからそびえ勃つ、完全に勃起した巨大な男根を。

 

「……だ、駄目だよ! そんなの、女の子に見せちゃ……は、早く隠して!」

「隠せないよ。腕が繋がれてるんだから」

「あっ、そ、そっか。そうだよね……ぅぅ」

 

 顔を背けながらも、チラチラと視線を寄越している。

 可愛い娘だ。可愛ければ可愛いほど、愛しがいがあるというもの。

 

「イングリドの裸見てたら、こんなになっちゃったんだ」

「え、ええッ!?」

 

 慌てて、イングリドは今さら自身の大事な部分を両手で隠した。

 

「も、もうっ! こんな時にからかわないで! 私の裸なんて──」

 

 ビクリと跳ね上がるペニス。

 

「全然──」

 

 尿道から垂れ落ちる我慢汁。

 

「大したこと、ない……」

 

 自身の身体を卑下する彼女だったが、彼の立派すぎる肉棒に視線が吸い寄せられてしまう。諌めるための言葉も、波が引くように小さくなっていく。

 

「イングリド」

 

 手招きするように、誘うように、男根が弧を描いて跳ねた。

 女を──私を求めて。

 

「来て」

「……は、い」

 

 アダムに呼ばれ、イングリドは彼のもとへ歩み寄る。

 上気した頬。見開いた瞳。無意識の内に、胸と股間を庇っていた腕も下ろしてしまう。

 

 彼の前に立ち、その裸体を隠すことも忘れて、怒張に釘付けとなる。

 

「私で……こんなに、おっきくしちゃったの?」

「そうだよ」

「……おちんちん、弄って欲しい?」

「うん」

 

 うるさいほどに高鳴る鼓動の音に、唾を飲み込む音が混ざった。

 この子も、して欲しがってる。

 

 ──私のせいだもん。だったら、しょうがないよね……?

 

 どうせ、ここから出る方法だって見つかりそうにないのだ。

 イングリドは自分でも気づかずに笑みを浮かべ、ゆっくりとアダムのペニスに手を伸ばした。

 

 

 

 

 

 

 ──パンッ! パンッ! パンッ! パンッ!

 

「あっ! あんっ! あんっ! あっ、ああっ!」

 

 拷問の跡が残る牢獄に響き渡る、卑猥な肉打ち音と喘ぎ声。

 無論、強姦がなされているわけではない。その証拠に、声色は悦びに満ちている。

 

 アダムに背中を向けて、四つん這いになっている少女。

 彼女はひたすらに腰を前後させ、自身の瑞々しいお尻を彼の股間に打ちつけていた。

 

「いいよ……イングリド。すごく、気持ちいいっ」

「ホントに? んっ! お、お姉ちゃんのせい、なんだから……いっぱい、お姉ちゃんの身体で、気持ち良くなって、ね! あ、はあぁっ!」

 

 少女──イングリドは嬉しそうに声を返した。幼き少年のペニスへ奉仕するために腰を押しつけ、ぎこちなくも艶かしく尻を回す。

 

 彼女の陰部からは、つい先ほどまで処女であったことを示す破瓜の血から漏れ出ている。

 が、元々セックスに並々ならぬ関心があったのか、それともアダムの分泌液による催淫効果のせいか。すぐに痛みを忘れて彼の巨大な剛直を根本まで受け入れ、こうして快楽にのめり込んでいるのだ。

 

(ああ……こんな牢獄の中で、何歳も年下の男の子に初めてを捧げちゃうなんて! でも、こんなに気持ちいいの、止められないよぉ!)

 

 身体を重ねる前に、アダムはイングリドから手コキの奉仕を受けていた。

 その時交わした会話によると、彼女は元々村の者ではないらしい。母親がこの村出身で、父親が事故死したために母と共に祖父母がいるこの村を頼ってやってきたのだ。

 

 しかし、祖父母は既に他界していた。

 幸い家は残っていたのでそのまま住み着くことはできたが、最初はよそ者への風当たりが悪く、肩身の狭い生活をせざるを得ず。

 けれどそれも、母親が村出身であることが知られると、すぐに落ち着いたらしい。

 

 それから数年後、村での生活が当たり前になってきた頃に事は起きた。

 母が行方不明になったのだ。

 

 何日も、何日も探し回った。それでも、彼女が見つかることはなかった。

 残されたのは、老朽化の激しい家と母の形見である首飾りだけ。

 

 村に来る前は母の手伝いや、近所にいる年下の子達の遊び相手──逆に遊ばれていた──などしかしてこなかった。

 そんなイングリドは一人でやっていくことなどできるはずもなく、こうしてドミトレスク夫人のもとで住み込みの使用人として働くこととなったのである。

 

「ア……アダム君っ。キス……キス、したい!」

「いいよ。おいで」 

「ッ! ちゅっ、は、あぁ……むぅ……ぷあぁ、んっ」

 

 一旦繋がりを解いてアダムの方へと向き直ったイングリド。

 空気を求めるようにして、彼の唇を貪る。キスを交わしながら、手探りでペニスを自身のヴァギナへと宛てがい、再び腰を動かし始めた。

 

 他の使用人達も彼女と同じやむにやまれぬ事情を抱えた者ばかりで、皆仲介業者を介して雇われたのだという。端的に言ってしまえば、人身売買だ。

 粗末な寝場所とささやかな食事は与えられるが、もちろん報酬などは出ない。

 

 加えて、使用人は減ったり増えたりを繰り返していた。

 減る理由は、この牢獄に漂う血の臭いが物語っている。恐らく、これまでに多くの使用人達がその命を弄ばれたことは間違いないだろう。

 

 イングリドもその対象となりつつある。配膳中のスープを零したから。たったそれだけの理由で投獄されたのだ。彼女によると、三女のダニエラにわざと足を引っ掛けられたのだという。

 

 可哀想に。こんなに魅力的な女性が犠牲になるなんて、世界にとっての損失だ。

 唇が離されたタイミングで、決意したアダムが口を開く。

 

「……辛かったね、イングリド」

「え?」

「この村を脱出できたら、僕と一緒に行こう。ううん、一緒に来て欲しい」

「ほ、本当に?」

 

 その言葉を聞いて、イングリドは嬉しそうに微笑んだ。

 しかし、すぐに先行きの不安を案じてか、顔を曇らせてしまう。

 

「でも、どうやって……あんっ……それに、行く当ては、あっ、あるの?」

「アンブレラって知ってる? 僕、そこの会長の息子なんだ。きっと、今も僕のことを探してると思う」

「ええっ! あ、あの、んっ! 大企業、の……!?」

 

 まさかのビッグネームに驚きを隠せないでいるイングリド。

 それでも腰の動きは止まらないままだが。

 

 ──どうしよう! どうしよう!

 

 彼女のピンク色に染まった脳内で、かつてないほどの脳内会議が円卓を囲って繰り広げられる。

 

『つまり、御曹司ってことだよ!? そんな子とセックスしちゃったなんて……』

『このまま恋人になってしまえば良いのでは? 玉の輿になれますよ』

『だけど、常識的に考えて婚約者とかいると思う』

『二人でここを脱出した頃には、吊り橋効果でラブラブになってるに決まってるじゃない』

『そうよ! これは運命! 囚われの可愛い王子様を救ったメイドが、プリンセスになるの!』

 

 

 ──プリンセス……!!

 

 

 円卓の中心に浮かび上がる、綺羅びやかなドレスを着た自身の姿。

 その瞬間、出席者全員が親指を立てた。

 

「うん……うん! 行く! 一緒に行こう!」

「そうだね。じゃあ、イこうか」

「うん! ……え──おッ!?」

 

 言うや否や、アダムの腰が動き出し、イングリドは内蔵を跳ねる勢いで突き上げられた。

 痛みも、苦しさも、全て快楽へと変換され、脊髄へと伝わっていく。

 

 

 ビューーーッ! ビュビュッ! ドクッ、ドクッ! ビュルルーーッ!!

 

 

「あ、あ゛あ……イ、ク゛ッ……イッちゃってるぅ……!!」

 

 身体中が白に染まるのを感じながら、下品なアクメ顔を晒して絶頂の快感に浸る。

 初めてのセックスで娼婦のように腰を振り、中イキをキメたのだ。十歳の少年相手に。

 

(駄目ぇ……! こんなの経験したら……絶対、離れられない!)

 

 恥も外聞もない。やっぱり、この子は私の運命の人だ。私はこの子の雌なのだ。

 例えついて来るなと言われても、絶対に離さない。離してなるものか。

 

(そして、ゆくゆくは……結婚。会長夫人。フフフフ……)

 

 イングリドはアダムにしがみついたまま、ニタニタと気持ち悪い笑みを浮かべた。

 生まれてこの方貧乏生活を続けていたためか、意外としたたかな性格をしているらしい。

 

 だが、そんな彼女の耳に虫の羽音が聞こえてくる。

 メイドとして働いていた時にも、時折耳にしていた音だ。

 

 

 

「──主人の物を摘み食いするなんて。とんだお馬鹿さんがいたものね」

 

 

 

 続け様に、牢屋に響く女性の声。

 そうだ。羽音が聞こえた後は、決まって足音もなく現れるのだ。お嬢様の内の誰かが。

 

 アダムと繋がったまま、慌てて肩越しに背後を振り向くイングリド。

 

「……ひっ!」

 

 予想通り、そこには三姉妹の末っ子であるダニエラが鉄格子を背に立っていた。

 まるで闇から突然現れ出たように。その華奢な右手には、三日月状の鎌であるハルパーが握られている。

 

 凶器の存在と、怒りで歪んだ彼女の表情。

 魔女を思わせる服装も相まって、死への恐怖にイングリドはアダムの身体に一層抱きつく。

 

 それを見たダニエラの眉が、ピクリと跳ねた。

 

「……この、薄汚い使用人風情がッ!」

 

 一触即発。ダニエラは右手に持ったハルパーをイングリド目掛けて振り下ろした。

 

「ひゃああーッ!?」

 

 響き渡るイングリドの金切り声。

 が、その時。小さくなったアダムのペニスがヴァギナから抜けたことで、彼女は床に転がり落ちた。それによって、ハルパーの一撃は空振る。 

 

「ひぃっ! ひぃっ! ア、アダム君ぅ……!!」

 

 イングリドは這うようにして移動し、新たな主人の背中と壁の間に潜り込むようにして縋りついた。

 全裸であるために余計に滑稽に見えるのは致し方ない。彼女も殺されまいと必死なのだ。

 

「ちょっと! 私のアダムから離れなさい!」

 

 躍起になったダニエラが再びハルパーを振り回そうとするが、アダムごと傷つけかねないことを危惧してか躊躇。振り上げた体勢のまま、代わりとばかりに罵声を浴びせる。

 

「待って。ダニエラ……だよね?」

「あん、アダムぅ! 私の名前、覚えててくれたの? 嬉しいわぁ」

 

 ダニエラはアダムが声をかけただけで喜び、両手を頬に添えて身をくねくねと揺らし始めた。 

 彼女は三姉妹の中でも明確にアダムへの好意を示していた存在。ゆえに、やりようによってはどうとでもなるだろう。

 

「ドミトレスクはどうしたの? 彼女から聞いたけど、君達姉妹は僕との接触を禁止されてるんじゃ──」

「そうよ! 聞いてちょうだい! お母様ったら、私達にだけお預けを食らわしておいて、自分は好き放題貴方のことを味わっていたんでしょう? マザー・ミランダからの預かり物だとか言ってたくせに、ひどいと思わない?」

 

 憤慨するように腰に手の甲を当てて、母への文句を愚痴るダニエラ。

 

 蝿の集合体である三姉妹。そして、ドミトレスク。彼女達は特異菌によって生み出され、変異した存在だ。特異菌について詳しくないアダムだが、内なる菌がそれを教えてくれるのである。

 その中でも彼女──ダニエラは、他の姉妹がアダムの精液を口にしただけなのに対し、膣内射精を一度受けている。そのせいか、ADM細胞を宿したことにより母への対抗心を覚え始めたのだろう。親子の情よりも、女の性(さが)が勝るようになったのだ。

 

 果たして、彼女らの間に血の繋がりがあるのか定かではないが。

 

「だから……私、お母様に内緒で来ちゃったの。貴方に会いたかったから」

 

 熱の込もった吐息を零し、アダムに歩み寄るダニエラ。

 目の前で腰を下ろしてアダムの目線の高さに合わせると、顎から額まで一舐め。一切シャワーを浴びれていない彼の肌から垢混じりの汗といった老廃物を舐め取り、舌鼓を打つ。

 

「ん、むぅ。ああぁ……可哀想に、こんなに汚れちゃって。私が綺麗にしてあげるわね」

 

 続けて、アダムの顔から身体全体にまで舌を這わせ始めた。

 

「はあぁ……じゅる。ちゅっ、んんぅ……ぇろ……」

 

 まるで彼は自分の物だと言わんばかりに、唾液でマーキングを施す。いや、それだけでなく、これから味わう少年の媚肉を解す意図もあるのだろう。

 首に、肩に、胸に、腿から足先まで。丹念に舐め解し、自身の唾液でコーティングしていく。

 

 そして、最後の仕上げとなる箇所はもちろん──股間。

 指先でツンと亀頭を突かれ、アダムのペニスがびくんッと跳ね上がる。

 

「フフ。相変わらず素敵なおちんちん……でも、余計な汁が混ざってるみたいね」

 

 ダニエラはその金の瞳をギラつかせ、自分より小さいアダムの背中に隠れているイングリドを無粋な物を見るような目つきで睨みつけた。

 次いで、アダムに向けて安心させるように柔和な笑みを寄越す。

 

「待ってて。そこの小汚い鼠を始末したら、お姉さんが嫌ってほど可愛がってあげる」

「ひ、ひいぃっ!」

 

 泣き喚くイングリドを捕まえようとダニエラは腕を伸ばすが、彼女はするりとその手を回避。それを追ってダニエラが反対側に回れば、イングリドもまた反対側へ。

 

「ああっ、もう! 大人しくなさい!」

「む、無茶言わないでくださいぃぃっ!」

 

 まるで本当に鼠を相手にしているかのようだ。

 アダムは自身を挟んで追いかけっこする二人に、苦笑と溜息を漏らす。

 

「だから、待ってって。イングリドがいたっていいじゃないか。三人で楽しもうよ」

「駄目よ。こんな鼠、いても邪魔なだけだわ。処女でなくなった女なんてワインの材料にもならないんだから」

 

 どうやら、ドミトレスク家は処女の血を使ってワインを醸造しているらしい。多くの女性がそのために犠牲になったかと思うと、心が痛んで止まない。

 

「……じゃあ、こうしよう。ダニエラがイングリドよりも僕を気持ち良くできるって証明できたら、好きにしてもいいよ」

「え、ええっ!?」

「あら、いいじゃない。勝ちが見えてる勝負って、とても面白いものね。ただ殺すよりも楽しめそうだわ」

「自信満々だね。じゃあ、ダニエラが負けたら何でも言うことを聞いてもらうから。構わないよね?」

「ええ、分かったわ。私がこんな鼠に負けるなんてありえないでしょうけど」

 

 意中の相手からの提案に、余裕の態度で舌舐めずりするダニエラ。それに対し、イングリドは顔を真っ青にして絶望の表情を浮かべていた。

 

「ア、アダム君、何言ってるの……!? 私が勝てるわけないじゃない……!」

「大丈夫だよ、イングリド。自信を持って。君は十分魅力的な女の子なんだから」

「え? そう、かな……? って、そんな褒めたって騙され──」

 

 なおも縋ろうとするイングリドを押しやり、アダムは二人に告げる。

 

「いいから。さあ、二人共。僕の前に立って……もちろん、裸でね」

 

 




イングリドはちょっとアホっぽくて貧乏逞しい子をイメージしました。
MAIDENで彼女の身体が見えなかったのは、裸に剥かれていたから説。
あると思います。

次回はイングリドVSダニエラで、日曜に投稿予定です。よろしくお願いいたします。
テレワーク終了の影響で以前よりも執筆に時間が取れていないのが不安ですが……



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