※この作品はR-18です。

BIOHAZARD sexual invasion   作:MIYOSHI

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Ep: Daniela(1982)

 壁に両腕を拘束されているアダムの目の前に、全裸で並ぶ二人の美女。

 

「フフフ……」

 

 一方のダニエラは、自身のメリハリのある魅惑的なボディを惜しげもなく晒している。

 左手で豊満な乳房を鷲掴んでその柔らかさを自ら伝えながら、右手の指先を口元に添えて物欲しそうにアダムのことを見下ろしていた。

 

「うぅぅ……」

 

 もう一方のイングリドは、前者と比べれば慎ましさの方が目立つ大人しめな肢体。

 先ほど処女を散らしたばかりの初なその身体からは、未だ拙い印象を拭えず。この期に及んでまだ恥ずかしそうに両腕で乳房と股間を隠している。

 

「ダニエラ、すごく綺麗だ……イングリドも、恥ずかしがらずにちゃんと見せて」

「フフ、ありがとう」

「は、はいぃ……」

 

 勝ったも同然とばかりに口端を歪めるダニエラの横で、震える腕を局部から退けるイングリド。両腕を背中に回した彼女は、チラチラと目線を寄越してダニエラと自身の身体を見比べる。

 

(だ、駄目だぁ。勝てっこないよぉ……)

 

 身長190cmで、そんじょそこらのモデルでは太刀打ちできないほどの完璧なプロポーション。

 さすがは規格外の女体を持つドミトレスクの娘。男を骨抜きにするために生まれてきたのではないかとさえ思えるほどに端正な体つきだ。

 

 対して、イングリドは自身の身体を見下ろす。

 出るところは一応出ているものの、頭一つ分以上も身長差がある中ではずんぐりむっくりに見えてしまいかねない。

 テクニックだってダニエラの方が上だろう。先ほどセックスを初体験したばかりなのだから。

 

(演技は……してくれないんだよね)

 

 アダムにそう予め聞いてみたが、首を横に振られてしまったのだ。

 悲観に暮れる中、脳裏では無残に殺された自身の死体の前で仲睦まじくまぐわう彼らの姿が浮かび上がる。

 

「……それじゃあ、始めて」

「フフ、お先に失礼するわ」

「あっ──」

 

 合図と同時に動き出したダニエラ。

 まだ覚悟ができていないイングリドは虚を突かれ、完全に出遅れてしまう。

 

 腰を下ろしたダニエラは、先手必勝とばかりにアダムの勃起していないおちんちんを手で掬い、包皮と亀頭の間に舌を潜り込ませて回すようにねぶる。

 

「んー、ちゅ……れろっ、ぇろっっ……!」

 

 ペニスにこびりついたイングリドの唾液を拭い、自身の物へと上書きしていく。

 尿道口からカリ首に至るまで、隅々に。イングリドが取り損ねた垢を根こそぎ奪う。

 

「はああぁ、んぅ……やっぱり、堪んないわ。貴方のおちんちん……は、むっ」

 

 口で皮を剥き、女を求めて赤々とした光沢を見せる亀頭に感極まったのだろう。そのまま、ダニエラは一思いに子供ペニスを頬張った。

 

「ちゅぱっ、ちゅぱっ、んぅ……じゅるるっ! ンフ、気持ちいい? 気持ちいいわよね?」

「ああ……うん。気持ちいいよ」

「フフ、でしょう? みんな私に夢中になるもの。当然よね」

 

 チラリと、背後にいるイングリドに視線をやるダニエラ。

 イングリドはその勝ち誇った視線を受けて、ビクリと身を竦ませる。竦ませることしかできなかった。

 

「この可愛らしいのも最高だけど……そろそろ、硬くておっきいご立派な姿、見せてちょうだい」

 

 ダニエラは舌舐めずりし、物欲しそうに快楽を求めて震える肉棒に再びしゃぶりつく。

 

「じゅっぱ! じゅぽ! じゅっぽ! ずずずず……っ!」

 

 先ほどよりも激しく責め立てる。わざと音を立てるようにして、舌での刺激だけでなく耳も犯さんとばかりに。

 垂れ下がっている睾丸も荒々しい手つきで揉み上げ、急かすようにディープスロートによる責めを続けた。

 

 

 

 ──が……

 

 

 

「んん゛……ぷはっ! もう、わがままなおちんちんね。さっさと勃起しちゃいなさいよ!」

 

 聞かん棒と名高いアダムのペニスは、一向に大きくなる気配を見せず。

 ここまで余裕の表情を見せていたダニエラの顔にも焦りの色が滲み始める。奉仕の方も本来の彼女の性質が表に出だしたのか、乱雑さの方が目立つようになってきた。

 

「……もういいよ。ダニエラ」

「ま、まだよっ! 私に魅せられなかった男なんて今までいなかったんだから!」

 

 アダムに止められてもなお、ダニエラは奉仕を止めようとしない。いや、これはもはや奉仕とは名ばかりのものだろう。

 下品な水音を鳴らし続けるダニエラをよそに、アダムは依然としてその場を動けないでいるイングリドに目を向ける。

 

「イングリド。こっちに来て」

「えっ!? う、うん……」

 

 イングリドは必死にフェラチオを続けているダニエラを気にしつつも、恐る恐るアダムの元へ歩み寄った。

 

 改めて見ると、やはりアダムは何から何まで女を魅了して止まない存在だ。

 顔立ちといい、肉つきといい。子供ながらに溢れんばかりの雄を醸し出している。思わず溜息を漏らしてしまうほどに。

 まさに、彼は女を卑しい雌に変える存在なのだ。

 

「そ、それで、何をすればいい、の……?」

「キスしたいな。イングリドと」

「ッ! で、でも……」

「ダメ……?」

 

 眉尻を下げて問い掛けるアダム。

 

(うぅっ……わざとそんな顔して見せて!)

 

 そう思いながらも、憎たらしさなんて微塵も感じない。むしろ、愛しさが倍増してしまう。

 辛抱堪らず、イングリドはアダムの肩を掴み、彼の望み通りに唇を重ねる。無論、自身の望みでもあったのは言うまでもない。

 

「──っ、んぅ……ちゅ、はふっ、じゅる」

「んっ、はぁ……イングリ、ド」

 

 夢中でお互いを貪り合う二人。

 地下の牢獄という極限の状況下で出会い、契りを結んで心を通わしたのだ。吊橋効果なんてはなから上等。例によって、二人の関係は既に恋人同士と言っても差し支えなかった。

 

 しかし、思い直したようにイングリドは唇を離してしまう。

 

「はぁ、はぁ……やっぱり、駄目だよ」

「どうして?」

「だって、私……アダム君に一緒に行こうって言われて、たっ、玉の輿とか、思っちゃったし……」

 

 馬鹿正直に話してしまうのもまた、彼女の性格であった。

 こんな下心がある自分がアダムと身体を重ねていいのだろうか? 彼に相応しい女なのだろうか? 絶世の美女であるダニエラと比べると、どうしても不安になってしまうのだろう。

 

 余談だが、イングリドも十分可愛らしい顔立ちをしている。彼女自身の自己評価が極端に低いだけだ。

 アダムはそんな彼女に対して、優しく紳士的な笑みを返す。

 

「今まで苦労してきたんだから、気にしなくていいよ。女の子の百人や千人、養うぐらい何てことないし……それに僕だって──」

「あっ……んっ、ちゅ」

 

 不意打ちで再びキスを重ねられ、さらには耳たぶや首筋を愛撫される。心では躊躇しながらも、その甘い心地良さにイングリドは身を委ねてしまう。

 

「──ッ!? お゛、ごほッ!」

 

 その最中、アダムのおちんちんが急激に膨張し始めた。

 丁度奥まで飲み込んでいたダニエラは、息吐く間もなく巨大化したそれによって狭い喉を押し広げられ、盛大にむせてしまう。

 

 急いで吐き出され、弾かれるようにして外気に晒される男根。

 ダニエラの唾液にまみれた淫臭漂うそれは、彼女とは別の女性──イングリドを欲するように膨らんだ鈴口の矛先を向けていた。

 

「……ほら、イングリドといっぱいエッチなことがしたいっていう下心でいっぱいだ」

「あはっ、ホントだぁ。嬉しい……」

 

 鎌首を上げて自身を見つめている、男の象徴。

 

 イングリドは歓喜した。意中の少年の劣情が、美貌に置いて勝ち目がないはずのダニエラを差し置いて、一心に自身へと注がれているのだから。

 これほどまでに、幸福と優越感を覚えたのは生まれて初めてだった。

 

「ち、違うわ! これは私がフェラしてあげたから──」

 

 傍らで文句を言っている彼女の声も聞こえない。もはや頭の中にダニエラへの恐怖は一切なかった。

 あるのは、アダムへの溢れんばかりの想いのみ。

 

「──っ、は、むッ」

「ちょ、ちょっと!」

 

 ダニエラから横取りする形で、イングリドが吸い寄せられるようにアダムのペニスを口に咥えた。

 

「んん、れろおぉぉ……ちゅる、じゅるるっ……ちゅっ、んちゅっ」

 

 彼女は精一杯開けた口で、待ちくたびれた様子の亀頭を慰めるかの如く舐め回した。

 そして、先端から根本まで、根本から再び先端まで。丹念に舌を這わす。上目遣いで愛しの少年のことを見つめながら。

 ダニエラの唾液を自身の物で上書きするためではなく、ただひたすらにアダムへの恋慕を表現するために気持ちを込めて愛撫を施している。

 

「ぅ゛……ああぁ!」

 

 打って変わって、悶え始めるアダム。

 彼女からの愛を一番敏感なペニスから感じ取っているのだ。それに応えるべく喉は自然に喘ぎ、腰が動く。

 

「そ、そんな……」

 

 信じられないとばかりにダニエラは眉をひそめ、わなわなと震えている。

 今まで多くの男を夢中にさせてきた彼女はプライドをズダズダにされた気分だった。もっとも、それはただの思い込みで、ほとんどの者は殺されないために必死に媚びていただけなのだが。

 

「ぐぽっ! ちゅぽっ! ぐぽっ! じゅぱっ!」

「あ、あっ……おおぉ……!」

 

 横でダニエラがショックを受けている間に、二人のお互いを求める行為の熱は急激に高まっていく。

 見つめ合いながら、イングリドによるディープスロート。無論、彼女の小さな口ではジェシカやアリーのように根本まで飲み込むことはできない。

 

 けれど、精一杯。

 もっとアダムを気持ち良くさせたい! 愛したい! その欲求を胸に頭を振り、舌と喉で奉仕し続けた。

 

 そして──

 

「ッ、イングリド! も……イ、クッ!!」

 

 限界を訴えるアダムに、イングリドは最後の仕上げとばかりに喉から彼のペニスを出し、亀頭の裏筋を責める。

 

「んっ、ちゅ、出して! 私に……アダム君をいっぱい、ちょうだい!」 

「う……あ゛ッ!」

 

 

 ブビュルルルーーッ! ドクッ! ドクッ! ビュルッ! ドピュルルルーー!!

 

 

 先ほど中出しされた量をゆうに超える、大量の精液。

 イングリドへの愛を示すかの如き量のそれらが尿道口から発射され、彼女を祝福するように濃厚な白い雨を降らせた。

 

「はあ……あああぁぁ……」

 

 顔や胸、全身余す所なくアダムの精液を浴び、恍惚の表情を浮かべるイングリド。

 膝を折って両手の平を差し出しているその姿は、まるで神からの贈り物を賜っているかのよう。

 

 アダムという、生涯の伴侶と出会えた。

 きっと、彼とならここから必ず脱出できる。今までの辛い生活は、全てこの日のためにあったのだろう。

 

 イングリドは涙を一筋流しながら、笑みを零す。

 小さな主人への感謝と、心に燻っていた母に別れを告げるために。

 

 

 

「……な、何よ」

 

 一連の光景を心底羨ましそうに見ていたダニエラが、ぼそりと口を開く。

 我に返った彼女の顔は、時を再開させたかの如く怒りに歪んでいた。

 

「こんな……こんなの、無効だわ! 私が負けるはずないもの! 最初から示し合わせてたんでしょう!?」

 

 鼻息荒く喚き散らすダニエラの周りを、身体の一部であろう数匹の蝿が乱暴に飛び交う。

 そんな彼女に、アダムはイングリドからのお掃除フェラを受けながら答える。

 

「ふ、ぅ……いや、示し合わせてなんかいないよ。舌使いはダニエラの方が上手だったしね」

「だったらどうして……!」 

「そんなの、決まってるじゃないか」

 

 イングリドの頭を撫でて彼女をペニスから離し、アダムはダニエラの方へ顔を向けた。

 

「僕らが愛し合ってるからだよ。ね、イングリド」

「うん。アダム君……好き、大好きぃ」

 

 同意を求められたイングリドは満面の笑みを返し、肉棒ごと彼の身体に自身を擦りつけるようにして抱きつく。

 

「そ、それなら、私だって貴方のことを愛してる……そう、愛してるわ!」

 

 彼女にとって、アダムは一目惚れに近かった。

 三姉妹にとって、男性達はたまに食せるデザートのような存在。だが、これまで仕入れてきていた男性は最年少でも二十代後半で、ほとんどは三十代をゆうに超えた香味に欠ける者ばかり。

 

 ダニエラは男性を可愛がりはする──凶器をチラつかせながら──ものの、皆が皆命惜しさに似たような反応しか返さないため、すぐに飽きてしまう傾向にある。

 飽きたら相手を腹上死させてそのペニスを刈り取り、自室でコレクションするのだ。しかし、最近はそれすらも飽きつつあった。

 

 そんな時に現れたのが、彼──アダム。

 子供らしい子供と接したことがない彼女にとって、十歳の美少年は空想上の生き物にも等しい存在。血のように赤い瞳。最高に可愛らしく、それでありながらどの男達よりも立派になるペニス。

 自身が逆に夢中になってしまうほど、アダムは魅力的な存在だったのだ。

 

「ふぅん……でも、僕は君のことをすごく素敵だと思っているけど、愛してはいないんだ。イングリドはもちろん、僕もひどい目に合わされたからね」

「ひ……ひどいこと?」

 

 全く見に覚えがないとばかりに首を傾げるダニエラ。

 彼女はただ自分が楽しむために女の使用人達を弄び、男達を喰らってきた。母や姉達も同じだ。そこに罪の意識が生まれることなどあるはずもない。

 

「君にとっては普通のことだから分からないと思う。でも、相手のことを顧みずにひたすら自分の気持ちをぶつけるのは、ただの暴力と変わりないんだよ」

「…………?」

 

 諭すように言うアダムだが、ダニエラはそれでも理解できない。

 苛立ちに胸がざわつく。無意識の内にイングリドの方へ視線が向いた。

 

「ふふ……アダムくぅん」

 

 幸せそうにアダムに寄り添っている彼女。

 ギリギリ、と歯を食いしばる音が耳を打つ。芽生える殺意。床に置いたハルパーを求めて、利き手が震え始めた。

 

 一思いに殺してしまえば、この苛立ちは解消されるだろう。しかし、それはアダムを諦めるということを意味している。

 無論、このまま閉じ込めておけば、手元には置いておけるだろう。だが──

 

(傍にいるのに、彼は私に夢中にならない。私を見てくれない。私を、愛してくれない……)

 

 ──そんなの耐えられない! 絶対に嫌ッ!

 

 心の中で頭を抱えて慟哭する。

 手に入らないと分かると、余計に欲しくなる。欲深き者の性(さが)だ。 

 

 それでも、全てを投げ売ってお情けを請うなど、できるはずもない。

 何十年もドミトレスク家の娘として生きてきた彼女のプライドは、伊達ではなかった。

 

「……ねえ、随分悩んでるみたいだけど、忘れたの? 君が負けた時の話」

「あっ」

 

 が、アダムに言われて、思い出す。

 

『自信満々だね。じゃあ、ダニエラが負けたら何でも言うことを聞いてもらうから。構わないよね?』

『ええ、分かったわ。私がこんな鼠に負けるなんてありえないでしょうけど』

 

 そうだ。私は負けたのだ。

 使用人風情に、鼠如きに。気に食わないし、悔しい。殺してやりたい。

 

 だけど──

 

 

「──ど、どう、すれば……いいの?」

 

 

 縋るように、ダニエラは覚束ない口調で尋ねる。

 眉尻の下がった顔には、もう怒りの色は見受けられない。絶対の自信からなる余裕も。その表情は、まさに捨てられるのを拒む女性のそれであった。

 

 そんな彼女を見て、アダムはニヤリと微笑む。

 

「……まず、四つん這いになるんだ」

「ッ、はい……」

 

 開口一番に屈辱的な命令。

 ダニエラはピクリと反応したものの何の文句も言わず。命令に従い、汚い床に四つ足をついた。

 

 無数の蝿で構成されているとは思えない、シミひとつない美しき背中。

 羽のような肩甲骨。悩ましいくびれ。中央にくっきりとした縦線からなるヴィーナスラインと、腰のえくぼを挟んだ先にある、盛り上がった臀部。

 

 モデルになれば頂点に君臨できる、まさに女性のとって理想的な肢体だ。

 アダムはそれを前にして、内心で舌舐めずりする。

 

「それじゃあまず、足を舐めて欲しいな。ずっとこんな場所に閉じ込められて、随分汚くなっちゃてるからね」

「は、いッ」

 

 震える腕で、目の前のアダムの足を手に取るダニエラ。

 

「ちゅ、ちゅ、ちゅ、ちゅ、ちゅっ……んぅ、はあぁぁ」

 

 親指から小指まで、一本ずつ、丁寧に口づけを落としていく。

 まるで泥遊びしてきたかのように黒く汚れた、褐色の肌をしたおみ足。だと言うのに、彼の物と思えば、ダニエラにはそれが少しも汚いとは感じなかった。

 

「はむ……じゅるっ、じゅるるるっ!」

 

 ハーモニカを演奏するように下品な水音を響かせつつ、足の指を丹念にしゃぶり、舐め、自身の唾液で汚れを落とす。

 自然と、上目遣いでアダムを見上げながら。傍らにいるイングリドが羨望の的にさえ思い始めてしまう。

 

「……だいぶ綺麗になってきたね。さあ、次はお尻をこっちに向けて」

「ん、ちゅっ。お、お尻を……?」

 

 続けての命令に、ダニエラは動揺しながらも言う通りに従う。

 普段男に乗ってばかりだったのだろう。アダムに向けられたヒップは、朝採れの桃のように新鮮味に満ちていた。

 

 もしかして、このまま彼のたくましい男根で愛してもらえる?

 願望が形になることを見込んでアダムに腰を近づけ、その瑞々しい臀部を期待に震わせるダニエラ。

 

「イングリド。僕のペニスを彼女のそこに宛てがって」

「う、うん」

 

 ──ああっ! やっぱり!

 口端が歪むのが止まらない。ダニエラは歓喜に高鳴る胸を抑え、今か今かと女陰をヒクつかせて挿入を待つ。

 

「えっと……ここ、でいいの?」

「……は?」

 

 が、熱い感触を感じたのは、蜜を垂らす女性器ではなく。

 亀頭が充てがわれたのは、その上。同じように拡縮を繰り返していた、肛門であった。

 

「ア、アダム……? そこは、違──あああぁっ!!」

 

 止める間もなく、ミチミチと出口のはずの場所から侵入してくるペニス。

 膣と違って自然に濡れることはないアナルに下準備もなく挿れられたことで、ダニエラの喉から激痛による悲鳴が上がる。

 

「あ、ああ、うぅ……く、苦、しぃ……」

「だろうね。でも、我慢するんだ。大丈夫。すぐに良くなるよ……」

 

 ズブゥ……ズズ……ヌ、ボッ……ヌジュッ

 

 狭い排泄口を分け入る音と共に肉同士が打ち合う音が響き渡る。

 アダムの肉棒の大きさに肛門は容易に切れてしまい、その部分が蝿の死骸になって床に落ちていった。

 

(……た、耐えるのよ。ダニエラ。これを我慢(・・)すれば、きっと彼に──)

 

 誇り高いドミトレスク家の娘が、女性にとって最も恥ずかしい部分である肛門を捧げて、言いようにされている。 

 これ以上ないほどの屈辱的な行為には違いない。でも──

 

 

(──我慢? そんなの、今さらじゃない) 

 

 

 頭の中に、新たな声が浮かんできた。

 

 そうだ。彼の足を舐めることだって、同じくらいの辱めじゃないか。

 だというのに、夢中で貪っていた。悦びさえ感じていた。

 

 ……なら、いいじゃないか。受け入れてしまえば。

 

 それは家族を裏切るということ。けれど、構うものか。

 私は、"女"なのだから。

 

 ブボッ! ジュブッ! ボチュッ! グボッ!

 

「ん゛っ! ああっ! ぁおっ! おおっ!」

 

 次第に痛みは和らいでいき、響く声は悦楽に満ちたものに変化していく。

 

 彼を、アダムを愛せるならば。そう思えばこそ。どんなこもの苦に感じず、逆に悦びを感じることができる。

 そう、これは屈辱なことではない。名誉なことなのだ。

 

「ああっ……とてもキツくて、気持ちいいよ。ダニエラ」

「おっ! んおぉっ! ほ、本当、にぃ? はッ、ひいぃっ!」

 

 アダムに応えるべく、自身も腰を動かして彼の下腹部にバンッ! バンッ! と繰り返し尻を打ちつける。

 今の彼女は欲望に忠実な化け物ではなく、一人の雄に夢中な雌と化していた。

 

「……ダニエラ。僕のことが、好き?」

「……好き! 好きぃ! おちんちんだけじゃないわ! 素敵な赤い瞳も、銀の髪も、浅黒い肌も、みんな……貴方の──貴方の全てが、好きなのぉ!」

 

 私を見て欲しい! 私に夢中になって欲しい!

 女としての欲望。そして、それ以上となる彼への愛を声にして叫ぶ。

 

「分かった……そこまで言うなら、僕も……君を愛そう!」

 

 瞬間、アダムは手錠にかけられたままの両腕に力を入れる。

 それによって、壁に繋がっている鎖はいとも簡単に砕け、彼は自由の身となった。イングリドと愛を交わしたことで、錆びた鎖ぐらいなら簡単に壊せるぐらいに力を回復させていたのだ。

 

 すかさず、彼はダニエラの尻を自由になったばかりの両手で鷲掴み、腰を全力で叩きつける。

 

 

 ──ズパンッ!!

 

 

「ほッ!?」

 

 気をやってしまうほどの衝撃を受け、ダニエラは肺から酸素を吐き出す。

 全神経が肛門に集中し、身体の中でペニスが急激に膨張するのを感じ取る。

 

 

 ブビュルルルーーッ! ピュルッ! ドピュルルッ! ビューーッ!! ビュッ! ビュッ!

 

 

「あ゛あっ! あ、ああぁぁぁ…………」

 

 腸内に濁流のように注ぎ込まれる大量の精液。

 

 これよ! これを待っていたの!

 彼の精液! 私のためだけに注がれる、愛!

 

 天を仰ぐ彼女の瞳が一瞬、赤く輝く。

 それと同時に下腹部──子宮の上辺りで同じ色の光が灯り、紋様のようなものが浮かび上がった。その紋様は中心に傘型の模様があり、そこから羽のように伸びた意匠が見て取れる。

 

「ふぅ……とっても、良かったよ。ダニエラ」

 

 アダムが満足げにペニスを抜くと、かつてないほどポッカリと広がったアナルから、白濁液がドバァッと滝のように零れ出る。

 

「す、すごい……」

 

 両手で口を覆い、目の前の激しい痴態に興奮を隠せないでいるイングリド。

 

「はぁ、ああぅ、ん……ご主人、様ぁ」

 

 ダニエラは腰が抜けているのにも関わらず、床を這いずってアダムの足に纏わりつく。

 もはや魔女の面影はなく、彼のことしか視界に入っていない。犬のようにその抜けた腰をヘコヘコと力なく揺らしている。

 

「……いい? ダニエラ。君は今から僕の愛する奴隷。雌奴隷だ」 

「はいぃ。私はご主人様の、奴隷。貴方様だけの雌ですぅ……!」

 

 アダムは雛のように自身を仰いでいるダニエラの頬を撫でる。

 滑らかで柔らかい感触。彼女を構成する蝿達は、遺伝子を人間のそれに変異させることで擬態しているのだろう。

 

「……く、ぅぅん。ご主人様の手、暖かい……」

 

 彼の手に頬を擦りつけ、喉を鳴らしながら呟くダニエラ。

 彼女は家族よりも男を取ったのだ。魅惑的な異性を前にすれば、男であろうが女であろうが、生物として当然の決断である。

 

 だが、いざ家族を捨てる決断をすると、意外にも心には後悔の念は一切なく、すっきりとした晴れ晴れしさに満ちていた。

 まるで枷から解放されたような、そんな気分になれたのだ。例え雌奴隷であろうと。

 

「ダ、ダニエラお嬢様? その、お腹の下辺りに浮かんでいる赤くて綺麗な模様は一体?」

「これは……フフ。知らないけど、分かるわぁ。私がご主人様の女っていう証よ」

「ええ? いいなぁ……」

 

 イングリドは羨ましげにダニエラの下腹部の紋様を見つめている。

 

 どういう作用なのかは、現状アダムにも分からない。

 だが、B.O.W.と愛し合い、心を通わせたのは彼女が初めて。恐らく、粘膜接触によって体内に分化されたADM細胞が子宮に訴えかけて遺伝子変異を起こし、服従の意思を雄の目に見える形で現すようにしたのだろう。

 

 遺伝子変異を起こしやすい特殊な肉体をしているB.O.W.だからこそ起きた現象なのは間違いない。しかし、その輝きはアダムの女としての価値を一層高めていた。

 イングリドを始め、リサやアリーといった自身の恋人達がその紋様を浮かべている姿を想像し、彼はペニスからピュクリと先走り汁を吐き出す。

 

 恐らく、今の自分なら、ドミトレスクや他の姉妹も……

 

「ああ、ご主人様ぁ。もっと、もっと雌奴隷の私を犯してぇ……」

 

 紋様を赤く輝かせたダニエラが陶酔した様子でアダムにしなだれかかり、その豊満な肢体をこれでもかと密着させる。周りを飛んでいる蝿の羽音さえも、心なしか甘え声のように高く聞こえた。

 

「あっ、もう! アダム君! 次は私! 私だよね!?」

 

 それを見て、負けじとイングリドも幼さの残る身体を押しつける。

 

 どうやら、まだこの牢獄という名のヤリ部屋を出るわけにもいかなそうだ。

 十分に愛を享受し、力を蓄えないと。無論、そんなものは建前に過ぎないが。

 

 アダムは彼女らの腰に両腕を回して抱き寄せる。

 まずは二人を堪能して、次は城のメイド達だ。宿舎で寝ているであろう彼女達も、この場所から救ってあげなければ。

 

 ニヤリと口端を歪める。

 そんな彼の様子を、隅で黒い少女が笑みを浮かべて覗いていた。

 

 




アナルセックスについて、実際に行為を書いたのは今回が初めてです。上手く表現できてると良いのですが。

また、ダニエラに浮かんだ紋様。いわゆる淫紋ですが、最近エロいなと気づいて導入した次第です。できれば膣内射精で発現した方がしっくり来るんですけど、アナルで堕としたかったので断念しました。

現状は彼女のようなB.O.W.やウィルス適合者でないと発現しない形となっております。
よろしくお願いいたします。



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