BIOHAZARD sexual invasion 作:MIYOSHI
その後、ジェシカは回復したウェスカー・チルドレン全員の対応を行った。
一人ずつ名前とここに来る以前の生活について聞いたり、当然の如く用意されていたメイド服を明日着れるよう支給したり、勝手がまだ分からない彼女らの部屋に夕食の賄いを運んだりと大忙し。だがそれも、今日だけと思って踏ん張ればどうにかなった。
それというのも、この館から出れないことを伝えた結果、意外にも少女達は素直に受け入れて反抗したり暴れたりといったことをしなかったからだ。
もちろんイルマを初めとした運動が好きな子を中心にして、多少の不平不満を零していたが。
『じゃあ、これからもアダム様のお傍にいられるということですか?』
フェリシアという眼鏡をかけた、いかにも文学少女な子──実際に十五歳にしてベストセラーの小説を何冊も手がけている天才小説家だった──のその言葉を聞いて、不満を口にしていた子達も手の平を返すようにして考えを変えたのである。
今までの生活に戻ることができないというのに、それで本当にいいのか? 当然、ジェシカはそう聞いてみたが、彼女らの意思は変わらず。
「ふぅ……」
大浴場の広々とした湯船に浸かり、その日溜まった疲れごと吐き出すように漏らした吐息が白い湯気に混ざる。
すっかり夜も更けた中、ジェシカはその日最後の仕事として、アダムの精液がそこかしこにこびりついた大浴場を掃除していた。
ここでの乱交騒ぎから何時間も経っているというのに、未だ乾かずにねっとりとした液状を保っているそれらを流し終えた彼女。疲れを癒やしたい欲求に負けて、そのまま湯を張ってしまったのだ。
湯船の中でボディーソープを使い、泡立つ中で肌の汚れを落とす。水音を響かせながら滴る腕を上げ、もう片方の泡のついた手でゆっくりと擦り上げる。
ジェシカはスペンサー家と同じく、欧米人にしては珍しく風呂に浸かるのが好きであった。もっとも、夫のジョージと娘のリサがシャワー派であるため、普段は彼らに合わせてバスタブに湯を張ることはたまにしかなかったが。
「──ジェ、ジェシカ?」
「ひゃっ! ……ぼ、坊ちゃま!?」
急に声をかけられ、思わず体を隠してバシャリと首まで沈むジェシカ。声のした方を振り向くと、そこには主人であるアダムが全裸でそこに立っていた。
「す、すみません! 勝手に大浴場を……」
謝りつつも、三十人とセックスしてまだ性欲が残っているのだろうかと反射的に彼の股間を見る。が、ぶら下がっているのは可愛らしいサイズの皮を被ったペニス。
「心配しないで。好きに使っていいし、その、してほしくて来たわけじゃないから……」
どうやらそういう目的ではなく、何か話がしたくてジェシカのことを探していたようだ。
「そ、それでは、すぐに上がりますので、お部屋でお待ちいだた──」
「ううん。今すぐ話したい……ダメ?」
そう縋るようにお願いするアダム。
ジェシカは少し様子がおかしい彼を心配し、自身の隣に招き入れた。
「……どう、されたんですか?」
「…………」
未だ裸同士が慣れず戸惑いながらも問いかけるが、アダムは黙ったまま答えない。
どうしたものかと思っていると、なんと彼の目元から涙が流れ始めたではないか。慌てふためくジェシカ。
「ぼ、坊ちゃま!?」
「……っ、ぐすっ……ごめっ、ごめん、なさい……」
アダムは泣きながら謝り始めた。ウェスカー・チルドレンとのセックスを怒っていると思われているのだろうか?
「だ、大丈夫ですよ、坊ちゃま。あの子達とセックスしたことなら、怒ってませんから」
「ちが……ひっく、違うよ……」
ジェシカの言葉を否定し、嗚咽が収まるのを待ってアダムは話す。
彼は、小さなアダムは、知ってしまったのだ。
自身の父親が、ジェシカの夫であるジョージを人質に取っていることを。
ウェスカー・チルドレンの子達を案内している際、傍を歩いていたヨナにふと聞いてみたのである。どうしてこの館に来て、自分のもとで働くことになったのかと。
クールそうな彼女は無口なのか、それでもポツリと答えてくれた。『スペンサーに連れてこられた』と。話を聞いていた天真爛漫なイルマが『欲しい物、何でもくれるって!』とつけ加えて。
それを聞いたアダムは、ジェシカとリサがここに来た理由も気になり始めた。しかし、ジェシカは忙しそうだし、リサとは昨日から口を聞けてない。そのため、父親に直接聞いてみたのだ。
スペンサーは悪びれもなく答えた。ジェシカの夫を、リサの父親を人質に取っている。彼女達は彼──ジョージが殺されないためにここで働いていると。
その人はジェシカとリサにとって大切な人。アダムは胸にチクリと感じるものはあったが、自身がもし同じ立場だったらと考えたら、とてもじゃないが許せる所業ではなかった。たった一ヶ月ではあるが、善良な子に育てようと努めたジェシカの教育の賜物である。
当然、アダムはジョージを解放するように頼んだ。だが、返答は無慈悲だった。
『ジョージはもう死んだよ』
スペンサーはジェシカ達との約束を守る気などなかったのだ。
お前の気にすることじゃないと肩に手をやる父に、アダムは何も言えなかった。
「ああ、ジョージ……!」
浴槽の縁に並んで座って話を聞いていたジェシカは涙し、両手で顔を塞ぐ。
薄々勘づいてはいた。夫は既にこの世にいないと。ただ、それを信じたくなかっただけだ。
考えてみれば当たり前である。閉じ込められてどの道逃げることもできない状況で、人質を生かしておく必要なんてどこにあるだろうか。
あの男は……あの男は、必死に働く自分達を、陰で笑っていたのだ!
ジェシカは憤りを感じつつも、部屋に籠もっているリサのことを考える。
このことは、しばらく彼女には言わない方がいいだろう。言えばきっと、ショックで何をしでかすか分からない。
「…‥ぼく、ジェシカとリサだけでも自由にしてあげられないかって、言おうとしたんだ……だけど、言えなかった。二人に会えなくなるのが、イヤだったから」
涙を流すジェシカの横で、アダムはゴシゴシと腕で泣き腫らした顔を擦る。
そして、意を決した表情でジェシカを見上げた。
「でもっ! もし、二人がここから逃げたいって言うなら……ぼく、協力するよ!」
啖呵を切るアダムに、ジェシカは思わず涙を止めて彼と見つめ合う。
引き締まった眉と迷いのない瞳。目元は赤く腫れているが、それはもう立派な男の顔であった。
──この子は、なんて優しいの! なんて勇ましいの!
子供らしく嗚咽を漏らして泣くこともあれば、こんなにも敢然に向き合うことができる。
ジェシカはもう、彼を五歳児としてではなく、一人の男としてしか見ることができなくなっていた。
「……坊ちゃま」
「な、なに?」
「坊ちゃまは……どうして、私達にそこまでしてくださるんですか?」
アダムからの厚意は、ただ優しいからというだけではない気がした。向けられているのは、もっと熱い何かだ。
昨日から時折背中に感じていた視線。きっと、それから感じるものと同じ。
小さな主人は気恥ずかしげに頭を掻いて答える。
「……えっと、その……実は、ジェシカとセックスした時から、なんだかあったかくて不思議な気持ちがわいてきてて……でも、ローラたちとした時はただ気持ちいいだけだった。だから、あれからずっとそれが何なのか調べてたんだ」
アダムは大浴場からウェスカー・チルドレンを運び終えた後、食事時以外は姿を見せないでいた。図書室で調べ物をしていたからだ。
普段は学術書や論文ばかり読んでいたが、今回はそれ以外の、詩や小説を読んでみたのだという。蔵書が実用性のある物に限定されているため、その数は前者と比べればそこまで多くはなかったが、少なくとも必要な情報は得ることができた。
「これって、つまり……ぼくはジェシカのことが好き、なんだと思う。ううん、愛してるんだ!」
緊張に紅潮した顔。けれど、今までにないくらい真剣な眼差しで愛を告白するアダム。
入浴による火照りで分かりづらいが、ジェシカもまた少女のように頬を桃色に染めている。
ジェシカはジョージのことを愛している。それは間違いない。
──でも……ああ! あなた、分かってちょうだい!
リサを支えていくには、母親である自分がいてあげないといけない。だが、その自分も支えがないと、きっとそう遠くない内に切なさに押し潰されてしまう。
悲しみに暮れる未亡人が、これほどまでに逞しくて愛らしい男性に真正面から愛を告白されて、女と母性を同時にくすぐられて、何も思わないでいられるだろうか?
「ご、ごめん……大事な家族を奪った奴の子供からこんなこと言われたって、困るよね」
向けていた顔を俯かせ、アダムは自嘲の色を浮かべて笑う。
そんな顔をしないで。私の答えは既に決まっているのだから。
「坊ちゃま……こちらをお向きください」
「え? ──」
言葉に反応して、彼女の方を振り向くアダム。
その振り向きざまに、唇に柔らかい感触。頬に垂れかかったブラウンの髪から、シャンプーの甘い香りが鼻をくすぐる。
アダムはジェシカに抱きしめられ、自身の唇に彼女の唇を重ねられていた。
「ん……」
暫しの間を挟んで、ジェシカはゆっくりと唇を離した。
お互いに視線を交わしたまま、再び口を開く。
「私は、ジョージを愛してます」
自身の幼い愛は届かなかったのか。
一瞬そう思うアダムだったが、「ですが……」とジェシカの言葉は続く。
「坊ちゃまのことも、愛しております。愛されたいと思っております」
それは心から望んだ答えであった。
アダムは歓喜に震える。三歳の頃に研究室に栽培されている花を独自に研究し論文に仕立て、その出来を父に褒められた時と比べても足元にさえ及ばないほど心が華やいだ。
「あっ……!」
不意打ち気味にアダムのペニスが握られる。
可愛らしい、勃起前の皮を被ったおちんちん。ジェシカは泡のついた左手でにちゃにちゃとそれを揉み解しながら、恍惚の表情を浮かべた。
今でも信じられない。このおちんちんが、ジョージをはるかに上回る怒張に変貌するのだ。愛しさに加え、その本来ならありえない現象と、五歳児と性的行為をするという背徳感が淑女と謳われるジェシカの倫理観を狂わせる。
エマ叔母さんや懇意にしていた人達が今の自分を見たら、どう思うだろう。ペニスが大人顔負けだからと言って、五歳児相手にこんなことをしていいのかと非難される? 夫を裏切った性犯罪者と糾弾されるだろうか?
構うものか! どちらにせよ、もう元の日常へは戻れない。戻るつもりもない。
私達は愛し合っている! 幼い彼には私が必要で、大人の私にも彼が必要なの!
「あっ、あっ……だ、ダメだよッ! ジェシカ……!」
おちんちんを弄っていると、アダムが喘ぎ声を漏らしながら弱々しく手淫を拒んだ。
まだ勃起はしていない。何か理由があるのか、必死に我慢しているようである。ジェシカは手を止めて問いかけた。
「まあ、どうしてですか?」
「だ、だって……ぼく、一度おっきくなっちゃうと止まれなくなっちゃうし……それに、シェイクスピアっていう人の詩をよんだんだ。愛っていうのは、船を導く星のようなものだって。船も星も見たことないけど……」
内心で溜息を吐くジェシカ。
イギリスの公立校ではシェイクスピアが必修となっていると聞いたことがある。それゆえに縁のなさそうなこの館にも一応所蔵されていたのだろう。
アダムは自身が普通とは違うことを理解している。一度の射精量が平均3mlで短期間の内に数回も射精すれば、精嚢は空に。それに対して、自分は精液過多症と診断される量をはるかに超えて、500ml以上はゆうに出していた。それも三十人相手に立て続けにだ。
その異常な性豪さで、女性を傷つけてしまうのではないかと恐れた。だからこそ、肉体的ではなく純粋な愛に目を向けようとしている。
「ぅ、あっ! ジェ、ジェシカ!?」
ジェシカはおもむろに身を屈め、勃起を我慢しているアダムのペニスをばくりと口に含んだ。
ぺちゃっ、れろ、ずるずる、じゅぞぞぞぞっ!
舌で器用に包皮を捲り、亀頭を舐め回す。そうしながらも一気に根元まで咥え込み、しゃぶり、頬を凹ませて下品な音と共に吸い上げる。
夫にもしたことがないバキュームフェラが幼いアダムを襲う。
「ああっ! あ゛っ、ああああぁぁ……」
愛らしいおちんちんが持っていかれそうなほどの急激な刺激を受け、見る間に硬く、膨張していく。ぐんっぐんっ、と。それを吸い続けているジェシカの、股間に埋まっていた彼女の頭をアダムの首元にまで押し上げた。
ちゅぽんっ、という耳触りの良い音を立てて、おちんちんから口を離すジェシカ。
いや、それはもう、おちんちんなどという可愛らしいものではない。ガチガチに勃起し、大浴場の天井に向けて反り勃った、女を魅了して止まない男の象徴──オベリスクだ。
ジェシカは亀頭と繋がった唾液をペロリと舐め取り、今までになく淫靡な笑みを見せる。
「ふふ……おっきく、なっちゃいましたね」
アダムは、誘惑に負けた。
「ジェ、ジェシカッ!」
「あんっ」
衝動のままに小さな手でジェシカを押し倒す。それほど力を入れてないにも関わらず、彼女は自らそうするようにして浴場の床に倒れた。
床に背をつけると同時にぶるりと形を変え、溶けるように重力に従って横に広がる大きな乳房。腿、尻、ありとあらゆる柔肌が揺れて水を散らす。
ごくりと唾を飲み込むアダム。いつも食べている一流のシェフが作った料理よりも、豪勢で食欲がそそる媚肉が目の前にある。
昨日とは違い、陰毛が綺麗に処理されたその肢体は、まるで館に飾られている宗教画の裸婦のように芸術的な裸体だ。
もちろん、モデルのような均整の取れたスマートな体型というわけではないし、三十代に入って肌のハリも僅かに衰えを見せている。
だが、その抱かれるためだけにあるのではないかと思えるぐらいに柔和に満ちた豊満な肉つきと、ほど良いくびれ。醸し出す未亡人の包容力。それらに勝るものがあるだろうか。
今この瞬間、ジェシカは世界で最も官能的な女性となっていた。
堪らず、アダムは彼女に飛びつく。抱き余るほど弾力のある肉体に埋まり、豊かな乳房の頂きで尖る乳首に赤ん坊のように吸いついた。
「っっ! ふっ! むぅ、ちゅっ」
「あっ、坊ちゃま。ふふ……そんなにがっつかなくても逃げたりなんてしませんよ」
吸いつきながらも、腰をガクガクと前後に揺らして求愛するアダム。
──そう! そうよ! それでいいの!
ジェシカは胸躍らせながら、その内で愛しい恋人を鼓舞する。
この子にシェイクスピア劇のような長台詞は似合わない。いや、必要ない。男を見せつけさえすれば、世の女はきっと例外なく堕ちてしまうだろう。
そして、私は──
「さあ……」
この子の──
「愛を交わしましょう。旦那様」
──
乳首から唇を離したアダムと見つめ合いながら、ジェシカは股を大きく開いて両手を差し伸べた。アダムはこくりと頷き、震える手でその巨根をあるべき場所へと宛てがう。
ジョージも平均より大きいペニスをしていたが、アダムのそれは比べるまでもなくさらに大きい。秘裂を拡張しながら、ゆっくりと、腰を沈めていく。
「「 ああぁぁっ……!! 」」
アダムとジェシカの身体が完全に重なり、同時に歓喜の吐息を漏らす。
僅か二度目にして彼女の膣は夫の形を忘れ、自身を隙間なく埋め尽くす愛しい彼のペニスの形へと順応する。
「あぁ……すごい……すごいよ! ジェシカ……!」
ジェシカの胸に顔を沈めながら、全身で至高の幸福に浸るアダム。
初体験の時や、ウェスカー・チルドレンと乱交パーティをした時などとは比べ物にならない。少しでも気を抜けば、あっけなく暴発してしまいそうだった。独りよがりにレイプしたり、ただ快楽を求めて交わるよりも、通じ合って愛を交わすだけでこうも違うなんて!
「愛し合うって、こんなに気持ちいいんだね……!」
「そう、ですよ……! あぁっ、通じ合うほど……愛が深いほど、もっと気持ちよくなれるんです」
「ジェシカ……! ジェシカ…‥ッ!」
アダムは辛抱堪らず腰を振り出す。子供の吸収力というのは目を瞠るものだ。ウェスカー・チルドレンとの乱交を経て、もはやその動きはポルノ男優形無しのレベルに至っていた。
──パンッ、パンッ、パンッ、パンッ!
肉打つ音と共に大浴場に響き渡るジェシカの喘ぎ声。
彼女が背中を擦らないように、その子供らしからぬ力で彼女の腰を宙で支えるアダム。そうしながらも、強く、けれども優しく。相手の反応を見て的確に性感帯を責める。愛する女性を気持ち良くさせたい。その一心で。
ジェシカもまた、愛する人を気持ち良くさせたいと、アダムの腰の動きに合わせ、結合部をより密着させるように腰を振る。
三十に近い年齢差があり、傍目からは五歳児を誑かして快楽にのめり込ませているようにも見えるだろう。だが、二人は確実に、ただの夫婦よりもよっぽど深い絆で結ばれていた。
「あっ、んっ! だ、旦那様! んぅっ、旦那様!」
「愛してる! 愛してるよ、ジェシカ!」
「はぁ、はぁ、っ……オ、オズウェル様よりも、ですか?」
監視カメラのマイクに拾われないよう、ジェシカは小声で尋ねる。
「当然だよ! 教えてくれたのは、ジェシカなんだから!」
アダムは声変わりもしていない可愛らしい声で愛を叫んだ。
パンッ! 「優しくて──!」
パンッ! 「柔らかくて──!」
パンッ! 「良い匂いがして──!」
パンッ! 「いつも一緒にいてくれる、最高の女性だよ!!」
腰を振って肉を打つ度に、自身の気持ちを正直にぶつける。
──ああ……すごい! すごいわっ!
もう数え切れないほど何度もオーガズムに至っている。
シェイクスピアは前言撤回だ。超絶的な性技術に加えて、こんな口説き文句を、反響する大浴場で、精一杯喉を震わせて叫ばれたら、幸福な気持ちになれない女性はいない。
この子はこんなにも私のことを愛してくれている。自身の父親よりも。
ジェシカは内心でスペンサーを嘲笑う。
お前の愛する息子は、お前よりも私のことを愛しているのだ。
きっと、アダムはあのウェスカー・チルドレンを含め、世界中の女に愛され、愛するようになるのであろう。この子にはそれだけの力があるのだから。つまりそれは、スペンサーの思惑通りになるということ。
でも、構わない。どちらにせよ、一人では彼の愛情から湧き上がる膨大な性欲を受け止めきれないのだから。それに私がいる限り、例えスペンサーのもとで悪事に加担することとなっても、人としての良心だけは捨てさせない。
そして、とうとう。
射精が近いのか、アダムの腰の動きが急加速していき、絶頂に向けてスパートを切り始める。
ジェシカはそんな彼の体を両手両足で羽交い締めにした。
「えっ!? あっ、ジェシカ! も、もう出ちゃうから──」
「はい、どうぞ。たっっぷりと、お出しになってください」
「で、でも……っ、あ、あ、あ゛ああぁぁぁぁ……‥…!!」
アダムのペニスが限界まで膨れ上がり、常人を超えた力で括約筋を締めるも、あえなく決壊。ジェシカの膣奥、子宮目がけて射精する。
ブポッ! ドッピュッ! ビュッ! ビュルルルルゥゥ!! ビューーー!!
射精は一分、二分と続き、あっという間に子宮が彼の精液で、彼の愛で埋め尽くされていく。
「おっ、おおおぉぉ…………」
子宮に精液が撃ちつけられる度に雷に撃たれたようなエクスタシーを迎えるジェシカ。お腹は抱きついているアダムの下で妊婦のようにぽっこりと膨れ上がっていた。
ようやく射精が終わり、繋がった状態のまま、幸せの絶頂の中で余韻に浸る。
「はぁ……はぁ…………だ、旦那様。とっても、素晴らしかったですよ」
「っ、はぁ……ぼ、ぼくも……でも、良かったの?」
「? 何が、でしょうか?」
「だって、中に……」
初体験でジェシカをレイプした時のことを思い出しているのだろう。あの時と同じで、中出ししてしまえば嫌われてしまうのではないかと考えていたのだ。
ジェシカはそんな彼の頭を優しく、愛おしげに撫でる。
「ふふ、嫌いになんてなったりしませんよ。もう私達は、愛し合ってる恋人同士なんですから」
「こ……恋人……ジェ、ジェシカと」
頬を赤らめ、嬉しそうにはにかむアダム。
──ああ! もう、この子は! あれだけ男らしく猛々しかったのに、反則だわ!
その笑みに母性をくすぐられたジェシカは、思わず彼を潰す勢いで抱きつく。
「もがっ、く、苦しいよ」
「すみません。もうちょっとだけ、このまま……」
この子は普通の子と違って、膣を通って生まれてこなかった。きっと、だからこそ、セックスという形で女性の中へ帰りたがっているのもかもしれない。
そうだ。アダムを初めて迎えたのは、私のヴァギナだ。ならば、私が彼を生んだようなものではないか!
「……ジェ、ジェシカ」
光が差すような思いでジェシカが考えを飛躍させている間に、乳房に挟まれていたアダムは苦しげにしながらもやっとの思いで顔を上げる。そして、目を丸くした。
(……あれ?)
どういうわけか自身を抱くジェシカの姿に、別の女性が重なって見えたのだ。
会ったこともない、見たこともない、色を失ったかのような灰色の髪の女性。
だが、一度瞬きをするとそれは幻のように消えてなくなってしまった。
首を傾げると同時に、どうしようもない不安が胸に浮かぶ。
その不安を振り払うべく、ジェシカを抱き返すアダム。今はただ、彼女の温もりに浸っていたかった。
「……んっ」
精液の詰まった子宮を押すような感触に、ジェシカは艶声を漏らす。体力という概念を知らないアダムのペニスは、再び愛する人の中を圧迫していた。
ニマリと口端を上げるジェシカ。
主人であり、恋人であり、愛する人であり、我が子であるアダムに微笑んだ。
「続きは、お部屋で。沢山愛し合いましょう……旦那様」
腰を打ちつける音や射精音とかは個人的にエロいなと思っているので、擬音で表現してます。
喘ぎ声とかもハートマークを使った方がいいのかなと思ってるのですが、結局使わず仕舞いの状態です。
それはともかく、原作では無名と言ってもいいキャラとの性描写が続くので、主役級のキャラクター相手はいつになるんだという読者がいらっしゃるかもしれません。
申し訳ないのですが、話の始まりが原作前ということもあって、ジルとかは当分先になると思います(北海の妖獣のシナリオも挟む予定ですが、そこまで続くかも不明)。
とりあえず、次回からの相手はリサ、アレックス、アレクシアといった感じで続いていく予定です。よろしくお願いいたします。