BIOHAZARD sexual invasion 作:MIYOSHI
「 ……ダメだッ! 」
響き渡る、アダムの一喝。
瞬間、周りを包んでいた白い霧が突風に吹き飛ばされるようにして晴れていく。彼に絡んでいた恋人達の姿は水飛沫と共に掻き消えていった。
静寂の中に響く、水の滴る音。
目の前には、呆然とその場に尻もちを突いているドナの姿だけ。その手に握られていた花は、萎れてしまっている。
「…………どう、して」
ドナの顔が困惑と動揺に顔を歪む。その目尻から、涙の雫を溢れさせ始めた。
「貴方のために、望む物を用意してあげたのに……」
先の恋人達──幻のことを言っているのだろう。あれは恐らく、ドナが握っていた花の花粉による幻覚作用だ。
彼女は特異菌に感染した植物を操る能力を宿しているに違いない。それによって、アダムやダニエラに花粉を吸引させて幻覚を見せたのである。
本来ならそういった毒素は始祖が無効化するはずだが、仮にも見せられるのは恋人達との淫夢。繁殖に特化しているアダムの身体は、それ故に害を為すものと判断しなかったのだろう。
それに、見せる幻覚は必ずしもドナの望む形にはならないと思われる。
現にアダムは彼女の過去を見た。特異菌の適合率の高さ故か、それとも彼女への想いの強さによるものか。理由は定かではないが。
「……違うよ。そうじゃない」
すすり泣き、子供のように嗚咽を漏らす少女の頬に、アダムはベール越しに手を添える。
「そんなのはいらない。いや、彼女達がいらないってわけじゃないけど……でも、今僕が愛したいのは、君なんだ」
「え……?」
アダムの言葉を聞いて、ベールの奥で驚きに目を丸くさせるドナ。
しかし、すぐに否定するようにかぶりを振ってしまう。
「う、嘘よ……私のことを愛してくれた人なんて、誰もいないもの」
そう、血の繋がった家族でさえも。家政婦も逃げてしまった。
両親が死んだ後に世話を買って出た庭師だって、ドナがされていたことを知っていながら、心配するだけで助けてくれたことなど一度もなかったのだ。
それでも、世話の礼として亡くなった彼の配偶者の姿を見せてあげたら、若返った気にでもなったのかその彼女との情事に夢中になり、果ては花畑で凍死してしまった。
「さっきも、お仕置きだって言って──」
「……そうか」
先のかくれんぼをしていたアンジーも、本当はドナだったのだろう。
「ごめん。でも、愛したいのは本当だよ。その証拠に、ほら」
「え……きゃあッ!?」
バシャぁッ! と刺激を受けて勢い良く水の下から鎌首をもたげた巨大な肉棒に、ドナは可愛らしい反応を見せた。
十歳の子供のペニスとは思えないその立派さを前に思わず肩を揺らし、喉を鳴らしてしまう。
「す、すごい……かくれんぼしてた時よりも、もっと大きくなってる……」
本能に導かれるまま、透明な汁が垂れるペニスに恐る恐る手を添えるドナ。
熱い。まるで炎に直接触れているかのように熱気に満ちた男根。
だが、その熱はかつて自身の顔を焼いた熱湯の熱さと比べて、とても心地よいものに感じる。
ドナは唇を尖らせ、ふー、ふーと息を漏らしながら震える指先で竿を突く。その度、嬉しそうにびくんっと揺れる男根に口端をニヤつかせる。
井戸の底という狭い空間に充満していく濃厚な雄の匂い。それはドナの雌の匂いと混ざり、湿気に満ちた淫猥な世界を作り出す。
そのまま彼女はそそり勃った肉棒を両手で握り、上下に滑らせてぬちゃぬちゃと水気に満ちた卑猥な音を響かせ始めた。
「ぁ、ああ……ッ」
天性の器用さを秘めた人形師による手淫。そのピアノを弾くかの如き繊細さと的確な力の込め方に、百戦錬磨を誇るアダムは思わず喘ぎ声を奏でてしまうほどの快感を享受させられる。
「ふふ、ふ……気持ち、いい?」
少年の甘い旋律を耳にして、ドナは嬉しそうにはにかむ。まるで少女のように。
いや、彼女は本当に少女なのだろう。見た目は二十代後半だが、その心は当時──あの父親に性的に弄ばれ、母親に恋敵として罵られていた頃のまま。
「もっと、もっと気持ち良くさせてあげるわ……」
そう呟き、ベールを持ち上げてふっくらとした魅力的な唇を晒す。そのまま、目の前の肉棒の先端に近づけて、チュッと尿道に深く口づけ。舌を伸ばして溢れ出ていた我慢汁を掬い取った。
続けて目一杯口を開き、柔らかい唇で刺激しながら舌で大きな亀頭を舐め回し始める。一生懸命に、必死に。顔中を転がすようにして。
「ぅ、あ……ド、ナ……」
「んぅっ、はむ……ちゅっ、ふふ……」
意中の相手から自身の名前を呼ばれ、口元を緩ませるドナ。
なんていじらしく、魅力的な少女なのだろうか。アダムは彼女が欲しくて堪らなくなった。
「……私のことは、ドミトレスクから聞いたの?」
「う、うん……!」
「そう……こんなにも立派だものね。本当に、素敵……」
ドナは熱い溜息を吐き、恍惚とした瞳の色を見せる。
しかし、それと同時に、アダムのペニスを無意識の内に強く握りしめた。
羨ましい! 羨ましい!
可愛らしくて逞しい少年の、最高のペニス。それに思いっきり愛されたであろうドミトレスクのことが、羨ましくてしょうがない!
ドナという女は、愛されたことのない少女は、少年の愛を欲している。
父以外で、初めて自身に女を求めてきた彼の愛を。
「……ッ!」
それはアダムもまた同じ。
こんなにも素晴らしい女性と、まだ幼い時分に交わったその父親が羨ましかった。そしてそれ以上に、少女を犯すことへの快楽だけを求めた彼に怒りと憎しみが湧き上がる。
今すぐにでも彼女を目一杯愛して、過去諸共その全てを上書きしてしまいたい。
そう思ったアダムは、ペニスを弄るドナの滑らかな肩に手を添え、迫った。
「ドナ……!」
「んっ」
ベールの下半分を捲り、ドナとキスを交わすアダム。
好き合う少年少女は、餌を求める雛のようにお互いの唇を貪る。
「ちゅ……あふっ、んぅ……ッ」
思えば、父とキスを交わしたことは一度としてなかった。当然だ。奉仕と幼肉の搾取を繰り返すだけの日々だったのだから。ファーストキスも父のペニスに捧げてしまった。
それ故に、砂漠で見つけたオアシスのように、ドナは乾いた喉を潤すべくアダムのことを激しく求めてしまう。
「じゅる……ちゅっ、む、ふぅ……」
「……ッ!」
「あっ」
キスだけでは愛を伝え切れない。そう言わんばかりにアダムがドナの肩を押し、その小さな身体で覆い被さる。
浸る水の冷たさは、まるで麻痺したかのように全く感じない。
「はぁ……はぁ……」
据え膳を前にしたかのように涎を垂らすアダムのペニスの先端が、一直線にドナの股間へと向く。
今からセックスするのだ。正真正銘の、愛を交わすためのセックス。
ついに、ついに、愛し合えるのだ。そう確信したドナは黒いベールの下で瞳を輝かせる。
「……でも、その前に」
「え?」
が、そのまま腰を突き出すかと思われたアダムは、手を伸ばして再びドナのベールに指を添えた。
「これ……外してもいい?」
彼の問い掛けに、無意識の内に揺らしていた腰がピタリと止まる。
このベールは右目の歪な肉塊を隠すための物。両親を失って以来、彼女は庭師やミランダ以外に素顔を見せたことはなかった。
こんな醜い顔、目の前の彼に見せたくない。
ドナは拒否感を露わにしてアダムの手から顔を遠ざけようとした。
「大丈夫だよ、ドナ」
それでも、アダムは優しく諭すように彼女に声をかける。
どちらにせよ、この狭い井戸の中で逃げ場はない。すぐに背中が壁に当たり、とうとう彼の手がベールを捕らえる。
そして、ゆっくりとそれを脱がした。
「……ッ!」
火傷を上書きするように右目を覆うカドゥの肉塊。
女性として生きられないその顔がさらけ出され、唇を引き結んだドナは涙目で視線を反らす。
だが、それ故に。
涙に濡れる残された左目は、今まで見てきたどの女性よりもとても輝いて見えた。
「……ほら、とっても綺麗だ」
「う、そ……だって、こんな」
「嘘じゃないよ。ドナはカドゥなんて気にならないほど魅力的な女の子なんだから。でも、そんなに気になるなら──」
言葉を切り、顔を近づけるアダム。次いで、彼女の右目を覆うカドゥを味わうようにして舌を這わした。
自身以外誰も触れたことがないそこに、暖かい感触。ドナは「ひゃ、あっ!」と黄色さの混じった悲鳴を上げる。
「その傷ごと、たくさん愛してあげるから」
彼の告白に、無事な左目を見開かせるドナ。
天にも舞い上がるような気分だった。そんなことを言ってくれる人など、この子以外にいるのだろうか? いや、きっといないだろう。あの優しいだけが取り柄の庭師でさえ、痛々しいものを見るような目で見ていたのだ。
ドナの頭の中は既にアダムのことで一杯になっていた。
まさに彼は、殻に閉じこもっていた自身を引っ張り出してくれる物語の王子様のような存在。
「ア、ダム……アダムぅ……!」
「ドナ……!」
再び激しく唇を吸い合う二人。テクニックなど気にせず、ただひたすらに互いを求める。
最中、どちらからともなく相手の腰に手を添え、双方の秘部を向け合う。幼くも男の頂点に位置する巨根と、それによる清めを求める純粋無垢な少女の泉を。
そして、対面座位の形でキスを交わしながら、ゆっくりと。
鍵を開けるようにして、アダムはドナの女体に自身を埋めていった。
「 ──ん、あぁッ……! 」
来た! やっと、来た!
ドナは再び涙を零す。今度は悲しみからではなく、歓喜から。
大きすぎるほどに巨大な少年のペニス。しかし、彼女の膣はまるで納まるべきものを得たとばかりにその口を広げ、もぎ取らんばかりに吸いついた。
搾取のためではない。仕置きのためでもない。
生まれて初めての愛に貫かれ、ドナの深淵に沈んでいた心がぼこりと浮き上がったお腹と共に舞い上がる。黒一面だったそれは白へと瞬く間に染まっていく。
今まで人形だったドナ・ベネヴィエントは、ようやく人間としてこの世に誕生したのである。
「ド、ナ……大丈夫?」
アダムは愛すべき相手の胸に顔を埋めながらも、上目遣いで涙を流しているドナを気遣う。
彼もまた、彼女のヴァギナに挿れただけで射精寸前まで昇り詰めていた。慌てて渾身の力で括約筋を締めて何とか不発に留めたのだ。
オルチーナとはまた違い、孕むことよりも純粋に愛を渇望しているドナ。特異菌がそれに応えたのか、彼女の蜜壺が凶器にも似た搾精器になるのは至極当然の話である。
「だい、じょう、ぶ……」
ドナは心配げなアダムの顔に両手を添え、汗の滲んた銀髪を退けてその額に口づけを落とす。
「……いっぱい、壊れるぐらい、愛して」
そう微笑むドナの瞳が、熱を帯びたようにぼんやりと一瞬赤く光る。
頷き返したアダムは、溜め込んだ彼女への想いをぶつけるためにゆっくりと腰を動かし始めた。
──パンッ
「あっ!」
まずは、一突き。
──パンッ!
「ん、ぅ!」
二突き。
──パンッ! パンッ! パンッ!
「あっ! あぁっ! ああっ!」
三突き。四突き。五突き。
──パンッ! パンッ! パンッ! パンッ! パンッパンッ!
「ふ、あぁっ! ん、あっ! あ、あ、あ、あ、あぁッ!!」
ドナを抱きしめる力を強めて腰を打ちつける速度を速めていき、井戸の底に彼女の透き通るような喘ぎからなる歌声を響かせる。
激しい動きに水が跳ね、さながら人魚と交わっているような光景だろう。
その最中も、アダムは柔らかい胸を堪能しながらドナのことを見つめ続けた。
もちろん、ドナもそんな彼の熱い視線に応えるべく、少年のことを見下ろして互いの想いを瞳に乗せて重ね合う。
なんて素晴らしい子なのだろうか。快楽だけを求め続けて、娘のことなど気にもかけずに腰をヘコヘコさせていた父親よりも、この小さな少年の方が何百倍も頼もしく、愛しく感じる。
そして、何より……
──気持ちいいッ!!
「アダ、ムゥ! 好、き……好きぃ!!」
初めての愛の交わし合いと、初めての快楽。
それらを享受させてくれる愛しい人。もはや、ドナは彼のことしか考えられなくなっていた。
「はぁッ、はぁッ……僕も、好きだよ。ドナ!」
「ほ、ホント、に……?」
「うん。もう、君は僕の恋人。僕の妻だ。どこにもいって欲しくない。行かせない!」
「ああ……!」
こんなにも嬉しいことがあるだろうか。ドナはついに家族を手に入れたのだ。
感極まり、愛しい主人を掻き抱いて彼の銀髪を嬉し涙で濡らす。
──パッチュ! チュ、バッ! パンッ! パンッ! パンッ! パンッ!
「ん、あはっ! あっ! おっ! あ゛ぁっ! ん゛ぅ……!」
自身の心の檻を易々と砕き、快楽の一撃を立て続けに浴びせかかる男の槍。
身体は子供だがペニスと男気は大人顔負けの少年。それに対し、身体だけ大人になった少女は必死に彼の愛に答えようと、少年の小さな身体を包み込むようにしてひし抱く。
だが、悲しいかな。オルチーナのような規格外の肉体を持っていないドナには、頂点に立つ男の突きに圧倒されるばかり。
挿入されてからもう数え切れないほどに絶頂を迎えている彼女の女陰からは、井戸の底に溜まった汚れ水を清めるほどの量の愛液が湧き水の如く溢れていた。
「……よし」
アダムは激しく跳ね上げさせていた腰の動きを止め、ドナの頬を安心させるように撫でる。
そして、おもむろに水音を鳴らして立ち上がった。
「きゃっ!? ア、アダム……!?」
恋人の小さな体を支えにする形で持ち上げられたドナが、そのアンバランスな状態に不安の声を漏らす。
「大丈夫。ドナの愛は十ニ分に感じられたよ。後は全部、僕に身を委ねて」
そう言って、アダムは再び腰を動かし始めた。
──ズパンッ!
「んおっ!?」
今までになく力強い突きに、か細いながも下品な声を漏らしてしまうドナ。
そんな彼女にニヤリと笑みを浮かべながらも、アダムは目の前で水滴を散らして揺れる愛しい人の女体を堪能しながら腰をさらにピストンし続ける。
──パンッ! ズ、パンッ! ジュポッ! パンッ! パンパンパンパンパンッ!!
「おぉっ! ん゛っ! ほ、おっ!? おっ! おっ! おっ! おぉ゛っ!!」
猛烈な愛の強襲に翻弄されるドナはただ喘ぎ声を漏らすことしかできず、ついにアダムの身体から手を離してしまう。
膣奥を突き穿つアダムの肉棒だけを支えに、宙に浮く女体。もたらされる未曾有の快感に手足は羽を広げるようにしてピンと伸び、周囲の壁に指先をつける。
その様は、井戸の底という暗く狭い空間でありながら、さながら夜空を舞っているかのよう。
ドナは脳を桃色に染めながらも、今までにない超越的な解放感に思わず口端を歪めた。
彼は、今まで何度もセックスを経験しながらも愛を得られなかった私のために、それを埋め尽くすほどの──いや、それ以上の愛を与えようとしてくれているのだ。
これが、これこそが家族。夫婦。唯一無二の恋人。
何よりも欲していたが、これほど素晴らしいものだったなんて。
──でも……
「ダ、メッ」
「え?」
全身に響く強烈な刺激に耐えながらも、ドナは懸命に伸びた手足を動かす。ビクビクと震えて悦に浸る身体を叱咤し、自身を突く小さな恋人に手足を絡めて全身で抱きついた。
「与え、られるだけじゃ、ダメ……私も、貴方の……家族、だからッ」
そう。セックスとは愛の交わし合い。
お互いを想い合いながら身体を重ねて一つになる、至高の儀式だ。
「貴方に、辛い過去を持つ貴方に……私も、愛を捧げたいの」
「ドナ……」
ドナを想う余り、彼女の過去を埋めるべく自身に身を預けさせようとしたアダムだったが、その言葉を聞いて反省する。これでは、いくら彼女が幸せだろうと、あの父親とそう変わりない。
同時に嬉しくも思った。彼女もまた、最愛の人を失った自身の悲しみをセックスを通して感じてくれたことを。新たな恋人として、その悲しみを埋めようとしてくれていることを。
「……分かった。愛し合おう、ドナ」
「はい……!」
身を屈めたドナと、アダムはキスを交わす。
その間も動きを止めずにいた腰を、さらに激しくさせていく。ラストスパートに向けて。
パンッ! パンッ! パンッ!! ズパンッ!!
既に二人は夫婦。特異菌を介さずとも以心伝心の間柄だ。
故に、ドナはアダムが自身を孕ませようとしていることが分かる。執拗に子宮口を穿つ亀頭の動き。まさしく子作りのための突き。
「ドナ……! 好きだ! ドナ!」
「アダム! アダムゥ!」
ドナがそれを望んでいることは、アダムも承知済み。
家族を望む彼女のため、新鮮で活きの良い精子を注ぐべく愛を言葉にして紡ぐ。力む余り、両手の平に乗せたドナの柔らかな尻を広げた。
そして、とうの昔に限界を迎えていた孕ませ棒の亀頭が、ついに膨れ上がる。
「ぐ゛ッ……もう、出る……よ!」
「出し、てぇ……! 貴方の……元気な、赤ちゃん! 絶対に、孕──あ、あ゛ぁ!」
ドビュッ! ブビュルルルッ!! ビュボッ! ボリュルルルッ!! ビューーーー!!
ビュッ! ブビッッ! ドピュルルーーッ!
「あぁ゛ッ! ぐっ、ゥ……ド、ナ……! ドナぁ……!」
愛しい少女の胸に埋まりながら、ペニスごと持っていかれそうなほどの快楽に腰砕けになるアダム。しかし、必死に立ち続け、ドナの身体を支えた。
ドナもまた、銃弾の如き勢いで子宮内に放たれる大量の精液を受け止め、倒れそうな夫の身体を愛で支える。
「あ゛あぁぁ! ふああぁぁ……ッ!!」
あっという間に子宮を埋め尽くし、膨れていくお腹。
気を失いそうになるほどのオーガズムを迎えながら、妊娠したと確信する。他の女達の例に漏れず、それも女の子を。理由は分からないが、孕んだ子の性別すらも直感で察することができた。
(ああ……本当に、素敵……)
自身を支え続けながら、射精し続けるアダムが愛おしくて仕方ない。
もっと、もっと早く彼と逢いたかった。それができれば、あんな家族もどき達と関わらずとも済んだのに。
いや、違う。私は生まれ変わったのだ。過去を全て捨てて生まれ直し、彼と結ばれて子を孕めた。
これ以上の幸せはない。これからの人生は全て彼に捧げるのだ。そう決意を新たにし、ドナは恍惚に瞳を光らせると共に、下腹部に赤い紋様を輝かせた。
「……ッ!」
限界まで膨れ上がったドナのお腹。アダムは頃合いと見て彼女の膣からペニスを引き抜く。
ドバリと滝のように溢れ落ちる膨大な量の精液。それに加え、未だ続く射精によって井戸の底の水が白へと染まる。射精が終わる頃には、膝まで浸かるほどの精液が溜まっていた。
ゆっくりと降ろされたドナは、そのままアダムを抱きながら背中から倒れ込むようにして白い温泉に腰を浸ける。
汗だくで荒い息を漏らす彼の銀髪を、優しく撫でた。
「はぁ……はぁ……ドナ……僕の、ドナ……」
「アダム……」
年相応の甘え声で、柔らかい女体に沈むアダム。
ドナはそんな彼に微笑みかけながら、思う。
もう、人形はいらない。愛する夫と、ダニエラやオルチーナ達でなる彼の恋人達と、家族として幸せに暮らすのだ。
お腹の子──クラウディアと共に。
「──ひどいわぁ、ドナ。私のことをいらないだなんて」
ふいに、横から聞き慣れた声が。
弾かれるようにしてドナが振り向くと、そこには二人を覗き込むようにして立つアンジーの姿があった。
「ア、アンジー?」
驚きに困惑するドナ。
彼女は正真正銘の人形。カドゥを分配してはいるが自我はなく、主であるドナの操作でしか動かないはず。
「貴女は私。私は貴女……だから──」
そう言って、アンジーは煤けたウェディングドレスの胸元に両手を添え、脱ぎ下ろす。
すると、驚くことに。
ぼろんッとまろび出たのは、人形のそれではない、人間と同じ柔らかく弾む生気に満ちた乳房であった。
「私も……アダムに愛してもらいたくなったのぉ」
ドナと同一存在に近い関係だったアンジー。
恐らく、主であるドナがアダムの愛を享受したことで自我に目覚め、無機物だった人形の身体が特異菌の作用により人間のそれへと変異したのだろう。よく見れば、顔も可愛らしい顔立ちになっている。
彼女もまた、生まれ変わったのだ。
一人の別の人間として。アダムを愛する女として。
「アダムぅ、アンジーも貴方のこと大好きよぉ! だから、お願ぁい! 私のことも愛してぇ! 孕ませてぇ!」
三歳ほどの身長しかないが、幼女と言うには差し支えるほどに細身な灰色の女体。
汚れたドレスを精液の海に脱ぎ捨てた彼女は、ドナの膨れたお腹の上に乗ってアダムに尻を向け、小さなおまんこを広げて見せた。
「アンジー……」
アダムは少し動揺しながらも、ドナを見やる。
「……お願い」
彼女はそんな彼に頷き、答えた。
アンジーは自身の分身とも言える存在。ならば、彼女も幸せにならなくては。
頷き返したアダムは、顔をアンジーの尻に寄せ、その秘裂を舐め上げる。
「ああぁんっ!」
歓喜の喘ぎ声を井戸の底に響かせるアンジー。その尿道からプシュリと潮を噴き出す。
なんて可愛らしい存在なのだろうか。僕に愛されるために、人間に生まれ変わるなんて。
アダムはアンジーのこともまた、愛おしくてしょうがなくなった。こんな据え膳、愛さない方がおかしい。
「アンジーのことも、孕ませるよ。ウェディングドレスがもっと似合う姿にしてあげるからね」
「ふふ、素敵! 嬉しいわぁ」
「ドナも、まだまだ愛し足りない。もっともっと、愛し合おう」
「アダム……!」
二人の新たな妻を迎えたアダム。
先程にも増してペニスを屹立させた彼は、彼女らの柔肉に身を投じる。
井戸の底で繰り広げられる永遠の蜜月。
それは、井戸が精液で溢れるほど、幾日も続くのだった。
今作においては、原作で既に死亡しているクラウディア・ベネヴィエントはドナの娘という位置付けにしました。
アダムが存在しない世界ではドナが父親の子を孕み、その子がクラウディアと名付けられる形となります。近親相姦で生まれたため、幼くして亡くなったという流れですね。
それはさておき、テレワークが終わって執筆に時間を取れない日々が続くため、この話をもちまして今作は更新停止といたします(できればヴィレッジ編終了してジェシカと再会するところまで書きたかったですが……)。
再開は未定で、しばらくしたら削除、もしくはお気に入り登録者のみ閲覧できる形にするかもしれません。
読者や感想をくださった方々には中途半端な形となってしまい大変申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。