「ね、ねぇトウヤ...あたし、トウヤに恩返し、したいな」
そんな風にルーシィが切り出したのは、トウヤとルーシィがひとつ屋根の下で生活をし始めて1週間程が経った日の夜だった。
どうしてルーシィがトウヤの家に住むことになったのか、それは極めて単純な理由である。とうとう払えなくなったのだ、家賃が。
大家――今は元大家だが――に追い出され、途方に暮れてマグノリアを歩いていたルーシィは、ひとまずこの晩をどう過ごすかを考えた。
女子寮に入居することは出来なくとも、エルザやレビィといった友人たちを頼る事はできるであろう。新たな生活の目処が立つまで、恥を忍んで頼らせて貰おうか......そんな風に立てていた計画は、目の前を通りがかった1人の人物によって白紙に戻った。
その人物とは、ルーシィの想い人であるトウヤ・グレイスだ。
この時の彼女は、家が無くなったというある種の極限状態において、かなり動揺していたのである。
だから言ってしまったのだ。
『トウヤ!あたしをトウヤの家に住まわせて!!』
全くもって考え無しに、心の底から出た欲求を街中で暴露してしまったルーシィは、トウヤが普段通り、あまりモノを言わないのをいい事に色々とまくし立て、同棲の権利を勝ち取った。
自分が大好きな男の子の家で一緒に暮らす。
その甘美な響きに胸を弾ませたルーシィは、ドキドキでトウヤの家の扉を開けて――これから始まるであろうと思っていたメイクラブな展開が幻想であると知った。
「おかえりなさい、トウヤ...とルーシィ?」
圧倒的正妻力を感じさせる夕飯を作っている最中のアルマと目が合ったのである。
勿論、ルーシィとアルマは仲が良い。
従って、3人の共同生活は全くもって問題なく滑りだした。
しかしながら、ルーシィにとっては少しの不満を抱えた生活となってしまった。
壁が厚いのをいい事に、好きな人の家で自分を1人慰める夜が続く......
このままではいけない、そう思っていた矢先だった。またとない好機が訪れたのは。
この日、アルマはミラの家で新作料理の研究をするという。
つまり、今晩はトウヤと2人きり。
ここしかない、そう思って繰り出されたのが冒頭の言葉なのであった。
恩返し。
そうかこつけて求めたのは、風呂で背中を流すこと。
トウヤは戸惑いつつも、あまりの剣幕に押され、その要求に頷いた――
△ △ △ △ △
ごしごしとタオルで石鹸を泡立てる。
ある程度の泡が出来上がると、それをまず自分の体に塗りつけるルーシィ。
「じゃあ...いくわよ」
次はトウヤの番だ。
自分と同じようにトウヤの背中をタオルで――ではなく、泡の着いた自分の体で洗ってやる。
「!?」
予想外の柔らかい感覚に、トウヤは思わず声にならない声をあげてしまう。
むにゅり、ぬちゃ...ぬちゃ...
男を喜ばせるためだけに育ったのではないかと思ってしまうような膨らみが押し付けられ、トウヤの神経は背中に集中してしまう。
「んしょ......んしょ......」
その中に感じる、ぷっくりとした2つの固さ。
耳元にかかる淫靡な吐息。
トウヤの興奮は否応なく高まっていき、それが股間へと集中していく。
「ん...どう?トウヤぁ......気持ちいい?」
その質問に答える余裕すらないトウヤは、男根をぴくりと揺らすだけだ。
だが、ルーシィにとっては、それだけで返答としては十分だった。
「あは♡あたしでおっきくしてくれたんだ...嬉しい」
鏡越しに見える、蕩けたような、心底喜んでいる事が分かるルーシィの表情を見て、トウヤの理性は限界を迎えた。
「ルーシィ!」
くるっと振り返り、欲望のままにルーシィを抱き寄せ――その唇をトウヤの唇で塞ぐ。
塞ぐだけではなく、舌まで絡め貪るようにキスをする。
「ん!んぅ...んちゅ、ちゅ...じゅる...ぷはっ......トウヤぁ」
はぁ、はぁと息を荒らげながらも、時折夢見がちにトウヤの名前を呼び、何度もキスを受け入れるルーシィ。
男を惑わせるように揺れる乳房、いつだって子どもを産めると主張する臀部、それでいてキュッと締まったくびれ...
劣情を加速させるルーシィの身体の全てを余すことなくまさぐりながら強く抱きつき、愛しい女の秘部に自らの男性器を押し付けるトウヤ。
彼の舌がルーシィの口内全てを蹂躙し終えた時、ルーシィの表情と最も大事なところは、揃ってトロトロに蕩けてしまっていた。
「トウヤ...あたし、もう我慢できない...はやく来てぇ♡」
耳元で囁かれた言葉に、脳を溶かされたような感覚を覚える。
興奮でぐちゃぐちゃに蕩けた脳とは裏腹に、ガチガチになった男根が早くこの女を犯したいと主張してビクンビクンと跳ねる。
「いくぞ...ルーシィ」
トウヤの固い肉棒がルーシィの秘裂を貫く。
ルーシィに訪れたのは、ほんの少しの痛みと、それを上回る快感。そして、大好きな相手と繋がっているという幸福感だった。
「あっ...嬉しい...トウヤと、1つになっちゃってる...」
対して、トウヤが感じるのは限界スレスレの快楽であった。
少しでも気を抜けば漏れてしまいそうな、だが、今すぐにでも動きたいような...
「くっ、ルーシィ...動くぞっ!」
「うんっ、うんっ、来てぇ!」
正面からしがみついて激しく突き上げる。
ぱんっ、ぱんっと股間を打ち付ける度に、子種を求めて蠢くルーシィの
「あっ、あんっ♡...あぅ、んっんっ♡......気持ちいい...トウヤぁ...好きぃ♡」
溢れ出す想いが口をついて出る。
ルーシィにとっては出てしまったという程度の事だが、今にも限界を迎えようとしているトウヤにとってはたまったものではない。
「ルーシィ......好きだ、俺もっ、好きだっ!」
「あっ♡うれしいっ♡」
好きだという言葉に脳を痺れさせ、快楽に身を委ねるルーシィ。その表情はおおよそ他人に見せてはいけないものだ。
しかし、トウヤに限ってはむしろ見てもらいたい。スケベな自分をもっと犯して欲しい。
そんな蠱惑的な瞳でトウヤを見つめる。
「好きだルーシィ...星霊思いで優しいとこも、俺ん家でオナニーしちゃうようなやらしいとこも...好きだ!」
聞こえていたのか、そんな普段なら恥ずかしくて堪らないような事も、ルーシィにとって今だけはどうでも良かった。
それがトウヤの興奮に繋がるならもっと聞いて欲しい、もっと私を貪って欲しい。
ぱんぱんと最初より早くなったペースで打ち付けられる腰に合わせて嬌声を上げながら、トウヤが達するその時を待つ。
「ルーシィ!もう出る...出るっ出る!!」
びゅるるるる、と精液が吐き出され、子宮も頭も真っ白に染め上げられる。
チカチカとルーシィの視界が点滅し、自分も絶頂したのだと気づいた。
「ん〜〜〜〜〜♡すごぃ...出てる...あたしの中...トウヤでいっぱぁい♡」
その蕩けきった表情が、再びトウヤの性欲を活性化させる。
目の前のメスを孕ませるために睾丸が更なる精子を生成していく。
ルーシィの中で再び大きくなった男根が、2度目の性交を求める。
「また、おっきく♡......いいよ、もう1回、しよ?」
結局その晩、ルーシィは夜通し犯される事となり、
そして、ストラウス家から帰ったアルマは速攻で家中を換気したそうだ。