種付けファイター達也くん(未公開シーン&ボツシナリオ) 作:minnie_remon
まず最初に紹介するのは本編未公開の種付けシーンです。本来なら7章の前半辺りで入れる予定でしたが、『種付けシーン要らない』『格闘技モノとして読んでる』というコメントを多数頂いたのでカットしました。
実は最近、自分も本作を最初から読み直してみたんですが、格闘技の話が進んで欲しい所で種付けシーンがちょくちょく入っててテンポ悪いなと思った次第です。これなら最初から非18禁の格闘技モノとして書けばよかった…(それだと読者がつかないんですが)
あと、話の最後に作者から読者様への質問を用意しています(あとがきにも同じ質問を投稿しています)ので、答えて頂ければ嬉しいです。よろしくお願いします。
―達也―
種付けをしていると、世の中には本当に様々な事情を抱えた女性が多く存在するんだなという事を強く実感する。
今日種付けする香織さん(34)も、そんな女性の一人だ。
香織さんは既婚者。旦那さんとは4年前に結婚し、夫婦関係は到って良好で喧嘩をした事は一度も無いらしい。何の不満も無い、穏やかで幸せな夫婦生活を送っているという。
だが香織さんには、一つだけ気になる事があった。
それは、なかなか子宝に恵まれない事。
香織さん夫婦は、これまでおよそ週1回程度のペースで夜の営みを続けてきたという。それでいて4年間も子宝に恵まれないというのは、特別に異常とは言い切れないまでも確かに気になる所ではある。普通(と言っちゃいけないんだろうけど)なら、週1ペースで3年間も子づくりに励めば確率的に言って1人や2人ぐらいは赤ちゃんを授かってしかるべきだろう。
旦那さんは「赤ちゃんは授かりものだから」と大して気にかけている様子は無いという。香織さんも当初は「いつか授かるだろう」ぐらいの軽い気持ちだったらしい。
しかし、子宝に恵まれない期間が1年、2年、3年と経つにつれ、不安を覚えていくのは当然で。
そんな不安を解消するべく、香織さんは先日、行為後の旦那さんの精液を密かに採取して、検査機関へと持ち込んだのだそうだ。愛する夫の精液は十分に妊娠能力を有しているのだという事を証明してもらうために。
だが、現実は残酷だった。
下された診断結果は…無精子症。
香織さんが持ち込んだものは精液とは言えない、命の宿らないただの白濁液だったのだ。
検査結果を受け入れられなかった香織さんは、また別の日に旦那さんの精液をこっそりと採取して、違う検査機関へと持ち込んだ。だが、やはり結果は同じだった。
愛する夫が子孫を残せない体だという現実を、受け入れざるを得なかった。
香織さんは検査結果を旦那さんに伝える事ができなかった。貴方は子どもをつくれない体なの…その事実を告げるのはあまりにも酷だった。そもそも黙ってこっそりと精液を採取して検査機関に持ち込んだ事自体が、愛する夫への裏切り行為にさえ思えた。
だからこそ、冷酷な事実が判明してから今日に到るまでの日々は、香織さんにとって苦悩に満ちたものだったという。永遠に訪れる筈のない我が子を待ち侘びながら子づくりに励み、「いずれ授かるから焦る事ないよ」と優しく語りかける夫の笑顔を見るのが辛くて仕方なかった、と。
香織さんは、今回俺から種付けを受ける事を旦那さんには伝えていない。香織さんの独断で、旦那さんには内緒のまま、種付けを受ける決断を下したのだという。愛する夫を傷付けたくないという思いから…
本来なら、倫理的には絶対に許されない事だとは思う。でも、愛する夫に子どもを授けてあげたいと願う香織さんの思いに触れると、果たして何が正しくて何が間違っているのかなんて俺には全く分からなくなってしまう。愛する夫を傷付けたくない…愛する夫には、生まれてきた子どもが自分の子なんだと100%信じさせてあげたい…そんな香織さんの思いは紛れもなく本物だから。
ならば、香織さんにそこまでの覚悟と思いがあるのなら、それが正しいか正しくないかなんて事はもう誰にも分からないから。
俺にできる事は、ただ一つ。
苦悩に満ちた日々を送る目の前の女性を、何とかして救ってあげたい…ただそれだけ…
「ひっ……!?」
屹立した俺のモノを目にした香織さんが、表情を強張らせながら小さく顔を背ける。
そして、震える声で、一言。
「そ、そんな…大き過ぎます…」
怯えきったその様子に、こちらも躊躇いを覚えてしまう。
自分のモノが大きい事は自覚している。だからいつもなら「安心してください、優しく挿れますから」みたいな事を言って適当に受け流す所だけど。
でも何故だろう。香織さんに対しては、そんな事を言う気は全く起きなくて。
「やめておきますか?もちろん、ここでやめてもらっても全く大丈夫です」
気付いた時には、そんな言葉が口をついていた。もちろん、そんな事を言ったのはこれが初めてだった。
正直言って、自分自身が一番驚いていた。なぜなら、どれだけ控えめに言っても、俺は本音では香織さんに種付けしたいと思っていたから。メスと交尾できるチャンスが目の前にありながらそれをみすみす見逃すなんてオスの本能が許さない…なんて言ってしまうとあまりにも下品だけど、少なくとも俺はこの時、嘘偽りなく、香織さんに自分の種を付けたいと思っていた。今まで多くの女性にやってきたように、香織さんの体にも俺の強さを…俺の強い遺伝子を刻みたい…そう疼いていた。
でも、本心では飛びかかりたいような下衆な思いを持ちながらも、この時ばかりは、香織さんの思いを踏みにじっちゃいけないという理性が確実に勝っていた。俺の下品な本能が、香織さんの定める一線を侵す事は決して許されないんだ…と。
でも、幸か不幸か、香織さんは。
一瞬折れそうになった心を、すぐに持ち直して。
「う…うろたえて申し訳ありませんでした。大丈夫です…だから…た、種付けを…お願いします」
「…分かりました」
香織さんの覚悟に触れて、俺も心を決める。
この女性に俺の種を付けるまでは、もう絶対に引き返さない…と。
香織さんの希望は『優しく』でも『激しく』でも『お任せ』でもなかった。彼女の希望はただ一つ、『とにかく早く終わらせて欲しい』だった。
実は、同様のリクエストを受けたのはこれが初めてじゃない。むしろ、既婚の女性からはよくあるリクエストだ。
ただ正直言って、俺にとってはあまり歓迎し難いリクエストである事は確かだ。
早く終わらせてしまうのは、こちらとしてはあまり気持ち良くないしつまらない…というのもあるけれど。
何より、早く終わらせるためには、女性の体に大きな負担を強いる事になりかねないから。
(さて…)
これから香織さんに施す手順を、脳内で再確認して。
「では…」
ガッチリと両手で腰を掴んで、腕に少しだけ力を込める。それが無言の合図。今から始めますから、できるだけじっとしてて下さいね、と。
そんな意思が通じたのか、香織さんがギュッと目を閉じた。それを確認した俺は、モノ先をピタリと入り口に密着させて。
そして、挿入。
ズブズブと、進入を開始する。
「はんっ…んっ…んんんんんっ…」
目を閉じたまま苦しそうな声を漏らす香織さん。それを見て、俺は優しく声をかける。
「痛かったら遠慮なく言ってくださいね。あと、声は我慢しなくても大丈夫ですよ」
「はいっ…だ、大丈夫ですからっ…つ…続けて…くださいっ…」
予想した通りの返事。だから俺も、さらに奥へと腰を進める。
進んで行くと、ある部分から突然狭くなっているのを感じた。筋肉が固まっているのだろうか、進入を拒むような膣圧がモノへと浴びせられる。
このままじゃ入らないな…そう思った俺は。
覚悟を決めて、ズンッ!と腰を前方へ突き出す。
「あううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっっっっっっ!!!!!」
瞬間、香織さんの体がビクッっと跳ねた。でも、その見返りにモノはズブズブと奥へ進んで。
あっという間に、真の最奥へと到達した。
(ふう…)
心の中で、ホッと小さく息をつく。モノ先を最奥に届かせたこの瞬間は、何とも言えない落ち着きを得られる。試合でその日最初のダウンを奪った時に得る安堵感に近いかもしれない。
だからしばらくじっとしてたい気もするんだけど…残念ながら今回はあまりゆっくりしている暇は無い。できるだけ早くという香織さんの希望に沿わなければならないから。
だから、動く。
いきなり全力ではないにしても、助走をすっ飛ばしたハイペースで。
「あんんっ…んっ、んっ、んあんんんっっっ…!!!」
香織さんはずっと目を閉じたままだった。口も真一文字に結んで、できるだけ声を出すまいとしている。そして何より、体にグッと力を入れて痛みを堪(こら)えているのが嫌と言うほど伝わってくる。
確かに、香織さんの中はキツい。でも香織さんは処女でも何でもなく、むしろ旦那さんと週1回程度のペースで4年間も子づくりに励んできた女性だ。だから香織さんの反応を見て「そんなに痛いかな…」と思わずにはいられないというのも正直な所だったりして。
俺のモノが大き過ぎる…ってのは多分にあるんだろうけど。
もしかしたら旦那さんのモノはかなり小さいのかな…とそっちの方を思ってしまう。
「はんんんっ、んっ、んうっ…んっ、んっ、んんんっ…!」
よほど痛いのだろう。香織さんは両手でシーツをギュッと掴んで耐えていた。目元には涙が浮かんでいる。
そして…
「んっ、んっ、んあっ…あっ、んああああぁぁっっ…!」
ついに、口が開いてしまった。
こうなってしまうと、一度開いてしまったお口に再びチャックをするのはもう難しくて。
「んあああぁぁっ…あっ、あああっ!あっ…ああっ…聡一さんっ…ごめんなさいぃっ…いぁっ…ああぁぁっ…」
聡一さん、とは言うまでもなく旦那さんの名前だろう。悲痛なその叫びが、ズキリと俺の胸を刺す。
一体香織さんは、旦那さんに何を謝っているのだろうか。黙って種付けを受けているという行為そのものに対してだろうか、声が出るのを我慢できない事だろうか、それとも…
「あああっ…あっ…!ごめんっ…ごめんなさいっ…!ごめんなさいぃぃっっっ…!!」
香織さんは、愛する夫へのごめんなさいを何度も何度も繰り返した。
そんな絶叫の謝罪が、俺の中に眠る背徳感を確実に刺激して。
さらには、膣内のキツさも相まって…
(ん…)
確かな射精感が込み上げてくる。その早さには自分でも驚いたけど、今回はむしろ好都合で。
「じゃあ…そろそろ出しますね」
「えっ…あはうううぅぅぅっっっっっ!!!」
ドスン!とモノ先で最奥を突き上げて。それこそ、子宮を突き破ってやるぜというくらいに、全力で。
そして、ドクドクと射精を開始する。
香織さんの子宮に初めて、正真正銘本物の精液が注がれて――
「ふう…」
最後の一滴まで惜しみなく搾り出してから、小さく息をつく。我ながら力強い射精だった。
「ぁぁぁぁぁ…ぁ……」
ずっと閉じられていた筈の香織さんの瞳は、いつの間にかしっかりと開かれていた。ただ、その焦点はおぼろげだ。イッてしまっているのが分かる。
「終わりました。香織さん、お疲れさまでした」
まだ名残惜しかったけど、そうも言っていられないからゆっくりとモノを引き抜く。
驚いたのは、その直後だった。
(えっ…?)
膣穴からトロリと溢れ出る白濁液、それはいつもと同じ光景なのだけど。
その中に赤い液体…つまりは血液が、確かに混じっていたのだ。
(嘘…何で?)
破瓜の血だろうかと一瞬思った。でも冷静に考えて、結婚して4年以上も経ちおそらく200回は夫婦生活を営んできた女性に処女膜が残っていたなんて事が考えられるだろうか。旦那さんのモノがいくら小さかったとしても、だ。
もしかしたら、うまく処女膜が破れずにその一部が残ったままだった、という事があるのかもしれないけど…
あるいは俺の動きが乱暴すぎたが故に、香織さんを傷付けてしまったのかもしれない。特に最後の一突きは、かなり深い所まで突き上げてしまったし…
「……」
真相は分からない。でもいずれにしても言える事は、香織さんが感じていた痛みは相当だったはずだ。なのに香織さんは行為中に「痛い」とは一言も口にしなかった訳で…
「…すみませんでした」
香織さんの意志の強さに感服しながら、小声でぽつりと小さく謝ったのだった。
後日、香織さんが無事に妊娠したという知らせを頂いた。その時に聞いた話では、香織さんが種付けを受けるのは今回が最初で最後と決めていたそうだ。自分が子どもを授かるべきかどうか、1回だけ神様にお伺いを立ててみよう…そしてもし授かれなくても、それが自分の運命なのだと受け入れよう…そんな心境だったらしい。
1回の種付けで子どもを授かれるかどうかなんて偶然でしかない。そういう意味では、今回のおめでたい結果は神様の思し召しと言えるのかもしれない。
でも、そうは言っても。
たった1回のチャンスを見事結果に結び付けられたのは、俺の濃厚で受精能力抜群の精子があってこそだよなと、ちょっぴり胸を張りたくなったりもして。
さらに数か月後、今度は香織さんが無事に女の子を出産したという知らせを頂いた。出産に到るまでは本当に産んでいいのかという葛藤も小さくなかったらしいけど、赤ちゃんと対面した旦那さんが涙を流して喜ぶのを見て、やっぱり産んでよかった…種付けを受けて良かったと心から思えるようになったらしい。
そんな話を聞くと、俺も心から嬉しくなる。一人の女性に…いや、一組の男女にまたひとつ、ささやかな幸せを授けてあげられた気がして。
旦那さんが真実を知る事は無い。生まれてきた子を自分の子だと100%信じて、残りの人生を生きる事になる。俺の子ども育て、養うために、これから何十年も汗水を流して働く事になる。
それは、倫理的には決して許されない事だとは思う。でも、真実を知る事が必ずしも幸せであるとは限らないとも思う。もしかしたら、ある意味ではこれが旦那さんにとって最も幸せな形なのかもしれない、とも。
だから、俺にできる事は。
俺は、香織さんにとっても旦那さんにとっても幸せを授けてあげる事ができたんだと信じて。これからも多くの人にささやかな幸せを届けていこうと、そう心に誓うだけだった。
質問1.一番好きな(または印象的だった)のは何章でしたか?
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1章(knock outで連戦連勝)
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2章(はじめての種付け)
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3章(パク・チャンミン戦)
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4章(金田悠希第1戦)
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5章(スーパースターとして連勝街道)
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6章(第1回GP/金田悠希2,3戦)
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7章(充希に怒られる/サップ戦等)
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8章(金田陽希との死闘/エンディング)