※この作品はR-18です。

幼馴染を忘れられなくて童貞34年極めたらリア充になれた話   作:味噌村 幸太郎

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第21話

 

 あすかとファーストフード店に来ている。

 俺たちは徹夜でSEXしまくり、結局、ホテルの退室時間ギリギリまでヤッていた。

 最後のエッチはさすがにイケずに終わったが、それでも俺は満足しているし、彼女は1回もイケなかったが、満足そうにしている。

 一晩で俺たちは本当のカップルとなった。

 

 

「私は『ワイパー』のジュニアセットで。ヒロくんは何にする?」

「んじゃ、俺はワイパーのレギュラーセットかな」

 34歳の全身真っ黒のジャージ姿のおっさんがセーラー服を着た女子高生と仲睦まじく、ハンバーガーを頬張る。

 

 援助交際と思われるのではないだろうか?

 早くあすかに私服を着てほしいもんだ。

 

「もうヒロくん、ソースが口に残ってる」

 細い指で俺の口をぬぐい、それを自分の口に運ぶ。

「おいおい、子供じゃないんだから……あすかも口についてるぞ?」

「え? ホント?」

「ウッソー!」

「子供じゃん」

 2人でイチャイチャし続ける。

 

 

「あ、そうだ! ヒロくんスマホ持ってる? 番号交換しよ、付き合ってるんだから♪」

 スマホをカバンから取り出すあすか。

「いいよ。だが、残念ながらガラケーだ」

 古い携帯電話をズボンから取り出す俺氏。

「うわー、かなり古いね……」

「もしかして、ひいてる?」

「ひいてないよ~ 私の周りの女の子はみんなスマホだから、ごめんね。ヒロくん」

 公衆の面前を気にせず、俺の頬に軽くキスをする。

 

 いかんいかん、この娘は……出し損ねた我らが子孫が出たがっている。

「おいおい、外でやめろよ……最後、イケてないんだから」

 小声で彼女に耳打ちする。

 

「あ、ごめん」

「うーん、俺も働いてスマホにするかな?」

 彼女が心配そうな顔で俺を見る。

「本当にお家に帰らないの? ヒロくん……」

「ああ、あれだけキレて帰るのもダサいよ。頑張って働くよ」

 

 とは言ったものの、俺をいきなり雇ってくれるところなんてあるのだろうか? 34歳元ヒキニートを。

 

「じゃあ、もし働くとこが決まって安定できたら、同じスマホにしよう♪ 色違いのとか」

 目を輝かせて言う。

「そうだな」

 彼女といると夢が膨らむ。

 何もなかった腐りきったこの俺が。

 

「じゃあ、番号教えて」とあすかに言われて、携帯の画面を見るとマナーにしていたせいで、気がつかなかったが、ものすごいの着信件数で、俺の携帯はパンパンだ。

 こんなの生まれて初めてだぜ。

 

 かけてきた相手は実家、母の携帯番号、犬くん、それになんと妹の番号まで……。

「どういうこった……こりゃ?」

「どうしたの?」

 あすかが俺の携帯に覗き込む。

「なにこれ!? お母さんと実家からじゃない!? それと……京子って誰よ?」

 後半からの声が怖い。すかさず弁解する。

 

「妹だよ」

「なんだぁ~」

 あすかがテーブルに崩れる。

「誰だと思ったの? 俺はあすか以外知らないよ……それにあすか以外いらない」

「もう~ヒロくん、大好き!」

 今度は俺の頬ではなく、唇に軽くキスした。

 周りの視線が痛い。だが決して嫌なわけじゃない。

 

 めちゃくちゃうれしい。恥じらいが生きているって気がする。

「あすか……あとで俺もしてやるぞ」

「後じゃなくて、今して!」

 目をつぶって顔を俺に向ける。生唾を飲んだ。ラブホより難易度高いんですけど?

 俺がためらっていると、あすかの目が開いた。

「ブー! 時間切れ! ヒロくんの意気地なし」

「俺をいじめるな」

 

 

 店を出て、昨夜いた公園に来ていた。日差しがとても強い。

 昨日の夜とは違い、5月とは思えないほど暑い。昨夜と同じベンチに並んで座った。

「ふわぁ、いい天気だね。寝てないから眠たくなっちゃいそう」

 俺の肩に甘えて、目をつぶる。

「俺も眠たいな…」

「ねぇ、ヒロくん」

 目をつぶったまま話す。

「ん?」

「やっぱり、お家に帰ろう」

 目を開き、俺を下から見つめる。なんだかおねだりする子供みたいだ。

「な、なんでさ? 俺はもう帰らないって……」

「だって、住むところないでしょ? 毎日ラブホに行くの? 毎日1万円も払えないよ?」

 そう言われ、ふきだしてしまう。つられて彼女も笑い出した。

「わかってるさ、でも…」

「じゃあ私の家に行く?」

「それもダメだ! 自分の力でやらないと! それにあすかのご両親だって普段はいなくても、いつか帰ってくるだろ?」

「うん…だからさ。ヒロくんが独り立ちできるまではお母さんのお世話になろうよ。私が言うのもおかしいけど……」

 実際、あすかの言うことは正論だった。家を借りるにも通帳は1万もない。そんなんでどうやって、暮らせるんだ。

 やっぱり彼女の言うとおり、あいつらに頭を下げて、しばらく実家暮らしを再開すべきなのかな……。

「ヒロくん……私のことずっと好きでいてくれる?」

「そりゃもちろん、あすかとは死ぬまで一緒にいたいよ」

 今度は人数も少ない公園だったので、大胆にキスができる。あすかの肩を掴んでキスしようと迫った瞬間だった。

「ダメ!」

 なんと初めて拒まれた。かなり傷つく。

「ど、どうして?」

「これからずっと私といてくれるなら、まずは地盤を固めないと・・・そしたら私もヒロくんの誠意にこたえられるから」

 一気に現実を突きつけられる。

「私のことをこれからも愛し続けてくれるなら、2人のためにもう一度お母さんのところに帰って謝ろ?」

 彼女の目から涙が浮かんでいた。

「あすか……」

「一緒に謝るから、ね?」

 可愛い。なんて可愛い奴だ。

 男勝りだった神埼 明日香とはえらい違いだ。うーん、真実をイッチーから聞いたあとがもう俺の中ではこう思っていた。

 神埼と付き合わなくてよかった~!と。

 だって、こんな自分より半分ぐらいの若くてきれいな、しかも巨乳のJKと付き合えるんだぜ。

 ポイだ、ポイだ! あんなビッチ。うむ、ひどいと思うなら勝手に思え!

「わかったよ。俺とあすかの未来のためにもここは謝って、もう一回人生やり直すよ!」

「ありがとう、ヒロくん! 大好き!」

 俺を強く抱きしめようとしたが、俺はそれを「ダメだ!」と静止しした。

「どうして…」

 口を尖らせるあすかに、「こんどは逃げるなよ」と言って、キスをした。

「あん…」

 俺が離れようとすると、あすかに引き戻された。

「舌入れてほしい、寂しい!」

「んじゃ、遠慮なく」

 真昼間の公園で俺たちはずっと抱きしめあって、濃厚なディープキスを1時間以上続けた。

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