幼馴染を忘れられなくて童貞34年極めたらリア充になれた話 作:味噌村 幸太郎
あすかとファーストフード店に来ている。
俺たちは徹夜でSEXしまくり、結局、ホテルの退室時間ギリギリまでヤッていた。
最後のエッチはさすがにイケずに終わったが、それでも俺は満足しているし、彼女は1回もイケなかったが、満足そうにしている。
一晩で俺たちは本当のカップルとなった。
「私は『ワイパー』のジュニアセットで。ヒロくんは何にする?」
「んじゃ、俺はワイパーのレギュラーセットかな」
34歳の全身真っ黒のジャージ姿のおっさんがセーラー服を着た女子高生と仲睦まじく、ハンバーガーを頬張る。
援助交際と思われるのではないだろうか?
早くあすかに私服を着てほしいもんだ。
「もうヒロくん、ソースが口に残ってる」
細い指で俺の口をぬぐい、それを自分の口に運ぶ。
「おいおい、子供じゃないんだから……あすかも口についてるぞ?」
「え? ホント?」
「ウッソー!」
「子供じゃん」
2人でイチャイチャし続ける。
「あ、そうだ! ヒロくんスマホ持ってる? 番号交換しよ、付き合ってるんだから♪」
スマホをカバンから取り出すあすか。
「いいよ。だが、残念ながらガラケーだ」
古い携帯電話をズボンから取り出す俺氏。
「うわー、かなり古いね……」
「もしかして、ひいてる?」
「ひいてないよ~ 私の周りの女の子はみんなスマホだから、ごめんね。ヒロくん」
公衆の面前を気にせず、俺の頬に軽くキスをする。
いかんいかん、この娘は……出し損ねた我らが子孫が出たがっている。
「おいおい、外でやめろよ……最後、イケてないんだから」
小声で彼女に耳打ちする。
「あ、ごめん」
「うーん、俺も働いてスマホにするかな?」
彼女が心配そうな顔で俺を見る。
「本当にお家に帰らないの? ヒロくん……」
「ああ、あれだけキレて帰るのもダサいよ。頑張って働くよ」
とは言ったものの、俺をいきなり雇ってくれるところなんてあるのだろうか? 34歳元ヒキニートを。
「じゃあ、もし働くとこが決まって安定できたら、同じスマホにしよう♪ 色違いのとか」
目を輝かせて言う。
「そうだな」
彼女といると夢が膨らむ。
何もなかった腐りきったこの俺が。
「じゃあ、番号教えて」とあすかに言われて、携帯の画面を見るとマナーにしていたせいで、気がつかなかったが、ものすごいの着信件数で、俺の携帯はパンパンだ。
こんなの生まれて初めてだぜ。
かけてきた相手は実家、母の携帯番号、犬くん、それになんと妹の番号まで……。
「どういうこった……こりゃ?」
「どうしたの?」
あすかが俺の携帯に覗き込む。
「なにこれ!? お母さんと実家からじゃない!? それと……京子って誰よ?」
後半からの声が怖い。すかさず弁解する。
「妹だよ」
「なんだぁ~」
あすかがテーブルに崩れる。
「誰だと思ったの? 俺はあすか以外知らないよ……それにあすか以外いらない」
「もう~ヒロくん、大好き!」
今度は俺の頬ではなく、唇に軽くキスした。
周りの視線が痛い。だが決して嫌なわけじゃない。
めちゃくちゃうれしい。恥じらいが生きているって気がする。
「あすか……あとで俺もしてやるぞ」
「後じゃなくて、今して!」
目をつぶって顔を俺に向ける。生唾を飲んだ。ラブホより難易度高いんですけど?
俺がためらっていると、あすかの目が開いた。
「ブー! 時間切れ! ヒロくんの意気地なし」
「俺をいじめるな」
店を出て、昨夜いた公園に来ていた。日差しがとても強い。
昨日の夜とは違い、5月とは思えないほど暑い。昨夜と同じベンチに並んで座った。
「ふわぁ、いい天気だね。寝てないから眠たくなっちゃいそう」
俺の肩に甘えて、目をつぶる。
「俺も眠たいな…」
「ねぇ、ヒロくん」
目をつぶったまま話す。
「ん?」
「やっぱり、お家に帰ろう」
目を開き、俺を下から見つめる。なんだかおねだりする子供みたいだ。
「な、なんでさ? 俺はもう帰らないって……」
「だって、住むところないでしょ? 毎日ラブホに行くの? 毎日1万円も払えないよ?」
そう言われ、ふきだしてしまう。つられて彼女も笑い出した。
「わかってるさ、でも…」
「じゃあ私の家に行く?」
「それもダメだ! 自分の力でやらないと! それにあすかのご両親だって普段はいなくても、いつか帰ってくるだろ?」
「うん…だからさ。ヒロくんが独り立ちできるまではお母さんのお世話になろうよ。私が言うのもおかしいけど……」
実際、あすかの言うことは正論だった。家を借りるにも通帳は1万もない。そんなんでどうやって、暮らせるんだ。
やっぱり彼女の言うとおり、あいつらに頭を下げて、しばらく実家暮らしを再開すべきなのかな……。
「ヒロくん……私のことずっと好きでいてくれる?」
「そりゃもちろん、あすかとは死ぬまで一緒にいたいよ」
今度は人数も少ない公園だったので、大胆にキスができる。あすかの肩を掴んでキスしようと迫った瞬間だった。
「ダメ!」
なんと初めて拒まれた。かなり傷つく。
「ど、どうして?」
「これからずっと私といてくれるなら、まずは地盤を固めないと・・・そしたら私もヒロくんの誠意にこたえられるから」
一気に現実を突きつけられる。
「私のことをこれからも愛し続けてくれるなら、2人のためにもう一度お母さんのところに帰って謝ろ?」
彼女の目から涙が浮かんでいた。
「あすか……」
「一緒に謝るから、ね?」
可愛い。なんて可愛い奴だ。
男勝りだった神埼 明日香とはえらい違いだ。うーん、真実をイッチーから聞いたあとがもう俺の中ではこう思っていた。
神埼と付き合わなくてよかった~!と。
だって、こんな自分より半分ぐらいの若くてきれいな、しかも巨乳のJKと付き合えるんだぜ。
ポイだ、ポイだ! あんなビッチ。うむ、ひどいと思うなら勝手に思え!
「わかったよ。俺とあすかの未来のためにもここは謝って、もう一回人生やり直すよ!」
「ありがとう、ヒロくん! 大好き!」
俺を強く抱きしめようとしたが、俺はそれを「ダメだ!」と静止しした。
「どうして…」
口を尖らせるあすかに、「こんどは逃げるなよ」と言って、キスをした。
「あん…」
俺が離れようとすると、あすかに引き戻された。
「舌入れてほしい、寂しい!」
「んじゃ、遠慮なく」
真昼間の公園で俺たちはずっと抱きしめあって、濃厚なディープキスを1時間以上続けた。