(どうして教祖様がここに?もしかしてここは教祖様がよく来るお店だったの!?)
琴葉は疑問を抱えながら、客が童磨だとわかり、少し安心して、しかしおそるおそるプレイする
「教祖様…?」
「やっぱり琴葉だ」
童磨は腰にタオル一枚を巻いた格好で待たされており、その全体像を眼の当たりにした琴葉の顔はかあっと赤くなる。
逞しい彼の身体は腹筋が割れており、巻かれたタオルの向こうにある、男のシンボルの存在がハッキリと確認できた。
琴葉は視線を反らしながら言う。
「教祖様…わたし騙されたみたいなんです…でもここが教祖様の行きつけのお店だったなんて…」
琴葉の勘違いに、童磨は少し焦った。
「ちょっと待っておくれよ琴葉。俺はおまえを探しに来たんだぜ?こんな格好なのは客として忍び込んだら脱ぐように言われちゃって…」
「わたしを探しに?」
琴葉の胸にあたたかい何かが広がる。騙されて売られたバカな自分を全くの他人である童磨が探しに来てくれた。
嬉しい、ありがとうという感情が上昇して、琴葉の眼からは涙がこぼれた。
「見つかって良かった」
童磨はその場で立ち尽くす琴葉をそっと抱きしめた。
ふわりと甘やかな匂いが漂い柔らかな身体に触れたなら、僅かに
(これはヤバいなぁ…ヤりたい)
ヤりたい、したい、この女の中に出したい!!
この強い感情はなんだろうと童磨は思った。
今までは漠然とヤりたいなあと思ってしていたが、こんなにハッキリとヤりたいと自覚したことはなかった気がする。
それに気がつけたことが、なんだか童磨は嬉しかった。
嬉しくて腕の中の琴葉を抱きしめる手に力を込めた。
しかしその時、童磨の腕をすり抜けて、ふわりと琴葉の身体が離れた。
触れていた体温がなくなり、そこに残る名残惜しさを求めるように童磨は離れた琴葉の身体に無意識に手をのばしていた。
琴葉は童磨の逞しい腕に抱きしめられながら決意をしていたのだ。
(探しに来てくれたお礼と、プレゼントのお礼にできることといえばこれくらいしかないもの…)
教祖の仕事として探しに来てくれたのか、純粋に心配してくれてのことなのか、何か別の動機があってのことなのか、理由はどうでも良かった。
探しに来てくれて、そしてこうして見つけてくれたことが、琴葉は涙が出るほど嬉しかったのだ。
「教祖様…お嫌でなければわたしにこのままお相手させていただけないでしょうか」
琴葉は童磨の手を取り、落ち着いた声で言った。
絡まれた細い指の感触が気持ちいい。
凝視めてくるその緑色の瞳から童磨は眼が離せなかった。
ドックン…ドックン…ドックン
童磨の細胞がざわめきたつ。
「嫌なわけないでしょう」
即行答えていた。
据え膳食わぬは男の恥。
一生に一度巡ってくるかもわからないこのシチュエーションに童磨は酔いしれる。
そして心臓は大きく跳ねて早鐘を打ちはじめる。
(あれ?俺人間に戻ってないよね?身体がなんか…変な感じがする)
童磨の中心部ははち切れんばかりに勃起しており、彼の大好物である美しい女を前にして、喰いたいと思う欲望は0で、ヤりたい欲望が100だった。
琴葉が売られた店は、令和でいう風俗の王様、ソープランドだった。
琴葉は店員から簡単に説明を受けたことを思い出した。
『この湯屋の間で客の身体を洗う。まあその胸や尻で洗ってやりゃ客は皆喜ぶ。で、抜いてやってもいいし。遊び終わったら二階へ上がれ。布団が敷いてあっからそこで本番だ。客の要望を聞いてやれ』
こんな感じの説明だった。
布団のある交遊の間は個室だが、この湯屋の間は共同で、多い時は複数の嬢と客がそれぞれやりとりするという。
まだ童磨と自分の二人きりだが他にも客が来て裸を見られるのは嫌だと考えた琴葉は、早く事を済ませて童磨を個室へ誘導しなければと焦りはじめた。
「あの、教祖様…一緒にお風呂へ入りましょう」
「いいねぇ♪」
童磨は始終笑顔だ。
琴葉が童磨の腰に巻いていたタオルを剥がすとはち切れんばかりに勃起しているグロテスクなモノが露になり、琴葉は一瞬怯んだものの、すぐに気を取り直して自分に巻いている透けた布を取り、タオルと共に棚においた。
ちゃぷんと湯飲みのような形をした風呂に二人は浸かった。
酒風呂よりも気持ちいい風呂があるとはと童磨は思う。
琴葉の白く柔らかな肌が、胸が腕が太ももが童磨の身体に密着し、理性を抑えきれずに肩を抱き寄せて唇を奪った。
すると琴葉が童磨の勃起したスティックを握ってきたから、童磨の身体はらしくもなくビクリと反応を示す。
夢中で唇を吸い、舌を絡めてくる童磨のスティックを琴葉は湯の中で優しくしごいてやる。
しかしコレはここですることじゃないわと琴葉は思う。
次に進みたい。
この湯屋の間から出たいと思う。
「ん…」
「はぁ…」
二人から吐息が漏れて、交ざりあった唾液が糸のように舌を繋げていたが、儚くもすぐに切れてしまう。
やっと唇を解放してくれた童磨を琴葉はそそくさと促す。
「教祖様、次はこちらへ」
「待ってよ琴葉、オッパイ吸っていいかな?母乳飲んでみたいなあ」
「オッパイはお布団のお部屋で致しませんか?」
「えー」
童磨は琴葉の乳房をチラリと見た。
プルプルと揺れるその乳房は、童磨の見立てではFカップだ。
むしゃぶりつきたい!それが彼の本心だったが、楽しみは後にとっておくのもいいかと思い、童磨は琴葉に従う。
ペットという位置付けの、弱い琴葉に従ってしまう自分を童磨は滑稽だと思うどころか、寧ろ気分が良いと感じてしまうから不思議だった。
(早くしないと誰か入ってきちゃうわ!)
琴葉の頭の中は、湯屋の間から出ることでいっぱいだった。