連続イきした琴葉は疲れて、なんだか眠くなってきていた。
童磨の下半身にも心地良い充足感があり、この続きは寺院に帰ってからいつでもできるじゃないか、と思う。
「琴葉、帰ろうか」
「…え?」
「え、じゃないでしょう。おまえは騙されてここへ連れて来られたんだってこと、わかってるかい?」
「・・・」
琴葉はもちろんわかっていた。
わかっていたけれど、母親として、伊之助を育てるためにはお金がいるし、信者でもないのに図々しくずっと童磨の寺院にいるわけにはいかないと思う。
「教祖様、ありがとうございます。でもわたしはここに…この店で働くことが運命だったんです。だからわたしここにいます」
「琴葉…」
童磨から笑みが消えてハァとひとつため息が漏れる。
そして、琴葉は本当にバカな女だなぁと呆れてしまう。
「まさかそれ、本気で言ってないよねぇ?」
「ほ、本気です!」
「バカなこと言わないでおくれよ…ほら」
しかし琴葉は、
「いやです」
手を取ろうとした童磨を拒絶した。
飼い主に牙をむいたのだ。
「・・・・・」
童磨にとって、琴葉の牙など蚊がとまった程度のもので痛くも痒くもないが、拒絶されたことに対しての不快感が半端なかった。
感覚の鋭い琴葉は、童磨から負のオーラが出ていることを感じとるが、琴葉の決意は固かった。
しかしここにいる童磨は客だ。
どんな理由があるにせよ、客を不快にしてしまうことは絶対にあってはならないことくらい琴葉にもわかる。
しかし琴葉には、どうすれば童磨の不快を取り除けるのかがわからない。
「あの、教祖様…わたしのことはご心配なく。それよりその…わたしを可愛がって下さるのが終わったなら次はわたしが」
おもてなしをしますと琴葉が言う前に、
「まだ終わってないよ」
童磨が遮った。
童磨はいつもの優しげな顔に戻っており琴葉はホッとするが、やはりまだどこか雰囲気が違うわと思った。
「教祖様、わたしご要望通りにします」
その言葉を聞いた童磨は顔色ひとつ変えずにスクっと立ち上がり、琴葉の前で仁王立ちする。
そして、
「勃たせてくれるかい?」
琴葉の頭を優しく撫でながら言った。
「は、はい」
射精して、ふにゃりと弱まってしまったペニスを、童磨は琴葉の綺麗な顔の前に持っていく。
(フェラをすればいいのね…)
琴葉は夫から毎日のようにフェラを要求されていたので、フェラには慣れていた。
童磨へのおもてなしは得意なフェラにしようと思っていたが、童磨が望むなら今フェラを披露するしかない。
しかし童磨が琴葉の余裕の表情に気がつかないはずがなかった。
(琴葉のやつ、コレも毎晩旦那にしてたってわけか)
表情も変えず、しかし童磨の内側では確信に満ちた疑念が彼を灼き、静かな怒りを生む。
琴葉はいきなり口に含まずに、まずは白い手と細い指を使って撫でてやるとペニスが歓ぶことを心得ていた。
そしてまずは下準備とばかりにその重量感のある乳房を手のひらに乗せて持ち上げて、ぷっくりした乳首を自分で摘まんで母乳を童磨のペニスにぶっかけたのである。
予想外の琴葉の奇行に童磨は声も出せずにただ上から見下ろすことしかできない。
ピュッと霧吹きを噴射したかのように、琴葉の薄ピンク色の乳首から透明感のある白い母乳が飛び出して、童磨のペニスにかけられる。
ピュッ…ピュッ…ピュッ…ピュッ…ピュッ…
小さな水鉄砲で撃たれような柔らかで生ぬるい液体の刺激が童磨のペニスを襲い、その小さいがゾワリと感じる刺激だけでもう彼のペニスはかたくなりはじめてしまう。
狙った位置にうまく母乳が飛ばすに、童磨の白橡色の陰毛や、はたまた太腿に飛んでしまったりもしたが琴葉は乳搾りを終えて、童磨のすでにかたくなってしまったペニスに、ぶっかけた白い母乳を優しく塗布していく。
「教祖様…こうするとヌルヌルして滑りがよくなります。あの…お嫌ではございませんか?」
童磨はもちろん嫌なわけがない。
こんなことまで旦那にしていたのかとその場面を想像すると、飼い主として許せない気持ちが込み上げてくるが、
「続けてくれるかい?」
琴葉の頭をそのまま優しく撫でながら言った。
琴葉は頷くと、まるで手乗りの可愛い小動物を包むように、撫でるように優しく塗布をしていく。
その手つきは、指先は、それはそれは繊細に動いた。亀頭に指先が触れ、優しくクルクルと亀頭を撫でられ白い母乳を塗布される。
手に残った母乳はタマのほうにまで塗布されて、童磨は快感を味わいながら、ずっと琴葉の頭を撫でていた。
そうすることで無意識に自分を保っていたのだ。
そして童磨のタマと大きなスティックは琴葉の白い母乳で見事にコーティングされた。
下準備を終わらせた琴葉はそっとスティックに手を添えて、出来立てのソフトクリームの先を舐めるように亀頭をペロペロと舐めてから、その淫らな唇で亀頭を包み舌で舐めまわしてから根元に向かって唇を動かす。
スティックに添えられたのと反対側の手は
ヌルつく白い母乳がより童磨の快感を高め、これ以上はヤバいかもしれないと彼は思った。
一生懸命に琴葉は小さな口を開けて童磨のスティックを頬張る。
それを見下ろす視覚からもじゅうぶんに童磨の官能を擽った。
「琴葉ストップ」
「…?」
琴葉は何か童磨の不快になることをしたのかと思い、ちゅぱという音をたてて童磨のスティックから唇を離した。
これでは俺が可愛がられてしまっていると思った童磨は自分自身で寸止めをしたのだ。
そして、
「琴葉座って」
跪いていた琴葉にその場に座るように命じて、更に脚を立てて股を開くように命じた。
琴葉は童磨の要望を断るわけにはいかない。
しかし、
「よく見えないから琴葉の可愛いソコ、開いて俺に見せてくれるかい?」
この要望は躊躇してしまった。
湯屋の間ですでに間近で見たはずなのに、まだ見たいのかしらと琴葉は思う。
(どうしよう。自分で開いて見せるなんて…)
戸惑う琴葉の前に童磨はしゃがみこんで、琴葉の膝を持って観音開きをする。
すると琴葉の尻は安定が悪くなり、パタリと背中から倒れて童磨が押し倒したような態勢になってしまった。
お客様の要望を断る権利はないと察知した琴葉は急いで自分の秘部を指でおさえてクパッと左右に開いてみせた。
「よくできたねえ琴葉…ほめてあげる。…じゃあ次は自分でココを弄って俺に見せてごらん」
「!?」
童磨は琴葉の数本しか生えてない陰毛の一本を引っ張りながら言った。
琴葉は驚きのあまり声が出せなかった。
自分の感じるところを自分で弄ってそれを誰かに見せるなど考えたこともなかったからだ。
いつも優しげな顔をしているがやっぱり教祖様は変態だわと琴葉は思う。
「琴葉、できないなら構わないよ。その代わり俺と寺院へ戻るんだ。いいね?」
童磨は姑息な手段を使ってでも琴葉を寺院へ連れ戻したかった。
しかし琴葉は、
「だ、だめです…だって…」
まだ拒絶の意図を見せる。
「だって?何だい?」
童磨が琴葉の陰毛を引っ張るとそれは弱っていた毛だったのかハラリと抜け落ちたので、もう一本の陰毛をターゲットに変更する。
「き、教祖様…毛…引っ張ると痛いわ」
「ああごめん。じゃあ痛くないようにするから力をぬいてごらん」
「は、はい」
数えると、ハラリと抜けた毛を合わせて琴葉の陰毛は七本しかなかった。
童磨は残った六本をむしりとるようにして抜いて、琴葉の秘部をパイパンにした。
正直七本しかなかったのであまり大きな変化はないのだが、ツルツルになった琴葉の秘部は可愛くて美味しそうで、食べてしまいたくなる。
童磨は食べて下さいとばかりに開かれているソコに吸い込まれるように舌を挿しこんだ。
琴葉から艶のある声が漏れて身体が一瞬反り返る。挿しこまれた舌は琴葉の膣の中を攪拌し暴れまわり、琴葉の中も負けじと舌に絡みついて快楽を得ようとする。
やがて童磨が舌を抜くと、溢れた愛液と童磨の唾液が混ざったものが琴葉の尻にまで垂れていた。
すかさず童磨はそれを舐めとるべく琴葉の尻の穴に舌を這わせ、両手は乳房を掴んでその柔らかさを確かめるようにもみしだく。
童磨が尻の穴まで舐め始めたので琴葉は童磨の頭を押さえて抵抗していた。
「そんなとこ舐めないで!変態!いやぁ…あ、ぁ…は、ぁぁぁ…」
尻の穴を初めて舐められた琴葉は、ただ嫌だという思いか強かったが、童磨の舌は忙しなく琴葉の尻の穴を這いずり回り刺激を与え、やがてその刺激が快感へと変化する。
(どうして?やっぱり今夜のわたしの身体…どうかしてる…感じてしまってる…お尻の穴に…どうして…?)
琴葉はもう嫌ではなくなっていた。
身体をくねらせてよがる琴葉の太腿を持ち上げながら童磨の舌は琴葉の尻の穴を刺激する。
しかし、尻の穴で感じていることを童磨に悟られたくはない琴葉は、もっとしてほしい気持ちを身体から切り離し、童磨にお願いだからもうやめてほしいと懇願した。
童磨を変態呼ばわりしておきながら変態なのはわたしだわと思って琴葉は自分で自分が嫌になってしまう。
童磨が尻の穴から舌を離した時は、名残惜しい気持ちが残り身体が残念がっているのを感じずにはいられなかった。
「琴葉ほら、やめたよ。俺は琴葉のお願い聞いたんだから琴葉は俺と寺院に帰るんだ、わかったね?」
「そ、そんな…」
「またお尻の穴、たくさん舐めてあげるから…俺は琴葉の好きなところならどこだって舐めてあげるぜ?」
「!?」
琴葉は顔から火がでてしまうほどに恥ずかしかったが、感じてしまったことは、すでに童磨にはバレていたようだ。
果たして、琴葉は童磨と寺院へ戻ることになった。
それに琴葉の身体の
「正面から出るとややこしくなるからこの窓から出ようか」
童磨は交遊の間の窓から下を見下ろした。
「でも教祖様…わたしたち着るものがありません。それに伊之助を人質に取られています」
「大丈夫だよ琴葉…俺がなんとかするからね」
そう言って微笑んだ童磨はとても頼もしくみえた。最初から素直に一緒に帰ると頷いていればこんな遠回りをすることはなかったのにと琴葉は反省する。
「結晶の御子」
童磨は廊下に出て御子を一体出して伊之助を捜索に行かせ連れて来させた。
そしてシーツと布団カバーを剥いでそれを外套代わりに琴葉と伊之助を抱えて窓から飛び降りた。
空には十三夜の月が浮かび夜道を歩く二人を仄かに照らす。
鬼である童磨は夜も見透すことのできる眼を持っているが、琴葉は人間だ。
黒洞々たる夜の中を童磨の腕にしがみつきながら歩を進める。
「そうだ、忘れてたわ」
布団カバーを纏った琴葉がゴソゴソと何かを取り出した。
「琴葉?それは何だい?」
「お薬です。精子を殺すための。店長からお客さんの相手が終わったら飲みなさいってもらってたの。あの店で働く女性は皆さん飲むんですって」
「へー…そんな近代的な薬があるんだねえ」
薬を口に入れようとする琴葉から、童磨はその薬を取り上げた。
「教祖様?」
「飲まなくていいよ」
「え…?」
「飲まなくていい」
「な、何を言ってるの?か、返して下さい」
「返さない」
薬を取り返そうとする琴葉の手が届かないように、童磨はその薬を高く掲げた。
だってもし運良く受精したとしたら、それは俺の子供だしと童磨は思う。
こうして風俗に売られた琴葉を、童磨は取り戻した。