この先、超絶独自展開があるぞ。sen関係めちゃくちゃシナリオに絡めるの悩んでしまう...
『童話を回収する』という囁きかけ。
この世界を壊せ。
偽りの世界を終わらせろ。
そうだ、この箱庭に生ける連中等は『偽り』だ。
ただ、あるべき姿にするため『物語』を回収するだけじゃないか。
ただの虚像を壊すのに何の躊躇いがある?
『幾多もの私達』が、奴が作り上げた台本のままにそれを成してきた。
そして...改変されて変わり果てたとは言えど、愛する者達よりも、この作り物の世界を壊す事を優先してしまった私も、その一人だ。
いつ、私は『グリム』としての意識を思い出したのだろう。
あのアリスと出逢った時か、或いは『過去の私』の怨嗟が綴られた日記を読んでからだったか。
最早、何十も繰り返してきた中で、遠い記憶は錆び付いていってしまった。
それなのに、彼女達を殺した記憶は、余りに色濃く脳裏に刻まれている。
全ての者達を無惨に殺める快楽に狂う存在がいた。
まともな女子供の一切を犯して監禁し、自身の欲望をぶつける自身がいた。
そして....愛の巣と名指された個室で、逃げられない彼女達の命を奪う『私』がいた。
彼女達の怨嗟、嘆き、悲しみ。
それらの全てを覚えている。
彼女達の呪われた結末を全て辿り、救いがない事も理解させられてしまった。
決して、忘れてはならない。
自身の全てを奪われた事にも憤りはあるし、憎悪も永劫に燃え続けるだろう。
だが、彼女達の物語を改変し、歪ませて不幸にさせた存在は、最も許せない。
彼女達の、そんな結末なんて認められるはずがないのに。
奴が作ったただの虚像だったとしても、彼女達は本当に生きていたのだから。
しかし奴だけでなく、彼女達を裏切った『私達』も罪深く、何度殺され、裏切られて絶望しようと、その咎を償うことはできないだろう。
だからだろうか。
愛した筈の妖精の正体を暴き、全てを壊した存在を打倒し、復讐を成し遂げかけた時、全てを終わらせることが出来ず...奴に慈悲を与えてしまったのは。
あの改変者を赦したわけでもなく、憎悪や憤怒が無かったわけではない。
けれども、あれは、あまりに捻れ曲がってはいるが、ひたすらに愛情に飢えた『幼児』だった。
そんな些細な事が、奴が演じてきた『妖精』への好意と入り混じって、深い憎悪にほんの僅かな綻びが生じてしまったのだ。
結局私は、そんな愚かな思考で騙され続ける存在なのだろう。
ただただ、微かな人間性の底に燻る下らない偽善に過ぎない事なのだと理性では分かっていても、感情は割り切ろうとしてくれない。
誰に剣を向けることも出来ず、失意のままに狂いかけた最中、世界はいつも通り、また『周る』。
ああ、きっと、奴は全て識っているのだろう。
殺して、犯して、騙して、裏切られて。
そんな救いようのない結末が決まった、永劫に変わらない牢獄で、生と死、絶望と殺害を繰り返す事を。
これがお前の『寵愛』だと理解した時の私の感情は、一体他の誰に理解できようか。
全てを奪われた理不尽に対する怨恨は深く刻まれど、奴の根底にあるモノをを理解すればするほど、内に燻る憎悪の焔は、目に見えない程に僅かではあるが収まっていった。
──赦すことなど不可能だ。
けれど、奴に対してありとあらゆる全てを以って復讐したいと思うほどの憎悪を抱くことは、もう出来ない。
次に出会えたならば、私は奴を殺せるだろうか?
奴が私に愛情を求めた時、私はどうすれば良いのだろうか。
─────
人間という生物は、自身が考えている以上に脆弱だ。
成人の男性であろうとも、自分の身一つではほとんどの場合、野生の猫や犬といった合理的な躯体を持つ生物に対しては勝ち目が薄いとまで言われている。
しかし、彼等もただ貪られるだけの餌に成り果てることはなかった。
その差を埋めるのが、人間の巨大な頭脳からなる『知恵』だ。
その原初たるものの一つが『火』であり、彼等は自身の手すらも焦がしかねない故に他の生物が触れなかったそれを、自分達の味方へと引き入れた。
軈てそれは普遍的な生活の主軸となり、自らを脅かす獣を打ち払う武器になっていく。
それほどまでに、人間の『知恵』とは特異なものなのである。
それが、畜生と人間の境目の主な要因の一つと言えるだろう。
しかしだ。
それならば、万が一、人間に対して有効打となる知識を得てしまった獣はどれほど恐ろしい存在になるだろうか。
───
血飛沫と共に、耳をつんざくような、けたたましい咆哮が部屋の一帯を支配した。
ぎちり、ぎちり。
小さな兎の姿から、まるで蛹から孵る成虫の如く、何倍もの大きさに変質した怪物じみた躯体には最早ほとんど兎の名残はなく、一目見て分かるほどに強靭な四肢に、頬まで裂けた悍ましい口。
生理的な嫌悪を催す悪辣な姿に刹那の間意識を奪われるが、それも1秒に満たない僅かな時間。
されど、奴にとってはそれで充分だった。
元の殻の破片を振り撒きながら、巨体からは想像もつかない俊敏さで、獣が『跳ねる』。
戻った意識で半ば反射で後ろに飛びながら私が見たものは、先程自分が居た場所が毛むくじゃらの悍ましい剛腕と鉤爪で見るも無惨に抉り飛ばされる光景。
──そうだ、意識をほんの僅かにでも逸らすな。
強大な獣は、殆どの場合人では歯が立たない存在だ。
周囲に撒き散らされた首の無い死体がそれを物語っている筈なのに、油断したか。
私を護ってくれる者はもう居ない。
どれほどの重い一撃でも防ぎ、弾いてくれる聖女は魂ごと灰塵と還され、それを癒す聖女は生贄として身体を奪われた。
私には消えようのない傷と罪以外何も無いが、されど、それを喪わせてはならないのだ。
死の苦痛すらも贖罪なれど、無意味に自身を傷つける行為など彼女達を貶める行為にしかならないだろう。
ならば、私が行う事は、変わりはしない。
どんな相手であろうと、それが獣であれ、神であれ...前に立ち塞がる者は全員討ち払うだけだ。
どんな生物にも、『そう動かす』ための起点が存在している。
大体の生物は致死の急所を簡単に晒すことは無いが、攻撃してくる部位は別だ。
断ち切れずとも、神経や部位の損傷がない状態での行動が出来ない傷を与えられればどうなるか。
即ち、此れこそ騎士の剣を持った者達の常套手段である『ウェポンブレイク』の種である。
──手に馴染ませた剣を、相手の振り終えた剛腕の関節部分へと目掛けて突き刺し穿ち、斬り払う。
苦痛の叫びと、赤黒い獣血が剣と鎧を汚すが、あまりに穢れたその薫りに酔う事はない。
獣の肉体は強靭で、切り裂く程度では刃が通らず、致命的なものには到らない...切り裂くので足りなければ。
『穿てば良い』。
ロングソードの形状を持ち、非常に汎用性が高い『騎士の剣』だからこそ、深くまで穿ち、そのまま強引に肉ごと神経を切り開くことができたのだ。
傷の見た目よりも遥かに重いであろう苦痛に獣が怯んだ隙に、切り裂いた勢いに乗ってもう片方の腕関節も同じように斬り潰し、懐に滑り込むように入りながら両の後ろ足も切り抜ける...しかし此方は切り口が浅い。
致命的な一撃を与える前に、瞬く間に跳ねられて距離を取られてしまう。
しかし相手も無事ではなく、確実にその筋力の一部は活かせない傷を与えている。
奴もその苦痛と脱力でその危険性は分かっている筈だ。
しゃり、しゃり。
ぞくりとする程に鋭く、小気味良い音が、血に塗れた空間に響いた。
距離を取った獣が、その強靭な爪を擦り合わせるようにして研ぎ始めたのだ。
獣の血管が滲んだ双眼が見つめているのは私。
しかし、奴も私の事を最早甘くは見ているまい。
周囲や道端の死体はどう死んだ?
奴はどうやって彼等を屠ってきた?
先程までの一撃でも恐ろしいものだったが、しかし、『それで彼等が即死したわけではない』。
奴にはとっておきの切り札がある筈だ、
それを、私は識っている。
奴が体勢を整え、目に止まらぬ勢いで首元目掛けて跳ねてくるのと、私が構え終わるのは同時だった。
鬱憤の憤怒を撒き散らし、狙い済ました首を刎ねるためのその跳躍。
奴の本領であろうこの一撃、一度跳ばれてしまえば回避などできず、防御しようものなら剛腕でこじ開けられてそのまま即死するだろう。
しかし、神経の一部を切り裂かれて衰えた腕力ならば非力な人間と薄っぺらい鉄の盾でも、力を逸らし、飛びかかってくる不安定な体勢を打ち崩すことは出来る。
それは、かつて霧の国で学んだ技術──『パリィ』に酷似した手法だ。
力を込めれば込めるほどに、その一撃を弾けばどんな者だろうとも体勢が崩れてしまう。
しかし、強靭な彼等の攻撃を弾くなどどれだけ力が衰えようと不可能である。
なれば──その起点を透かし、流すことによって代替えを行うしかあるまい。
態勢を整えようとするなれば、今度こそ盾で打ち崩して、無防備にすれば良い。
地面に倒れ込むようにして崩れた獣の関節をもう一度狙い撃ち、貫き...今度こそ断ち切った。
ぎッッッッ...ぎィアアアアアッあガァッ
ぶつり、と引きちぎれた奴の腕が重い音を立てて地面に転がり落ちる。
切り開いた部位からドス黒い獣血が噴き出て世界を濡らした。
一つのある筈であった起点を喪い倒れ込む獣。
それを逃すはずもなく、首元に剣を何度も突き、切り開き、抉り、捻る。
溢れ出す獣血に全身が穢されていくのも無視してひたすらに致命傷を与えていき、確実な死を与えるために僅かでも隙は与えない。
暴れ狂う獣の両眼を潰し、顎の筋を切り落とし、完全に抵抗力を奪って、首元の肉を削いで、削いで、削いで。
骨まで剣と盾で打ちつける事により砕いていく。
ほんの僅かでも、確実に死に到ったとわかるまでその手は緩めない。
人間の常識では測りきれない化け物がどう蘇るかなど、想定がつかないからだ。
奴がソウルへと還るまで、数秒か、数分か。
肉片と紅い生き血に塗れた首狩りの獣のソウルを懐に抱き、剣にこびり付いた獣血を払いながら、私はゆっくりと立ち上がる。
ここの主らしき存在は仕留めたが、これで、この獣に殺された者達は少しでも安寧を得られるだろうか。
扉を開きながら、幾多もの首の無い死体達を後目にするが、彼等が何かを言ってくれるはずもない。
「...眠れ。安らかに」
それは、手記を残した者や、首を刈り取られた死体達へのものか、自身が殺した獣に向けてなのだろうか、或いは、その両者か。
あまりにも多くの存在を殺しすぎて、赤黒い血で汚れ切った心から溢れた哀悼の言葉の行先は、自身でも分からない。
いつにも増して重く感じる扉をゆっくりと開きながら、私はその場を後にした。
──
メルヘンさと血腥い空気が最悪の形で合わさった世界の外は、真っ直ぐな一本道の橋の上。
付近にはまるで仲間同士で争ったかのような数多の兵士達の死体が転がっている。
身じろぎすらしない者達からうっすらと漂う腐臭が、彼らが生きていない事を理解させてくれた。
その場から周囲を見渡せば、過去渡ってきた場所のよりも人間の生活を感じる整いと、しかし陰気に澱んだ街並みが視界を覆う。
それを見ながら、今居る場所はやはりロストエンパイアではないのだと実感した。
長く繰り返した世界とは別の空間ともなれば、やはり危機感は強まる。
同じ人間が居るとなると僅かに安心感を得そうになるが油断するなかれ。
知恵のある人間が狂えば下手な魔物よりも遥かに厄介だ。
付近の死体達の、異様な死に様も警戒を後押しする。
注意深く歩みを進めていると、ふと、上から嘲笑うかのような気味の悪い狂笑と怖気立つ様な空気が静かな闇夜に響き渡った。
どこかその声には伝播する狂気のようなものがあったのか、脳が痺れるような苦痛と違和感を僅かに覚える。
鈍る精神を即座に振り払って、反射的に装備を構えて見上げてみれば、かつての霧の国でも時折見られた女性の鳥人が遥か彼方の空を飛び去ってゆくのを見つけた。
私の『大切な存在だった者』よりも体格が大きく、羞恥がないのかと言うほどに一糸纏わぬ姿だったが、その異様な声質と雰囲気が孕む雰囲気は、先程討った首狩りの獣を遥かに凌駕している。
今は敵意は無いようで、そのまま消えて行ったのは僥倖だったと言えるだろう。
一体此処がどれほど狂った世界なのか、それが先程の獣や鳥人で少し理解できた気がする。
彼等の死体を乗り越えて少し進んだ先には、橋から降りる為の階段があった。
血みどろの道も漸く落ち着くだろうかと一息ついた最中、ふと、壁にかけられている鏡が目に入る。
別段何も変わらない通り道に、そんなものが何故あるのだろうか。
見つめてみれば、やはり私の獣血濡れの鎧姿と周囲の背景を映すばかり。
首を傾げながらも踵を返して階段を降りようとした、その最中だった。
──懐かしい雰囲気を、背後から感じる。
バカな。
先程、周りには何の存在もいなかったはずなのに、どうしてこれほど強く気配を感じるのか。
霧の国での感覚が鈍ったとは思えない。
嫌な汗が額を伝い、自然と剣を持つ手が力む。
空から?
..あり得ない。先程まで全く何も感じなかった。
まるで、唐突に背後から別の存在が現れかけているかのようではないか。
その場から飛び退くようにして剣と盾を構えて後ろを振り向くと、そこには。
──怪物が居た。
血のように紅い頭巾を被り、剣を咥えて構えている狼のような風貌をした、獣が。
奴はどこから現れたか...それは、つい先程自分と世界を映すだけだった『鏡』だ。
鏡を移動する獣など、奴が改変した物語でも中々お目にかかれはすまい。
それが、自身を遥かに超える体格の獣ならば尚更。
脅威との遭遇で、あり得ないと困惑する思考が一瞬にして冷えていく。
つい先程屠った首狩りや鳥人の一件で警戒していたのもあって、いつどんな行動を行なってきても対応出来るように即座に体勢を整え、相手の一挙一動をも零さぬように見据えるが、冷静になる内に、どこか獣の様子の奇妙さに気づいた。
襲いかかる様子も一切無く、獣はずっと此方の様子を伺っているのだ。
相手の視線からは、どこか感情を帯びた親しみすら感じる。
何故、奴は私の背後を取った時点で即座に襲いかかってこなかったのだろうか。
首狩りの獣が私に容赦をかけることはなかったし、それ以前の首無し死体や騎士も非常に攻撃的だった。
それに、この獣から感じられる懐かしい感覚はなんなのだろう。
まるで、霧の国でも度々背中を共にしていたかのような、近しい存在に対するもののようで。
「...お前は...いや、君は...」
私は──この獣に...気配に、覚えがある。
けれど、そんな事があるだろうか。
彼女とは彼方で出逢い、繰り返す世界で幾度となく背を守り合い、そして最期には別れてしまったというのに。
ソウルの欠乏による魔獣化...いや、それならばこれほどまでに律せる筈がない。
ならば、この姿はいったい何なのか。
───『私は、一体何を見ている』?
先程までの張り詰めた警戒をも忘れ去り、茫然とした想いで、私は『彼女』の頬に触れて、その名を呼んだ。
「───君は...紅ずきんか?」
静かに佇む狼の獣と、私の見知っている『彼女』の姿が、重なった。
その『幻影』は、昔と変わらぬ静かな面持ちで。
心が揺らぎ、手に持った剣が震える。
『...グリム?』
これは、私に都合の良い夢だろうか。
異様すぎる光景や、先程の鳥人の狂笑で私も気が触れたのかもしれない。
自分でもあまりに間抜けで感極まった、ずれた笑い声を出してしまった。
『どうしたの?こんなところに居たと思ったらおかしくなってたなんて笑えないわ』
耳に心地良い鈴の音のような声色からの、この歯に衣着せぬ物言いが、酷く懐かしく...そして愛しく感じてしまう。
彼女と、ポロと三人で過ごす終わりを迎えた世界では、どれだけこんな言葉を向けられた事か。
「すまない、まさかこんな狂ったところで君に会えるとは思わなかったのでな」
狂った度合いで言えばあのロストエンパイアもそこまで変わらないが。
『...相変わらずね。まぁ、不死者の貴方にそこまで心配なんてしてなかったけども』
案外早く見つかるものね、と溜息混じりに零す紅ずきん。
獣と彼女の姿が気付けばノイズのように乱れて変わりゆくせいで、時々『彼女』と会話を交わしている時も、自分が何を見ているのかわからなくなる。
けれど、それが単なる私の幻想や夢でなく、この籠手から伝わる人間の感触が嘘でないなら。
きっとこの獣は『紅ずきん』なのだ、という事は理解できた。
『この国には、全ての黒幕が居るわ。私達の全てを奪った奴とは別の...』
彼女が言う後者の方に対しては、嫌というほど覚えがある。
ならば、前者は一体何なのか。
それを問うが、彼女は静かにかぶりを振った。
『今は...言えない。今口に出せば恐らくはアイツの目に入る...私はそいつの首を刎ねに此処へ来たの』
あまり事情は聞き出せなかったが、私の目覚めが狂った事や、この世界と何か関わりがありそうだ。
そのまま彼女に同行を誘われたが、遠慮する事にした。
私は、捜さなければならない人物が居る。
「私は...アリスを捜さなければならない」
強迫観念にも似た意思。
『アリス』。
アイする彼女を見つけ出さなければ。
彼女....彼女達?アリス....少女?母?娘?妹?
『....そうね。それが一番いいと思うわ』
混乱する思考と酷い頭痛に頭を抑えながら見上げた紅ずきんは、獣と見慣れた少女のどちらの姿でもどこか寂しげな目を私に向けながら、鏡の中へ入り込んで去っていった。
───
私は一体何を見ているのだろう。
喋りかけてくる兎、ひとりでに好き放題喋って開閉する扉に、変異する獣。
発達した街並みの空を駆ける怪鳥、挙げ句の果ては、過去の世界の仲間が獣の姿を取るなどと。
視界の何が正しくて、間違いなのか教えてくれる者は誰もいない。
言葉や音すらも、見ている光景とともに移り行く。
紅ずきんも、ただ私の狂気から成る妄想で、触れた感触すらも幻想なのかもしれないのだ。
私の中での確たる縁も、『アリス』の残滓しか残ってはいない。
狂気と名指すのは容易いが、ならばどちらが狂気の世界なのだろうか。
先程まであった死体達が消え、ふとすれば戻っている。
あまりに非現実的で脳が理解できず、目眩と吐き気で自身の意識すらも揺らぎそうになってしまう。
ぐちゃぐちゃに変わりゆく光景が収まり、精神が安定するまで、そのまま橋の上で、暫しの時間を要してしまった。
進行が...話の進行が遅い...!(画像略)
飛ばせる描写が少なすぎる....なんかもういい感じに切り詰めつつ深くやるところはやるメリハリをつけたいですね....
今回の描写まとめ
・羽虫に対しての憎悪は勿論あるけど絶対殺すマンには至ってない。
・武器を活用する経験が幅広いのは不死人の特権。
・ダムが足りてたり足りてなかったりする。
・人格がそこそこに真っ当なまま前世の記憶を非常に多く引き継いだせいで『アリス』に対しての刷り込みが中途半端に終わり、色々とバグってる。