これもすべて小助官兵衛という男の仕業
ついでに土佐が不毛の地なのとやたら膨れ上がる京兆細川家が悪いんや……!
「あへぇぁ……」
力なく項垂れる咲耶。だらしなく開いた口から舌が垂れ、口端から涎が伝う。両腕を頭上で吊り上げる触手からは絶えず透明な粘液が滴り落ち、女の腕から肩、腋を通って腰から下まで濡らしている。脇に垂れた粘液を男は手で掬い取り、まるでローションのように咲耶の乳房に塗り込んでいく。
「んっ、あぁ、はぁん……」
男の手に堕ちてからますますずっしりと重量感を増した双丘は、しかし彼女の女神のように完成された美裸体を欠片も損ねることはない。完成された美貌に魔性のごとき淫靡さを加え、円城咲耶は男の手技に酔い痴れる。
揉み潰すような男の手の動き。軽く絶頂し仰け反る女。粘液まみれの乳首から噴き出した母乳を手の平に受け止め、男はさらに咲耶の赤らんだ裸体に塗りたくる。
目の前でいやらしく自在に形を変える淫乳の光景に、清華は固唾をのんで見とれていた。熱のこもった吐息、汗と粘液と母乳でテラテラとした肌、絶頂の余韻で時折ビクビクと痙攣する下腹部。吊り上げられて浮いた脚は男の筋肉質な脚に絡まり、愛撫するように足の甲をさすりつけている。
何よりが、未だ咲耶の膣肉に突き刺さる剛直だ。
咲耶のハイレグのクロッチをずらし、陰唇を大きく伸ばしきって飲み込んだ肉棒は、射精したばかりだというのにまるで萎えた様子を見せない。咲耶の妊婦のように膨れたボテ腹の中にありながら、極大の男根は下腹部に刻みつけられた淫紋を大きく歪ませ、その存在を示していた。
「ふ……」
「んふぁぁぁっ」
――ボチュン。
男が肉棒を引き抜こうとすると、異様な音が咲耶の膣肉から響いた。まるで肉棒を引き抜かれ内圧が下がった膣内が外気を取り込もうとするいやらしい水音。膣襞をピッタリと塞いでいる怒張を、淫裂が取り逃がすのを拒むように吸い付いて引き込もうとしている。
――ズン、ボチュ。
「あああぉぉおおっ」
バチャバチャと足元に音を立てて精液が雪崩れ落ちていく。男のペニスの張り出したエラが、膣内に残った精液を掻き出していく音だ。新たに詰め込むのだから古い子種汁など邪魔だと言いたいのか、咲耶の腰を淫紋ごと抱きすくめるように掴んだ男は、ズリズリと重く緩やかな抽挿を繰り返す。
突くことよりも引き抜くことを重視したピストン。雁首を使って淫襞を掻き乱す、極悪の肉棒を持たなければ不可能な異次元の快楽。触手ですら到底味わえないその絶感に、咲耶は喉を逸らしてアヘ声を垂れ流した。
「おぉっ、ん、ふぁっ、ああぁっ、はぁぁぁぁっ」
焦点の合わない瞳は既に正面にいる清華を捉えていない。言葉にもならない喘ぎ声。一往復ごとに掻き出される白濁液が咲耶の太腿をいやらしく濡らしていく。もはや理性は蕩けきり、腰の動きに合わせて媚びに満ちた嬌声を上げる淫乱奴隷の姿だけがあった。
肉塊と同化したコンテナの中、四角く区切られた空間はむっとした熱気に包まれている。珠のような汗がびっしりと肌を伝い、肉棒を引き抜かれ痙攣絶頂するたびに弾けて散った。
――ぞちゅ。
「お゛お゛お゛っ」
そして――――再びの射精。
ビュルビュルと子宮に撃ち込まれる精液に、たまらず咲耶がイキ狂った。白濁を掻き出されようやく萎んできた腹が、再び詰め込まれる子種汁でまたもや膨れ上がっていく。
その声、その顔、その絡みつく足。憎き仇敵に孕まされようというのに、拒む様子など微塵も見えない。歓喜と法悦を極めた表情から読み取れるのは、逞しいオスから孕み汁を搾り上げようという浅ましいメスの本性だけだった。
これがあの高潔な円城咲耶の正体だったのだろうか。それとも道鏡へそう見せかけるだけの演技なのか。あるいは清華が助けに走るのが遅すぎたために変えられてしまった末路なのか。
わからない。なにもかもがわからない。
真実を確信できるのは、ひたすらに恐ろしいあの男の肉棒。
膣穴をメリメリと押し広げて易々と子宮に到達し、思うが儘に膣肉を蹂躙し尽し、破裂しそうなほど精液を流し込まれる。どこまでも身勝手に女をいたぶる凶悪な男根。
自分も
容易に想像がついてしまう。硬い亀頭で子宮口を押し上げられながら「孕め」と一言耳に囁かれるだけで、理性をグズグズに突き崩されて自ら進んで孕み奴隷に堕ち果てる。悪夢のように幸福な未来が。
(そうなってしまえば……そうなってしまえば、わたくしは……)
じゅん、と下腹部が疼いた。
自由にならない身体で、もどかしげに腰を動かす清華。尻穴に挿入されたドリル触手も、陰唇に張り付いたヒレ触手も、何故かどこか物足りない。欲しいものはそれではない。
「ぁ゛、ぉお……」
道鏡の長々とした射精が終わった瞬間、ついに咲耶の限界が訪れた。
ぐるん、と上向く目玉。力なく半開きになった顎からだらりと舌と涎が垂れ、弛緩した全身は腕を拘束する触手にぶら下がる形で支えられている。
絶頂冷めやらず痙攣を繰り返す膣肉。男根をしゃぶりながら淫裂がぷしゃあ、と音を立てて潮を噴いた。
完全に気を失っていた。恍惚の余韻を唇に残し脱力する堕淫の退魔師。だらしなく、いやらしく痙攣する腰は失神してもなお肉棒から精液を搾り取ろうとするかのようだ。
じゅる、と音を立てて触手の拘束が解かれた。支えを失った咲耶は力なく膝から崩れ落ちる。汗と粘液にまみれた裸体を生温かい肉床が受け止め、ボテ腹が身体と床に挟まれ膣穴から白濁した精液が射精のように噴き出した。
「――――ふん」
無様に倒れ伏す咲耶を無言で見下ろす道鏡。仁王立ちする男の股間には、未だ萎える気配のない肉棒が隆々とそびえ立っている。ようやく目の当たりにした逸物の威容に、清華の視線は釘付けになった。
反り上がった竿、張り出したエラ、腕の太さほどもある竿には血管が浮かびビクビクと力強く震えている。ぬらぬらと肉棒に纏わりつく愛液は抽挿の激しさを物語るかのように泡立ち、鈴口から先走りが絶え間なく漏れ出ていた。
男は微塵も衰えぬ自らの男根を一瞥すると、軽く鼻を鳴らして膝をついた。目の前に倒れ伏す咲耶の豊満な尻を鷲掴みにすると、強引に四つん這いに膝を立たせる。
ゴボゴボと情けない音を立てて精液を噴き出し続ける秘裂を前に、男は迷いなく自らの肉棒をあてがい――
「や、やめなさい……っ!!」
それ以上黙って観ていることは清華にはできなかった。
息も絶え絶えの虫の息で気絶する咲耶に、これ以上凌辱を加えては今度こそ死んでしまう。――清華の悲痛な制止の声に、男は胡乱な顔で清華を見返す。
「――――何の用だ、神守清華」
「お願いです、これ以上咲耶お姉さまをいたぶるのはお止めになってください。それ以上は、もう……」
「はん」
清華の嘆願に、男は頬を歪めて嘲笑する。
「俺がどうしてお前なぞの言葉に従わなければならん。お前は俺の主君でも上司でも、ましてや雇い主でもあるまい。そんな相手の言い分を聞いてやる道理がどこにある」
「しかしっ、それではお姉さまがっ!」
「知らん。これはもう俺のモノだ」
男はせせら笑って言った。
「俺は何度も忠告した。会うたびに逃げ道を示してやった。次は無いと念まで押した。それでも向かってきたのはこの女の意志だ。下らない退魔師の使命とやらに踊らされて、御上の言うがままに立ち向かってきた。――――馬鹿な女だ。ただ逃げるだけなら追いもしないものを」
「あなたは――ッ!」
「身の程を弁えず、ここまで身を落としたのはこの女の選択だ。『快楽になど屈しない』などとのたまったその口で種付けをせがむさまは見ものだったぞ」
膝を折りうつ伏せに突っ伏す咲耶。突き出された尻肉を道具でも使うように無造作に揉みしだき、亀頭でくすぐるように淫裂をなぞりながら、男は感慨深げに言う。
「――つまるところ、これがこの女の本性だったということだ。オスに組み伏せられ、いたぶられて悦びを感じる極上のマゾ奴隷。その天性の資質が妖魔淫獣を引き寄せてきた」
「くだらない言いがかりですわ! 咲耶お姉さまがそのようなっ!」
「ほう? 違うとでも?」
「へぅ……っ」
ぐい、と道鏡が咲耶の腕を掴み身体を引き起こす。首に腕を回し、項垂れた咲耶の顎を掴んで上向かせ、清華へと面と向かわせた。
淫悦にとろけた咲耶の目は、正面の清華すら捉えていない。
「見ろ、この顔を。聞け、この声を。――苦しんでいるように見えるか? 拒んでいるように聞こえるか?」
「んぉ゛ぉ゛っ」
空いた手で豊満な乳房を搾り上げ、勃起した乳首を指先で押し潰す。噴き出した白濁母乳が宙を舞い、捕らわれの清華の顔に降りかかる。
唇に伝った母乳を、思わず清華は舐めとった。
「いい子だ、咲耶」
極まった乳悦のせいか、焦点の合わない咲耶の目元から一筋の涙が伝う。男はぞろりと長い舌を伸ばすと、じっくりと味わうように咲耶の頬を舐め上げた。
「見ての通り、こいつの身体も心も俺のモノだ。この胸も尻も脚も胎も、全て俺のために使うとこいつが誓った。だから犯す、嬲る、いたぶる、孕ませる。老いて死ぬまで、気が狂うほど犯し抜くと俺が決めた」
「卑劣な……!」
「何とでも言え。もはやお前には何もできない。そうやって縛られながら、この女の腹が何度もパンパンに膨れ上がるさまを眺めているがいい」
清華の憎悪の視線を物ともせずに言い捨て、男は咲耶の膣穴に肉棒の先端を押しあてた。
未だ膨らみの残る下腹部。ハイレグのクロッチは伸びきり、赤く刻まれた淫紋が見え隠れしている。
だらしなく精液をこぼれ落とす淫裂。濡れそぼった肉穴は亀頭が触れただけでヒクヒクと物欲しげに蠢き、今にもしゃぶりつこうと透明な涎を垂れ流した。
男はそんな淫乱奴隷の様子に満足げな笑みを漏らすと、咲耶の腹を抱えてひと息に肉棒を――
「まっ、待って……!」
えもいわれぬ焦燥感。その正体もわからないまま清華は待ったをかけた。
今にも咲耶を貫こうとしていた男は動きを止め、胡乱げな瞳を向ける。
「もうこれ以上、咲耶お姉さまに乱暴はやめて下さい……っ」
「何度言わせる気だ? 俺のモノをどうしようが俺の勝手だと言ったはずだが」
「…………っ」
「それとも――」
道鏡は咲耶の身体を無造作に投げ出す。グニャグニャと柔らかい肉床に倒れ伏す咲耶は、そのままぴくりとも身動きする気配もない。
立ち上がった男は悠然とした足取りで拘束された清華に歩み寄ると、股間からそびえ立つ逸物を清華の眼前に突きつけた。
「……もう収まりがつかなくなったコレを、お前が鎮めてくれるとでもいうのか?」
「――――っ」
(なんて――――すごい……っ)
間近で見せられたバキバキに勃起した肉棒に清華の視線が釘づけにされる。ほの暗い肉塊の体内にて、わずかな光を受けて照り返す肉棒。愛液と精液の混合液がタラタラと滴り落ち、むっとするほどの熱気と雄臭さを放っている。
ごくり、と生唾を呑み込む清華。鼻先に突きつけられた亀頭に、嫌悪感すら一瞬忘れて匂いを吸い込んだ。淫気に呑まれ発情しきった肉体に、男の逞しすぎる逸物は見ただけで劇物だった。
そして――
「はむっ……んふぅ……」
酩酊したような陶酔感の中、清華は吸い寄せられるようにして亀頭へと唇を落とした。
――それが返答。堕落した先輩退魔師を救うためと自らの心に言い訳をして、退魔の聖女は淫楽に身を投げていく――