※この作品はR-18です。

チャラゲス男がゆく!NARUTO世界!   作:特盛炭酸ラーメン

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木の葉の姫崩し(綱手と☆)

ゼツから色々な話を聞いたテンジ。

なかなかショッキングな話の連続で、お気楽チャラ男なテンジをしても深い溜息が漏れてしまう。

 

「マジかよ。俺、浦島太郎感バリすげえな…」

 

「よかったよ…父さんだけでも生き返ってくれて。僕だけじゃ、ろくな力もないし…母さん復活まで途方も無い道のりなんだ…」

 

真っ黒いヘドロ人間的な何かが項垂れている。

 

「まー、元気だせよ!息子!」

 

ぽんぽんと肩に手を置いて、ついでに「今までよく一人でがんばったな!」と父親らしい事を言って抱きかかえてやると、人外な黒ゼツは、良く見れば真っ黒い頬をにんまりと緩めている。

 

「父さんは…僕の事を息子だと認めてくれるんだね」

 

「あたりまえじゃん?だってカグヤが最後の力で、俺の事想いながら生んだ子だろ?俺の子じゃん。そこらへんは認知してやっから心配すんなし!俺ってばカイショーあるかんな!」

 

「と、父さん…」

 

ゼツの眼が潤んでいる。孤独に様々な策謀を歴史の影で実行してきたゼツにしてみれば、それは初めて味わう家族の温もりだ。

 

「つーかさ。ハゴロモとかハムラとか、あとハミツ(女の子)とかハシロウとかハゴローとかハロクとかハナナ(女の子)とかハチとかハキュ(女の子)とかハジュラとかハトイチとかハトツ(女の子)とかハトミ(女の子)とかハトシに協力してもらえば良かったんじゃね?」

 

今明かされるハゴロモの弟妹達の名前。

カグヤとテンジはお盛んであった。今更だが。

 

「…兄さん姉さん達もアイノおばさんも、ほとんどが月に行っちゃったんだ…。父さんが死んだ地上には興味ないって言って…それに少しでも母さんの側がいいって…」

 

「そマ?俺ってばカリスマあるじゃん!スゲっ!チョー偉人っぽいじゃねーの俺ってば。…あー、じゃ、ハゴロモは?あいつ地球に残ったンしょ?」

 

「ハゴロモ兄さんでも母さんの復活はできなかった…最後の戦いで心身にも輪廻眼にも傷を負っていたんだ。母さんの復活には万全の輪廻眼と、そして陰陽の莫大なチャクラがいるからね…」

 

あと十尾のチャクラもね、と最後に付け足すゼツ。テンジの顔が渋柿を喰ったようになる。

 

「ムズい話だわなァ…父ちゃんショージキ頭こんがらがってるっぽいわ」

 

「いいよ。難しいことは僕が考える。父さんは…よければ僕に協力してくれないかな…?父さん程の力があれば、僕の計画もうまくいく…絶対にね!」

 

「オッケ!」

 

考える素振りすら見せずにサムズアップとともに歯を光らせてテンジは即答したが、ゼツは余りの早さに逆に驚かされていた。

 

「は、早いね…でも本当にいいの?僕のさっきの話聞いてた?……兄さん達の子孫を…僕は利用しているんだよ?母さん復活のためとはいえ…僕はハゴロモ兄さんの子供のインドラとアシュラを……――」

 

「ケンカを利用したんだろ?しょーがないっしょ!ケンカを勝手に始めたのは孫’s(マゴーズ)なんだからさ!ゼツだけのせーじゃねぇって」

 

「…!そ、そうなんだよ…僕だって最初はインドラとアシュラに協力してもらおうと思ったんだ。だけどね、聞いてよ父さん!あいつら、僕のこと『真っ黒で怪しい奴が叔父なわけないだろいいかげんにしろ』って言ってきてさ!」

 

「おー、んでんで?」

 

テンジとゼツはそこらの石に腰掛け、熱心に話しを続ける。

ゼツの内に溜め込んだ愚痴はかなりあるようで、それをテンジは腕を組んで一々頷いて聞いてやるのは、なかなか聞き上手だ。さすがはチャラ男である。

 

「僕は言ったんだ…!『やめなされやめなされ、むごい兄弟喧嘩はやめなされ』ってさ!でもアイツラ僕のことを殺そうとしてきたんだぜ!?信じられる!?その頃にはハゴロモ兄も旅でちゃって行き方知れずだしっ!結果、僕は粉微塵だよ!再生までかなり時間かかったね!あの糞甥どものせいで母さん復活計画は大幅遅延だよ!」

 

「マジかよ」

 

「そうなんだよ!だから僕もキレちゃってね…じゃあもう同意得ないで勝手に仕組んでやるよってなったんだ。まぁ結果は失敗しちゃって…今はアイツラの子孫をターゲットにして色々計画すすめてる」

 

「はへーマジか。ゼツって頭いいのな」

 

「…ま、まぁね。母さん譲りかな」

 

「さっすが俺の子!しかも何百年も一人でンな計画すすめるなんてよ…忍耐力マジパネェ!誰よりも忍者してんじゃーん!ハゴロモの忍宗を誰よりも実行してんなー!」

 

「そ、そうかな?」

 

思ったよりもべた褒めで照れるゼツの姿はかなり珍しい。

 

「なんか、俺が知ってたインドラとアシュラの兄弟喧嘩も、結構変わっちまったみたいだし…やっぱ俺のせーかな?」

 

「…?父さんが何かしたの?父さん、あの頃には死んでたじゃない」

 

「いや、ほら…予言?みたいな?」

 

「あー、母さんから貰った知識にあったよ。そうだったね、父さんは時空間忍術を――おっと、そうか…父さんは印がいらないから術か。時空間術を極めてて未来を見れるんだったね」

 

「ン、まぁ…そんな感じよ!俺の知ってる未来だとアシュラとインドラの喧嘩って、ゼツがめっちゃ煽ってた感あったからさ。ゼツが全部の黒幕なの」

 

父の言葉を聞いてゼツがハッ!と吐き捨てるように笑った。と、直後に慌てて「父さんをあざ笑ったわけじゃないよ?」と前置きしつつ、

 

「黒幕ってのは否定しないけどね…あの糞甥共の仲の悪さは筋金入りだよ!だって死んでも死んでもチャクラを子孫に乗り移らせて戦ってんだぜ?イかれてるよ」

 

「マジか。そこまでか。はーー…じいちゃんとして悲しいなソレ」

 

「ハゴロモ兄だって匙投げたからね、最後は」

 

「あーーー!俺とカグヤがその時いたらなーー!じいちゃんばあちゃんパワーで仲直りさせたンだけどなー。惜しいことしたわー…やっぱラブアンドピースっしょ…家族は…」

 

ガックリ項垂れてそんな事を言う初めて会った父を見て、ゼツは妙に嬉しくなっていた。今しがた父が言った家族の中に、テンジは直様ゼツも入れてくれたからだ。

 

(…さすが、母さんが愛した父さんだ…。つまり、僕の()()()…フフ…家族…フフフ)

 

異界の者だろうと〝ただの女〟扱いし、愛を告白する男がテンジであるから、ゼツへのこの扱いも当然なのかもしれない。

家族好きな男なのだろうと改めて理解できたゼツだが、そうすると一つ、心配事がある。

それは、現在遂行中の計画の配役(キャスト)だ。

インドラとアシュラの子孫であり転生先の器達…すなわち、うちは一族と千手一族。

既に何十世代と…だいたい30代から40代もの代替わりを経て、血も薄くなっているとはいえカグヤとテンジの子孫には違いない。

家族愛の強いテンジが、子孫を利用する事にどういう反応を示すか…それが今のゼツにとっては問題だった。

 

「…インドラとアシュラの子孫…うちはと千手の利用…父さんはどう思う?…ヤメたほうがいい、かな?」

 

少し恐る恐るといったようにテンジの顔色を伺っていた。

 

「ン~~~~~、ぶっちゃけそこまで子孫になるとほとんど他人って感じ?利用していんじゃね?計画もそこまで動いてんならいいっしょ!オッケオッケ!ま、一族滅亡とかはカワイソだしヤメとこぅぜ?」

 

「…うん、分かった。マイルドに利用してやる事にするよ!」

 

「おっし、その調子だぜ?マイサン!俺も早いとこカグヤと会いてーし、マダラ使ってガンガンやろうぜ!……と思ったけど」

 

「なんだい?」

 

「ゼツから見て俺ってどーよ?イケてる?チャクラ的に。チャラ的にじゃねーよ?チャクラ的にな、チャクラ的に」

 

「……いや桁違いだよ。今まで僕が見てきたインドラとアシュラの転生者も真っ青だよ」

 

ゴクリと息を呑む程にテンジのチャクラは凄まじい。

だがテンジは浮かない顔である。

 

「そう?……でもなんか、正直あんまチョーシ良くねーんだわ。イッシキ達とやりあってた時の半分もいってねー感じ。バリ絶不調…」

 

「そのチャクラ量で…?そうなんだね…僕はリアルタイムで父さんの全盛期を見ていないから……分かった、父さんはしばらく無理しないで。自分の力を取り戻す事に専念しておいてよ。どうせ未だ計画も水面下でコソコソしてる段階だし」

 

「ッッシャッ!」

 

息子の言質をとったテンジは思わずガッツポーズ。

頭の上にハテナを浮かべて首をかしげる真っ黒生命体は、なぜ突然父がそこまで喜んだのかまで想像の翼が広がらない。

 

「チャクラ回復には女抱くのが一番ってこれジョーシキだから!仕方なくな。俺は仕方なく女抱いてくるから!母ーちゃんには黙っててな、ゼツ!これは浮気じゃねーから!やむをえずって奴だから!なんかあったら連絡すっから!」

 

「…エ?」

 

そしてあっという間にテンジは消えた。

何度もしつこく浮気じゃない、仕方がない、と連呼して強調して、そしてテンジは颯爽と消えたのだ。しかもやたらと消えっぷりが達人である。神話時代のチャクラの祖の一人なのだからさもありなん。

 

「…………母さんが復活したら、僕は母さんの腕に戻って融合するわけで…そうしたら…記憶は自然と母さんに読まれちゃうんだけどなー…。……僕しーらない」

 

父が蘇って嬉しさ極まるゼツだが、母と父が揃った時に起こるであろう騒動を想像して、今から少し気が重くなるのだった。

 

「なぁゼツ」

 

僕も行こう…と思っていたゼツの後ろから突然の声。

 

「うわっ!?と、父さん!戻ってきた!わ、忘れ物?」

 

テンジはチャラついた雰囲気を消し、真面目な顔でジッとゼツを見る。

 

「…!何かな父さん」

 

余程の用事がまだある。そう思ったゼツも、雰囲気を鋭くし父の目を見つめた。

 

「ゼツ………俺、現代の金ねーんだわ」

 

「は?」

 

「金貸してくんね?」

 

「……」

 

ゼツはしばし呆気にとられ、

 

「あっ、そ、そうだね。うん、もちろんだよ。いくら?」

 

正気に戻ると活動資金の中からごっそりと札束を渡していた。

息子にたかる父・テンジ。

 

「…はい、無駄遣いしないでね」

 

「ありーーっす!マジ、ゼツ神!大事に使うわ!じゃな!」

 

そしてまたテンジは消えた。

明らかに穀潰しの出来の悪い糞親の所業であるが、テンジを見送ったゼツの顔には笑顔がある。

 

「…まったく仕方のない父さんだ。僕がしっかりしなきゃな」

 

どうも、カグヤのテンジ愛がしっかり遺伝しているようだった。

 

「…組織の金稼ぎのノルマを3倍に引き上げるよう、マダラをそそのかすか…」

 

そしてその愛は家族にだけ向けられるのもカグヤと同じらしい。

未だ〝暁〟となっておらずオビトも加入していないマダラの地下組織…だが、その活動資金は順調に貯まり、そして…この後はテンジに横流しされる事になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゼツの気苦労など露知らず、テンジは久々の独身生活をエンジョイしていた。いつだってエンジョイ勢。それがテンジだった。

復活したてで未だに本調子ではないテンジだが、彼にはカグヤやアイノとの情事の数々で鍛え上げたセックス奥義の数々がある。

女相手ならばどんな実力者だろうと負けない自負があった。ここだけはプライドがあった。それ以外はプライドなど無い男だった。

 

「へへ…長かったぜ…!カグヤちゃんが本命で奥さんなのは間違いねーけど、それはそれとして折角の〝この世界〟だしカグヤも封印されてっし!他の女も味あわねーとな…それに俺の体調良くするためだし…ヒューっ、合法浮気だぜ!!ゼツ情報によると、今はちょーど三代目のじーさんが頑張ってる時代らしいからな!ドンピシャじゃん!ちらほらとあの有名な奴らが活躍しはじめるトコっしょ?……まずは…やっぱ、あの女だろ。年代的に!」

 

ゲスな笑いが思わず表に出そうになるのを頑張って抑える。

今、ここは木の葉の里なのだから、油断は禁物だ。

 

「ひょー、木の葉の里だぜ!すっげ!マジもんじゃん!おーー、マジで岩に顔彫ってる!スッゲ!マジうける!写メとっとこ!」

 

写メねーよ、と一人ノリツッコミを入れつつテンジは木の葉の里をぶらつく。

うちはが滅亡していないので銘菓うちはせんべいを味わい、そしてイタチも好きだった団子屋で舌鼓をうち、そしてまだまだ若いテウチのおっちゃんの一楽ラーメンなどを楽しんだ。観光であった。妻が封印され、その後、息子や孫や子孫が涙無しで語れないような激動の時代を生きているというのに、この始祖は実に呑気だ。だって俺は嫌な思いしていないし、がモットーであった。

 

「…ずるずるずる、ンまい!おっちゃん、あんたァ…ラーメンの天才だ……!!」

 

「え?そ、そうかい?照れるな。……でも、オレぁまだおっちゃんって歳じゃねーんだが」

 

ごっそさん!とゼツから貰った金をポンッと置き「釣りはいらねーよ!」と去っていく。が、息子の金だ。もっと言えばマダラの金だ。

やりたい放題だが、木の葉の里の結界を誰にも感知されずすり抜けている時点で、もはやこの男を止められる者はいなかった。初代火影と二代目が存命ならば、ひょっとしたらワンチャンあったろうが、今は三代目の時代で残念である。三代目とてこの時代では最強格の男なのだが、相手が神話時代の本当のチャクラの始祖の一人では分が悪い。

 

「…お、いたいた♪みーっけ…」

 

テンジがとある人物を見つけ、ぺろりと唇を舐める。

テンジの意中の人とは、はちきれんばかりのバストを防弾ベストのような忍び装束に押し込んだくノ一…千手綱手だ。

豊かな国力を背景に平和ボケしがちな木の葉の里だが、今は戦争中であるせいか、テンジが良く知る木の葉の里よりもピリついていた。

しかし、それでも通りを歩く人々には一定の活気があり、木の葉の里がNo.1の強国と謳われる所以を見せつけてくる。

商店の物資も品薄気味ではあっても生活必需品が全く手に入らないという事もなく、他の里に比べて随分と余裕があり、現在の綱手も任務明けなのか里の商店をぶらぶらと見て回っているようだった。

 

「あー、久しぶり!最近どうしてたん?♪」

 

「は?」

 

そこへテンジは突然声をかけていく。手も振り、さも旧知であるかのようにだ。

 

「…誰だ?」

 

若作りをしているわけでもない、本当にまだ若い綱手が怪訝な顔で男を見る。

 

「誰って…ひでー。忘れたの?この前さ、一緒に飯食ってさー」

 

「知らん」

 

「うそ?…………あれ?うっそ?え、ちょっ…ごめんっ!……俺まちがってたかもしんね!」

 

「ふん、そりゃそうだろう。私はお前なんか知らないからな」

 

「うそー、俺どうかしてたわ。こんな美人を知り合いと間違えるなんて。他人の空似だったけど、よく見たらぜんっぜん違ェ!俺の知り合いの方よかチョー美人なんすけど?」

 

「…はいはい」

 

ナンパの手合いか、と綱手も察してシッシッと手で払いのける。

チャクラも大して感じさせず、身のこなしも素人丸出しの軽薄な男にしか見えない。

 

「私はそういうのはいいから。もう…恋人がいるんだからな!」

 

ニヤッと笑い、お呼びじゃないんだよと言ってやる。

綱手は最近、加藤ダンと〝お付き合い〟を始めたばかりで、弟の縄樹が死んだ痛みと悲しみも癒えつつあって幸せの只中にいるようで、テンジからみても浮かれている。

 

「いや、マジでお詫びって事だって。ほんと、すんませんっした!恋人がいるってのはわかりますよ~!だってオネーサンめちゃ美人だし」

 

「…チッ」

 

舌打ちし、思い切り嫌悪の表情を作ってやれば大抵の者はその迫力に鼻白む。

木の葉の綱手姫といえば、この里の者なら誰でも知っていて、そして彼女を怒らせたらどれだけ怖いかも皆が知る所。

そもそも、木の葉の里の人間ならば綱手をナンパなどしない。

自来也の内臓破裂事件はつとに有名だ。

だからこのナンパ男は、ある意味で恐れ知らずの豪胆者であると言えて、そこは綱手の感心する所だった。

 

「あのなァ…いいか?お前はこの戦時中のご時世に呑気な旅人みたいだが…自分の命が大切じゃないらしいな。言っておいてやる。私にこれ以上ナンパしてみろ。お前死ぬぞ」

 

「オネーサンみたいな美人口説けるなら死んでもいいってばよ!それにナンパじゃないっすから!ほんと、10分…!いや5分でいいよ!お詫びにそこの茶屋で一杯奢ります!奢らせてください!人間違いしちゃうなんて…申し訳無さでいっぱいなんだ…これは本当」

 

「…」

 

なんてしつこい命知らずだと綱手は呆れる。

自来也の方がもう少し分別があるとも思えた。

もう死なない程度に殴りつけて終わりにしようかとも考え始めて、さてどうしようかと思案顔の綱手だったが。

 

「じゃあさ、賭けしない?」

 

ナンパ男の一言に、ピクッと綱手の眉が動いた。

 

「賭け?」

 

「コイントスすっから、表か裏かで俺とお茶するか決めない?」

 

歯をキランとさせて軽薄な笑いを見せるナンパ男は、スケベ男という同ジャンルでも自来也とは違い心底ウザウザしくて嫌いなタイプだが、まぁ一応無害ではあるようだし、それに綱手は賭けと聞いては少し心に()()ものがある。

 

「ふーん、賭け、ね」

 

「そそ!ギャ~ンブル♪どう?俺、ちょい自信あんのよーコイントス。見抜けるかな~?」

 

「ギャンブルってのは互いに身銭を切るから面白いのさ。私が負けたら茶に付き合うとして、アンタが負けたら私に何を払うんだ?」

 

「…そーな~…じゃあこのコインあげるよ。オネーサンに」

 

キラリと見せてくるそのコインは、光り輝いているが随分と年代物に見える。確かに値打ち物かもしれない。

綱手の動体視力があれば、ハッキリ言ってコイントスなど賭けにもなりはしないから、このコインは綱手のものに決定だ。普通ならば。

 

「…それじゃまだ足りないね。私の時間を5分だろうがくれてやるんだろ?100両200両じゃ足りないね。そのコインにあんたの財布賭けな。そしてら乗ってやる」

 

ニコッとナンパ男は笑う。

 

「おっけー♪それでいいよ。じゃー、この財布はオネーサンが持ってて」

 

そして懐から分厚いガマ財布を出すと、それを綱手に向かってポイッと投げてみせた。

 

「え?お、おい、賭けの前に相手に預けるのか?」

 

バカかこいつと思う綱手だが…。

 

「俺ってギャンブル好きなんだ。…だから、オネーサンが俺と同じギャンブル好きってのは分かんだわ。匂いっつー奴?ホントのギャンブル好きは賭けに勝つまでは…賞品を勝手に持ってきゃしねー…そうっしょ?」

 

「…フン」

(しかしこの男も見て分かるだろうに…私の格好は明らかに忍び装束。…本当にお気楽な旅人だね。まぁ少し痛い目見せてやるか)

 

それにギャンブルに対して真摯なのは、この軽薄な男にしては二度目の感心所だった。

 

「こっちが表でこっちが裏ね。いくぜー」

 

「さっさとやれ」

 

「ほいっ」

 

綺麗にコインが指で弾かれ、そしてパシッと鳴った手の甲。

 

「どっちだ♪」

 

「…忍者の私に馬鹿な勝負を仕掛けたもんだね。…表」

 

じゃあコインと財布は頂きだね、と綱手が口に出した瞬間…。

 

「ざんね~ん!オネーサンは俺とお茶けってーーーい!」

 

「………ハァ?」

 

ギャンブルに真摯な態度なのも嘘か。チンケな嘘を言うな。所詮ナンパ男だ。

ぶっ飛ばそうと拳に力を入れた瞬間、男がパッと開いた手の甲の上のコインは……〝裏〟。

 

「なっ、なぁぁ!?お前っ、どんなサマをしやがった!」

 

ナンパ男の黒マントのような服の襟を掴み上げ、バカ力で締め上げ詰め寄る。

しかしナンパ男はニタニタ笑うだけだ。

 

「あれあれ?オネーサンって忍者だよね?どーたいしりょくっての、悪いの?」

 

「っっ!こ、この…!!」

 

仮にも、数週間前の戦場で雨隠れの里長・山椒魚の半蔵と引き分けたくノ一のプライドが…そして祖父から継いだギャンブラーとしてのプライドがとてつもなく刺激される。

 

「ギャンブルってのはさ~~~、イカサマが見抜けない奴が弱い。そういうっしょ?忍者のオネーサン♪」

 

「て、てめぇー…!」

 

確かにそうだ。運否天賦を競う場でもあるが、それ以上に忍顔負けの、歴とした博徒の技術と度胸を競う場でもある。

そして、そんな空気が綱手は好きで、だからこそ勝っても負けてものめり込める。

 

「俺は確かにイカサマをしたかもしれない。…どんなイカサマか、見抜けなった時点でオネーサンの負けっしょ」

 

「ぐっ」

 

ギャンブルの天運の無さは生来のもの。運で負けてもそれは恥じゃない。

だが、イカサマが見抜けずに負けるのはギャンブルとしても忍者としても負けだ。

そう思うから、綱手は食い下がった。

 

「も、もう一度勝負だ!」

 

「いいスよ。でも、じゃー今度は何賭ける?さっきは俺とのお茶時間5分だったけど」

 

「……じゃあ10分だ。10分上乗せしてやる!」

 

「りょーかい♪じゃ、それで」

 

今度は油断しない。

綱手は瞳にチャクラを漲らせ凝視する。

高々と上がるコイン。

回る。

回る。

回る。

そして、落ちて、男の手の甲に落着。

しかと見届けた。

間違いない。

 

「今度こそ表だ!」

 

「いいのォ~~?ホントにィ?」

 

「さっさと開け!」

 

「も~~オネーサンってばせっかち。…はい、どーぞ」

 

「っっっ!?」

 

また裏だ。

 

「ど、どういう細工だ!!お、おまえ、ちょっとコイン見せろ!」

 

「へいへい」

 

あっさりと綱手にコインを渡すナンパ男。

 

「く…!」

 

どれだけ見ても、触っても、それはただのビンテージ・コイン。

医療忍術で、触診というのもほぼ極めている綱手には、触覚に対して絶大な自信がある。

コンコンと叩いても、擦っても、それは本当に唯のコインである事を確かめるだけだった。

 

「も、もう一度…!」

 

「おっけー♪じゃ…今度は何賭けよっか」

 

「じゅ、15分!私の時間を15分お前にやる!」

 

「ン~~…」

 

今まで快諾していたナンパ男が、そこで始めて渋り、そしてこう言った。

 

「そんなしみったれた賭け方してっから、ギャンブルに対して熱が入ってねーんだわ。本当に、あの伝説の博徒・千手柱間の孫か?アンタ。がっかりだな」

 

「っ!」

 

ここに来て男の態度が変わり、そしてもう一押しの綱手のプライドをくすぐる一言。

この男の狙いも、正体も、綱手は薄っすらと勘付いた。

 

「そうか…アンタ、旅の博徒だね…!私のことも最初から知っていたようだしな。なるほど…確かにお祖父様は忍の神として以外に、ギャンブラーとしても知る人ぞ知る男!そして…とうとう私もか…!いいねぇ、乗ってやる!」

 

まぁ全部トンチンカンな方向に確信してしまったわけだが。

 

「命を賭けたギャンブルは外したことがないんだろ?オネーサン。それが賭けに熱が入ってるかどうかの証拠だぜ。真のギャンブラーは…伊達と酔狂に命を賭けんだよ」

 

そしてそこに乗って悪用するテンジは、かつて読んだギャンブル漫画のキャラクターのマネごとをしてすっかりギャンブラーになりきって綱手を乗せる。

綱手の流れは完全にナンパ男(テンジ)に掴まれてしまっていた。

 

「…真のギャンブラー………よぉし…賭けてやるよ!私も、でっかく賭けてやる!けどね…それだけの啖呵を切ったんだ。アンタも相応のモン、賭けて貰おうじゃないか!」

 

「…おっけー♪じゃ、俺が負けたら…腕一本千切るなり、心臓えぐるなり、首切るなり好きにしていーぜ?」

 

「……へぇ?言ったね」

 

「あぁ言った。だから綱手さんも、俺の命と同じだけのもんを賭けて貰うぜ。伊達と酔狂でな…………。そう、女の命…つまり、ネーサンの…貞操でも貰おうかな♪」

 

「っ!!」

 

綱手の目が大きく開いて、そして段々と頬が赤くなる。

 

「ば…っ、お、おまえっ、それは…!」

 

「失って惜しいものこそ賭けてなんぼのギャンブラーじゃねーの?嫌ならいーっスよ?怖くて芋引いたギャンブラーって評判つくのは覚悟してもらっちゃうけど!」

 

「ぬ、ぐ…」

 

「忍術使っても何使ってもいいから見抜いてみなよ、博徒の綱手姫さんよォ?博徒としても忍者としても…そんな無様な負けっぷりでいいのかぃ?たかがコイントス…見抜けないもんかねぇ?」

 

「……っ」

(ダン…大丈夫、私は、絶対勝つから!)

 

心で、出来たばかりの恋人に詫びる。

そして絶対勝つと決心する。

大丈夫だ、命か、それに類するモノを賭けた勝負にはいつだって負けたことがない。そう自分に言い聞かせて綱手は一世一代の大博打にうってでたのだ。

 

「忍者として…ギャンブラーとして…その勝負受ける!私の身体を賭けてやる!!」

 

マジウケる。テンジは心で大笑いしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ぅ、っ、んん……っ、く、そ…野郎…っ」

 

ナンパ男の手が綱手姫の爆乳をベストの上から堪能している。

 

(…ど、どうして、こうなった…!?ちくしょぉ…!)

 

忍ベストはゆっくりと留め金を外され、そして脱がされて床に捨てられると、いよいよもって綱手の豊満過ぎるおっぱいが服を持ち上げて自己主張しだす。

綱手の拳がプルプルと振るえている。

今にも男を殴り飛ばしたくて…なんなら殴り殺したい衝動すらある。

人生で初めてこういう色事を経験する相手が、よりにもよって自来也でもダンでもなく、ただの行きずりのナンパ男だとは。

昨日までの綱手が聞けば笑い飛ばす気にもなれない下賤な戯言。

それが今、現実になって自分の身に起きているという、余りにも浮世離れした展開に綱手の思考は混乱気味だった。

 

自分の胸がグニュグニュと形を変える様を見るのは初めての光景で、綱手はどこか他人事のように形を変える巨乳を眺めてしまう。

グニュグニュ、もにゅもにゅ、と暖かく広い男の手で乳房がたわむ。

 

「…く、ぅぅ」

(しつこいっ!)

 

軽薄な男は執拗に巨乳を揉みしだく。

自慢の乳房だった。

小さい頃はぺったん姫などと男の子(自来也)に揶揄された事もあったくらいのつるぺた少女だったが、それが今や里一番の巨乳美女へと成長した。

里の女達が羨み、里の男達が鼻の下を伸ばして眺める極上のおっぱいが、今、何処の馬の骨とも知れぬ男が蹂躙している。

 

「……っ」

 

ピクンと綱手の肩が動く。

揉まれているうちに段々とおっぱいが熱くなっている気がした。

 

「あれ?揉んでるだけで感じた?綱手ちゃんエッチな子?」

 

「なっ!?な、何を言ってやがる!貴様がしつこく触るから気持ち悪いだけで――ひぅ!?」

 

「だってほら♪乳首ちゃんちょっと勃ってきてるじゃん」

 

「ふっ、う…っ」

 

ぐりゅりゅっと服の上から乳首を摘まれた。

 

「や、やめろ…!もういいだろっ。ン…じゅ、充分身体は…堪能したはずだ。もう、終わりだ」

 

綱手は大きな胸の先端からジンジンと響いてくる感覚に焦燥を感じて終了を宣言する。

綱手とて良い歳だ。同期の中には既に結婚も出産もしている女は多い。その中で、この性格と血統が災いして綱手はずっと恋人すら出来たことがない。里の男の殆どが気後れしてしまうのだ。自来也と大蛇丸は例外だが、自来也は女好きな性格と、そして綱手自身に似た跳ねっ返りっぷりが衝突の原因となって、異性として恋心を抱けないし…大蛇丸は女に興味がない。だから、今までは綱手の周りに男っ気が無かった。その中で出会えた紳士的で優しいイケメン、ダンはまさに白馬の王子様だった。綱手にとって遅れてきた春なのだ。

そんな綱手だから、この良い具合に熟れ始めた女の身体を持て余し続けて、自分で慰めるのが日課であった。

今味わった、胸から昇ってくる痺れはそのオナニーで、自分の弱い所をイジメる時の感覚に似ていた。

 

「もう終わりだと、いっ、…っている、だろっ」

 

ぐにゅぐにゅと乳首が弄られる度、声に詰まる。

 

「何いってんの?こんなんじゃ全然支払いに足りないよ。どんだけ賭けたと思ってんの?」

 

「う…そ、それは…っ、すまないと思っている。だ、だが…っ、頼む…その…本番、だけは…」

 

「本番ってェ?」

 

「ひっ、あっ!」

 

ぐにゅうっと強めに乳首を摘まれ、拗じられると綱手の背中がエビ反る。

おっぱいがバインっと跳ねた。

そしてまた優しく乳首をこねこねし、おっぱいを揉んでくる。

いよいよ胸の熱が本格化しているのが綱手には分かった。

 

「く…だ、だから…その、性行為だ。それだけは、勘弁してくれ」

 

「もっと違う言い方知ってるでしょ。俺みたいな軽~いナンパ男が好きそうな言葉で言ってよ。賭場に出入りしてる綱手ちゃんなら分かるでしょ?ほらほら」

 

「あっ、うっ、んんっ、んっ、わ、分かったからっ!もう…乳首はやめろ!くっ、…あんっ」

 

最後に、ピンッと指で跳ねられて、綱手は自分でも驚くような()()()が出てしまい、恥じる。

 

「…だから…………セ、セックス…しないでくれ…」

 

「え~~?だって綱手ちゃん、賭けに勝ったら好きにしてイーって言ったじゃーん。それに乳首だってヤル気だしてるし」

 

「ンアっ!あっ、ちょっ…だからっ、もうやめろってっ、あっ、あんっあっ、あ…―――っ、だからっ!本当にダメなんだ!いいか!忍にとって髪の毛一本、爪の欠片、血の一滴だって貴重な情報なんだ…だ、だから、その…粘膜同士の接触なんて…言ってみれば互いの情報を全部さらけ出し合う最も無防備な行為で…だから、忍は色恋沙汰には厳重な注意を払う。っあん、あっ、ちょっと!説明中だぞ!」

 

「聞いてる聞いてる。美人の話を聞く時はおっぱいもんで乳首イジイジすんの俺の癖だから気にしないで♪どーぞ続けて」

 

「き、貴様…!ん…っ、くそったれめ…!い、いいか…!あんっ、だ、だからな…忍は…セ、セックスは…げ、厳選した、結婚相手としか…しない。唇同士のキスでさえ相手には細心の注意が必要だ…っ、んぅ…ふぅ、ぅ…体液の一滴とて…漏らしてはならぬ個人情報物質の塊なんだ…!うっ、く……ふぁぁっ、あっ…だから、忍は、色恋沙汰も…お、お触り、までで…だから、酒・色・欲を戒める、三禁が…はぅ…っ」

 

喋っている最中もしつこく乳首捏ねをされて、とうとう痺れは、上は綱手の背筋から喉の奥にまで昇ってきて、下は下っ腹に熱がジュク…と溜まりだして、爪先もやたらと力んで忙しない。熱を逃したいが、どこにも逃げていってくれなくて綱手の胎の奥へと重たい粘液のように、ナニかがドロリと溜まっていく。

 

「へー、そーなんだー。くノ一って身体使って色気で情報ゲット!とか暗殺成功!とかするんじゃねーんだ」

 

「い、いつの時代の話だ!ん…だ、だいたい今は情報の引き抜きは幻――って、これ以上は一般人のお前に言う必要は…んっ!」

 

「はー、おっぱい堪能したわ。いや極上の爆乳だったわーー、俺の奥さんに匹敵すんな」

 

「貴様っ、妻子持ちのくせに、こ、このような!っ、あっ、だ、だめって…ッッ!?あ、あ゛あ゛あ゛~~~~っ!待てっ!あ゛っ、イっっ!」

 

しつこくしつこくこねくり回され続けて、熱が溜まって、痺れが溜まって、勃起してしまった乳首を強く摘まれて、おっぱいが伸びるぐらいに持ち上げられて、綱手はイッていた。

ぎゅううっと綱手の身体が縮こまる。

声を抑え、息を殺し、爪先まで丸めて全身を緊張させるくノ一。

 

「…っ、ふっ、っ………………ぅ……」

 

ジンジンと頭の奥と下っ腹の奥が痺れて、綱手の思考が霞む。

 

――絶頂した。イッてしまった。男の手で。自分の手以外で、初めてイかされた。

 

その事実がショックで、更に綱手の思考が千千に乱れる。

 

「っ、やめ、ろっ!あ…服を、脱がすな!」

「え、ちょっと!?やめて…!あンっ!あっ、あっ、あっ、あっ!」

「そこ、くすぐったい…!んっ、フフっ、あんっ、ふぁ…あっ、ぁ……」

「本当に…本当に、やめろ……お願い…わ、私…こんな事してる場合じゃ――ふあっ」

 

そしてナンパ男はその隙を見逃さず畳み掛けてくる。

強気で怪力な千手の姫が、ただのチャラい男に良いようにされて、どんどん淫卑な空気に飲まれる。流される。

服を脱がされ、乳首にむしゃぶりつかれ、乳首を舐められ、自慢のおっぱいにマーキングするように歯型をつけられ…そして。

 

「っ!だめだ!こ、ここは、本当にやめろ!これ以上は…っ、お、お前も火遊びじゃ、すまなくなるぞ!」

 

ムチッとした太もも同士を擦り合わせ頑なに閉じる綱手。

そしてそれを割り開こうとするナンパ男。

 

「ここまで来てそりゃないよ~~綱手ちゃん!覚悟決めるしかないっしょ!」

 

ぐぐぐ…と男が力を入れる。

少しずつ、少しずつ、綱手の肉付きの良い太ももが開いていく。

 

「…っ、やめろっ…冗談じゃないんだぞ?だ、だめって…いや、いや…やめて…」

 

「ほら、力抜いちゃえー♪」

 

太ももをペロペロと舐められ、脇腹をくすぐられ、そして舌が這って登り、臍をねぶると、綱手の腰が跳ねてまた少し力が抜ける。

ぐぐ、ぐぐぐ、ぐぐぐぐぐ…と開いてく太ももは、綱手の心の鎧が引き剥がされているようだ。

 

「やぁ…やめろ…本当に、やめろって…私、恋人がいるんだ…恋人が、出来たんだ…だから、お願い…」

 

「じゃあさ、怪力自慢の綱手姫なら俺の事跳ね除けてぶっ飛ばせばいいじゃん。俺みたいなギャンブルしか出来ない()()()、どうとでもできたっしょ?」

 

ニヤついたナンパ男がクスクス笑う。

確かに、どれだけ綱手がチャクラ探知をしようと、観察しようと、この男からは忍らしい反応は無かった。

 

「っ、それは…」

 

「ダイジョーブだって。その恋人もニンジャなんだろ?だったら童貞くんなわけだし、結婚するまでエッチも無しならぜってぇ気付きっこないって!それに体をよく動かす女の子って、()切れやすいし♪…()()()()()

 

「バレ、ない…?」

 

「そ。…それに、綱手ちゃんのエッチな体はもっと気持ちイイの…欲しいってさ♪ほーら♪」

 

「ひゃあっ!?あっ!?あ゛あ゛!?クンニっ!?あっ、ぐっ!?うっ、ンンン~~っ!?」

 

クチュクチュクチュ、淫らな音。男のベロが綱手の処女マンコに届いてしまっていた。必死に閉じ続けていた太ももの隙間をこじ開けて、とうとう乙女の姫は、男の侵入を秘められた園へと許してしまった。

オナニーでは決して味わえない快楽が、一気に綱手の子宮に溜まる。頭を痺れさす。理性が薄まり、千切れていく。

医療を極め、己の肉体をコントロールする事においては誰よりも優れていると自負する綱手姫が、今は全く豊満な肉体をコントロール出来ていない。

意図しないのに腰が跳ねる。背が反って顎が仰け反る。シーツを引きちぎってしまいそうな程握りしめる。ピンッと伸びた爪先で、ムッチリした尻をブリッジのように持ち上げる。快楽を逃がそうと全身の本能が暴れる。

里の男の誰もが見惚れるエロい体は、もう綱手では制御できない。

声もだ。声ももう我慢できない。制御できていない。娼婦のような声が漏れる。獣のようなあられもない声も漏れているかもしれない。

思考の片隅でぼぅっとそう思っても、もう声が抑えられない。

 

「やめろっ、クンニ…やめろぉっ!ん、あああっ、ほんとにっそれダメだってぇぇ~~、あっあ゛ああ~~~~~っ!あ゛あ゛っ、あ゛っ、あ゛っ、んぉっ、ぉ、ぅ…っ、ぉぉ、うっ…あ゛あ゛っ!」

 

自分がこんな下品な声を出せるとは知らなかった。綱手は己にこんなにも雌な一面があるのを今知った。知りたくなかった。

 

「アハハッ、かわいーマンコ♪なんだよこの色。どー見てもガキマンじゃん。さっきの話、本当だったんだ♪じゃーくノ一って未婚なら全処女なわけ?サイコーじゃん!」

 

「ハァっ、ハァっ、ハァっ!あっ!あ゛っ!あ゛あ゛あ゛!?やだ、やだやだやだっ、手マン、やめっ、ああああああっ、やっ、やぁ!ひっ、っ、りゃめっ、やめりょぉぉぉ!」

 

「へ~、さっきからさー、クンニとか手マンとか知ってんだね綱手は。まっ、そーだよな。ガキマンコの割に感度良いし、自分で予習バッチリって感じ?俺の奥さんのクール系ムッツリと違って強気系ムッツリエロ女か。こっちもいいわー」

 

くぽっ、ぐちゅっぐぽっぐっちゅぐちゅ、綱手のマンコからエッチな音がダダ漏れだ。

恋人もろくに作れなかったエロボディの持ち主は、オフの日は毎夜のオナニーが日課だったのだから、嫌いなナンパ男相手でもこうまでエロい反応を示してしまう。

自分でナンパ男に美味しく頂かれるエロボディを下拵えしてしまっていたようなものだ。

 

「じゃ、これぐらいでいっかな。な!いいよな?つ・な・で・ちゃん♪」

 

「ぉ…っ、ふぇ?」

 

ドロドロに蕩けている綱手はまるで口寄せ動物の大ナメクジ・カツユのねとつく軟体のように、全身どこもトロトロでぐちゅぐちゅ。

最上級の仕上がりっぷりなのが一目で分かる。

 

「テンジ、初ちんぽっ、イキマ~~~ス♪」

 

「んあ゛っ」

 

じゅっっぷぅぅぅぅぅ、とナメクジまんこに泥濘んでいくナンパ男のチンポ。

実にあっけなく、綱手の処女マンコはオスに全面降伏していた。

20年近くかけて綱手を口説いていた自来也でもなく、真摯で誠実な愛を育んでいたダンでもなく、今日出会ったチャラついたナンパ男のチンポが綱手の処女を開通したのだ。

 

「あ゛…っ、ぉ?ぉっ?おっ、ぐ…おくっ…あぁ、あっ、あ~~~っ!おくっ、おくぅぅ!奥にっ、来ちゃ…だめっ!入っちゃダメって…言ったのにぃ…っ、わたし…わらひ、言ったのに…っ――んぉ!?」

 

ぐっぽっ!ちゅぽん!チンポが上っかわのザラザラを擦って抜けて、エグいぐらいに反ったチンポが卸したての初心者マンコを嬲っていく。

ぐっぽぐっぽぐっぽぐっぽ、下品な音が耳からも綱手を堕としていく。

 

「あ゛っ!あ゛!あ゛っ!あ゛あ゛あ~~~っ!?おぉっ、ほっ、っお゛!?ンぉ!ぐっ!?あ゛!?がっ、あ゛あ゛っ!?あ゛あ゛!」

 

仰け反りきった細い顎。呼吸もままならない。快楽に綱手の脳細胞が焼けていく。体中の全経絡系に快楽物質が叩き込まれる。新鮮な酸素を求めて綱手の肉色のベロが宙に突き出て、へっ、へっ、へっ、と浅ましく無様な呼吸をさせる。

 

「ほらぁ~これがチンポだぜ、とっろとろナメクジ処女マンコの綱手姫♪んで、俺以外のチンポはマズくて食べちゃダメってしっかり覚えろよ~♪」

 

「っ!っ!!~~~~っ!あ゛っ!?あ゛っ!?ン、イック!も゛うっ、あああっ!!」

 

「お!?おぉっほ!きんもちいい~!これも特上名器っ、だわっ!ぐっ!すっげ!ちゅうちゅう吸い付くぜ、このナメクジまんこは!どんだけ食いしん坊だよ!おらっおらっおらぁ!!」

 

――ぱんっぱんっぱんっばちゅっばちゅっぱんっ!

 

「あ゛っあ゛あ゛っあ゛っ!」

 

――ばちゅんっ、ぱんっぱんっぱんっ

 

「あああっ!あ゛っ!いやぁぁあ゛っ、あ゛あ゛~~っ!あ゛っ!」

 

――ぐっぽ、ぐぽっ!ばじゅっ!ぱんっ!ぱんっ!

 

泥濘が撹拌されて、綱手を深いトコロへ引きずりこむ。

これに堕ちたらもう戻れない。綱手は雌の本能の隅でそれが分かった。

だが分かった所で綱手には何もできない。

 

(ダンっ、じらいやっ!たすけてっ♡じらいやっ♡たすけて…っ♡わたし、もどれなくなっちゃう♡あぁ…たすけて、よ…じらい、やっ…っ、いつも、みたいに…っ♡あっ…もぅ…だ、めっ!…っわた、し…もう…たえられないっっ♡)

 

攣りそうな程にビンッと爪先が伸び切って、次の瞬間。

 

「あああっ、あああ~~~~っ♡あ゛!?すっごぃぃ!♡はあぁあ゛っ!ごめ、んっ、じらい、やァ…!ダンっ!わらひっ、わらひィィィ、イィっ!イイっ!イイのぉぉぉぉ!!♡あ゛あ゛すっごいっ♡すごイイっ♡いくぅっ♡いくぅ♡イックっ♡イクっ、イクイクイクイクイクっっ!!♡♡」

 

「おらぁ!中だしっ決めるぜぇぇ!孕めっ、スケベ姫が!!」

 

――ビュルルルルルッ!ビュルっ!ドップゥゥゥォォ!

 

「あ゛♡っっっっっ!?!?♡イッて、るぅぅ♡っ、ぁ、はぁぁあぁぁぁっ、あっっっついィィィんっ♡中、熱いってぇぇ…っ♡あ、あぁぁぁ…出されちゃった……恋人、いるのに……最後の、千手の姫、なのに……♡私…♡中出し、決められたァ…♡こんな奴の精子…注がれた…♡おじいさま…ごめんなさい……♡」

 

トロトロのナメクジエロボディが、一寸の隙間の空けたくないと言わんばかりにナンパ男に密着して、男の腰にガッチリ中出し乞いホールドをして、今もエロい孕み袋の口がチンポとファーストキスをしながらゴクゴクと煮えるようなザーメンを飲んでいる。

ゲェップ♡と子宮口がゲップをしたような錯覚さえ綱手にはあった。

完全にしてやられたのだと綱手は痛感する。

今日会ったチャラチャラした軽蔑すべきナンパ男に、綱手は完全に生中出しを決められて、そして堪忍していた。

心は今も快楽の余韻で白と桃色の世界に染まっていたが、片隅の所で泣きながらダンに謝っていた。

 

(ごめん…ダン……私……弱い女だ……最低の、女だ……)

 

「おぅふっ、ふぅ~~~…あ゛ーーーきもぢよかった~~~。って、あれ?綱手ちゃん泣いちゃってぇ~。そんな気持ちよかった?ン?それともあれ?恋人に申し訳無さ過ぎて泣いちゃってンの?(笑)まーそりゃそうっすわな(笑)がっつりナンパに引っかかってガッツリ中出し決められちゃったもんね(笑)どうすんの?ニンジャの個人情報保護は(笑)もう全体液交換しまくちゃってっけど?」

 

「ん……ぅ…うっ、ふっ…うっ…」

 

綱手には何も言い返せない。

ただ荒い息が、性臭が満ちるこの部屋に響くだけ。

静かな部屋で、まだ熱い精子がコプ…と綱手の使用済みマンコから漏れて、他にはただ綱手のすすり泣く声が聞こえるだけだった。

 

「じゃー綱手ちゃん♪後悔して泣く暇もなくしてやるよ」

 

「…え?」

 

無防備に晒される、綱手の引き締まった腹筋に手をかざすナンパ男。

すると、ボゥっと光って何やら印が刻まれる。

 

「っ!な、に…これ…!っ、ン…♡んんっ!?♡」

 

慌てて起き上がろうとしても、綱手の体は言うことを聞かない。

 

(呪印?!それにしても、こんなの、初めて…み、る…ぅっ、それに、この…感覚っ♡)

 

ハート模様の桃色に発光する呪印が、綱手の下腹部…ちょうど子宮の辺りで輝く。

 

「淫紋かんせー!よっしゃ…カグヤで練習してたの忘れてねーわ!さす俺!」

 

「き、貴様…!♡ただの、旅の博徒じゃ…ない、ね!?んっ…くっ♡」

 

「まーまー、むずかしー事忘れろって!つーか忘れさすわ(笑)」

 

「っ!あっ!あああっ!♡やめ、ろぉぉ!!♡」

 

「今日中に孕ましまーす!木の葉の里の皆さん、ゴメンね~~~(笑)」

 

「ああああああっ!♡いやっ♡いやぁァァァァっ!!♡♡」

 

――ぐっちゅぐちゅっ!ぱんっぱんっぱんっ!

 

 

 

 

―――

 

――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木の葉の里の三忍が一。千手柱間の唯一人残った孫、綱手姫。陥落。

 

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