「あ、ドクター。いらっしゃいませ……」
早朝、メランサの部屋を訪ねるとすこし緊張した面持ちの部屋主が出迎えてくれた。部屋に入るとメランサに誘導され、テーブルに着く
「メランサがこういうのを使うのって珍しいね」
彼女は少々内向的な性格をしており、あまりこういうものに申請を出すような子ではないような気がする。
「その……ドクターには普段お世話になっているので、何か、お礼をしたいと思ってたんです。それで申請画面を見てたらメイリィが申請をしちゃって……」
メランサはそう言いながら、少し申し訳なさそうにうつむいてドクターの前にコーヒーを差し出した。
「そっか、ありがとう」
そういってドクターは出されたコーヒーに口を付ける。おいしいよ、といってドクターがメランサの頭を撫でると彼女は少し照れくさそうに笑った。
「それで、お礼、なんですけど……」
早速本題を切り出したメランサは棚から何かを持ち出してテーブルの上に置いた。
「その、ドクターのためにアロマキャンドルを作ったんです。たくさんリラックスできるように……」
話によるとメランサが独自に調合した香りのものらしい。
「すごいね、メランサ。火、点けていい?」
贈り物を受け取ったドクターは嬉しそうにメランサに尋ねる。
「あ、はい。点けるので、少し待っていてください」
そういうとメランサは引き出しからマッチを取り出すと慣れた手つきでキャンドルに火をつけた。そしてマッチに点いた火を吹き消した。その時の彼女の儚げな雰囲気にドクターは思わず見とれてしまった。
「……綺麗だ」
「はい……、すごくきれいで、落ち着きますよね」
ドクターが口からこぼした言葉が自分に向けられているとはつゆとも知らず、彼女はキャンドルを眺めていた。両親を思い出しているのか、その目はなんだかさみしそうだった。
次第にメランサの部屋は安らぐ香りに満たされていく。メランサの言った通り、ドクターはいい意味で体の力が抜けていくのを感じていた。会話もないがそれが居心地が悪いわけではなく、二人で過ごすこの静かな時間をメランサもドクターも楽しんでいた。
「すみません、ドクター」
香りに包まれ、ドクターがまぶたを重く感じ始めたとき、ふとメランサが言った。
「私は、こんなことしかできなくて……」
「こんなこと、なんかじゃない。すごくうれしいよ」
メランサが申し訳なさそうにいうとドクターは優しく首を振った。
「はい……そう言っていただけてよかったです……」
そういった彼女の表情は少し申し訳なさそうなのがドクターは気になったのだが、アロマの効果なのか心地よさで思考が回らない。
「ふぁ……ごめんメランサ……。すこしだけ眠らせてもらうね……」
「あ、はい……おやすみなさい、ドクター」
メランサが言い終わるより早く、ドクターは意識を手放し、眠りへと落ちていった。
「本当に、ごめんなさい……ドクター」
そしてメランサの謝罪も耳に届くことはなかった。
次にドクターが目を覚ましたのは正午を少し過ぎたあたりだった。ドクターの体はベッドに移動しており、心地よく眠ることができていた。メランサにお礼を言おうとドクターが体を起こすと視界に異様な光景が飛び込んできた。
「あ……ドクター。んっ……。おはよう、ございます……」
そこにはドクターの股間に顔をうずめながら自慰にふけるメランサの姿があった。
「すみませんドクター、これは、その……」
メランサが悪いことをしているのを見つかったような表情をする。彼女の足元のシーツは彼女の体よりも大きな濡れ跡が残っていた。
「メランサ、これはいったい……?」
「えっと……」
メランサはドクターが眠ってしまった後、媚薬入りのアロマキャンドルを炊いて勢いに任せてドクターと交わろうとしていたが躊躇してしまい、わずかな理性で本能に抗い自身を慰めていたことを話した。その間も自慰の手を止めることはなく、小さな絶頂の波を迎えながらビクビクと体を震わせていた。たしかに眠る前よりも甘ったるい香りが部屋に充満していて、いまこうしている間にも脳髄が痺れ、ジリジリと理性が溶かされていくような感覚があった。なんとなく、眠る直前にメランサが謝った理由がわかったような気がした。
「メランサ……」
「っく、は、はい……」
メランサは嫌われてしまったのではないかという不安とこのまま滅茶苦茶に犯してくれるのではないかという期待でぐちゃぐちゃになった表情で、目や口元は蕩け切っているにもかかわらずドクターの次の言葉を待っていた。
「今日の僕は、メランサのものだから。好きにしていいんだよ」
「は……はいぃ、ど、どくたぁ……」
ドクターの許可が出ると彼女はふらふらと何かに操られるような手つきでドクターのペニスを取り出す。アロマの影響かドクターのペニスは十分に硬くなっていた。
「これが……、すぅ、はぁ……ドクターのおちんちんさん……」
恍惚の表情で愛おしそうにドクターのペニスを握り、その臭いを嗅ぐ。よほど我慢していたのか、それだけでメランサは腰を小さく痙攣させていた。
「じゃ、じゃあ失礼します……」
おしとやかな言葉とは裏腹に彼女は大きく口を開けて一口にペニスを咥えこもうとする。
「────~~!!??」
そして一気に根元まで咥えると、それだけで絶頂を迎え大きく体を震えさせる。メランサ自身も体に走った快楽に驚いているようだったが、そのままモゴモゴとペニス全体を舐めはじめた。
「メランサ、もう……」
ドクターはそういうとメランサの返事を待たずに彼女の頭を両手で掴んだ。
「ん、んぶぅ、んん──ー!!??」
そして喉奥までペニスを突き刺すと彼女に精を吐き出した。
「……んぐっ、んぐっ」
逃げ道のない彼女はそのまま吐き出された精液を飲み込んでいく。
「……ん、ぶぁ。げほっげほっ……」
ドクターの射精が終わり、メランサがそれをすべて飲み干すとドクターの両手が離れ、彼女は気道を確保することができた。
「ごめん、メランサ……大丈夫?」
「ハァ……ハァ……。だい、じょうぶ、です……」
彼女はそのまま蕩け切った表情のままフラフラとドクターのペニスに手を伸ばし、根元から丁寧に舐め上げ掃除を始めた。
「んぁ……ちゅ、じゅるっ、んぇ……」
フェリーン特有のざらざらとした表面の舌がなぞり上げるたびにドクターは思わず腰が浮きそうになる。そして彼のペニスが再び硬くなるとメランサは下着を脱いでドクターに跨り、秘所にペニスをあてがった。
「すみません……ドクター」
彼女は一言謝るとそのまま一気に腰を落とした。メランサはそこから腰を激しく上下させる。ちらりと見えたペニスに血がついているのが見えたがメランサは痛みを感じている様子もなく、一心不乱に快楽を貪っていた。
「どくたぁ……!!」
彼女が腰を上下するたびに、ドクターの腹部に小さな水たまりを作るほど愛液が溢れでていて、体がぶつかるたびにばちゃばちゃと淫らな水音が部屋の中に響き渡る。
「はっ、はっ……ごめんなさいっ、どくたぁ……」
いま、メランサは自分の意識と体が乖離しているような感覚に襲われていた。体が快楽を与えられるたびに彼女の意識が鋭くなって冷静さははっきりと保っていたが、媚薬に侵された体は快楽を貪ることを止められないでいた。
「ごめんなさい……ごめんなさい……!!」
謝罪とは裏腹に彼女の腰を振るスピードと強さがどんどん増していく。その間もずっとメランサは謝罪を口にしていた。だがドクターが彼女にキスをして口をを塞ぐ。唾液を交換し、あやすように舌を絡めるそのキスは彼女の意識と体を再結合させていき──。
──そして彼女の理性は快楽へと溶け出した。
「あ゛あ゛う゛う゛ぅぅぅ……」
唇を離したメランサはだらしなく舌をだしたままドクターの上に倒れこむ。
「僕こそ……ごめん、メランサ……」
ドクターも一言だけ言葉を振り絞ると、射精とともに残り僅かな理性が溶け落ちていった。ドクターは射精の余韻に体を起こすとそのままメランサを押し倒し、口からフシューフシューと荒く息を吐く。華奢な体の腰をがっちりと掴まれ、背中が浮いた状態のメランサを道具でも使うかのように一番奥まで犯すように乱暴に腰を打ち付けていく。メランサもそれによって与えられる快楽に溺れていく。次第にドクターは腰の動きを速め、そのまま射精すると、次はメランサをうつぶせに押さえつけ、背後から腰をたたきつけるように彼女を犯し始めた。
「お゛っあ゛っあ゛っう゛ぅ゛う゛あ゛ぁ゛ぁ゛!!」
メランサは虚ろな目でだらしなく舌を出したまま獣のような嬌声をあげる。ドクターは彼女のことを道具のように扱い、彼女もまたそれに身を任せており、もはや二人はただ快楽を貪る獣だった。
──それからどれほどの時間がたったか。
「お゛っ……お゛っ……あ゛っ……お゛っ……」
体力の尽きたメランサはもうドクターの腰の動きに反応して小さな声が漏れる程度になっていた。だがドクターはそんなことお構いなしに自慰でもするかのようにメランサを犯し続けた。
もはやアロマキャンドルも溶けきっており、媚薬の効果も薄くなってきていた。そしてドクターがもう一度精を吐き出すと、体力も精も尽き果てたドクターはそのまま倒れこみ、メランサと並んで気絶したのだった。
メランサが目を覚ますと、部屋のテーブルでドクターがコーヒーを飲んでいた。
「おはよう、メランサ。といってもまだ夜中だけどね」
ドクターは彼女に気づくと笑顔で挨拶をした。部屋の時計は12時を回ったぐらいを示していた。
「なんでタオル一枚なんですか? ドクター……。それに、あれ……私は……」
混乱する思考を整理してメランサは何があったかを思い出そうとする。そして思い出したのと同時に自分が裸であることに気づく。
「!!??」
みるみるうちに顔が赤くなっていき、そのままベッドにもぐりこんでしまった。
「メランサにしては珍しいね」
「だ、だって……」
恥ずかしさのあまりベッドの中から出られずにいたメランサだったが、あることに気づいた。
「あの、ドクター……。もしかしていろいろ片付けていただきましたか……?」
あれだけのことがあったのにシーツは汚れていないどころか真新しかった。彼女より先に気が付いたドクターはあまりの状態に驚き、メランサの体を流し、シーツを取り換え、彼女と自身の衣服を洗っていた。ひと段落ついたところで彼女からの贈り物のアロマキャンドルに火を灯し落ち着いていたところだった。
「ははは……まぁあんなことしちゃったからね……」
ドクターは苦笑いをしながら、ベッドから顔だけを出したメランサにホットミルクを差し出す。メランサはそれを受け取ってお礼を言うとふーふーと息を吹きかけそれを冷ます。
「……ありがとうございます」
「うん」
少し温くなったミルクに口をつけるとメランサはお礼を口にする。ドクターもそれに深く答えることもなかった。
(媚薬の効果が残っていたとはいえ、メランサの体を流してるときに7回くらい余計に汚しちゃったけど、黙っておこう)
ドクターはそんなことを考えながら静かに時間を過ごす。洗濯機の稼働する音と飲み物がのどを通る音だけが聞こえ、先ほどまでの激しさとはうって変わって穏やかな時間が流れていた。
「えっと、ドクター……」
そんな中、静寂を破るようにメランサが申し訳なさそうに口を開き始める。
「その……今日は、すみませんでした」
不安に押しつぶされそうな表情の彼女は胸の内を語っていく。ドクターはそれを静かに聞いていた。
「ここまでとんでもないことになるなんて思いませんでした……。でも、ドクターにお礼をしたかったのは本当なんです」
「そっか」
「幻滅、しましたよね……ドクター」
うつむいたメランサの表情は長い髪に隠れて見えないが、手に持つホットミルクの水面が小刻みに震えているのをみてそれは十分に察することができる。ドクターはそんな彼女の前に歩みだし、目の前でかがむと彼女の頭に手を置いた。
「ありがとう、メランサ」
思ってもみなかった言葉にメランサは驚いた顔でドクターの顔を見る。
「アロマキャンドルなんてまた作ってほしいくらいだよ」
実際、ドクターはメランサからのリラックスできるアロマキャンドルの贈り物をとてもうれしく思っていた。
「言ったでしょ。今日の僕はメランサの自由にしていいって。わがままだっていいんだよ」
そのまま頭を撫でられたメランサは再びうつむいてしまう。
「じゃ、じゃあ……もう少しこのまま、撫でてください……」
「わかった」
ドクターは彼女に言われた通りに頭を撫で続ける。さらさらとした髪と触り心地のいい耳をゆっくりと撫でると彼女の耳がピコピコと動く。ドクターの手の動きに合わせて彼女の持つホットミルクの水面も穏やかに揺れる。少し時間が経つと洗濯終了の音が鳴るがドクターは彼女の頭を撫でるのをやめなかった。
「あの、もう大丈夫です……」
「そう?」
ドクターはメランサに言われるがまま、手を離す。そしてそのまま洗濯機から衣類を取り出し、身だしなみを整え始めた。
(うーん、服がカピカピだ。アーミヤに怒られるかな……)
ドクターがそう思いながら服を着ている横でメランサも服を着ていた。ドクターは残っていたコーヒーを飲み干すと部屋の外に出る。メランサもそれについていくように外へ出た。
「ドクター、今日はありがとうございました」
「こちらこそ、ありがとう。それじゃあまた」
そういってドクターは自室に戻ろうとする。その時、彼の手をメランサが掴んだ。
「その、ドクター……私の剣、これからもあなたのために振るわせてください」
「うん、頼りにしているよ」
ドクターの返事になにかすっきりとしたように微笑むと、彼女は手を離し小さくお辞儀をしてドクターの背を見送るのだった。
閲覧ありがとうございます。
今回も終わらせ方がざっくりばっさりですね。学びませんね。
意外とツイッターとかでメランサのエッチな絵って見かけないんですよね。みんなもっとメランサのことをエッチな目でみてほしいですね。