それではどうぞ。
グリューエン大火山
【アンカジ公国】より北方に進んだ先、約百キロの位置に存在しており、見た目は直径約五キロメートル、標高三千メートル程の巨石だ。普通の成層火山のような円錐状の山ではなく、いわゆる溶岩円頂丘のように平べったい形をしており、山というより巨大な丘と表現するほうが相応しい。
そんな場所にハジメたちは訪れていた。目的はもちろん神代魔法を手に入れるためだ。
彼らは迷宮を攻略するために歩を進めていた。本来ならばこの迷宮は『過酷な状況下における集中力の阻害と奇襲への対応を磨くこと』であったのだが、ハジメが生成した道具の数々によりほとんど無力化されてしまい、ハジメたちは暑さによる精神的な疲労はあったものの、それ以外では特に苦労することもなく最後の試練まで辿り着いた。
そして辿り着いた最後の試練は体がマグマで出来た蛇のような魔物を百体倒すことだった。本来ならば暑さと数々の奇襲により疲弊している挑戦者は最後の最後で一番長く深く集中しなければならない状況にまで追い込まれるのだが、精神的に疲労しているといっても依然余力を残しているハジメたちの敵ではない。
ハジメたちはマグマ蛇たちの魔石を砕いていった。途中ユエたちが『一番多く砕いたものがご褒美を貰える』といったゲームをするなどというのもあったがそれは割愛しよう。
そして最後に残った魔物の魔石をハジメが打ち砕く。これで試練は終わり、迷宮は攻略した。彼らはそう思った。だからこそ彼らは油断してしまった。最後の魔石を砕いたあとも何かあるかもしれないと警戒を怠らなければ結果は違ったかもしれない。しかし彼らは気を抜いてしまった。故に悲劇は起こってしまった。
「ッ!?なっ!?」
突如としてハジメの頭上に極光が降り注いだ。突然のことにハジメは対処をすることができず、直撃してしまう。大気すら悲鳴を上げる壮絶なまでの一撃は戦闘が終わり、完全に無防備な一瞬を狙って放たれ、ハジメの姿は圧倒的な破壊の嵐の中へと消えた。
「ハ、ハジメェ!!!」
ユエの絶叫が響き渡る。少し離れたところからシアとティオも見ているがあまりにも突然のことで二人とも呆然としている。
轟音と共にハジメの真上から降り注いだ極光は灼熱の海に着弾し、盛大に周囲を吹き飛ばしながら一時的に海の底をさらけ出す。
やがて極光が収まると、空いた底を埋めるようにマグマが極光が穿ったところに流れ込む。
「ッ!ハジメ!ハジメェ!」
ユエは急いでハジメを探そうとマグマに飛び込もうとする。すると突然上の方から静止の声があたりに響く。
「止めろ無駄だ。あの男は私の
「ッ!誰…!」
ユエたちは、その声がした天井付近に視線を向ける。そして驚愕する。なぜならそこにはおびただしい数の竜と、それらの竜とは比べ物にならないくらいの巨体を誇る純白の竜が飛んでおり、その白竜の背に浅黒い肌、わずかに尖った耳を持つ魔人族の男がいたからだ。
「私の名はフリード・バグアー。異教徒共に神罰を下す忠実なる神の使徒である」
「魔人族…!お前がハジメを……!」
「そうだ。あの男の力は危険すぎると判断してな。ここで待ち伏せしていた。まぁウラノスのブレス一発で消し飛んだのを見るにこちらが警戒しすぎていただけのようだったがな」
「ッ!殺してやる!」
ユエはフリードに向けて魔法を放つ。己が使える中でも最も強い魔法を惜しみなく、確実に相手を殺すために上級魔法を放ちまくる。
そしてユエに続き、シアとティオも動き始める。ハジメが殺されたことにより、二人も怒りに染まっており周りにいる竜たちやフリードを殺すために攻撃をする。
「ふむ、なかなかの攻撃だ。だが……」
ユエたちの攻撃はフリードには届かなかった。ユエの魔法は白竜のブレスにより打ち消され、シアの攻撃は物理しかないため届かず、ティオも竜化して攻撃しようとするが無数の竜たちに阻まれ上手くいかず最後には白竜の攻撃によって落とされてしまう。
それでもどうにかしてフリードを殺そうとユエたちは奮闘するが、結局フリードには有効打を与えることができず、彼女たちは遂に倒れ伏してしまう。
「ふむ、ようやく倒れたか。なかなかしぶとい女たちだったな。…さて」
フリードはユエに近づくと彼女を持ち上げ、そしてそのまま白竜の背に乗せた。
「ふふっ、美しい娘だ。まさか私がこのような気持ちを抱くとはな。城に帰ったら存分に可愛がってやるとしよう」
ユエの顔を撫でながら白竜の背に乗って帰還しようとするフリード。しかし白竜は飛び立とうとはしなかった。
「どうした、ウラノス。なぜ飛ばない」
「クルル…」
「…ふっ、そうか。そこの竜人族の女が気に入ったのか」
「ルァン!」
「よし、ではその女も連れ帰るとしよう。そっちの兎人族の娘は……まぁ、部下たちの性処理にでも使わせるか」
そう言ってシアとティオを周りの竜たちの背に乗せると今度こそ彼らはグリューエン大火山を後にするのだった。
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「ん……ぅ……」
魔王城のとある一室にてユエが目を覚ます。
「ここは……」
「起きたか」
「ッ!!」
目が覚めてすぐ、話しかけてきたのはフリードだった。ユエはグリューエン大火山で敗北したあと、魔王城に連れ去られフリードの自室にて寝かされていたようだ。
「何処か具合が悪いところはあるか?何か欲しいものがあればすぐに呼べ。使用人が直ぐに届けに来る」
「………?」
先程から何を言っているのだろうか、とユエは思う。当然だろう。自分を負かした殺したいほど憎い相手が何故か過剰なほど自分に構ってくるのだから。
(何がなんだかよく分からない……でもコイツは今油断してる……倒すなら…今しかない……!)
そう思い、ユエはフリードに向けて魔法を放とうとする。しかしユエはフリードに攻撃することが出来なかった。
(ッ……!?魔法が……使えない……!?)
「無駄だ。今のお前には魔法を使うことは出来ん。いや、それどころか魔力一つ操ることすらできないだろう」
「ッ!?」
そう言われてユエは初めて自覚する。自身に宿る魔力を全く使うことが出来ないことに。
「どうして……!?」
「分からないか、今お前に付けられている首輪のを見てみろ」
「ッ!これは……!」
フリードに言われ己の首を見てみると、そこには何やら不思議な模様が入った首輪が付けられていた。
「それは魔封じの首輪と言ってな。それを付けられたものは一切の魔法を使うことが出来なくなるという代物でな。私が魔王様より直々に頂いた魔道具の一つだ」
「なっ……!」
魔法を使うことが出来なくなる。それすなわちユエを完全に無力化させるということだ。
ユエは確かに魔法を使うことに関しては類稀なる才能を持っているがそれ以外、つまり近接戦闘等はからっきしであり、魔法を封じられた今、彼女はそこらの一般人と大差ない状態なのだ。
「外そうとしても無駄だぞ。それは魔王様の力でしか外すことができないようになっている」
「そんな………」
「それでは早速始めるとしよう」
そう言うとフリードは急に衣服を脱ぎだした
「なっ!?何を…するつもり!?」
「何を?決まっているだろう。お前を私のものにするための儀式だ」
「儀式……?」
何を馬鹿なことを…。そう思っているとフリードは何やら怪しげな薬品を取り出すと、無理やりユエに飲ませてくる。
「んぐぅ!?んっ、んぐっ………ぷはっ!ッ、何を飲ませたの……!」
「そう心配するな。すぐに効果は現れる」
「効果……?一体何が………はっ、ぐぅぅっ!!?」
突然ユエの体が燃えるように熱くなる。
ユエが先程飲まされたのは魔王軍が開発した特別性の媚薬だ。この媚薬は常人が飲んだ場合はそこまで効果を発揮することはない。しかしある一定の者には絶大な効力を発揮するようになっている。
「ハァッ、ハァッ…!か、からだが…!」
「燃えるように熱いだろう?今お前に飲ませたのは特殊な媚薬でな。何でも飲んだものの魔力の大きさによって効果が変わる代物らしい」
そう、フリードが言った通り先程ユエが飲まされた魔力量によって効果が増加する媚薬だった。この媚薬は魔力が大きければ大きいほど効果が増加し、対象の理性を奪っていくという危険なものだ。
そんな媚薬をユエ程の魔力の持ち主が飲んでしまえばどうなるか、それは見ての通りだ。
「ハァッ……!ア、アァァ……!」
「ふむ、凄まじい効果だな。どれ……」
フリードはユエのアソコを触ろうと手を伸ばす。媚薬の効果で理性が消えそうになりながらも何とかして触らせまいと動くが大した抵抗にもなっておらず、簡単にフリードはユエのアソコを触ることに成功する。
「ァッ………ァ、ァァ、ァァアアアアアア!!!!?」
フリードに触られた瞬間とてつもない快感がユエを襲う。媚薬の力で興奮が極限にまで高まったユエの身体は、フリードが触ったことにより起爆し、ユエは激しく絶頂してしまう。
ユエのアソコからは大量の潮が吹き出し、フリードの顔を濡らす。
「ふっ……フフフ、ハハハハ!まさか少し触っただけでここまで絶頂するとはな!そんなに私に触ってもらえて嬉しかったか?」
「ハッ!ア、アァッ……!ハァッ……ア……」
「フフ、ここまで濡れているのならもはや前戯など不要だな。さぁ、ユエよ。私と一つになろう」
フリードの天を貫かんとばかりにそそり勃った肉棒はユエの肉壺に照準を定め、近づき、そして……
「アッ、アァッ、アアァァァアアアア!!!」
ユエの肉壺にフリードの肉棒が入り込む。先程の指で触れられるのとは比べ物にならないほどの快感がユエを襲う。肉壺から全身にまで駆け巡る強烈な快感はユエの脳を激しく刺激する。
フリードが動くたび何度も頭に電流が走ったようにパチッパチッ、とフラッシュするため、ユエは一突きごとに
己の全てが書き換えられる感覚に襲われる。
「フフッ素晴らしいな。まさかここまでの名器だとは、それでこそ私の妻に相応しい」
「ウアッ!アッアアッ!アギッ!ウアッ!アアァァァッ!!」
「さぁ、そろそろ射精するぞ。お前の中で全て受け止めろ…!」
「アアァァァアァアアッッ!!!」
ビュルルルルッ!と勢いよく中に出されるフリードの精液。そのあまりの勢いと量に遂にユエの脳は限界を迎え、気を失ってしまう。
「むっ、気を失ったか。少々媚薬の効果が効きすぎたか。仕方ない、今日のところはここまでにしよう」
そう言うとフリードはユエから離れ、身を整える。
「ユエよ、続きはまた明日するとしよう。次は今日のようにすぐには終わらせん。また明日するとしよう、我が妻よ」
そしてフリードは部屋を後にするのだった。
後日、再びフリードの部屋にて
「あっ、あっ、あうっ、んあっ、はぁ…んっ、あぁあっ!!」
「ハハハッ、いい声で鳴くではないかユエよ。昨夜とは大違いだな」
ユエは今日もフリードの部屋にて犯されていた。しかしその様子は明らかに何処かおかしかった。
「ふっ、そんなに惚けた顔して…私と交わるのがそんなに良いのか?」
「あぁんっ!いいっ、いいのぉ…!あなたのオチンポォ…私の中を何度もコツッコツッて突いてきてぇ…とっても気持ちいいのぉ!」
そう、ユエはフリードのことを受け入れていたのだ。フリードがユエを犯していても彼女は拒まず、むしろ積極的に彼女の方から腰を降る始末。
何故そんなことになっているのか。それはもちろん昨夜の媚薬が原因だ。実はあの媚薬には魔力量によって効果が変わる他にもう一つ別の力があった。
それは『飲んでから最初に見た人物に惚れやすくなる』というものだ。ユエはあの媚薬を飲んだあとフリードを見たため彼女はフリードに対して好意をいだきやすくなっていたのだ。
勿論それだけなら何も問題はない。あくまでも惚れやすくなる、というだけで実際に好きになるかどうかは飲んだもの次第だし、もう一方の効果も凄まじい快楽は出るがユエ程の強靭な意志の持ち主ならここまですぐに堕ちることも無い。しかし問題はそれが両方同時に発動するということだ。片方だけなら問題がなくてもそれが両方出ればどうなるか。
それは今のユエを見れば一目瞭然だろう。如何に強靭な意志を持っていても、強力な魔力を持っていても、どれだけ心に思っている相手がいたとしても、この媚薬の前では全て意味のないものだ。
こうしてユエは媚薬の力により、ハジメのことを完全に忘れ去り、フリードに抱かれることに至上の喜びを見出す理想の女となったのだった。
「あぁ、なんと愛らしい。今のお前を見たらかつてのお前の恋人はどう思うだろうな?」
「んあぁん!そんなのどうでもいいのぉ!ハジメなんてもう知らない!もう死んだやつなんかよりもぉ!あんっ!あなたの方が好きなのぉ!」
「ハハハハ!そうか、ならばこちらも相応の愛を持って応えねば、な!」
「はぁぁんっ!あぁっ、さらに、はげしくぅ!」
フリードの動きが更に激しさを増す。ユエはその動きに合わせるように己も腰を動かし、さらなる快楽を得ようとする。
「全くいやらしい女だな、お前は。絞るように膣をキュウキュウ締めながら腰を振りおって。そんなに私の子種が欲しいのか?」
「ほしいぃぃ!!あなたのこだねぇぇ!わたしのなかにぃっ!ビューッビューッていっぱい出してぇ!」
「ふっ、ならば出してやろう。この射精にてしっかりと孕めよ!ふんっ!」
「アアアアァァァァァアアアアッッ!!!」
そしてユエの子宮にフリードの子種が大量に出される。その大量の精液はユエの子宮では収まらず、結合部の隙間から入り切らなかった分の精液が溢れ出て、ユエの身体を汚していく。
ツプッ…ン♡
(……あっ♡)
ユエは己の中で自身の卵がフリードの子種を迎え入れたのを感じた。本当に迎え入れていたかは分からない。しかしユエは自身の卵とフリードの子種が一つになったのだという確信があった。
「ユエよ、我が妻よ。今ここに、いついかなる時でも私だけを愛し、その生涯を私のためだけに生きるとここに誓うか?」
「……はい♡私、ユエ・バグアーはいついかなる時でもアナタだけを愛し、この生涯をアナタだけに捧げることをここに誓います♡」
そしてユエとフリードの唇が一つに重なる。
そしてその後も二人はひたすらに肌を重ねまくる。魔王城にいる他の者たちも彼らの行為を止めることはなく、魔王城では一人の少女の喘ぎ声がいつまでも響き渡るのであった。
9月になってからすごい忙しい……。中々小説を書いてる暇が取れず気づけば2週間ちょっと。
うぅ……申し訳ない……。
次の更新も多分遅くなります。
でも完結だけは絶対にさせますのでこれからも見ていただけると幸いです。
アンケートを追加しました。期限は次の話が出るまでで
ティオサイドの話も見てみたい?
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見たい!
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いや、別に…
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後日談でも良くない…?