俺は歩きながら洪水が起こった所についてルティナに聞いた
「どうだった?」
「はい。確かにあれは工事が必要です、農民達が自分達でどうにかできるレベルではないように思います。今は水が引いていますが早急になんとかしないといけないと思います」
「そうか……どんな事が必要だと思うかルティナ、聞かせてくれ」
「一般的には川沿いに土手を作る事ですが……」
「そうだな土手か……ダムを作ったりはしないの?」
「ダム?」
「そう川が氾濫すると土砂と流木が流れてきて、土手を壊してしまうだろ」
「はい、その通りです……」
「それを防ぐ物だよ」
田舎の爺ちゃんとよく畑仕事見に行ってた時そんな事言っていた気がする……
「うーんそれではますますもっと魔法使いが必要ですね」
「そうか……」
「さっき言った魔法使いを増やす方法を死刑が決まっている者で試したいのですが……」
「うん……いずれにしても亡くなる命なら使わせてもらおう」
セリーがミンミンとヴィクトリアを見つけた
「ミンミン!!」
「いっぱい買ったな。村には商人も来ませんから、こういう時に買ってみんなで分けようと思います」
「マロルでよかったか?」
「エステルまで行く必要はなくなりました」
「それにしてもたくさん買ったな」
ヴィクトリアも持ちきれないほどの食料を持っている
「どれも美味しそうだったから……」
「そうか……じゃあこのカバン使いな」
セリーが「そのカバンは……いいんですか?」
「これから大事なお客様になるからな」
と俺は潤沢のカバンとESPの指輪を渡した。
「ゲッ旦那はいきなり一回寝ただけで指輪渡すタイプ?」
「違うわ!これをつけて俺を想像して、心の中で話しかけてみろ、さっきみたいに俺と会話できるようになるから」
「はっ?」
指輪を受け取り指にはめる
ミンミンから(これでいつでも繋がっているね。うふっ)
「必要な時以外連絡してくるなよ」
「旦那冷たい……昨日はあんなに求めてきたのに……」
と市場で言うと周りの人が奇異の目で俺を見ている
「誤解されるようなこと言うな。カバンにはたくさんのものが入るからその中に入れな。ただあんまり見せびらかして使うと、強盗にあったり殺されたりするからな気をつけろよ」
「うんわかった。気をつける!!」
俺はマロルの作戦会議室にみんなを連れてくると、早速ミンミンは買った物をドンドンとカバンの中に入れていく。
「すごいドンドン入る」
ほぼ全てが入るとミンミンは使いきれなかったお金を俺に渡してきた。
「使いきれないほどのお金ありがとう。でもこれはあんまり多く持つとみんな狂っちゃうからあまりは返す。カバンも指輪もいつか返すからね。今は借りているだけ。それとお母さんの病気本当にありがとう」と両手で握手を求められると、俺も屈んで両手で握手する。
「早く引っ越せる場所探しておいてやるからな」
「うん、いいこと教えてあげる。耳を貸して」
「うん?」
と耳を傾けるとミンミンに頬にキスをされた
「まったく……」
俺はミンミンを村に送り返して別れた。
セリー達はそのまま湖畔の館に戻ってナイアラの部屋の準備と家の紹介をしに戻るそうだ
俺はその足で馬車の所にワープした。
カミーユとブリジットが急に現れたのに驚いている
カミーユは立ち上がり
「今日はどうしますか?移動しますかそれともここでもう一泊しますか?」
「エステルには今日中行けそうか?」
「日没までには厳しいと思いますが閉門の時間までには間に合うと思います。」
「じゃあ行こう」
まぁまぁ早い速度を出しても、道は整備されているし軽快に速度を上げていく
馬車の窓を開けて潮風を感じる
ブリジットが「他に誰もいないって今日は珍しいですね」
と声をかけてくる
「みんな忙しいからね」
「そんなこと言って一番忙しいのはミチオ様だと思いますよ。ところでラーゲル領は掌握できましたか?」
そうか彼女達はラーゲル領を奪取した所から知らないんだな
「うまく行っているよ」
「ミンミンはどうしたんですか?」
「ミンミンはマロルで買い物して帰してきた」
「マロルなら満足していましたか?」
「ああ、ハーフリングというのは基本やっぱり善人なんだな」
「そうですね。そう言われていますが、私も昨日初めて会いましたから……何かあったんですか?」
「買うもの買ったら残りのお金は返してきた」
「そうでしたか……幸せの価値観は種族によって違いますからね」
「やっぱり人族は強欲なのかな」
「そうですね。そう言われればそうですが、その分『もっと良くしよう』という感情も他の種族にはないらしいです」
「確かにそれも欲だな」
「お疲れでしたら横になりますか?」
「別に疲れては……」と言い止まった
ブリジットが膝枕の用意をしている
そうか、そういう事なら少し休むか……
「いややっぱり横になろう」
とブリジットの膝枕の上に頭を乗せる
ブリジットは俺の頭を撫でる。時折夕日が窓から差し込む
ブリジットの顔は赤くなっている気がしたが、「夕日のせいでそう見えるだけです」
と言われた。まぁ確かに膝枕から見る海。沈んでいく夕日が綺麗なのは間違いない
ブリジットの出生や今どんな事しているのかを聞いた
彼女の実家は剣術スクールをしていたらしいがブリジットは三女でスクールでは存在感がなかったので冒険者になって修行の為に家を出たそうで、まだまだ修行の途中らしい。まぁコボルトに捕まっていたからとても帰れる訳もなく湖畔の館にいるそうだ。でもこのままずっとでもここにいたい気持ちもあるそうだ
「まぁこれからだよ。まだ始まったばかりだろう?」
「はい」と言った顔には涙が見えた気がする
「俺が君を強くするよ」
「はい、お願いします」
と言うとスルスルと上着を脱ぎ始める
俺の目の前には白い下着が降臨している
「何してるの?」と俺は飛び起きてしまった
「私ではダメでしょうか?」
「何が?」
「私……魅力ありませんか?」
と胸大きい。下着で谷間がしっかりと浮かび上がっている
「素敵だと思うけど……」
と胸から目を離せられない
「ご主人様。私にも……お恵みください」
と下半身の服もするっと脱ぐ
ああああああ……
そこから先は俺が脱がすからもう大丈夫です。
ブリジットは俺の前に跪き俺のズボンを下ろす
あゝもうすっかり大きくなっているよ。もうちょっと自重できないものだろうか?
彼女の小さい顔よりも大きく隆々となっている……
その綺麗な顔の上に丸々と太った俺の矜持が乗っかっている。彼女は舌でペロペロと付け根の方から舐め上げていく
上の方まで来ると俺は座り込み彼女のブラを外した。
やはりかなりの巨乳で俺のをしっかりと両胸で押さえる
そんなに先を舐められたら……
今日は俺我慢できない人だから……
カミーユが「うわっ」と驚く。
馬車が上下に大きく動く
馬車の客室部自体は浮遊しているし、スプリングもついているので、走行にはまったく問題ないが、ものすごい揺れに
「やっぱご主人様すげーな」
防音もしっかりしているのか中の声も聞こえない。高さもあるから歩いている人が居るわけでも、見られても中が見えるわけではないが、こんな上下に動いていたらバレバレだ。まぁそんな小さい事を気にするご主人様ではないなと
カミーユは自己解決して、エステルへの道を急いだ
途中どんなもんかと興味本位でカミーユは馬車の中を覗いた。
ブリジットは気持ちよさそうに喘いでいる。ご主人様がブリジットの上に乗り腰を動かしている。
ブリジットと目が合ってカミーユが親指を立ててうまくいったねと合図を送ると、ブリジットも指で丸を作り、嬉しそうだった。もしかしたら私はご主人様の好みではないのかも……と疑っていたのはさっきご主人様が来るまでに話していた内容だ。
すぐに馬車の天井を閉めると、カミーユも安心した
時折馬車の上下が止まったな……と思ったらまたすぐ始まる
「ブリジット……いざって言う時大丈夫かな……」
陽が落ちてなんとか閉門の時間までには間に合ってエステル領の本拠地の城壁までなんとか来れた
もちろん入る前にカミーユがコンコンと合図を送ってくれた
「ご主人様素敵です。私の人生で最高の男性です。何があっても私ご主人様の為に戦います。なんでも言ってください」
「じゃあ俺が間違っていたらちゃんと注意してくれ」
「そうでした、私のご主人様はそういうお人でした」と言って頬にキスをする。
「いつまでもこうしていたいけど、そろそろ城塞都市に着くようだ。洋服を着よう」
「はい。名残惜しいです、また……またお願いできますか?」
「うん何を?」
「もうご主人様意地悪です」
カミーユが天井を開けて
「ほらブリジットイチャイチャしてないで、早く出てきて」
「もう……」と言いながらも互いに少し嬉しそうに笑顔で言葉を交わす、
ブリジットはささっと服を着る。それは俺より全然早く数秒で終わった感じだ。
すぐさま御者席に戻る
城塞都市に入るとすぐさま、エステル男爵の騎士が馬に乗って現れた。
いつきてもいいように待っていたようだ。
だったらかなり待たせたな……
ちんたらした旅情だからな
騎士達の先導で立派な屋敷に通された。
「今日はこちらでご宿泊をお願いします」
と言われると騎士の方は馬で戻った
俺たち3人はとびきり大きい屋敷の扉を叩くと
中から初老の男性執事が俺たちを迎えてくれた
3人で来た事に少し驚いていたが、「後から増えてもいいのか?」と言う俺の質問の意味がよくわからなかったのか
「お食事は何人分用意すればいいでしょうか?」と困り顔で聞いてきたので
「多分26人分」と言う言葉にはかなり驚いていた。一行とは聞いていたがまさかそれでは家臣団では?と思ったのだろう。
「か、かしこまりました」とちょっと引き気味だった。
湖畔の館からも今夜も迷宮に入るのでこちらで食事を取ったらどうか?と言ったら10人みんな来た。まぁそりゃそうか。マロルのレティシアと今日買い上げた奴隷とその内政官とアネットも来た。もちろん俺のパーティもみんな来て今日の報告を受ける
ロクサーヌから発言する。
「マロルの兵を300ほど移動させました。ラーゲルの騎士と共同で明日から訓練する事になっています。
ラーゲルの騎士は8割がた残って700人が現在ラーゲルに集まっています。訓練が終わり次第ラーゲル領の地方の村に巡回する予定です。」
イサキオスが手を挙げる。
「その巡回に何人かずつ我々の僧侶と巫女が同行して、飢えや病気に困っている方に救済の手を広げたいと思います。そして、未亡人の方がいたら勧誘も引き続き継続したいと思っております。よろしいでしょうか?」
「ああ問題無いよ。無理に勧誘しないようにな」
「かしこまりました。厳に慎みます」
セリーが次に声を上げる
「今回アラン様の所で6名の奴隷を購入しました。
内、5名は内政官としてレティシア様の所で勉強しがてら、今後のマロルとラーゲルの領土の礎となってもらうべく仲間に入りました。1名はナイアラという女性で戦闘経験があるので、こちらの湖畔の館にてロクサーヌさんの指導のもと迷宮に入ってもらいます」
「ナイアラです。よろしくお願いします」と立ち上がって挨拶をする
他の5人も挨拶をする。
「一番奴隷のロクサーヌです。一緒に頑張りましょう」
レティシアが発言する
「ラーゲル領の内政官で我々のラーゲル攻略の最大功労者
アネットですが、自ら失政を止めるため犠牲になってくれていました。従者ではなく、奴隷という形にはなりましたが我が陣営にて能力を発揮してくれると思います」
「アネットです。よろしくお願いします。」
次にミリアが発言する
「ラーゲル領でも孤児はかなり多いです。スラム化が進み犯罪者になってしまう孤児が多いので救いたいです。ラーゲル領にも孤児院はあるのですが、お金をもらえず自給自足の生活でギリギリみたいです。予算?お金を少しいただきたいと思います」
「そうだな。未来の騎士や冒険者になってくれるかもしれないからな。レティシア頼んでもいいか?」
「はい」と軽く会釈する
次にルティナが発言する。
「先程ご主人様には報告しましたが、やはり洪水の爪痕はいまだに癒えていません。早急に復旧しないと、次の大雨で農村は壊滅的なダメージになります。
今までは、ご主人様、ルシール、と私の3人しか魔法使いがいないので、フィーネさんに魔道具を作ってもらいなんとか凌いできましたが、魔法使いを補充する事を提案します。そして、ゆくゆくは魔法学園を世界初で作りたいと思っております」
エマが質問する
「いやしかし……どうやってそんなことできるんだ?」
「はい先日、大量に自爆玉を入手しました。これを使って魔法使いを増やす裏技を考えました。」
「裏技?」
「はい、ご主人様と私は『ファンブル』と言う次の攻撃が失敗してしまう魔法を取得しております。それをかけて、自爆玉を使うと……魔法使いになれます」
「もう試したのか?」
「いえ、うまくできるかご主人様にしかわからないので、明日時間を少しいただきたいです」
「わかったじゃあ迷宮攻略後に……」
「はい。これで治水工事が一気にできます」
最後にエマが発言する
「ラーゲル元領主を軟禁の為山小屋に移送してきました。そこで新たな隠し財産の情報を知り、ラーゲルにて調査した結果、秘密倉庫から、デュプレー、ポランスキー、カランと言う商人に行きつき、家宅捜査した結果、税金の横領と、女性の監禁を発見してすぐさま逮捕、関係者も全て逮捕して、全員尋問しました。結果、3名の財産は全て没収で本人は禁固刑後奴隷落ちで良いかと思います」
アネットが「ラーゲルの主要商人みんなですか?!」
と、とても驚いた様子だった
「そうなのか?」とエマは答えると
「はい、それではラーゲルの物流も止まってしまいます」
「そうか……だったら、アーダとアネットの二人でこの問題を解決してくれ」
「アーダを呼んできますか?」
「3人とも連れてきてくれるか?」
カミーユが呼びに行く。
ここで食事の時間になる
今回はパンとスープだけでなく、鳥や豚の照り焼きなどもあり、魚も振る舞われた。
「凄く美味しい!!」とみんなは思い思いに食事を始める
今日奴隷になった子達は食事をどれから手をつけていいのかわからなかったのか、ベスタが分けとってくれた、
そうこうしていると、フィーネ、ニコル、アーダの3人がフィールドウォークでやってきた。
俺は隣にアネットと3人を呼び話す
「アネット、今の現状をどうやったら良くなると思う?」
「はい。ラーゲルにはお金を貸してくれるところが高利貸ししかいません。なので若い人が商売を始めようとしても始められません。ラーゲルではお金を全額貯めてお店を出す人がほとんどですが、何年も出店をするのに時間がかかり、商品やサービスが停滞しています。なので、安い金利でお金を貸してくれる方がいたら一気に変わると思います。これはラーゲルの話だけではなくどこも同じだと思います」
「そうなのか……出店にはどれくらいお金がかかるんだ?」
「業種にもよりますがおよそ30万ナールだと思います」
「なるほどそれはなかなか大変だな」
ロクサーヌを購入した時とほぼ同じか……
誰にでも盗賊を倒す事ができるわけじゃないからな、かなり厳しい値段なのだろう
「高利貸しから借りると総支払額はいくらぐらいになるんだ?」
「借りる期間にもよりますが一般的には3倍の90万ナールになります」
「そりゃ借りるのも大きな決断だな。でも俺たちの資金力でそんな事できるのかな?」
エマが口を挟む
「今回没収したお金をとりあえずそれに使ってみたらどうだろう」
「そうだなやる事は山積しているな」
フィーネは
「それでご主人様は他にも、どうにかしたい事あるのでしょうか?」
「うーんそうだな……1000ナール銀貨がないのは不便じゃない?
「大銀貨として試みたこともあるのですが流通しなかった経緯があります。」
「せめてさ、紙幣とかもっと軽くならないのかな……」
「紙幣とはなんでしょうか?」
「紙のお金だけど……」
「証書みたいなものでしょうか?」
「1000ナール紙幣とか10000ナール紙幣なんて……無理かな……」
「うん?うーん?えっえっ!!?!」
初めて見たが、フィーネはかなり混乱しているようだ
ニコルが、「フィーネねぇさん大丈夫?」
「んんんんん……ミチオ様天才です。悪魔的な発想です。どうやってそこに辿り着いたのですか?いろんな諸問題これで解決できます」
「はあ?まったくわからんどういうこと?」いや、悪魔って
「まずは皇帝に許可を取らないといけませんね。それと、絵柄や偽造防止のタリスマンも考えないとね」
「皇帝には俺が聞いてくるけど……」
「ミチオ様は皇帝陛下にマロルとラーゲルの中でだけ使える地域通貨を作りたいと聞いてください。それと皇帝陛下の顔をそこに刻印したいとお願いします」
「わ、わかった」
「試作品を作ってみるので、その時はご意見お願いします」
「そうだな」
ニコルはまだわからないようだが、
「それがそんなに凄いことなんだ……」
アーダとアネットはそれで何が解決するのかさっぱりわからなかったが、しばらくはラーゲルにマメに来るようになる
毎週月曜日、金曜日の21時頃に更新してます。
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大変助かります
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