※この作品はR-18です。

異世界迷宮でハーレムを(仮    作:九白

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紡がれていく

 

ミチオは皆に作戦を伝えた

ジョゼがみんなに「カテドラル準備」と命令する

カテドラル準備?うん?ああ、エマの隠語か……

するとみんなは同じ盾で同じ武器を取り出した。

ルシールが坑道の最後の部分を「ファイヤーボール」で爆破する

神殿や広場にいた魔物達はみんなこちらを見る

ルティナは「コンティニュアルライト」で辺りの薄暗い場所に明かりをともした。天井も高く50メートルくらいありそうだ。

奥にいた鬼人族が何かを指示している

魔物達は一斉にこちらにくる。

近くに来るまで、少しでも前に前進する

 

ジョゼが「斉射」と言うと、みんなものすごい勢いで弓を放つ

俺もMPが少ないが、マジックミサイルで斉射する

近づいてくる魔物達が次々と倒れていく。その倒れた魔物を盾に取ってコボルトが突っ込んできた

ジョゼが再び命令する「ファラビアータ」

するとみんなは盾を使い密集陣形を取った。

盾の隙間から何匹もコボルトを倒す。

俺も盾の間から攻撃する

 

ベスタ、ルシール、ルティナで「ファイヤーウォール」を使って扇状に展開して奴らの逃げ道をなくし、追加で敵が来れないようにした、ジョゼが「押し返せ」

と叫ぶと、

目の前にいた魔物を盾で弾き飛ばして一直線上に展開。

コボルト達を盾でファイヤーウォールまで押し返すとコボルトは火だるまとなった

俺はここで予定通り、何匹かをデュランダルで屠り、少しずつMPを回復している。

 

俺は「サモンモンスター」を唱え、いつぞやの「エルダーアースエレメンタル」を召喚した。

 

突如現れた巨大な岩石像8体は次々にコボルトを踏み潰す

ファイヤーウォールの魔法が解けるとコボルト達がこちらに進軍?なのか逃げてくる

ジョゼが「カンコンス陣形」と言うと扇形に陣形を取り

盾を横に置き再び弓で次々と敵を倒していく。

「よし充分こちらに集まってきたな」と俺は魔物を誘き寄せる事に成功した

 

 

混乱に乗じて、エマ、ロクサーヌ、ミリアはエルフの外套を使い透明化して左隅をずっと伝って敵の本陣鬼人族ドロダースの背後まで回った。

一番手薄になった瞬間背後から三人で一斉に切り掛かったが、奴には決定打にはならなかった。寸前のところでかわして攻撃を避けていたが、ダメージが入っていないわけではない

ロクサーヌとミリアは敵の足元を狙い機動力を落とす事に集中してエマは鬼人族が使う剣の相手をしている。

体が大きい割に機敏で力強い

ドロダースは最初に受けた攻撃をみるみる回復している

 

エマはドロダースと正面から打ち合っていく

キン、キンと剣がぶつかり合う音が響く

「縮地」、「空歩」と連続でスキルを使い相手の攻撃を翻弄しながらも、押し勝っている

 

その間、ロクサーヌは精霊使役を使いエアエレメンタルの「かまいたち」を召喚し、続いて精霊憑依「ヴィンティス」を憑依させた

直後、「ビーストアタック」を連続で決めるも、超再生でみるみる傷が塞がっていく

ロクサーヌはそれを見て呆れる

エマは冷静に、「でも首と胴体が離れれば死ぬだろ?」

攻撃ざまにロクサーヌがエマに言う

「簡単に言う」

 

 

そして、右隅をエルフの外套を被ってニコが単独で迷宮の入り口を目指す。

沢山魔物がいる間をなんとかかわしながら、迷宮の裏側まで来た。

(あとちょっと……)

迷宮の入り口のもうすぐの真裏までオドオドとやって来た。周りではミチオ達がエルダーエレメンタルを召喚して一斉に魔物達がミチオ達の方に動き出した。

(今がチャンス!!)

10秒に1匹ずつ迷宮から魔物が出て来る。出てきた瞬間に僕が入り込めば!!と思ってタイミングを見計らっている。魔物達がみんなミチオ達の方へ向かっている時には気が付かなかったが、エルフの外套の裾が魔物の1匹に当たっていたため、すでにニコは透明化されていない。

それにニコは気がついていなかった。

 

(1、2、3 よし今だ!!)と入ろうとした時に、サイクロプスに捕まり、襟を持ち上げられた。

「うぁうぁえっー、離せ!コイツ!えーダメダメ、はなしてー」

と大声で言ったら魔物達がニコの方を見る。

 

エマが「ニコ!!」

と叫ぶがエマからはあまりに遠い

 

ミリアがニコの近くまで行っていた。

「ミリアいつのまに」とエマ

 

影から飛び出すと、ニコを捕まえていたサイクロプスの腕に矢が刺さる。慌ててサイクロプスが手を離すと

「オメーいきなり離すなよ!」

と言って地面に落ちて、コロコロコロっとそのまま迷宮に転がっていってしまった。

「いててっ」

ニコは立ち上がると、迷宮の中に入っている。

「うおやったー迷宮の中に入った!!」とガッツポーズ

「よっしゃー」と一人で喜ぶ。

ここの敵はせいぜい1匹しか出ない。後は誰か迎えに来るまで、ここで待機。変に顔出したら外は魔物だらけだからな。首を落とされちゃうな

 

 

魔物達が一斉に止まった。

誰かが迷宮に入ったのがわかるのだろう。

俺たちの部隊も、ロクサーヌ達の部隊も皆喜んだ。

ミチオは作戦会議の時にニコがビビって動けなくなったり、捕まった時はミリアに頼んであった。

それが功を奏した。

 

ミリアはまたすぐに鬼人族の方に戻る。ミリアは高速移動ができるので、あっという間に戻ってきた

常に背後から攻撃しているミリアだが、再生されてなかなか倒れない。

ロクサーヌは攻撃を受けてはいないが、かまいたちの攻撃も自身の攻撃もドロダースには届いているが再生されて、ダメージが蓄積されない。

 

そうこうしていると、メイジコボルトが現れた。

メイジコボルトは呪文「パーンボール」をロクサーヌに向けて攻撃をするも、ギリギリのところでそれも避ける

メイジコボルトにはかまいたちも、ロクサーヌの攻撃も入る。一瞬でメイジコボルトは排除できた

 

俺はエルダーエレメンタルの脇から漏れるコボルトやらの魔物達をデュランダルで屠っていく。周りのみんなは俺が倒すやつには矢で攻撃しないので、俺はみるみるMP を回復していった

まぁそれでも半分も回復していないだろう……

 

こんな時にセリーがいてくれたら……とロクサーヌは思う。全くダメージが通っていないわけじゃないが、回復魔法を誰からか受けているのか、みるみる回復していく

エマとミリアどちらも大ダメージを与えているのに、倒れる気配がない……

魔法は誰がかけているのか……

考えても私にわかるわけがない……

 

 

 

「アンチマジックフィールド」

「はぁ?」とエマ

「ロクサーヌ何やってんのさ!!」

「あいつが回復するくらいなら魔法使えなくていい」

「おっおお?!」

「奴の攻撃なんて当たらなければ同じ事!!」

「そりゃそうだはははは」

「ふふふふ、ロクサーヌお姉ちゃん面白い!!」とミリアもウケている

三人ともドロダースの攻撃を全く受けずに避けている

 

 

遠くからでも、エマとロクサーヌのやり取りが聞こえる

脳筋が……

 

 

 

「ビーストアタック!!×2」

回復しない……「よっしゃああ!!」とエマ

エマはジャンプすると空歩でどんどん上に登っていく

天井まで行くと天井を蹴り空歩で更に加速して落下する

剣でエマの攻撃を受ける瞬間、「縮地」

10センチ前に移動するために縮地をかけると、相手の剣をすり抜けて、鬼人族の黒い角ごと肩から胸くらいまでを切った

「うおおおおおおーー」

と叫びながら遂にドロダースは倒れた

 

ドロダースは倒れるとみるみる小さくなる

「よっしゃあ〜」

「なんとか倒せましたね」

「私もそれ覚える〜」とミリア

と三人は安堵したの束の間

 

奥から、何がきっかけかはわからないが鬼人族が十人ほど出てきた。

新手か?

 

「助かりました。ありがとうございました」

と若い鬼人族の人がエマとロクサーヌの戦いを見ていたみたいでそばに寄ってきた

「今まで、私たちはハイコボルトと戦っておりましたが、奥の洞窟にずっと閉じ込められておりました。われわれの戦士ドロダースはハイコボルトに挑んだのですが結果操られてしまう事になってしまいました」

「その黒い角を折った事で呪縛も解けたのでしょう。ありがとうございます」

「いやすまなかった。君たちの戦士とは知らず……」

「いや大丈夫です。生命エネルギーを感じますので彼は生きております。そのうち復活するでしょう」

 

 

鬼人族のお爺さんが、

プルプル震えながらエマに話しかける

そのお爺さんは前髪で前が見えないほどで白髪で杖をついているからお爺さんに見えているが実際はどうかはわからないが、周りの鬼人族の人がそのお爺さんを支えるようにしている

「も、も、もしやあなたは……つかぬ事をお伺いしますが閻魔様ではないですか?」

「うん?私はエマだ」

「エンマと書いてエマ様ではないでしょうか?」

「確かにエンマと書くが……読まずにエマと言う。それが?」

「我々の伝承では、閻魔様が数百年後に赤い鎧を着て鬼人族の前に現れ我々を導いてくれる…とされています」

「うん?それが私だと?まさか……」

「いえ間違いありません。それに藤乃をお持ちです。伝承に伝わる閻魔様も『藤乃』を愛用しておりました」

「はぁ??でもこれはもらいもんだ。これを私にくれた人を私は探している」

「それは元々あなたのものです。きっと運命に導かれてここに来られたのだと思います。」

 

「全くなんの話をしているのやら……でも今は話は後だ。とにかく一刻も早くここの魔物を排除して制圧するぞ!」

「それでしたら私達も加勢させてもらってもよろしいでしょうか?」

「ああ手伝ってくれるのなら……」

次々と鬼人族は奥に閉じ込められていた所から出てくる

「いったい何人いるんだ?」

わずかの時間でこの広場を制圧した。

俺たちと合流すると、新手の敵が現れたのかと思ったら、味方?エマに説明を求めると

「私を待っていたみたいです。何百年も前から」

「はあ?」

「よくわかりませんが、今は少しでも味方が欲しいところです。手伝ってもらいましょう」

 

「でなんで、エマの事を閻魔と呼んでいるんだ?」

と爺さんの鬼人族に聞くと、「伝承は色々あるのですが、鬼子母神や酒呑童子などいろいろ逸話があります」

他のものにはわからないが、酒好きで子供好き

俺は笑いが止まらなかったが、「確かにそれはエマのことかもしれないな」とエマを茶化した。

「やめてください」

エマは迷宮に入りニコを呼んだ

「エマさん!!エマさんが来たってことは……」

「ああ、戦闘は終了だ」

と言うと迷宮から出てきた

俺が爺さんに「で、そのハイコボルトは?」と聞くと

スタンピードに便乗して地上を目指している。と言うことだった

「じゃあセリーが危ない!!急いで戻ろう」

 

 

 

その頃バートルはディンドルフ邸に足を運んでいた。

ドンドン扉をバートルは勢いよく叩く

「はいはい、そんなに勢いよく扉を叩かないで」

とアルテアは答えながら扉を開ける

「アルテアなぜまだここに?」

「だってここをでても私いくところないから」

「ふん……まったく。ルドヴィックはいるか?」

「はい、いますよ。お父さんバリルおじさんが来たわよ」

バートルは中に勝手に入っていく

奥で、酒を呑んでいるルドヴィックを見つけると

バートルは胸ぐらを掴んだ。

「お前何しているんだ?お前の子供達は皆この村を守るために必死に戦っておるぞ!!肝心のルドヴィックは何しとるんだ?もう目の前まで魔物が来てるぞ!!」

 

「はなしてくれ」と胸ぐらを掴んだ手を退ける

もちろんバートルは今まで戦ってきているから、かなりの興奮状態だが、ルドヴィックの落ち着き具合が無性に腹が立った。

「俺はお前さんの親父が亡くなる前にこれを預かった。息子が道に迷ったら助けてくれって言われてな」

と手のひらサイズの手帳をテーブルの上に出した。その手帳はディンドルフから預かっていたものだ。これをルドヴィックに渡すのも今回の来訪の目的の一つだった。

一眼見てルドヴィックは父のディンドルフのいつも持っていた手帳だと言うことがわかった

 

バートルはこの旅で自分の軌跡を辿っていたのだった

そして、これは絶対にルドヴィックに直接渡したかった

バートルは前回のスタンピードにも立ち会っている。その時にはディンドルフと一緒に5日間戦った

まさに戦鬼。 だが、年には勝てない。一人でほとんど倒したが、これを境にディンドルフは弱っていった。

死の間際にバートルにこの手帳を託した。

 

「俺が死んですぐにこれが見つかったら不味いからな。ちょっとの間バリル持っててくれよ」

と手帳を差し出す

 

「いつか、ルドヴィックに渡してくれ」

「そんなもん自分でやってくれ」

「頼まれてくれ。あいつにはもうちょっと時間が必要なんだ。なぁ?」

訝しげにバリルはそれを受け取る。

「そうやってすぐに大事な事を人に頼るのがお前の悪い所だぞ」

「いやすまんすまん。こんなこと頼れるのはお前だけだからな」

これがバートルとディンドルフとの最後の会話になる

 

 

バートルはテーブルに手帳を残したまま、

「ディンドルフがお前さんに思っていた事がそこに全て残っている。今のお前さんには興味のない事かもしれんし、今日でこの村がなくなるかもしれんからな。しかし、これだけはお前さんに直接渡しておこうと思ってな。それじゃあ。俺はお前さんの息子や娘達と一緒に戦いに行くから」

と言うと腹立たしいがバートルは家から出ていった

 

ルドヴィックはその手帳を開くことはなかったが

その手帳から一枚の紙がはみ出ていた。

それを、広げるとルドヴィックが幼少期に描いた絵が小さく折りたたんであった。小さい時の自分と両親の絵だ。とても上手とは言えないが、大事にとってあったのだろう。

ルドヴィックは父との別れで、自分の目標がなくなっていたが目の前にそいつが残した手記がある

ルドヴィックはなんとなくそれを開いた

 

最初のページにルドヴィックが生まれた時の感動が冒頭に書いてあった。

こんな玉のように可愛いのが我が息子とは、間違いなく俺の宝だ

学のないルドヴィックは字も綺麗とは言えないながらも、どうしても書きたいから一生懸命覚えたのだろう。

ルドヴィックはページをめくっていく。

 

息子とどうやって接していいのかわからない。戦士よりも手先が器用なので鍛冶の方が向いていると思ったが族長の息子が戦闘をしないのは……と周りの皆に言われて

厳しくしてしまった事を毎日反省した

言い方がわからず、言うよりも先に手が出てしまう……一生懸命息子に戦闘を教えたがより一層の息子の反発が心苦しかった。

 

あの日息子の戦闘練習中に自爆して岩が落ちてきたのを愛する妻が身代わりになって助けた。息子は一命を取り留めたが、妻はその日に息を引き取った……俺の不注意でそのような事態を招いてしまった。この事は俺の失敗で戦闘訓練に起こった不幸な事故という事でみんなには母はあくまでも父のせいで亡くなったという事にしてもらった。息子には負い目を負わせたくなかった。俺の不注意なのは間違い無いから……

 

俺はルドヴィックに可愛い嫁さんが来たら、家族が増えると思って、知り合いのドワーフに嫁さんに来てくれと、とびきり可愛いドワーフをあちこちから探した。

息子も気に入ってくれたみたいだ。ルドヴィックにはもっと家族が必要だと思ったために奔走した

 

更にかわいい孫ができた。みんな賢く可愛い孫ばかりだ。家族は俺とルドヴィックしかいなかったが、家が一気に華やいだ。孫達がルドヴィックを支えてくれるに違いない

 

年頃になってくると孫達が俺に父の機嫌が悪いのはどうすればいいのか?何がそんなに辛いのか? どうしたら楽しくなれるのか?などと聞かれて、ルドヴィックは子供達に愛されているんだなと実感した。

 

無理に戦闘訓練には参加させず、不幸な記憶が甦らないように、ルドヴィックには自由にさせていたがますます家に籠り、息子との溝は深くなっていくのを感じた

ある時、「お前が死ねばよかった」

と言われてしまったのは衝撃だったが仕方あるまい。

 

「ルドヴィックお前はお前の道を進め。族長の息子として不憫な思いをさせた。母も亡くし、優しい言葉もかけてやれず俺の馬鹿さで大変な思いをさせている。でもお前は俺なんかよりも頭も良いし、もっと強くなれる。めげるな。強くなれ」

最後のページには力強い字で大きく書いてあった。

 

『お前の好きな道で頑張れ。本当に辛い思いをさせた。すまなかった

 

 

その手帳を握りいろんな思いが弾けたのか、ルドヴィックは嗚咽する

ディンドルフは戦闘に強くなれと言っていたわけではなく、自分自身の心を強くしろと言う意味だと、そしてディンドルフは俺の事をずっと考えてくれていた事をこの日記で知った

 

嗚咽しているルドヴィックの頭をゆっくり撫でるアルテア

「今からでも遅くないですよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いよいよセリー実家へんも最後になってきました。

毎週月曜日、金曜日の21時頃に更新してます。
いつも誤字報告していただいている方ありがとうございます。大変助かります

https://twitter.com/kujira_ts
Twitterにて、こんな人をモデルとしていますと言うのと、相関図を出しています。カギがついているので、捨てメールなどでアドレスを作ってアカウント作ってもらい申請してください。今の所なにも呟きません
ーーお願いーー
高評価と読み終えたらしおりもお願いします。

沢山のお気に入り、しおりをありがとうございます
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