タカシ達は別れた後ザボージャの冒険者ギルドにて依頼達成の報告と、追加の報奨金を貰うために、少し時間がかかった。何せ、ケーニッヒとロートケプヒェン、ゲネナール等の死体の一部を持ってきたのだから、そりゃギルドがざわついた
アンナとクルーガーとアナスタシアは冒険者ギルドに併設してある飲み屋で受付をしているタカシの帰りを待つ事になった
クルーガーがアンナに言う「ミチオ殿はなんだかんだ言っていい御仁でしたね」
「え〜そうかな?なんかいつもいやらしい目をしていたし、いっぱい女の人連れて……私もいやらしい目で見られていた気がする」
アナスタシアは「……」
「そんなことは……なかったと思いますよ」とクルーガーは答える
3人に声をかけてくる人物がいる。
「あれ?ミチオの知り合い?」
アンナは怪訝そうに見ながら言う「知り合いといえば知り合いだけど……何か用?っていうか誰?」
「俺はイワン、冒険者しているんだけど、ミチオと友達なんだよね。久しぶりに聞いた名前が聞こえてきたから会いたいなぁ〜どこで会ったの?」
アンナが答えようとするのを制止してクルーガーが答える
「ミチオ殿のどんな知り合いかは知らないが、そういったことはお答えできない」
「いやまいったなぁそんなに警戒しなくても……」
そこにタカシが帰ってきた……
アンナは「あっタカシこっちこっち」
タカシはそのそばにいた人物を見てすぐにこいつがミチオさんが言っていたガルバンだということにすぐに気がついた。
「こちらイワンさん、ミチオさんの知り合いなんだってー
」
「そうなんだ」
と普通に返したが、ミチオさんに倒せない相手僕が倒せるわけがない……
「ミチオ今どこにいるか教えてくれない?」
「いや、今どこにいるかはわかんないな……」
「そっかぁじゃあ一緒に朝食でもどう?」
「いや遠慮させてもらうよ。先を急いでいるから」
とタカシはみんなを連れて出発しようとする。
「いや、ちょっと待てよ」
タカシの腕をガルバンが掴む……
……
俺達がシェルターに帰ってくると食事の用意ができていた
ミラもどうやら手伝っていたらしい。
「ご主人様」ミリアが声をかけてきた
鯉の肝と、寄生虫を大量に持っていた。
「この寄生虫、畑をやっているテアにあげてもいい?」
「う、うんいいよ。じゃあガラス瓶をあげよう」
と言ってガラス瓶を上げると嬉しそうにそれを瓶の中に入れる
「これは?」と肝を見せてくる
「ミリアが持っていてもいいし、売ってもいいよ?」
「うん??……じゃあ貰っておくご主人様ありがとう」
と言ってガラス瓶の中に入れて、潤沢のカバンの中に入れた。
ミリアはなんでも収集しているようにも見える。何に使うのか……わからんが欲しいというならあげてもいいかなというのをあげている
「イタズラに使っちゃダメだぞ」
「うん」と嬉しそうに言う
今日の朝ごはんはうどんを作ってくれたようだ
出汁がきいてとても美味しい。リタも出汁が使えるようになってきた。
食事中に、ルティナが話をしてきた。
「これからフィールドウォークが使えなくなるなら、カッサンドラ様の所に一度行かれてはいかがでしょうか?」
「あっそうだ、カッサンドラ様が話があると言っていたな……」
ESP でカシアに連絡してみよう。
(カシア様)
(ビックリした!!どうしたの?妄想しすぎて幻聴が聞こえたのかと思ったわ!!)
(幻聴じゃないですよ。明日の午前中にカッサンドラ様に会いたいと思うのですが、よろしいでしょうか?)
(連絡しておきます。明日ね。キーカを連れてきてほしいそうよ)
(キーカですか?ダークエルフが何か問題なのでしょうか?)
(そういうことではないと思うけど……こればかりは会ってみないとなんとも言えないけど、私とミチオ様の関係も気づいているみたいですよ。なんとなく言われましたから)
(えっ?!そうなの?明日はそれですかね?)
(そんな事では呼ばないと思うわ。もっと重要な事だと思うけど……)
(大した事ではないんですか?)
(あっそうでした、ルティナとベスタさんも連れてきてください)
(うん?ベスタですか?)
(あっ忘れていますね?いつか、リジェネレーションをかけてもらいたい人がいるって言う話です)
(あっ……すみません……)
(じゃあ明日ね。まずは私の所に来てくださいな)
(かしこまりました)
という事で、明日の午前中はカッサンドラの所に行くことになった
今日の午後はこの後馬車で国境線まで行くことになった。
御者席には、ヴィクトリアとクロエが座っている
国境線には砦があった。中には数人の帝国兵が駐在している
インテリジェンスカードを見せることになる。
神殿だ……
特に問題はなかった。盗賊ではないかを確認するだけらしい。
馬車で移動する場合は、持っている商品に税金がかかるが、出て行く時には特に必要はなくあくまで武器や危険物はないかというのを確認する作業だ。入ってくる時は税金がかかるから帰りはフィールドウォークでもいいかもしれないな。
「ここから先のフォルトゥナの谷はフィールドウォークが使えんぞ」
「なんで使えないのでしょうか?」
「なんでだろうな。世界にはいくつもそういう所があるぞ。偉い先生が言っていたが、波長がどうとかで、侵入できない場所があるって言ってたな」
セリーがその話に食いついてきた。
「ルルセンドの波長論ですね」
「お嬢ちゃん詳しいな」
「セリーめちゃくちゃ大事な事なんで話さない?」
「いや、聞かれなかったので……」難しい話わかります?と言わんがばかりの顔だ
「どういう事?」
「国の長たるものが持つ親神殿には発する波長があると言われています。なので、各々の国で波長があると言われていますが、その波長からフィールドウォークでは出れないと言われています。
現在ほとんどの国では同じ波長を使っているので、どこでも移動できますが、一度戦争が始まると、親神殿に波長を変える申請をすると、各地に置いてある子神殿の地域までしか移動できなくなります。なので新しく国を作る時は親神殿を作る必要があるのです」
「なるほど、じゃあ戦争の終了する時は?」
「はい。戦争では相手に打ち勝ち相手の神殿を破壊するか接収します。
和平では国王同士で神殿を持ち合い横に合わせて、波長を合わせると、国家間のフィールドウォークで移動できるようになります」
「通商条約みたいなものか……」
「ツウショウジョウヤク?」
「こっちの話だから気にしなくていい」
「現在ノーケルリンフ王国とは和平条約を結んでいますのでフィールドウォークで移動できます」
「なるほど、だからブルガ王国が国境線が変わるのにフィールドウォークが使えたのか」
本格的な戦争になったら移動を封鎖されるのか
「今のところは帝国はどこの国にもフィールドウォークで行けますが、魔力の関係で普通は一気にいけません……」
みんなの出国手続きをしてくれている間にセリーが説明してくれた
砦の兵隊は大変だこんな何も無い所に駐屯しているわけだから、笑顔で俺たちを見送った。
砦を過ぎてちょっと行った所でワープを使ってみた。
湖畔の館まで一気に行けた。すぐに戻り
セリーに湖畔の館まで行けたことを伝えると、
「ワープは波長を使ったフィールドウォークの移動方法とは違うのでしょう。何かもっと座標的なものを使って魔法的に移動するのかもしれません。アンチフィールドウォークもその関係で防げないと思います」
こいつ鋭いな……全く違う方法の推測までできるのか?
「じゃあ、ダンジョンウォークは?」
「はいそれも波長で移動できているのだと言われています。迷宮には階段がないため、ダンジョン内での階の上り下りは波長の原理を使っていると思われます。
その原理を利用して魔法で移動していると思います。ダンジョンウォークは階ごとにわずかな波長が違っていて、いった階には行けるという仕組みだとされています」
「ではその波長を調べればダンジョンの仕組みもわかるんじゃないか?」
「そうですね。まだ誰もしていないので、ご主人様が挑戦されてみてはいかがですか?それともしかしたら、世界にあるダンジョンとは一つの建物かもしれませんよ。私たちはその巨大な建物の中をグルグル回っているのかも知れません」
「それは!ありえるかもな」
「えっ?ありえませんよ。ジョーダンです。まずは91階をクリアして、世界に名前を残してください」
「まずはって……簡単に言うなぁ」
「ご主人様はジョーダンみたいな人だからできると信じていますよ」
「褒めているのか、けなしているのかはっきりしてくれ」
「えっ?うふふ。褒めているのです」
砦から離れ今日の野営地にシェルターを建てる
今日の晩御飯はオムライスを作ったもちろんリタにも手伝ってもらい、トマトソースからケチャップも作った
「これは?……」
とロクサーヌも不思議そうな顔をしてみている。
「これは、オムレットですか?」
「いやオムライスだよ」
「最後にケチャップをかけて出来上がり」と言ってみんなに次々に渡す
「いただきます」と言ってみんな一斉に食べ始める。
リタも当然のように新しい料理に舌鼓をうっている。
「美味しい。鶏肉とケチャップご飯、そして表面のオムレットが絶妙ですねー」とリタは喜んでいる。
「後で、湖畔の館の皆さんにも振舞ってあげたいです。いいですか?」
「ああもちろん。俺の不在中でも、いつもみんな働いてくれているしリタもありがとうな。」
「はい。とんでもないです!!でも、帝都の屋敷の方達はあそこで働いてくれている給仕の人が作ってくれている物食べてますからね。たまには呼んであげようかしら?」
ロクサーヌが「そうですね、たまに呼んであげると良いかもしれませんね」
と同意する
みんなとお風呂に入った後はミリアと同衾する
以前2人きりになった時は、風呂で散々みんなとした後で意識もおぼつかない感じだったからと言う理由でノーカウントになったみたいだ
ミリアは別にHをしたいと言うより、やはり一緒に寝られればいいみたいで頭をなでなでするだけでも満足らしい。
「赤ちゃんは欲しいけど……今のままでは無理でしょう?ううん……でもご主人様大好きだから、したいならミリアはいつでも大丈夫だよ。したくなっちゃった?」
そう聞かれると答えづらいので
「うーん、じゃあちょっとお話ししようか?」
「うん」
俺とミリアはベッドから離れて、毛布を持って外に出る。
目が慣れてくると、暗くても多少見えるがミリアはよく見えているみたいだ。月のない世界は星空が美しいがやはり月がないのは少し寂しい。
俺はミリアが座っているとこに俺が覆い被さった形で毛布を掛ける。
2人の顔だけが出ている形だ。
「ミリア、これじゃご主人様の顔見えないよ」
「でも、くっついた方があったかいだろ?」
「うん」
周りからは魔法で俺たちは見えてないが、俺たちには満天の星が見えている。
ミリアのスキルの話になった。
「ミリアのスキルって戦闘スキルじゃないんだよね」
「そうなんだ。どんなのがあるの?」
「釣りのスキルとかかな」
「うふっふっミリアらしいね」
「もともと争いごとや暴力は好きじゃない?」
「うーん……ケンカは好きじゃないかなぁー……あっでも、私、戦闘奴隷だからそんな事言っちゃダメだよね」
「うん?別にケンカが嫌いなのは問題ないよ。本当は迷宮に入りたくない?」
「ううん」首を横に振る「ミリアはご主人様の役に立ちたい」
「この旅が終わったら……みんなを解放しようと思っているんだけど……」
「なんで?やだよ。ミリアの事いらなくなっちゃった?」
「そうじゃないよ。奴隷じゃなくて、従者じゃダメなのかな?って」
「ミリアはこのままでいいよ。ご主人様が……もし死んじゃったらミリアも死んじゃっていいから……それに……ミリアはお馬鹿さんだから……誰かにちゃんと見張って貰わないとまた捕まっちゃうかもしれないし」
「ミリアが死んじゃうのはダメだよ」
「ご主人様がいなかったら楽しくなくなっちゃう……から……ねっねっ?」
俺がミリアの頭を撫でるとミリアは嬉しそうにしっぽを動かしている
1時間ほど、ミリアとたくさん話して眠くなってきたので、シェルターに戻った。
結局この日はミリアとHな雰囲気にならなかったので、ベッドに戻ってもミリアは俺に抱きついて寝る
最強の女の子とは思えない可愛い寝顔だった。
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