※この作品はR-18です。

異世界迷宮でハーレムを(仮    作:九白

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タダオ

 

「さぁそろそろ起きて行こうぜ」

とエマがシェルターを開けると……

エマは昨晩は大変なことになるだろうと幌馬車で寝ていたようだ

 

人の密集度なのだろうか……中は暑く、そして独特な臭いが扉から抜けていく

その中央ではミチオがジョゼとベスタを相手にまぐわっていた

エマはそこらじゅうに転がっている人の間を通り抜けて

「おい、ミチオ!!」

「エマ?どうした?」と言う言葉にベスタとジョゼも反応した

2人とも意識が朦朧としていたのか、エマが外から声かけたのにも気が付いていなかった。

 

「ロクサーヌは?」

「そこにいるよ」

エマはロクサーヌを起こす

「ほら、用意しろ朝だぞ!!」と声をかけるとロクサーヌが飛び起きた

「今ジョゼといいところなのに」

「ジョゼも惚けてないで」とジョゼのほっぺを軽く叩いた

エマの声が届くとジョゼはビックリした顔をしている

「あっ!!」と言ってびっくりして立ち上がる

 

流石にこのまま服を着て行くのははばかれる。

 

朝シャワーと風呂に入ってさっぱりとして出発だ

1人イライラして待っていたのはエマだったが

なぜって、それはみんなの肌艶が良くなっているのと、ラウラ、ルイーズ、レベッカ、ミラのスタイルも肌も良くなっているのを見て、ああこいつらも……と思って待っていたからだ。

 

 

出発すると、ミチオをはじめ多くのものが眠りはじめた。

御者席に座っている者もしきりに交代して、居眠り運転にならないようにしていた。

昼に起こされて、今日の1食目を食べる。

昨日の牛肉がまだまだあるので、挽肉にしてハンバーグにした

久しぶりのハンバーグにみんな喜んで食べた。

 

食べたことのない者は「下賎な者がたべるものではないのか?」と疑っていたが食べ出したら「美味しい」に変わり俺も満足な気持ちになれた。

 

 

食事後は約束通りイサキオスの所に向かった

イサキオスはもちろん二人の女性も手紙を書き終えて待っていた。

エマが二人に説明をしている

過去のことを書くのはいいが、自分の出身地やどうして記憶を消すことになった事をあやふやに書いておくと、後からそれが気になってしまうから、むしろはっきり書くか、全く書かないか、どちらかにしたほうがいいと思うと言う内容の事を2人に話していた。

その点についてはイサキオスともよく相談して書いたそうだ

 

2人をベッドに寝かせて目をつぶらせて呪文をとなえる

『イレースメモリー』

『イレースメモリー』とほぼ同時に2人呪文をかけた。

やはり、呪文の中にはどれくらいの期間とかどこまで覚えているのか?などの細かい設定はなかった。

2人がベッドから目覚めると、どうしてここにいるのかもわからず、自分が誰かもわからないようだ。

イサキオスは2人に「自分が自分宛に書いた手紙だよ」と渡した

どうやら文字や言葉は覚えているらしい。

自分の名前も読んですぐにわかった。

2人は泣きながら手紙を読んでいた。

やはり思っていた通りほとんどの記憶がなくなってしまうようだ。使い所が難しいな。

俺たちはあんまり長居する事なく教会から離れた

イサキオスが言うには、2人とも悩みに悩んだ末記憶を消すという事を二人が了承して行ったと手紙の最後に書いてあったようだ

 

 

午後は馬車の上に乗って風景を楽しんだりしていたが、ほとんど変わらない景色を見ていてもつまらないし、先ほどあったことを考えると、ちょっと鬱になりそうだ。

ロクサーヌは「ご主人様が考えることではありません。感謝される事はあるかもしれませんが、卑下されるような事はしていませんから」

「そうか……」なんとなくロクサーヌの言葉に癒されたが

色々と頭の中でグルグルと思考が回転しているうちに寝てしまっていた。

 

 

起こされると、もうすっかり陽が傾いている

ソフィーが馬車を停車させて俺に話しかける

「多分この辺がすでにフォルトゥナの谷に入っていると思います。右側の方に進んでいけば谷底の方へ進んでいくと思います

つまり俺たちは谷の入口にいるということか……どうなんだろうこの谷の下なのだろうか?

でも見渡す限り人の痕跡はないただの荒野である。谷底には小川が流れている程度だ

しかもずっと続いているように見える。もちろん日本では見たことのない風景だ

 

「じゃあ今日はこの辺でキャンプにしよう」

と俺が言うとテキパキとみんなは用意を始める

昨日取った肉がまだまだ余っているので、BBQにすることにした

川で水浴びするのには少し寒いかな

そして、今日の夜もどんちゃん騒ぎになっていくが明日からいよいよ捜索開始だから、ちゃんと寝れるほどにしておいた

最後はロクサーヌが俺を抱きしめて眠ってくれた。

 

 

次の日は谷上にしか道が無いことから谷上に進むことにした。

ところが1時間以上進むと谷底が見えない。暗くてではなくだんだん谷から離れていくからだ。

道はなるべく登り下りのない水平な道を進んでいるが、その為か谷上から下を覗くにはまさにギリギリ絶壁まで近づかないと下が見えない。

道が崩れないように谷ギリギリに作られているわけではなく、やや内側に作られている為下の様子がわからないことが判明した

「うーんこれじゃ全く下の様子がわからないばかりか、普通の道だな」

「まぁたしかにそうだな。だがこんな道が3日も続くんだぞ」とエマが答える。

「そうだな」

と俺が答えると

「じゃあ午前中はこの上の道を進んでいって、そこから下に降りよう」

「下に降りる?どうやって?」

「飛び降りる」とエマは自信満々に言う。

 

「相変わらず無茶苦茶だな」

俺たちは午前中移動を終えると、キャンプ地を決めた。

エマは「さぁ午後は下を探索しよう」

と嬉しそうに言う。

「本気だったのか?」

みんなが呆気に取られていると、エマは崖から飛び降りた。

「えっマジか!?」

と下を見ると空歩で空中を蹴りながら下に降りていく

俺は呪文を唱える

「フェザーフォール」

で少しずつ飛び降りると、

ゆっくりとふわふわと降りていく

一番下に降りると

「ふわふわ降りてきてなんだ?ディメンションドアでくればいいだろ?」

「いやいや飛び降りるのが怖いだろ」

一番下に降りてからワープで上に戻ってパーティみんなをつれてきた。

 

そして幌馬車組は地域の索敵と食事の用意をしてもらった

 

谷底を歩いたが、やはり何もない。

「ミチオ本当にココにいるのか?」

散々歩いたが、人の痕跡は無かった。

 

暗くなってきたので、一旦キャンプ地に戻り

食事をしながら作戦を練った。

だが良い案は浮かばずにいた

 

次の日も午前中は移動して、午後は谷底を調べることになったのだが、朝飯を食べている時に

ロクサーヌが「近くに住んでいる人に聞けばいいんじゃないですか?」

「いやこの谷に来てから全然人に会ってないだろ?」

セリーが急に立ち上がって

「そうです!!聞けばいいんです」と強い口調で言う

「はぁ?」

「ボロ爺に聞いてみたらどうですか?今のところ、タダオさんとの接点はボロ爺しかいないんですから」

「なるほど!!全然召喚していないからすっかり忘れていた」

 

早速召喚することにした

やはりフクロウの姿で現れる

「ボロ爺久しぶりだな」

(ああ久しぶりだな。今日はなんじゃ?)

「今フォルトゥナの谷に来ているんだが、タダオの居場所知らないか?」

(うん?本当にフォルトゥナの谷に来たか)

「ああそうなんだが、見つけられなくて」

(ここから近いぞ)

「えっわかるのか?連れていってくれ」

(しょうがない……やはり運命だろうな)

と言うと大きなフクロウは飛び出した

 

座ってたが俺は走り出した

「エマ、ミリア、ロクサーヌついてきてくれ!!」

と言うと、4人でボロ爺を追いかける。全然俺達のペースで飛んでくれるわけではない

ミリアはスプーンを咥えていたが急に言われてびっくりしている。

 

 

10分ぐらい走ると急に谷に降りていった

先行している、ミリアとエマは迷いもなく飛び降りる。

2人は空歩があるから平気だろうが、俺とロクサーヌは持っていないので、「フェザーフォール」の呪文でゆっくり降りていく

 

ボロ爺がそれをみて

(そんなにちんたら降りていたら狙われるぞ)と言ってくる

「はぁ??」

と言ってたら後ろからドラゴンらしきものが襲いかかってきた

「はぁ?!」

(ここいらはワイバーンの巣だからそんなゆっくりしていたら食われるぞ)

「そういうのは先に言ってくれ」

「マジックミサイル」を唱えた

俺たちに牙を剥いてきたワイバーンに命中して下に落ちていく。

次々にワイバーンが飛び出してくる

「おいおいヤバいんじゃないのかこれ?」とエマが言う。

抱きしめていたロクサーヌも「私にもフェザーフォールをかけてもらえませんか?」と言われたので、ロクサーヌにも呪文をかけた

「ミチオ、翼を狙え!!」とエマから叫び声が聞こえる

「マジックミサイル」をワイバーンの翼に命中させると

浮力を得られないのかだんだん降下していく

 

「ミチオもっと急げ!!」

 

 

ボロ爺はお構いなく先に進んでいく

エマとミリアは空中を動き回ることができるので、応戦を始める。ロクサーヌも俺から離れて、崖から崖にジャンプ、そしてワイバーンを仕留めるとまた崖にジャンプを繰り返している

「ロクサーヌは空中戦もできるのか」

 

俺も仕方なくディメンションムーブで移動し始める。

俺は3人に比べると自在に動けると言う感じではない。

「キューちゃん!!」とミリアが言うと、はるか上空から

追いかけくるワイバーンの首に食らいつき落下させる

まだまだワイバーンが追いかけてくるが、全部を相手にしてはいられない

フクロウであるボロ爺は崖の中腹にある洞穴に飛び込んでいく

 

「はぁ?そこに飛び込むの?ロクサーヌこっちだ!!」

と倒したワイバーンの背を蹴ってジャンプしてきた

みんながなんとかその洞穴に着地するとワイバーンもそこに首を突っ込んでくる。

いやいや足場があるならこっちの方が有利ですよ。

俺はデュランダルを出して、オーバードライブを使ってワイバーンの首を切る。2匹目は突っ込んでこなかった。

「ふぅ。なんとかなったな……ボロ爺は?」とミリアに聞くと

ミリアは指を差しながら「階段を登っていったよ」

確かに奥に階段がある

エマは「気をつけたほうがいい」と注意喚起をする

 

階段を登ると、洞穴に玄関があり、テラスがあり、そこから谷を見ることができるが、多分魔法で外からは見合えないようにしてあるのだろう。ワイバーンが襲ってくる事はなかった

 

テラスには黒いローブ男が反対側を向いて立っている。

近づくと鼻歌混じりでプランターに水をやっているではないか

「タダオ?」

と俺が声をかけると急に振り返った

確かに骸骨だ

「えーっと……どちら様で?」

ボロ爺が(このスカたん。ミチオだろうが!!)

「えっ!!ヨォーーーミチオ!!よくここがわかったな!!いらっしゃい!!中に入れよ」と言って俺たちを家の中に誘ってくれた。

「仲間がいるんだが連れてきてもいいか?」

「ああいいよいいよ連れてきな。何もないけどどうぞ」 

 

俺は一旦キャンプに戻ると

みんなが驚いた

セリーが「どうでしたか?」と聞いてくる。

「いた。」と俺が短く答えると

「えっ!本当に!!??」とみんながさらに驚く。

 

とりあえずいつものパーティの3人を連れてワープをして

タダオの家の前に移動する

セリーが驚いている。「本当に骸骨だ……」

ボロ爺はタダオの肩の上に留まっていた

 

中に通されると中はかなり質素な感じで特に何もない……家具はテーブルと椅子だけで他は何もない。

ティーポットとティーカップを持ってきたので、中にはお茶が入っているのかと思ったら水だった

人が住んでいる気配がない……

 

エマが開口一番聞く。「ここで何しているんだ?」

「ここでか……うーん永遠の時間を過ごして待っている」

タダオはどこから発せられているのかわからないがしっかり喋っている。セリーは興味津々で見ている

「何を待っているんだ?」

「その時が来るのをだな」

「??本当にミチオと同郷なのか?」

「おお。そうだな。元は俺もニホンジンだな。いろんな質問があるかもしれないがまずは紹介させてくれ。俺はタダオ。みんなの名前を教えてくれ。なんせ四百年ぶりに人に会ったからな」

 

「俺が紹介する。ロクサーヌ、セリー、ミリア、ベスタ、ルティナ、エマだ」

指を指しながら説明した。

「ロクサーヌ……セリー……ミリア……ベスタ……ルティナ……エマ」となぜか復唱する。

骸骨のタダオはどこを見て話しているのか全くわからない筋肉もないので表情もわからない。喋り方ああだから、本心なのか全く読めない。

 

「こんな辺境の地にやってきて大変だっただろ?」

「いや、もちろん大変だったんだが、色々聞きたいことがあってここまで来た」とエマが答える

「そうだろうな」

「ほらミチオ、聞きたいことがあったんだろ?」とエマが俺に促す

 

「ああ……日本に帰れる方法を知ってるか?」

「うーん俺は知らない!!ミチオ帰りたいんか?」

「いやそんな事は無いんだが……」

ロクサーヌはちょっと胸を下ろしたように見えた

「でもあいつなら知っていると思うぞ……えっと名前なんて言うんだっけ?」

「知ってる人がいるのか?」

 

「ああ、あいつならきっと知っている。ボロ爺なんて言うんだっけ?ほらハイコボルトの……」

「ハイコボルト!?」

「エンリコリコだろ?」

「そう!!そいつ!!そいつなら知ってる」

「どこにいるんだそいつは?!」とエマが詰め寄る

「えっ知らないの?クーラタルの迷宮100階に住んでる」

「クーラタルの迷宮?100階?タダオは行ったことあるのか?」

「ああ」と軽く答える。

 

エマが「お前すごいこと色々知っているんだな」

「そうだ、俺の方が全然年上なんだからもっと敬え。そしてもっと褒めていいぞ!!ヒャヒャヒャ」

不気味な笑い方が印象的だ

 

「じゃあガルバンの事は?」

「ガルバン?!誰だそれ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




長かった旅の執着点のタダオに会うことができました。くぅー長かった
あぁ本当はもっと細かく書きたいが、、テンポ悪くなるしな、、、

今少しずつ最初から改編しております。

毎週月曜日、金曜日の21時頃に更新してます。
いつも誤字報告していただいている方ありがとうございます。大変助かります

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