砂漠の中、道があるのかないのかわからないが
セレが言うにはこの道であっているそうだ。
夜は寒くなるらしく、
冷える前にキャンプ地を決めた方がいいと言うアドバイスで早々に決めた。
明日の午前中にはステーラに着くらしい。
少し道脇に外れて
セキュアシェルターの呪文をみんな期待していたみたいだが、タダオから教えてもらった新しい呪文の
「メイジズ・マグニフィシャント・マンション」
を試した
すると高さ3メートルほどの大きな黒い門が現れた
門を恐る恐る開けると、中はとても美しい建築のエントランスがあり、そこを通りラクダもどきを厩に入れた
部屋数は数えると100部屋以上ある大豪邸でどの部屋もとても美しい部屋でその中でも一際大きい部屋があったので、そこを俺が使う事になった。
たくさん部屋があっても、意外にみんな俺の部屋にいるので、結局は一部屋しか使っていないが、
セキュアシェルターが板張りに対して、このマンションは大理石と白いテラコッタのような手触りのタイルでできていて高級感がある
俺は泊まった事はないが南国の高級リゾートホテルはきっとこんな感じなのだろう。お風呂もついている。もちろん個人で入るものだから、いつもの大きい風呂というわけにはいかない
くつろいでしばらくすると、ドアをノックするものがいる。
「えっ?」
ルティナが恐る恐る開けると
「キャァ!!」と驚く声がする
俺は慌てて入口に行くと
そこには執事のような老練な男が立っていた。
だが彼は実体がある感じではなく幽霊のように身体が透けている
「お前は?」
と話しかけても、どうやら話す事はできないようで
持ってきたワゴンにはみんなのドリンクが用意されていて、水差しと呼び鈴のベルも一緒に置いて行った。
「食事の用意も頼めるのか?」と聞くと
胸に手を当てて一礼した
できるらしい……
なんと便利な……
部屋着に着替えて装備品の手入れをして部屋でくつろいでいると、30分ぐらいだろうか
食事を持ってきてくれた。大きなテーブルに次々に運ばれてくる食事はこの世界ではみた事の無い魚料理や肉料理が運ばれてくる
ジョゼに聞いてもなんて料理かはわからない……
どういう仕組みなのだろうか?
恐る恐る食べてみると……
「美味しい!!みんなも食べて見てくれ」
とみんなにも勧めると一気に食卓が華やいだ。
あちらこちらから「美味しい」と言う言葉が行き交った
いやいや、問題はここからだった
お腹もいっぱいで周りには美女ばかり……そりゃ……そう言う気持ちになりますよね。彼女達も知ってかしらずか薄着になり、下着も見えている……
んんん?
「えっええええええっーーー!!!!」
もしや……俺の矜持が……大きくならない……
えっ?えっ?と怯えていると
みんなは急に俺が声を出した事に驚いた
セリーが後ろから声をかけてきた
「どうしたのですか?」
「いや、実は俺のが大きくならない」
「んん?私には男性の事はわからないのですが、そうでしたか……ちょっと疲れているだけじゃないですか?この2、3日色々ありましたから……」
セリーに促されるまま、ソファベッドに横になりセリーが膝枕をしてくれた
みんなは俺が大声を出したので
「どうしたの?」「どうしたの?」と集まる
「今日はご主人様お疲れのようだからゆっくり寝てもらおうと思いまして……」
薄着でみんな俺を心配してくれている。既に俺の横は誰が陣取るか軽くもめて、
リナとルティナが俺の横に寝てる。
セリーが膝枕をしながら
「私たちはご主人様に触れているだけで幸せですよ」
と頭を撫でながら話す。
「そうだねぇー」とミリア。
そのまま寝る事になったが、1人目が冴えて寝付けない。
いや、これは疲れとかではない。疲れていても俺の矜持は冴えていたはずだ。これは間違いなく、EDか呪いだろう。
俺は自分に「リムーブカース」を唱えるが反応ない。
と言う事は……
思っている以上にロクサーヌがいない事で心のダメージが大きいらしい。
まさか俺がそんな事になるなんて思ってもみなかった。
確かに疲れているのか……いつの間に寝てしまったらしい。
朝起きると、朝ごはんも用意してくれていた
朝起きてすぐ食べる朝食は久しぶりだ
「朝起きてすぐ食べるのって不思議だねー」とミリア
「俺が昔住んでいたところでは、1日3食食べる人もいるなぁ」
「えっそうなの?」
「むしろそっちの方が多いかもしれない。それが当たり前のように言っていたけど、俺はそんなに食べれないから1日2食にしていただけだ。俺はここの生活にはあってるな」
「毎日3食にしてもいいですよ」とセリー
「いいや大丈夫」
柔らかいパンにカリカリに焼いたベーコンとスクランブルエッグ、野菜スープのバランスの取れた食事だった
昼前にはステーラに到着できた。
丘の上から見ると、ベスタが説明してくれる
「大きな塔が6つ建っており、各々区画に分かれています。
その種族ごと区画に高い壁があり、壁を越えて移動できません。あの塔には15歳までの子供が男女別で生活しています」
「前に言っていたな」
「はい。男女で2,30人に1人指導官が付いて、一緒に生活しています」
「指導官が勉強や運動や戦闘訓練を教えてくれます。多分どの種族も同じだと思います」
「じゃあここから見える塔というのは種族ごとって事?」
「はいそうだと思います」
俺は奴隷商人として堂々と正面から入る事にした。
もちろんここにいるほとんどの人が奴隷商人で奴隷のオークション会場や、宿泊施設や歓楽街といった感じで賑わっている。
俺たちはその門を潜ろうとすると、門番に乗り物についてここに預けて中に入るように注意される。厩のようなところに20匹近くのラクダもどきを預けると門の中に入れてくれた。
一応ベスタは2年前までここにいたから口元を隠すようにマスクをした
門をくぐるとたくさんの奴隷商人が品定めをしている。
年齢別、種族別、たくさんの奴隷達が見世物小屋みたいに並んでいる
真っ直ぐに門の1番奥まで行くと、
初物だけを取り扱っているステーラの領主の店となる。
中に入ると、
「売却でしょうか?それとも、初物のご購入でしょうか?」
「いや売却ではない」
「たくさんいい奴隷をお持ちですね」
と受付をしてくれた女性に煽られたが、応接室に通された。
俺以外のものは俺の後ろに立っている
しばらくするとカバのような顔の男がやってきて、挨拶をする
「私ここで番頭の1人をさせてもらっているパールスです」
「俺は奴隷商人のミチだ」
「今日はどう言ったご用件で?」
「竜人族を何人か買いたいと思ってな」
「竜人族ですか……何人くらいでしょうか?」
「10人ほど用意できればというのだが?」
「10人は……ちょっと厳しいですね」
「ステーラを持ってしてもダメか……」
「竜人族の初物で竜騎士になれている者、美男美女はオークションになることが多いです。もちろんこちらで最初から値段をつけている者もいます」
なるほど高く売れそうなやつはより高くという事だな……
「ご予算は……」
俺は白金貨20枚を出して相手の顔を伺う
「充分お持ちですね」
冷やかしではないんだなという顔だった
「竜人族の居住区を見せてもらう事はできないか?今後の参考にしたい。できれば竜人族の案内をつけてもらえると嬉しいが?」
「うーん……そう言う事はしていないのですが……」
「劣悪な環境で育てているから見せれないと?」
「いえいえ、そう言う事はありません。ただそう言う申し入れが今まで無かったので……」
「どんな状況で飼育されているのかみんな興味ないのか?」
「言われた事ないですね」
「見学料ももちろんお支払いするが?」
「わかりました。ではこの人数は流石に多いので、3名ほどに選んでもらえますか?」
ベスタとラウラと俺で行く事にした。
「この2人は竜人族だ。これなら問題なかろう?」
「はい。では指導官を呼びますので少々お待ちを。他の方はどうしますかここでお待ちしてしてもよろしいですよ」
と言われた。
「いや、真っ直ぐここに来てしまったから宿を取ってないので、3人残してあとは宿を取りに行く事にします。」
「そうですか。ではお茶の用意をさせましょう」とメイドにお茶とお茶菓子を持って来させる。
セレ、ジョゼ、ルティナを残して、宿を取りに領主の建物から出る。ミリアには隠れて、この建物を捜索させる事にした
建物を出るなり、リナとキーカはセリーに「なんで私たちは宿探しなの?」
「えっそんなこともわかんないの?」
「お姉ちゃんは理由わかるの?キーカはわかる?」とリナ
「そんなのわかんないよ。ご主人様の気まぐれじゃないの?」
「ご主人様達が帰ってきたらわかるよ。それまでは私たちは待機。という事で、美味しい物たくさん食べよう!!」
とセリーがノリノリで言うと、
「やったー!!」
アホだなこいつらやっぱりと白い目で2人を見る
俺たちはベスタとラウラの2人で指導官の竜人族の女性に連れられて竜人族の区画に案内される。壁の上を歩いているので、下の様子がよくわかる壁自体は結構高く10メートルくらいあるだろうか
完全に男女分けて育てている。
指導官に聞いた。
「君はここ出身?」
「はい」
「じゃあお父さんとお母さんもここに?」
「多分そうですが、どの人かはわかりません。ここにはあんまりそう言う概念はありません。私も教科書で知ったくらいです」
「そうか。悪いこと聞いたな」
「いえ。それより、彼女ベスタですよね」
うっ気づかれた?しらを切るか?
ベスタが
「やっぱりわかっちゃいますか?」
「そりゃわかるでしょ2年前までここにいたんだから。でもなんだか明るい雰囲気になって良かったぁ!」
「ご主人様のおかげです」
「よかったね。いいご主人様に出会えて」
俺が口を挟む
「できればベスタの事は言わないでほしいのですが……」
「そうですね。でもパールスさんにはわかんないんじゃないですかね。んんんっ……って事はシャンタルさんに会いたいって事かな?」
話が早い。彼女の話に乗った方が早いか?
「ベスタどうだ?」
「……はい。会いたいです」
「……でも、さっき話した通り、シャンタルさんはわからない場合もありますよ」
「それでもいいです。お願いします」
「わかりました。でも内緒ですよ。シャンタルさんはここの軍に所属して塔の管理と城壁の管理をしています」
下に目をやるとたくさんの竜人族が住んでいるようだ。一区画は結構広く丘や川もある中でも塔の周りは壁で囲われているだけで何もないが、塔の出入りは制限されているようだ。
ステーラにくれば自由を得られると言う話もよく考えたらわからない話だ。結局ここで繁殖のために生活すると言う事になってしまうが、
国という単位で見たら、それは正解なのかもしれない。ただ問題なのはその子供達を最終的には、売却して利益を得ると言う事だろう。
確かに奴隷とは違って自由があるのかもしれないが……
色々問題がある仕組みだが、法的には問題ないらしい……ここのルールはここの世界の人たちが決めたルールだ。
そんな事を考えながら城壁の端にある塔まで来た。
「シャンタルさんこんにちは」と教育官が声をかける。シャンタルの周りには何人かの兵隊と一緒にいたシャンタルは明るく返事をした
「こんにちは」
シャンタルはとてもベスタのような大きい子供がいるとは思えないほど、聡明で美しい女性で鎧を着ていた。
ベスタは小声でうっすら涙を浮かべながら「かあさん」
と言うと、
シャンタルは
「だれ?」と答えるだけだった。
毎週月曜日、金曜日の21時頃に更新してます。
いつも誤字報告していただいている方ありがとうございます。大変助かります
https://twitter.com/kujira_ts
Twitterにて、こんな人をモデルとしていますと言うのと、相関図を出しています。カギがついているので、捨てメールなどでアドレスを作ってアカウント作ってもらい申請してください。今の所なにも呟きません
ーーお願いーー
高評価と読み終えたらしおりもお願いします。励みになります