生まれつき片腕がない代わりに、ユニークスキル「力持ち」を持っている。
小柄なエルフでショートカットの黒髪である
リタと共にフィーネの使用人としてミチオの所に来て、
その後湖畔の館の使用人になる。
温厚な性格と努力家で、農夫になる事が夢で自らの畑を作っていた
みんなの身の回りの手伝いをしていたが、ローレルに湖畔の館襲撃の際に戦闘中に死亡
ユニークスキル「力持ち」はリナに継承された。
いや、俺は指示しただけでなにかしたわけでは無かったが
ヴェロニカにも喜んで貰えたようだ。何より双方にほとんど死者が出なかったのが何よりだ
改めて、王城にてランベルト王との謁見を許された
王も先程帰ってきたばかりで色々報告を受けている。
「まさか余が帰ってくる前にこちらに到着しているとは、しかも敵軍艦20隻を既に掌握、捕虜にしているとは電光石火とはまさに貴殿の事だな。」
「ありがとうございます」
「ヴェロニカにはもうあったのか?」
「ヴェロニカ法皇様には既によくしていただきました」
「そうか、そうか……でもな、余が何もしてないと言うのはやはり気がかりだ」
「では、お聞きしたいのですが明後日ここで国事で結婚されると言うのは誰と誰の結婚だったのですか?」
「それか……それはガリバルトと余の第4王女のソーニャの結婚式だったらしい。既にソーニャは軟禁から解放しておる」
「そうでしたか……それはよかったです」
「またどうしてそんなことを?」
「私の大事な人がヒシャームに奪われて無理やり結婚させられるみたいだったので」
「そうか心中を察する」
「もう一つお聞きしたいことがあります。」
「何か?」
「今まで友好的だった多国間だったのにカッシームはなぜ急に周辺国に戦争の火種を?」
「それも調査中ではあるが、我がノーケルリンフ王国と帝国だけでなく、他にもイジューム公国、リセリカ聖王国へも同時に宣戦布告をしているようだ。我が王国と、帝国は大きかったので謀略や、策謀で凋落させる作戦だったのかもしれないが、小国には直接軍事作戦に出ているらしい。カッシームよりも東側がどうなっているのかは、わからない。向こうにも小国はたくさんあったはずだが……」
「直接軍事作戦?それもヒシャームが?」
「いやそちらは第一王子ナウファムが指揮を取っているそうだ。イジューム公国は元々帝国の公爵だった者の末裔だ、帝国とは軍事同盟があったと聞く、そのうち帝国でも出兵があるのではないかと思う」
「そのようなことが……」
「なんでも彼の地にも勇者が現れたそうだ。余の国も富国強兵をしていかないとな」
「勇者?」
「そのようだタカシ殿や、ミチオ殿のような強力な力を持っている者を総称してそう呼んでいるようだが……」
「名前はお分かりになりますか?」
その件についてミュレス王子が発言する
「先ほど捕虜にした者の中に『ユウヤ』と言う者が現れたと言っておりました」
「ユウヤ……」
「知り合いか?」
「いえ、そうではないのですが……」
ユウヤ明らかに日本人の名前だ……
なるほど、ノーケルリンフにタカシがいるのだからカッシームに現れてもおかしくないが、そもそもそんなに好戦的な日本人がいるのだろうか?タカシと同じように、ゲームか何かと勘違いしているのだろうか?
「ミチオ殿、そのガリバルトと挙式を挙げることになっていた第4王女のソーニャがお礼を言わせて欲しいそうだ。」
「ありがとうございます。ソーニャです。よろしくお願いします」と言うと恥ずかしそうにしてる
??何故恥ずかしそうにしている?
ランベルト王が続ける
「実はソーニャはお主と結婚したいと急に言い出してな。余からもお願いしたいのだが……」
……?
「私はまだ平民の身で帝国に所属している者です。しかも常に危険と隣り合わせな生活をしています。日々襲撃を受けたり、迷宮の攻略をしたりをしている者です。明日にも命を堕とすもしれない身なのに王族の方と結婚は申し訳なく思います」
「其方の周りは皆女性ばかりでは無いのか?」
「彼女達は私を支えてくれる者達です。結婚しているわけではありません」
今回は上手くかわせたのでは無いか?姫なんてとんでもない
「なるほど。彼は冒険者で地位が欲しいわけでは無いそうだ
ソーニャどうだ?」
「でしたら、1度マロルに訪問したいと思います。」
「それなら私も!!」と一際明るい声の第3王女のシャーロットも手を挙げている。
もちろん俺は名前すら知らないが、エマが俺にESPで教えてくれる
「二人も同時にとなると国政も大変でしょうから」
とやんわり断ったつもりだったが
二人は「私達国政とかあんまり……」と最後は口を濁したように言う
ランベルト王は咳をして聞こえないようにしている
「それくらいは面倒みてやってはくれないか?」
いやいや俺の褒賞の話じゃないんか?と心の中で思ったが
「ちょっと先になってしまうかもしれませんが……よろしくお願いします。これを機にご贔屓にしていただけるとありがたいです」
「そうか、ならぜひ頼む。今日は泊まっていくのだろう?」
「いえ今日と明日と立て込んでおりまして……ご好意はありがたいのですが……」
と王様の誘いを断ってしまってもいいのだろうか?とも思ったがタカシが「ミチオさんは色々忙しいので……」と
フォローしてくれた。ナイス!!
「そうか、それではまた来てくれることを約束してくれ」
「それは必ず謁見させていただきたいと思います」
と言うと俺たちは帰してもらった
シャンタルのドラゴン騎士団はこのまま、一旦竜人族の国に帰したいと言ってきた。
「シャンタルはどうするのか?」と聞くと
「私は娘から一時も離れたくないので一緒に行く」と俺たちに同行するようだ。
ドラゴン騎士団は戻ってくるのだろうか?
「副長のフリューゲルに預けたから、まぁしばらくしたらマロルに帰ってくるでしょう」
と割とあっけらかんとしてる
俺はみんなをマロルに連れ戻すと、みんなザワついていた
「王様のお誘いを断っていいものなのでしょうか?」
「はじめて王様見たー!!」
「やばいね。ガチなやつじゃん」
と色々言って盛り上がっていたが、
俺はとっとと次にアーダと移動する。
そうカシアの所だ
ハルツ公爵領ボーデに着くと、門番がアーダに挨拶する
俺じゃないんかい?もう俺が見えなくなっている?!?
まぁ勝手に上がらせてもらおう
ゴスラーが出迎えると、
「おお、ミチオ殿か!!ミチオ殿のところにも連絡は来ているか?」
と言ってきた。なんの連絡か?
「いやまだ聞いてないが……何かあったのか?」
「ああ、今帝国から出兵の支援要請が来た」
さっきランベルト王がいっていたやつか……
「イジューム公国はカッシームから宣戦布告され現在ノボルチェスクに進軍中らしい。帝国軍はレイン伯爵領クラハに集結せよと勅使が来た。ミチオ殿は参加するんだろ?」
「まだわからないな。軍を出す事になるとは思うが、マロルはまだ大した戦力になっていない……」
「そうか。その準備でこられたのではないのか?」
「いや全然違う要件だ。ハルツ公から借り受けているオーモルの館の件で来た」
「では、今はハルツ公はいくさの準備で忙しいのでカシア様でも大丈夫か?」
「ああ。そうしてくれると助かる」
「わかった。しばし待たれよ」
と俺は応接室で待たせてもらう事になった。アーダはゴスラーと一緒にカシアの元へと移動する
カシアが来ると
「ミチオ様お久しぶりです」と皮肉混じりに言われる
いやいや、カッサンドラの所に行った時以来だから……半月?それくらいなのに……
「いつもカシア様は美しいですね」
と返しておいた
「今日はどうなさいましたか?」
「ハルツ公からお借りしているオーモルの館が先日襲撃を受けたのですが、修繕しましたので、そのご報告を」
オーモルの館までご一緒して修復箇所をご説明してもよろしいでしょうか
「わかったわ」
と言ってゴスラーに伝えると、アーダと一緒にオーモルに行く事になった
湖畔の館に着くと、壊された壁など一通り回った
既に綺麗になっているのだが……
「襲撃の時に一人お亡くなりになったのでしょう?」
「はい。大事な仲間だったのですが……その者の墓をここ庭の片隅に作ったのですがよろしかったでしょうか?ここの事がとても好きだったみたいで。」
「ええ、私も手を合わせに行っていいかしら?」と聞いてきたので案内した。
本当に角だが陽の当たるいい場所だ。
しばらく手を合わせると、
「そういえばテアは小屋を作ってそこで生活しているって言っていたな」
と言うとしばらくその小屋がどこにあったか思い出しながら探した。小屋の存在を知っている人も少なかっただろう
そんな小屋で一人何を思っていたのだろう……
確かこの辺……あった……
まだこの小屋は手付かずでそのままになっていた
中はとても狭く、1.5畳位なのでテアのような小柄な女性しかベッドに横になれない。
中には、俺が買ってあげた洋服がそのまま壁に掛かっていた。
そして、小さな机には
『ご主人様へ』と書いた手紙が風で飛ばないように石が置いてあった。
手紙を開けると、もちろんこちらの字で書いてあるのでいまだに読めない俺は「リードランゲージ」を使って読む
――――――
ご主人様へ
テアは生まれた時から片手がなくて、出来損ないと家族にも言われたけど、縁あって湖畔の館でお世話になる事になりました。ご主人様に自在に動く新しい片腕を作ってもらった時はものすごく嬉しかったです。
壊れたら言ってねと言われたけど毎日大事に使っています。
ご主人様が魔法で腕を直せるかもしれないと言われた時、迷ったけど、壊れて動かなくなるまでは使っていきたいと思ったので、せっかくみんなが作ってくれたし、腕治ったらもういらなくなっちゃうからね。もうちょっとだけ使わせてください。
腕治してもらったら、以前腕が治った時の為にと、買ってくれた洋服を着て必ずご主人様に見せに行きますからね。
毎日美味しいご飯食べれたり、自分の好きな畑仕事をして、やっと秋に収穫できました。みんなが食べてくれて美味しいって言ってくれて嬉しかった。来年は何作ろうかなって考えると私がなりたかった農夫にいよいよなれるかな。
今はみんなの洗濯とか掃除とかしているけど、だんだん仕事量が減っているのはご主人様がいろんな道具を作ったり魔法でなんとかしているからですよね。私にはこんなことしかできないからちょっと寂しいけど、感謝しかありません。
最近はリナちゃんとかキーカちゃんも遊んでくれて
習い事もさせてもらって、でも私はやっぱり戦うよりも人参とか作っていた方がいいかな。
今は、なんだか幸せすぎて怖いです。
ご主人様はいつも忙しくしているので、なかなか言うタイミングを逃しちゃっていましたが、いつかちゃんとお礼が言いたいと思って手紙にしました。
いつもご主人様ありがとうございます。
ご主人様の事大好きです。テヘッ
――――――
とそれを読んだら涙が止まらなかった……
泣き崩れる俺をカシアが抱きしめてくれた。
「テア……」
この小説も書き始めて2年が経ちました
文字数も100万文字を超えてみなさんの感想、誤字報告などをいただきありがとうございました。時には左手が痺れたりして更新をお休みをしたこともありましたがなんとか書いてこれました。ありがとうございます。
そんな中大変申し訳ないのですが
次週は夏休みとさせていただきます。
次回の更新は9月1日の22時になります。ちょっと間開きますが、その間も続きは書いていますのでご期待くださいませ。
毎週月曜日、金曜日の22時頃に更新してます。
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Twitterにて、こんな人をモデルとしていますと言うのと、相関図を出しています。カギがついているので、捨てメールなどでアドレスを作ってアカウント作ってもらい申請してください。今の所なにも呟きません
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