※この作品はR-18です。

異世界迷宮でハーレムを(仮    作:九白

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戦闘開始

 

カッシームの城は岩壁に建てられている。

その下には大きな広場があり、多くの国民がそこに集められて今日の祭事の為に集められた。もちろん集まっているほとんどが狼人族だ。

そしてそこから伸びる人工的に作られた高さ40メートル位の崖の先に祭壇が作られ、神事はここで行われているのだろう。

城から出ている階段からも広場からその姿を確認できる。

 

50人ほどの司祭と大司教に連れられてヒシャームとロクサーヌが純白のドレスを着て登場すると、観衆のみんなが拍手と声援を送る。崖の上は無数の花びらが舞いその登場を待っていたかのように祝福のラッパが響き渡る

 

ロクサーヌは下を向いたままだが、聴衆からはその姿をかろうじて見える程度だ。階段をゆっくりと降りると、

 

崖の上の祭壇までの100メートルは騎士達や魔法使いなどでいっぱいになる

もちろんその中には、ジャッジとブルックの姿もある

 

すでに上空で待機中の俺はバルハからの連絡を待っていた

「ミチオ様、確認しました。間違いなくロクサーヌ様です」

 

「テレパシフィックボンド」を唱えると3時間ほどパーティ内でESP意思の疎通ができる様になる呪文をかけた

(ベスタ、準備はできたようだ。始めよう)

ベスタドラゴンはより羽ばたきを大きくそして早く飛び出した。

(3分で着く)とシャンタルが言う

 

 

ゆっくり進んだ二人が崖の先端に着くと

大司教が祭壇の最前列に立ち儀式を行う

チリーンチリーンと大司教が鐘を鳴らすとみんなが静まり、

「ラ シュワ ラ ミソアカ ラ シスミノシュンソリソワ……」と儀式の始まりを告げる呪文らしきものを大司教が唱え始めると厳かな雰囲気になる。周りのものもその呪文はなんなのかはわからないが結婚の儀式では必要なものだろう。

 

必要な呪文を終えたのか祭壇からヒシャームの方へ大司教が向きを変える。

「汝、ヒシャーム・イーサム・ハリファはロクサーヌ・ファイ・シュバリエイブランを妻とし、苦しい時も悲しい時も変わらぬ愛を誓えますか?」

「我が神に誓います」

 

「汝、ロクサーヌ・ファイ・シュバリエイブランは……」

そこに大きな風が吹く。たくさんの花びらが空中を舞う。

ヒシャームは「風の精霊が祝福をしてくれているのだな」

と一瞬中断するものの続行される

 

俺は散々昨日練習したが、俺は飛ぶ魔法を使っているのにうまく飛べない。

いや飛ばなくていい着地するだけだが、みんなの運動神経というのだろうか、センスというのだろうかみんなは昨日1日で飛べるコツを掴んだようだ。ただセリーは高所恐怖症なので、シャンタルとキーカと共に降りて来るそうだ。それまでは鳥型ゴーレムで周辺の警戒を行っている。セリーは鳥ゴーレムから得られた視覚をゴーグルで受け取って周りを警戒している。

 

俺たちはすぐに目標のポイントに到達した。

みんなに、色々な補助魔法をかけると、

ベスタの背中の防風カバンから出た。もちろん俺が言い出した事だから俺が1番最初に降りる事になっている。

下を見ても全く目標ポイントが見えない。

目標は幅15mの断崖絶壁の祭壇に降り立たないといけない

もちろんパラシュートなしだ。ゆっくり降りる訳ではない。

地面スレスレで止まるしか方法がない。

これを逃したらロクサーヌはヒシャームの野郎に奪われて、もう一生会えないだろう。

 

そんなのダメだ!!なんとしてもロクサーヌを取り戻す!!

 

俺は頭をそのまま倒してベスタドラゴンから飛び降りる

俺が飛び降りると、次々に飛び降りる。

ミリア、リナ、エマ、ルティナそして最後にベスタもドラゴンの姿から竜人の姿に戻って追いかける。

「いけー!!」「ヒャッホー!」と俺以外は大喜びだ

雲を抜けると見えてきた、セリーとフィーネが作ってくれたウイングスーツで『少し方向を変える』

かなりの高速で落下しているので、微調整が難しい

 

ものすごいスピードで真っ逆さまに落ちていく。

 

エマとミリアが(ワイバーン隊がいるのでそいつらを攻撃する)と伝えてきた。

確かにワイバーンが何匹か祭壇上空を飛んでいるがまだこちらには気が付いていないようだ。

俺は2匹のワイバーンの間を高速で落ちて行く。

「シュン」

と音がするとワイバーン隊の二人は何事かと思ったと同時に、

ミリアの刀とエマの太刀がワイバーンのクビを切って行くと

慣性で前方にきりもみしながら落ちて行く。

俺は何度も大声でロクサーヌの名前を呼ぶ

 

俺はギリギリの所で

「オーバーホエルミング」と唱えると時間がゆっくりと進むがビックリするほど落ちて行く

 

崖の祭壇は全長100メートルほどあり横幅は15メートル先端に行くほど幅は狭く祭壇の所は3メートルぐらいの幅しかないその崖上に300人ほどその崖の上に居る

崖の下には数千の兵隊や市民が集まっている

当然、ロクサーヌとヒシャームは既に祭壇の先端まで来ている。

 

先端にいる大司教が「…………誓いますか?」

「私は……私は……」と俯き加減で何度も自問自答しているかのようにしているがその先の言葉が出てこない。

 

「ロクサーヌ!!!!!ロクサーヌ!!!ロクサーヌ!!!」

幻聴なのだろうか?姿は見えないが何度もミチオ様が私を呼ぶ声が聞こえる。みんなが上を見るので上を見るとミチオ様が空から降ってきている

「えっ!!!!ミチオ様!!!!」

ロクサーヌは涙を流して喜んだ。

その姿を見てヒシャームは嫉妬の炎を燃やす

 

 

着地地点にはたくさんの人がいるのでルティナは着地地点の所にエアロストームを唱えるとそこに居たほとんどのものが吹き飛ばされた。

 

流石に崖の先端は横幅3メートルしかなかったので中腹よりも少し城に続く道の手前に降下、着地する

俺はギリギリの所で落下スピードを落として着地する

 

よし!うまく行った!!着地できた!

 

祭壇の先には多くの司祭が集まり、ヒシャームらを我が身を挺して守っている

「オラオラ邪魔だ!!」とそんな司祭達を掻き分けて前列の方にいたジャッジが人混みをかき分けて出て来る

「ミチオ待ってたぜ!」

と嬉しそうに言う。まぁ本当に待っていたのだろう

 

ロクサーヌは一向にこちらに向かって来る様子はない

やはり、俺は余計な事をしたのだろうか?

「ロクサーヌ!!」

「ミチオ様!」とヒシャームの掴まれた腕を振り解けない

「私はやはりヒシャーム様とは結婚できません!!」と大声で言って手を振り解こうとしてもそれはできなかった

明らかに何らかの魔法で力が出ないようにしているのだろう。

ブルックはロクサーヌに「…………フィアー」の呪文を唱えると恐怖状態になるヒシャームはブルックを叱責したが、

「ちょっとおとなしくしただけです。暴れられると困るので」

と言うだけだった

 

 

崖の付け根の城に続く階段のところで城から出て来る敵はリナとルティナで受け持っている。

リナはセリーが作ってくれた強化ガントレットを装着して戦う。

大ぶりで地面に何度もぶつけているが、これが崖の表面を削り道幅を狭くすることで、追手をリナが全部引き受ける為だ。

 

 

 

城側からはなかなか来ないが騎士達が盾を構えて横一列に並ぶと、ルティナが魔法で撃沈させる

その中を掻い潜って出てきた敵をリナが次々に撃破して行く

相手も魔法を使って来るが、マジックシールドの呪文で魔法ダメージはかなり軽減されているが長い時間は無理だ

 

 

「ミチオ!!俺と勝負だ!!」とジャッジは一直線状に突き進んでくるがジャッジを見て一瞬硬直する。

 

「ぬかせ!!」

とエマが間に入り一刀両断で攻撃して来る。

もちろんジャッジはその剣を受けるが

「エマ!!」

ジャッジもエマに牽制をかけるが

エマは避けるのではなくジャッジの攻撃を全て受け流している

ジャッジの猛攻を凌いでいる

 

エマがヒョイと首を傾げると

「ん!?」後ろからミリアが投げたクナイが飛んでくる

「ナニィ」もちろんジャッジも避けるのだが

それはジャッジが避けるとすぐさまジャッジの背後で爆裂した

その爆風でよろけるとエマがカウンターを決めて攻撃が命中するが浅かった。

「お前!!あとちょっとでやられる所だっただろ?!」

と訳のわからん事を言っている

 

「やるつもりだったからな」とエマが答える

「おぉ、おまえマジか?」

「言っている意味がわからない。マジに決まっているだろ?!」

「そう言う事なら」とジャッジの、更に剣戟が始まると一進一退になるが、ややエマが押されている。

「ほらいい加減にしろ!会うタイミングが違えば俺の女だったのに」

とジャッジは言うが

エマからしたら訳のわからない事をずっと言っている

「お前は戦闘中に女を口説くのか?」と言うとエマが片手を下に向けると、ミリアがエマの影から飛び出して、エマが引っ張ると凄い勢いでジャッジに迫る。

それもジャッジが避けて受け流すとまたミリアは姿を消す

次の瞬間エマが「縮地」を使い一気に間を詰める頭を目掛けて横一線入れると背後にはミリアが足元を横一線払う

ジャッジはそれを横にジャンプしてよけると「チッ」

と言うとミリアとエマも同じ方向に「縮地」をかけて目の前に現れる

二人はジャッジに突きを入れると

ジャッジに刺さるがそれは幻術で突き刺すと幻が消えた。

それを見越して俺はデュランダルで攻撃するも、ジャッジにパリイされる。「オーバードライブ」

高速の剣戟もジャッジはかわしてくるその横からエマとミリアが縮地を使って攻撃したジャッジが吹き飛ばされるも、

それほどのダメージではないようだ

 

 

ブルックがその間にすぐ目の前にいた騎士の肩に手を当てて耳元で囁く「あいつが今までお前の宿敵だっただろ?お前の命を賭しても倒すべき相手ではなかったか?」

そう話しかけれた騎士は虚な目になり

「……そうです。ブルック様あの女が私の妹の命を奪ったのです」

ブルックは頷くと騎士はブルックに身体強化魔法を唱えた

その騎士はエマに突撃していく

 

その背後から全てを見ていた司祭のうちの一人が魔法を唱える「アイテムディストラクション」(魔法のアイテムを破壊する魔法)と魔法を唱えるとブルックの指輪が破壊される

「お前!!なんて事を?!」

完全に不意をつかれたブルックは簡単にその魔法を受けてしまう

ブルックの記憶を操作するマジックアイテムを破壊した。

 

ブルックはその者を裏拳で攻撃するもあっさりかわされる

崖っぷちの石の囲いのヘリにふわっと登ると

自らの姿を表す「ヒィーヒィヒィ」と独特な笑い方をする。

その姿は黒いローブの骸骨だった

 

近くにいた司祭がメイスで攻撃しようとしたため、「ディスインテグレイト」と唱えた。その司祭が悲鳴と共に塵とかした。

 

「異形の者!」

「人の記憶を勝手に変えて廃人にするなんてお前も人間のする事とは思えんな」

「お前に言われる筋合いはない!!」

 

と奥で怒鳴り声が聞こえると甲高い声で俺を呼ぶ

「よおっ!ミチオ待っていたぞ」

「うん?タダオ?!どうしてここに?」

 

 

先程の騎士がエマに取り憑くと防御などせずにエマにタックル

「妹の仇!!今取らせてもらう!!」

「ちょっお前余計な事するな!!」とジャッジが騎士に言う

 

「お前なんだ?えっ?お前の妹なんて知らないぞ!!」とエマも困惑

そのまま崖に一緒に飛び降りてしまった。自爆攻撃だ

 

「エマー!!」と俺は叫んだ。

 

エマは落下しながら「縮地」と言うとタックルしてきたやつと一緒にまた崖上に戻ってきて地面に落ちる

ジャッジは「ブルック余計なことするな!!」と怒っているがジャッジはやはりよくわからない奴だ

 

 

「お前の妹の名前は?」

エマはその騎士に妹の名前を聞くと

「……ん?……名前?思い出せない……えっ?」

と頭を抱えながら悶える。記憶をブルックに雑に弄られて、いもしない妹の残像だけ残り苦しみ、頭を抱えて自ら崖から飛び降りてしまった。

 

 

俺はタダオに声をかける

「タダオ!!どうしてお前が?!」

「ミチオ待ってたぜ!!」と言いながら騎士の剣戟をひらりと避けくるっと一回転すると

タダオはジャッジの後ろを取る

「メイジズソード」と呪文を唱えると5本の光の剣がタダオの周りに現れ、タダオの周りをクルクルと回り始める

「ジャッジお前の相手は俺だ」と言うと光の剣は次々にジャッジに襲いかかる。

「お前誰だよ!?って何で俺の名前知ってる?」

ジャッジは5本の光の剣を次々にパリイしているか、光の剣はかなり高速で動いている。

尚且つその間にもファイヤーボールを当ててジャッジが吹っ飛ぶ

 

エマが「私の獲物だぞ!」と言っても、

「お嬢さんはブルックを頼む。あいつもジャッジ以上に強敵じゃぞ」

「タダオおまえ勝手に決めるな」

 

「!!」

ジャッジはタダオを知らない?タダオはかなり知っているふうだったぞ?

ベスタは周りにいる騎士の処理に忙しい。俺たちが戦闘する場所を作ってくれている。

何十人もの騎士達と対峙している

ベスタがシールドバッシュを行うと漏れなく崖の祭壇から転落させる

「飛べないのがいけないのです!!」と言いながら次々に突き落としていく。今はなるべくMPを温存したいのでデュランダルで戦闘している

 

 

ジャッジと対峙するとやはり自分が震えているのがわかる。

ジャッジは強い……正直エマとミリアでも厳しいと思う。

4人でブルックを叩いた方がいいだろう。それにロクサーヌの救出が先だ。

 

タダオに挑発されたジャッジは指を差して

「なるほど、間違いなくこの中では1番悪人顔だな」

とふざけるように言う。

「フッフッフッ」

タダオは崖の左側に浮いている

「ビックハンド」と唱えると

ジャッジは崖の囲いであるヘリの上に立っていたが横に石でできた大きな手にジャッジは殴られ崖から突き落とされた。

自分の身長よりもある手のひらだ、剣でそれをかわすと言うレベルではない

崖の側面からも新たな手のひらが出てきて落下中のジャッジを更に殴りつける。受け身はとっているがダメージは通っているだろう。

「おまえっちょっと待て。グシャ」

 

タダオすげぇ!一方的じゃん

 

崖の下に居た民衆は上で何が起こっているのかはわからないが次から次に騎士が落ちてくるのを見て逃げ出す。崖の下はかなり大きな広場になっているので、逃げるのには充分だ

シャンタルも早く逃すためにドラゴンの姿で周りを威嚇する

悲鳴と共にみんなが逃げ出すが代わりに騎士達が集まってくるのだが入り口と出口は人で殺到しているので、騎士が中に入るのはまだ困難なのだろう

 

タダオは落下中も、自分にバフをかけるのに忙しい

を「スペルブースト」「ツインマジック」「マキシマイズマジック」と次々に魔法をかける。

それを見たジャッジは「てめえ汚ねえぞ!!」と言いながらちゃんと着地する

 

着地地点にタダオは「マルチライトニングボルト」と唱えると

3本の雷の束が両手の先に2つ現れ着地地点に次から次に巨大な雷が落ちる。

雷が落ちるその大きな音に民衆は更にパニックになる

ジャッジは、何本かダメージを食らったものの横に転げて難を逃れて物陰に隠れる

「貴様見るからに悪そうだが、何者だ!!」とジャッジが問う

 

「お前は見た目で判断するから進歩がないんだ」

「俺の事を知っているのか?」

「ああもちろん」

「なら俺の目的も知っているのか?」と言うと光の剣が物陰を追いかけてくる。

ジャッジはさらに剣で追撃をかわす

その横から大きな石の手がジャッジを弾き飛ばす。

ジャッジは転がって何とか受け身を取るが

「喋っている間に……お前汚ねえぞ」と口から血を流しているのを吐く

タダオは北に指を刺す。

「ジャッジあれが何だかわかるよな」

「はぁ?」

タダオが指差す方向に振り返ると竜巻のような物がずいぶん遠くに見えている

「あれは!!」

「ジャッジお前はこんなところで何をしているんだ?お前の役目はここにいる事じゃないだろ?」

 

「……確かに……アレはすでに」

「そうだ。お前の思い違いだ」とタダオはジャッジに言う。

「チッ……悪いな骸骨さん」

「タダオだ」

「タダオ。お前とはいい友達になれそうだよ」

「お前みたいな馴れ馴れしいヤバい客引きみたいなやつとは友達にはなれんよ」

「言ってくれるねぇ」と指を差して嬉しそうに言う。

「じゃあ俺はこの辺で。ミチオにも謝っておいてくれ。ロクサーヌの奪還頑張ってくれって……また会うと思うが……な」

「フフフっ」とタダオは返事はせずに鼻で笑っているだけだった。

ジャッジは走り去っていくが「やっぱりお前が1番怪しい顔しているぞ〜」と大声で言いながら行ってしまった

 

 




2023.11.06改編

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