再起動
俺は意識が混濁している中で
声が薄っすらと聞こえる
「ミチオ!!ミチオ!!」と大きな声でエマが声をかけてくる
「セリーどうした?ロクサーヌは?」エマは自身も負傷しながらもセリーに問い詰める。
「わかりません。急に倒れて……」
「ベスタ!リジェネレーションを!!」
「はい!!……………………リジェネレーション」
「ミチオこれで大丈夫だ。まだ寝るなよ」と慌てている様子で
エマは傷口にキュアポーションかける
シャンタルはすでにドラゴンに変身しており
「セリー!!先に一緒にイエリソスの砦に行ってくれ。キーカは私たちがベスタと連れて行く。タダオは?」
「わかりません」
キーカが答える。「ロクサーヌさんがあのナイフでご主人様を刺すと、タダオさんと一緒にテレポートで消えました……」
「はぁ?ロクサーヌは生きていたのか?」
「えっ?ええ」と動揺した様にセリーが答える。
「わかった。じゃあ先に行ってくれ」とシャンタルの背中を叩き言うとシャンタルはすごいスピードで上昇する……
カッシームの首都からかなり北に離れたストールセーの街からさらに辺境である山の中、周りには冬山しかなく、その冬山の一つの麓にある似つかわしくない家がありそこには
一人醜悪な小太り低身長の男が住んでいる……
「やめて!!許して!!お願いここで見たことは誰にも言わないから……ね」
「ヒッヒッヒ誰にも言わない?……ここからもう出ることのないお前が誰に言うんだ?神様か?ヒッヒッヒ」
男はテーブルに鎖で磔にされた女の服を剥いていく。
男がどうやら村まで降りて食料を買うついでに娘を攫ってきた様だ。
男はその女の股座に顔を突っ込むと女は「イヤ!!イヤ」
と叫ぶがその声は誰にも届かない。
男はその女の秘所を弄ると自分のを彼女の中にそれを入れる
女は泣きじゃくるがお構いなしで舌舐めずりをして言う
「そのうち良くなる。俺好みにしてやるからな」と頬を舌が這い回る
「イヤッーーーー!!」
1番奥の部屋に置いてある棺の様な箱に半身何かの液体に浸かっている体が動く。
それが棺を内側から開けると
「くそ!!くそ!くそ!なぜだ!!なぜ俺が負けた!?」
と苛立ちが隠せずに怒号する
奴は立ち上がると、若いブルックがそこに立っている。
「ナイブ!ナイブ!!」と大声で言うも誰も来ないし反応もない。
「なんだあいつ!!大事な時に役に立たないなんて、なんの使い物にならないあいつを使ってやっているのに……全くどいつもこいつも使えない!!あのハイコボルトも全く使えないじゃないか!!簡単にやられおって!!ケルスも恨んで化けて出てくるし、全く。次こそは必ず消滅させてやる」
ブルックは自分の身体をタオルで拭きながら
「ナイブ!!ナイブ!!」と呼んでも全く来ない
「これで、ヒシャームも死んだ。全てが台無しだ……この体も前の体が朽ち果てたら使おうと思っていたのに……もう使うことなるとは……このクローンを作るのにはまた5年はかかってしまう……」体を拭き終わり、そこに用意してあった服と装備を身につけると、地下の部屋から地上の部屋に出た時、
女の悲鳴とナイブの獣の様な声が聞こえる
「あっちか」とその声の方へ向かうとテーブルに磔にされている女をナイブが犯している。
「やめて!やめて!!」
「ほら、もうすぐでそうだ。俺の子種を受け取れ!!」と言うと腰をヘコヘコと動かす。
食堂にあったフルーツを手に取るとダガーでその皮を剥いて
食べ始める
ブルックは後ろからナイブを蹴飛ばすと
「あっ出る!!」と言いながら女を陵辱した
「誰だ俺様を蹴るのは?」
と振り返ると!ナイブは
「げっ!!!!!」と大声で言ってしまった。
すぐさまテーブルから降りると
「ご主人様!!」
「ナイブ何してる?」
「いやちょっと女を連れてきて、チュチュチュチューっとしていただけです」と裸で床に正座をしている。
「この女は?」
そう言われて誰か他の人がいることを知って女は思い出したかの様に騒ぎ出す。
「誰かは存じ上げませんが助けてください。こいつに攫われて乱暴されています」
「随分だな」とブルックがナイブの頭の上に足を乗せ、果物を頬張る
「すみません。7年もここに一人でいたら頭おかしくなりそうで……」
「もうすでにお前の頭おかしかっただろ?この女で何人目だ?正直にいえ!」
「うーんえっーと……はい。3人目です」
「他のは?この家の裏に埋めました……」
「お前はアホか?お前の役目を言ってみろ」
と話の途中で女が「ヒィー!!えっ私殺されるの?監禁されたあと殺されるの?お願い助けて!お願い!!!」と大声で言う。
「あーうるさい」とブルックが言うと、持っていたダガーを女の胸に刺す。
「あっもったいない……せっかく捕まえてきたのに、よかったらどうぞって言うつもりだったのですが……」
「お前の後なんかお断りだ」と髪を鷲掴みにすると、
「あっすみません。私の役目はブルック様の体を私の命が尽きるまで守ることです……はい」
「で、なんで勝手にこの家に部外者を入れているんだ?」
「すみません」
「もう謝らなくていい」と言うと、女に刺したダガーでナイブも刺す。
「使えない奴だったがお役目ご苦労さん」
「助けてください」と懇願するが、「裸の男に懇願されてもグッと来ない」
「せっかく元の体に戻って、この男根もあるし。街に降りて早速使おう」と嬉しそうに言う。
前回この男根を切り落として、クローンを作りヒシャームの官衙になって近づいたが、今回はあいつらに復讐してからまたクローンを作ろう。
ブルックは食料を袋に入れるとこの家に火をつけて回る
屋敷から出る頃には屋敷は火に包まれていた。
「さぁ街にでるぞ」
朝、俺は目が覚めると俺は自分のベッドに寝ていた。
陽が部屋の中を照らし、窓にはマロルの汽水湖が見える
隣には、セリーとリナが裸で寝ていた。
セリーが目覚めると、
「おはよう」と声をかけると
セリーは瞳に涙をたくさん溜めて、
「ご主人様〜ーーー!!」と泣きながら俺に抱きついた。
その声にリナも起きて、リナも泣きながら俺に抱きつく。
「二人揃ってどうした?」
「このまま起きなかったらどうしようかと……心配で、心配で……」
「えっ?」
「3日間ずっと寝てました」
「はぁ?3日?」
「はい。私とリナは体温が高いので冷たくならない様に毎日裸でずっと温めてました……」
「通りで……」下半身を見ると元気いっぱいだった
「リナがしましょうか?」と笑顔で言うが
セリーが「今はまだ本調子ではないですから余計な体力は使わない方がいいです」とそれを咎めた
まぁ確かにそうかもしれないが……
「リナ、みんなを呼んできて」
すぐにみんなは集まり、再度みんなから抱きつかれて歓喜された
セリーは真面目な顔をして
「ご報告があります。ご主人様が寝ている間に起こったことを確認してもらってよろしいでしょうか?」
「何かあったのか?」
「ロクサーヌさんのことからですが……」
「ああ、頼むよ」
「ロクサーヌさんの行方は以前と不明ですが、エマさんが言うにはハイコボルトが言った事はヒシャームが死んだ時にその場でロクサーヌさんが自死する強力な呪いをかけたとハイコボルトが言っていたのですが……実際は自死ではなくご主人様を刺したことになります。またロクサーヌさんがあの時、刺したナイフですが、呪いの短剣「瀕死のダガー」と言うマジックアイテムだそうです。瀕死にしかできず、とどめはさせないそうです」
「なんでそんなものをロクサーヌが持っていたんだ?」
「わかりませんがタダオさんがそのまま居なくなってしまったことを考えると、タダオさんが渡した可能性があります」
「……うん……そうかもしれないな……タダオは最後、レストレーションとグレーターテレポートという呪文をかけていた」
「それはどんな呪文なのですか?」
「ロクサーヌのレベルダウンを戻す呪文と、グレーターテレポートはタダオから教えてもらっていない」
「なぜヒシャームとの戦いの時にレストレーションをかけなかったのですか?」
「使えるのがベスタしかいない!とタダオが言ったから。……まさかタダオが使えるとは……なぜあの時使わなかったのか?それと、なぜ呪いの内容が変わっていたのか……」
「はい。いくつかの疑問が残りました」
「まぁロクサーヌに死なれるよりそれはよかった」
「ご主人様……」と隣でセリーが心配そうに見る
「まだどこかで生きていると言うことは、まだチャンスはあるだろ?タダオか連れて行ったのなら、タダオを見つければ自ずと見つかるだろう」
と俺は強がって言ったが本心は複雑だ……
「でもそもそもあの場になぜタダオさんはいたのでしょうか?」とルティナが聞くと
「わからない。最初から俺を倒すため?」
「なら、瀕死のダガーなんて用意する必要ないんじゃないか?」とエマが言う。
「確かに」
「タダオはあの日、あの時何をした?」とエマがみんなの知っていることを聞いた
「ブルックの人の記憶を改変するマジックアイテムを破壊した後、ジャッジと戦った」とルティナが答えると
「でもあの時ジャッジはタダオのことを知らない様な口ぶりだった」俺が付け加えた。さらに
「以前洞窟であったときは、何度もあった事があるみたいな言い方だった」
「ジャッジと戦っていた所を見た人は居ません」
「俺が崖の下に降りた時には、タダオは説得したらわかってくれたと言っていた……」
「はあ?どう言うことだ?その後は?」
「カッシームの騎士を凶暴なアンデットにしてカッシームの騎士と戦わせて、そしてもう一体アンデットにして……その後ロクサーヌを救出すると、ロクサーヌはヒシャームとの戦闘になり……ビキニアーマーのお姉ちゃんが飛び出してきてシャンタルとの戦闘になった」時系列順に俺は言っていった
「ビキニアーマーって……カマルってヒシャームは呼んでいましたよ」とシャンタルが言う。
「そのカマルが私の盾をジャンプ台にしてロクサーヌを後ろから攻撃しようとした所、ヒシャームが庇ってそれが致命傷になったみたいでそこから動いている様には見えなかったがロクサーヌはヒシャームから何かをもらっていたけど、それはナイフではなかったと思います。その間もタダオは騎士達と戦っていました」
「途中、東方民族の戦士たちが加勢に来ました」とセリーが付け加える
「タダオだけでは2000もの騎士を相手は出来なかった様だった」
「なぜタダオは攻撃魔法を使わずに物理だけで戦っていた?」
とエマが聞くとみんなはなぜだろうと言う顔になった
「タダオは俺と同じ無詠唱だった
沢山の騎士を相手に魔法を使わないのは不自然だな」と俺が言うと
「確かに、あの時は誰も不自然に思わなかった……」
「僕が物理攻撃の防御と攻撃のバフをかけたから?」とキーカが言うも理由としてはちょっと弱い気がする……
ルティナが
「……ん……押されている様な状況を作りたかった?もしかしたら魔法を使ったら簡単に勝てた?とか?」
「わからない……」
「その後は……」とエマが尋ねる
「その後はタダオが崖が崩れそうだから西側の広場のはずれにみんなでディメンションドアで移動すると、タダオは一人で移動して来た」
「……そして撤退の用意をしていたらロクサーヌが俺の背後から来て」
セリーが続きを言う
「ロクサーヌさんの悲鳴を聞いて振り返ると、ご主人様が血を出して倒れていて私は出血している部分を手で押さえて声をかけていました。気がつくとロクサーヌさんとタダオさんは消えていました。」
シャンタルは「私はドラゴンになるのにみんなと少し離れていて気がついたら悲鳴とセリーさんの声がしていたが、ドラゴンになっている途中で途切れ途切れにしか見ていませんでした」
「僕は横になっていたから全部見ていた。ロクサーヌさんが急に体がピンっとしたら、タダオさんがロクサーヌさんの前を通ったら何かをロクサーヌさんが手に何か持っていた。
急に悲鳴を上げたら後退りして、ロクサーヌさんも血だらけになっていてタダオさんがロクサーヌさんの肩を叩くとそのまま肩を掴んでいくつかの魔法を唱えて消えた」
とキーカが答えた。
「タダオは最初からロクサーヌを狙っていたのか?ミチオを狙っていたのか?ジャッジを狙っていたのか?それともそのぜんぶだったのか?」
「…………」
「ジャッジもおかしかった」とエマが言う
「タイミングさえ違えば俺の女だったのに……戦闘中に口説くのかよと思ったら、初めて会った時も私とロクサーヌの事は知っていた様な口ぶりだった。その時は私も有名人だなって思っただけだったけど……」
セリーが
「えーそのジャッジなのですが……死にました」
「はぁ?」
「レティシアさんが遠征していたイリジューム公国のノボルチェスクですが激戦だった様です。レティシアさんと私たちは知らないのですがヴィラントさんと言う方が善戦した様で我々の被害は軽傷者が数名程度でした。
ですが帝国軍には多大な戦死者がいた様でした」
「誰それ?」
とみんなが聞きながら俺を見る
「レティシアが登用したものだ」
と俺が言うとみんな納得した様だった
「ジャッジが帝国に敵対したと言うこと?」と俺が聞くと
「逆?!いや、逆ではないのですが……どちらかと言うと味方?……ユウヤと言う勇者カッシーム第一王子ナウファムの軍に所属しておりましたが急に『魔王』化してしまった様子です」
「勇者から魔王に?」
「はい。で、ジャッジが魔王と戦うことになったみたいです」
「それでジャッジは死んだと……」
「はいただし、遺体は見つかっていません。魔王も右腕と右目を失いました……それで、リジェネレーションをできるものを探している様です。」
「ならベスタも狙われている?」
「ベスタができるのは口外してないので、1番はリセリカ聖王国の法王ではないでしょうか?」
「なるほど……他には」
「それと、スペクターのケルスさんが言うにはブルックはまだ生きているそうです」
エマが「なぜ?あの時、リナが倒した後、自分で顔の形がわからなくなるほどナイフで頭を刺して止めを刺していたではないか?」
「でも、成仏できないので、まだこの世のどこかに居ると言うことでした」
「あいつだけコンティニューできるのか?」
「こんてぃ?」とセリーが説明を求めるも
「いやこっちの話だから……」とこの会話を打ち切った
「なのでブルックを倒すまでケルスさんはもうしばらくいるそうです」
「もう一つ、ルシアさんを昨日発見しました」
「今日救出に行く予定でした。同行しますか?」
「ああもちろん」
「売春窟で見つけたそうですが、すでに正気を失っているそうなのでご主人様にはちょっと辛いと思いますけど大丈夫ですか?」
「ああ。多分……」
「それと、黙っていた訳ではないのですが、私とキーカはタダオさんから最初に会った時にある物をもらいました……」
「何を?」
「はいこの指輪です」と言うとキーカとセリーはその指輪を見せてくれた。
指輪は赤い宝石がついている指輪だった
「確かに馬車でタダオとだいぶ話していたからな」
「いえ、そう言う意味で大事なことは話していません」
「いや疑っていないよ。これはマジックアイテムだったの?」
「効果はわかりませんがマジックアイテムだそうです」
エマが「それから私達の行動を予測していたのではないですか?」
「その可能性はあるが、なぜ二人に?」
「それはわかりませんがいずれにしても、ここにない方がいいのではないでしょうか?」
「うーん……でも……セリー、キーカ二人とも言ってくれてありがとうな」
「とりあえずこの指輪は……ルークに見てもらおう。後でレティシアに渡しておく」
「じゃあ、ルシアを救出に行こう」
複雑でいろんな事が同時に起こったが、1番は……自分の気持ちを払拭する様に行動に移した
今回から3章になります。お楽しみください
1章では原作から続くお話を黎明篇
2章では旅情篇と言うところでしょうか。まだ決めてませんが、、、
毎週月曜日、金曜日の22時頃に更新してます。
誤字報告していただけると大変助かります
https://twitter.com/kujira_ts
Twitterにて、こんな人をモデルとしていますと言うのと、相関図を出しています。カギがついているので、捨てメールなどでアドレスを作ってアカウント作ってもらい申請してください。今の所なにも呟きません
ーーお願いーー
高評価と読み終えたらしおりもお願いします。励みになります