騎士団が到着すると
エマが対応してくれた。やはり例の盾を持っていると騎士団の対応が違う気がする。取り押さえた商人達の財産の取り立てまでエマは自分ですると言い出した。
俺を制止しながらもよっぽど腹立たしかったのだろう
騎士団もそんな盾を持っている人がそう言っていたら騎士団は止める理由もない
もちろんエマの事は多くのものが知っていた。
副騎士団長の中年のおじさんはそれを良いとは思っていなかった様だ。「領内を掻き回されるのは……」
エマはその者の目を見て「領内って? なら、あなたにもご同行してもらえれば問題ないか?」
「いや、そう言うわけではないが……」
「ではどう言う意味か?勝手なことするなと言いたいのか?」
エマの眼力と威圧で副騎士団長もタジタジである
「これはエマ殿、お久しぶりでございます。アルフレール騎士団長のアレクシアです」
「ここは貴殿の……」
白い鎧を身につけている美しい女性だ。
「数日前に着任した。……エマ殿の仰せのままに我々も協力させてもらいましょう」と副団長を促す
「ミチオ様、我々はこの物と一緒に参ります。バルハとセレをお借りします。」
「わかった」
「地下牢にいた彼女達はイサキオスのところで治療してください」
「ああそうだな」
ルシアは我々の屋敷に連れ帰り、この館で働いていた女達は騎士団と共に街へと向かった。
ルシアにはベスタが「リジェネレーション」をかけて、スリープをかけてあげてゆっくりとねむらせてあげた。就寝中にキーカが「グロースヘアー」の魔法をかけると、綺麗なブルネットではなく銀髪に変わっていたが美しい髪が元に戻り、体を綺麗に洗ってあげ、ピアスも取り外した
4日間片時も離れずにミアが看病をしてくれていた。時折覚醒すると、暴れたり、何か言葉を発するのでミアが抱きしめて聞いてあげた。
ルティナはルシアの動悸が激しくなると「ポリパーナスパナーシア」の魔法をかけて落ち着かせてあげていた。
俺はと言うとこの4日間ほとんど外に出ていない。
なぜならみんなと愛し合っていたからだ、食事とトイレの時間以外はほぼ誰かと繋がっていた。
セリーが1番多かっただろう。
「セリー、セリー」
「ご主人様ぁご主人様ぁ」とセリーの吐息を感じながら俺は何度もセリーの中に精を放ちセリーは体力が続く限りそれを受けとめてくれていた。
「そんなにしてお体に障りませんか?」
「ああ、全然大丈夫だ」
エマが帰ってくると突然扉を開けて、「ミチオ戻ったぞ」
俺が裸でいるところにミリアが俺のを舐めて大きくして、次はミリアだよだと言わんがばかりに俺にピッタリとくっついて来ている
エマが話し始めても、ミリアはそれをやめずに俺のを自分の中に入れていく。
エマは奴らの財産目録と、没収金額と我々の報酬を俺に報告して来た。
エマは特に驚く事もなく、
俺とミリアが抱き合いつつミリアの嬌声を上げながらも、普通に話している。
「ところでこの間のアレクシアという女性は?」
「なんだ?ミリアを抱きながら他の女の話をするのか?」
「ダメ」と言ってミリアが口付けをする。
「いや違うよ。前からの知り合いだった様に見えたから」
「ああ、騎士団に入る前の訓練所で一緒だった。彼女はレズビアンで私の事が好きだったみたいだぞ」
「もったいない……」
「まぁ確かにあの領地に転属はもったいないな彼女はなかなかの実力者だったからな」
「いやそうじゃないよ。美人なのに」
「ああ、ミチオのハーレムに入れたいのか?」
「でも彼女は女性の方がいいんだろ?」
「まぁ今も多分な」
「ああ、ご主人様ぁぁぁ」とミリアは腰を動かしながら絶頂に達しそうだ
「さっき聞いたけど4日間ずっとこうしていたのか?」
と言う質問にはセリーが「はい」と白い目で俺を見ている
「ルシアの事でみんなは俺といて幸せかどうか聞きたかった」
エマは呆れ顔をしながら「そんなの決まってるだろ?いいえと答えたやつはいなかっただろう?」
「まぁそうだが……」
「今はみんな奴隷じゃないけどここにいると言う事はみんなミチオの事愛しているよ」
「俺の故郷は妻は一人だけだったからな」
「ふーん……それは遅れているな」
「遅れている?!」
「ああ。実力、財力があるなら何人も妻を娶ればいい。妻かそれ以外かって事だろ?色々都合悪くないか?」
「都合が悪い?」
「才能があり、財力があり、実力もあるなら、優秀な子供達がいっぱいできれば国も富み繁栄するのではないか?そんなこと言っていたらバカばかりになるぞ?」
「うーんでも嫉妬や妬みが出てくるだろ?」
「それは考え方なんじゃないか?嫉妬や妬み、欲は人族だけが強く出る特徴だが……1人と絞らずにゾーンと考えればもっとみんなを幸せにできるのでは?」
「ゾーン?」
「ああ。妻ゾーン、愛人ゾーンだ」
「なんだそれは?」
「ゾーンに入っている者は何人いてもいい。楽しめる者、愛し合える者、守ってあげたい者、1人に絞る必要はないんじゃないか?一般的には男女何人もと言う感じだろうが、うちは男はミチオ1人と言うだけだ」
俺にとっては利点ばかりに感じるが……
「ミチオは何故そんなに人数にこだわるのか?どうして愛されてはいないのではないかと、懐疑的なのだ?元々奴隷だったからか?」
「まぁそれはあるかもな」
「でもそうじゃない人しか今はいない。出て行きたいならここから出ていける状況でもか?むしろ何を疑っているのかさっぱりわからない。それはロクサーヌとて同じ事。ちょっと離れているだけだよ」
「そういう時があってもいいじゃないか?」
「もう、ご主人様ぁぁぁ、難しい話は終わった?エマといる時はよく難しい話しているけど……ミリアのこと嫌いになった?」
「そんなことないよ」
「ミリアは大好きだよ」と言って俺に抱きつく。
「ずっと一緒にいて」
「エマもういいでしょう」とミリアはエマに言う
「ミチオは相変わらずモテモテだな」
と笑いながら部屋から出ていくと、ミリアとも何度も抱き合った
次の日の朝、セリーに起こされると、
「ルシアが目を覚ましました」
「わかった」俺は服を着るとルシアの元に向かった
ルシアの周りにはたくさんの人が集まっていた。
ルティナが「ポリパーナスパナーシアをかけているので今は落ち着いています」
と告げるも、男性はどうかわかりません。
「そうか。ならルティナ、ミチオが会いたいと言っているがあっても大丈夫か聞いてもらえるか?」
「わかりました聞いてまいります」と言うと
「大丈夫だそうです」
人払いをすると、ルティナとセリーと一緒に入る。
ベッドの横にはミアが座っていた。
「体調はだいぶ良くなったかい?」
と聞いたら、表情が乏しいが答えた
「はい。おかげさまで良くなりました、もう立つ事もできます」
「そうかそれはよかった」
「私は……私はあいつらに湖畔の館の場所は教えていませんが……でも私の勝手な行動で……テアさんが、亡くなったと聞いて……申し訳ありません……」
「ルシアのせいじゃないよ。むしろ俺の事を恨んでないか?」
「……全くと言ったら嘘になりますがよくもしてくれましたし……」
「そうか……」
「んっ……」涙を流しながらルシアが言う
「よくしてくれたのに……私ったら……勝手に飛び出して……」とちょっと興奮してきた様だ。
「私……私……!!」
「私なんてあのまま死ねばよかったのに!!……」
ミアがルシアを抱きしめる
「大丈夫。あなたが死ぬ必要なんてないから。大丈夫」とミアはルシアを宥めた。
「実は、今言う事じゃないかもしれないが、俺の呪文の中に記憶を消すと言う魔法がある。それは魔法と言うより強力な呪いに近い。ただ一部分をと言うわけではなく、全体を失くすことなる。お父さんやお母さんの記憶、自分の名前すら忘れてしまう。それで全てが癒される訳ではないが、新たなきっかけになれば……」
「する。」ルシアはすぐに決断した
「そんなにすぐに決めなくてもいいんだよ」
「ううん。こんな記憶ならなくなった方が良い。全てをやり直したい。できれば今すぐにしたい」
「そうか、字や言葉、魔法はそのまま覚えているけどみんなとの記憶も……無くなるよ……」
「ミチオ様やみなさんのことも忘れてしまうの?」
「そうだな。だから、俺は術を使った後、俺の友達のタカシに君を預けようと思っている。もちろん今言ってるこの記憶も無くなるから。後でもう一回聞くけど、ここにいたらみんなが君の事覚えているから。ひょんなことから思い出してしまうかもしれないし、ここにはいられなくなってしまうけど、それでも良いかい?」
ルシアは少し考えミアの方を見る。
「私は大丈夫だよ。記憶がなくなっても、また最初から友達になれる自信があるから大丈夫。」とミアも泣きながら答える。
「じゃあ記憶がなくなってもお友達になってね」とルシア
「わかった。じゃあ早速ルシアのことを誰も知らない帝都の家に移動しよう」
「今?」
「そうだよ今するんだろ?」
「わかりました」
俺たちは帝都の家にワープを使いみんなで移動した。
帝都に着くと久しぶりの家に来てここで働いてくれている従者にも久しぶりにあった。
ベッドの用意などミアがしてくれた。
事情を説明してしばらくこの子の世話を頼んだ。
タカシにESPで連絡を取り、
(タカシ今から時間取れないか?)
(ブッ!!今ですか?)と向こうではかなり慌ただしい感じだった
(ああ。できれば今がいいんだけど)
(じゃあ自分からいけないので迎えにきてもらえますか?)
(ああもちろんだよ)
(お城の前に来てもらえますか?)
(わかった。よかったらパーティみんなで来てくれると嬉しいんだが……)
(みんなですか?)
(紹介したい人がいるんだ)
(そ、そうですか。わかりました)
俺はタカシ達を迎えにいくとそこにはミラもいた。
アンナ、クルーガ、ミラ、タカシの4人パーティの様だ。
「いつの間にミラが?」
「タカシさんに誘われて」
「そうかタカシにはもったいないなぁ」
「本当ですよ」とアンナ
クルーガが「人を紹介すると聞きましたが?」
「ああ、実は……」と言ってどんな経緯かだけを話して、
「ちょっと辛い過去があって……その記憶を消すんだが、俺と一緒にいるといつ思い出すかわからないから、タカシに預けようかと思っているんだけどどうだろう?」
みんなそれにはちょっと……と言う顔をしたが、
「彼女魔法使いなんだ」と言うとちょっと態度が変わった。
アンナは「その人ってミチオさんが紹介するって女?」
「そっ……そうだな女の子だな」
「ええっーー」
「えっダメなの?」
アンナが「ミチオさんに会ってからこいつめちゃくちゃ盛って
さっきもアナスタシアとしてたんだよ」
「なるほど。アンナにも手を出して欲しいわけだ」
「えっ!?えっ?そんなわけないじゃん」
と顔を真っ赤にして怒っている。
「いいよ。私は!!何人女がいてもー!」とちょっとムキになっている
クルーガは特に何も話していないが魔法使いが加入するのは嬉しい様だ。バランス的にも最良なパーティになる。
意見が一致した様なので、帝都の俺の家に行った
ミアが「先日クーデター後に来ましたが綺麗なところですね」
と話しながらベッドルームに向かう。
扉をノックするとセリーとルティナが待っていてくれた。
「紹介するよ。こちらがさっき言っていたタカシだ。そして、こちらがアンナ、黒いのがクルーガであの子がミラだ」
「はじめまして」
タカシは驚いた銀髪の髪に美しい彼女に見惚れてしまう。
「準備はできた?自分に当てた手紙は書くかい?」
「ううん要らない……ミチオ様色々ご迷惑をかけました。……記憶がなくなってもご面倒をかけて申し訳ありません。……でも、私の新しい名前は?」
「うーんルナなんてどう?」
「ルナ?どう言う意味ですか?」
「俺の故郷にはルナという星が夜常に見えていて、暗い夜道も明るく照らしてくれるんだよ」
「素敵な名前です。きっと気にいると思います」
「じゃあ始めるよ」
「はい」
「イレースメモリー」
と唱えると、ルシアはベッドに倒れてしまった。ミアは心配そうにルシアを抱える。
「大丈夫ですか?」
「ああうまく行ったと思う」
ルシアはゆっくりと目を開ける。
「ここは?」
ミアが答える「ここはミチオ様の屋敷よ」
「そう。」
「あなた自分の名前がわかる?」
「……えっと……思い出せないわ。私の名前知ってる?」
「あなたの名前はルナよ」
「ルナ?……ルナってどう言う意味?」
「夜を明るく照らしてくれる星の名前だよ」
「そんな星あるの?」
「ああ」
「でも良い名前ね。あなたは?」
「俺はミチオ、彼女がミア、こちらがルティナとセリーだよ」
タカシが「俺はタカシ、こっちがアンナでこっちがクルーガ、そしてミラだ」
「そう。よろしくね。あなた達の事何も思い出せないけど前から私の友達だったのよね」
「ああそうだな。よろしくな」
今回のお話は急遽変更しました。本来はもっと違う話を用意していたのですがルシアのお話にさせてもらいました。
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