目を覚ますと、
その真ん中にいたはずのキーカではなく知らない人が立っていた。
髪は真っ白で肌の色も
アーダよりも白く身長も160センチ以上ありそうな華奢で綺麗なお姉さんが裸で立っている
思わず最初に出てしまった俺の言葉は「誰?」
「は?えっ?僕はキーカだよ」
「えっ??何言ってるの?」
近くにいたリナも驚きを隠せない
「えっ?キーカなの?本当?昨日の夜私とした事答えられる?」
「えっ?お菓子の家づくりでしょ?」
お前ら何をやってるんだ?とは思ったものの
「キーカ?本当にキーカなんだね」
「なんかリナ小さくなってない?」
「違うよキーカが大きくなったんだよ」
「えっ?僕?」
鑑定するとキーカはダークエルフからハイエルフに変わっていた。
俺はキーカに
「ハイエルフになったみたいだよ」
と言うとその場に居たルティナとリタが跪く
「えっみんなどうしたの?普通にしてよ」
他の子が大きな鏡を持ってきた。
「えっこれ僕?って僕裸じゃん!!」
そこ?
ハイエルフ キーカ ♀15才
時空魔導士lv1
効果 腕力大上昇 知力大上昇 体力大上昇 精神大上昇 器用大上昇 敏捷大上昇 HP大上昇 MP大上昇
スキル 森林管理官スキル 時魔法 時空魔法
おばばのカッサンドラが言っていたのはこのことか
つまりカッサンドラは知っていた?!と言うことか。
「ところで思ったことがあるんだが……」
とキーカに話し始める
「何?」
「魔法って誰に習ったの?」
「うーん……わかんない」
「わかんない?今まで俺の知らない魔法もたくさん使ってきたよな」
「うん。誰に習ったかは分からなけど、覚えているから使えた」
「新しく時空魔法と言うのが使える様になったんだけど、それも覚えている?」
「うーん……知ってる!!」
「攻撃魔法もあるのか?」
「うん。あるよ」
「なら66階に行って試してみよう」
「そうだね」
「えっカッサンドラ様の所に行かなくていいのですか?」
「えっ?なんで?」
「いえっなんでと聞かれると困るのですが……」
カッサンドラは俺に頼むと言っただけで特にハイエルフの事について何も言ってなかったし、ハイエルフになったら連れてきてくれとも言われてない
なんなら知っていたなら俺に言っても良かったんじゃないか?
ハイエルフがエルフにとって大事な存在かもしれないが特にそんな説明もなかった。
ハイエルフが出てきました。だから?と言われたら何も言い返す言葉もないしな。
「いいんだよほっといても、用があればあちらから呼びつけるだろ?」
「まぁそれはそうですが……」
俺の感じでは3時間くらい1階クリアするのに時間がかかっている。
言ってみれば3時間歩きぱなしに近い。
もうすでに今日は6時間歩いているがポーションを飲めばどうってこともないし、今多分2時か3時くらいだろう。
今日は朝からひっぱり出されたからな。
「じゃあセリー行こう」
セリーは周りのみんなを見渡す
エマはうんうんと頷いているから行く事にした。
「はい。ここがクーラタル66階になります。出てくる魔物はランドドラゴンです。弱点はありません。全てに耐性があります」
歩きながら話す
キーカは色々装備を渡されてとりあえず間に合わせで装備を着ているが弓も持っていた
「キーカ、弓もできるのか?」
「はい先程ハイエルフになってから、コツを思い出しました」
「そう言うものなのか?」
「不思議な感じだねぇ僕が学んだ感じがしないんだけど、やり方はわかるって」
「アマロに会う前の事は?」
「それは思い出せないんだよね」
ルティナが横から声をかける「ハイエルフは私たちとは違って何百年も生きるって事が言われています」
「えーそうなの。いやだな僕だけ生き残るってーなんのために?」
「それは私にも分からない。何か役目があるんじゃないかしら」
「えーそれもいやだなぁ僕が何かしなくちゃいけないの?」
「まぁカッサンドラにあったら何か言われるかもな。知ってる感じだったし」
ララが
右に曲がるとランドドラゴンが6匹いると言う事だ
とりあえず弓の実力を見せてもらおう
最初の攻撃は遠距離攻撃から始めた。
俺はもちろん弓ができないのでマジックミサイルにした
キーカも弓を引く
「……グラビトンショット!!」
と呪文を唱えながら弓を放つと放った矢はすごいスピードで飛んでいく。
「は???」
1匹目を貫通して2匹3匹と貫通して壁に刺さる
「何あれ?」
一撃目で半分を減らしたが残りは接近戦で倒したのだが
弓の威力が強力だった
リナも「キーカすごい!!」
とみんなが絶賛しているが一人セリーだけは落ち込んでいる様に見えた……
途中何度かの戦闘で休憩を挟んだ時に、
俺はセリーの横に座った。
「セリー大丈夫か?浮かない顔しているぞ」
「……」
顔をこちらに向けることもない……
「今ロクサーヌさんが居なくて、戦闘力を強化しないといけない時なのに私全然強くなっていません。私このパーティーに必要ですか?」
セリーは俺の護衛役兼弓での攻撃をメインにしている。それをキーカに弓のポジションを奪われそうになっていることを危惧しての事だった。前にもこんなやりとりをした事があった様な気がするがやはり心配なのであろう。
「セリーに頼っているのは弓だけではないよ。戦略や周りの状況の確認、魔法の詠唱の破棄と色々だよ。全部見渡せて、俺の代わりに状況の判断をしてくれて、尚且つ俺を隣で守ってくれるのはセリーしかいないよ」
「そう言うのはずるいです」と顔を赤らめてソッポを向く
「俺さ。今思ったんだけど、タダオがさ、セリーとキーカにだけ赤い指輪を渡したろ。あれって何か意味があると思うんだ」
「ん?意味ですか?」
「ああ、タダオもキーカがハイエルフになると知っていたんじゃないか?」
「話が飛躍しすぎていると思います。では私もハイドワーフになるのですか?」
「そんな種族いるの?」
「いえ、知りませんよ」
「なんだよそれ!」
と言うとセリーに笑われた。
「でもありがとうございます。なんだか楽になりました。私は私のやれる事を頑張ります」
「そうだな。セリーは今のままでいいよ。とっても勉強熱心なのは俺が1番知っているから」
「はい。頑張ります」
なんとかセリーもその気になってくれた様だ。みんながその気になってくれる様にしていたのもロクサーヌの仕事だったのだろう。
ランドドラゴンとの戦いも数回行った
キーカはやはり魔力を使う先程の魔法は連発する事はできない様なのでボス戦に温存してもらう事にした。
それからは物理攻撃で魔力消費を抑えつつ
ボス待機部屋まで到達した。
1日で3階制覇はやはりちょっと辛い。頑張ってもやはり2階なのだろう。もうすでに戦闘をこなしながら8時間以上今日は歩いている。
それもボス部屋まで来たからこれで最後だ
入ってからのフォーメーションを確認しつつ
セリーが説明してくれる
「66階のボスはスモールドラゴンですが、スモールと言っても10メートル以上あります。ドラゴンの中では小さめと言うだけで、ミリアの飼っている「Qちゃん」よりも大きいと思ってください 弱点はないと思います。それと、ブレスを吐くのでまずはルティナとご主人様で遮蔽物を作っていただく事が必要です」
なるほど、確かベスタとシャンタルもブレスをはけたな。
ルティナが「セリーの実家の炭鉱にいたレッドドラゴンより大きいのかしら」
エマが「あれは30メートルくらいあったぞ」
「じゃああれよりは小さいって事ね。ベスタの竜王という称号でなんとかならないのかしら?」
「迷宮でドラゴンと戦ってみて思ったけど、迷宮に出てくる魔物は上下関係とか関係なく、知能も全てコピーされたものの様な感じがするわ」とシャンタル
「湧いて出てくる魔物だからな……」
「でも、ドラゴンのカードはもう2枚出てるよ」とミリアが嬉しそうに言う
「じゃあ入ったらすぐに俺とルティナは遮蔽物を作ってブレスに備えよう。その後は遠距離で攻撃できるものは遠距離での攻撃
接近戦ではエマ、メーア、ベスタ、シャンタル、リナ、ミリアの6人が2手に分かれて攻撃する
後方にて俺、セリー、キーカ、ララ、ルティナが援護射撃をするという事でいいか?」
「はい」
ボス部屋に入るとここのボス部屋もかなり大きい。
中央でけむりがあつまると、レッドスモールドラゴンが2体、ランドドラゴンが4体現れた。
「確かに、あれでスモールかよ…」
予定通り俺はダマスカス鋼で倒れなさそうな壁を作った
ルティナはまだその呪文は覚えていないので、岩で壁を作った
まぁあれでも十分なのだろう。
ベスタとシャンタルを先頭に間合いをどんどん詰めていく。
その間にミリア、セリー、キーカの3人は弓矢でレッドスモールドラゴンを攻撃した。
1匹にキーカの先程の魔法+弓で「グラビトンショット」を決めると羽根にそれが当たり、片方の羽が完全に機能しなくなった。
セリーとミリアはもう1匹の方へ攻撃を始める
俺とルティナは魔法でランドドラゴンへの攻撃を始めた。
俺がランドドラゴンの2匹目を倒した頃にエマが
「ブレスが来るぞ!!」と大きな声で言うと
みんなは俺たちが作った壁に隠れる。
巨大な火炎放射器の様にブレスが吹かれると
みんなはその壁の内側でもしゃがんでそれに耐えた
「クロックアップ」
俺は心の中で唱えるとスピーディに残りのランドドラゴンを片付けた。
そして部屋の片隅にもう一つの壁を作りそこからレッドスモールドラゴンに攻撃を始める。
「硬い」
なかなか致命打を打つ事ができなかったが、片方のドラゴンが飛び立つともう1匹に攻撃が集中する
逆に弓での攻撃は飛び立った方に集中する。
飛び立ったレッドスモールドラゴンに
キーカが先程の「グラビトンショット」を打つとヒョイと避けてかわした。でかい図体で器用に動くがセリーが羽根に一撃を与えてレッドスモールドラゴンを撃ち落とした。
激昂するレッドスモールドラゴンはまた更にブレスを吐こうとしている。
ララがあの位置では避けきれない。俺は
「クロックアップ」を使うとララの元へ行き
壁を作って難を逃れた
ララは完全に怯えている様子だったが、急に上からドラゴンが降ってきたのでポジションニングが悪くなっただけだ
「大丈夫俺がついているから」とララに言うと
ララも勇気が持てた様で
「ご主人様達だけに頑張らせるわけにはいかないです」
ちょうど背後をとった形になり、ララはダブルビーストアタックで今ブレスを吐いたドラゴンの尻尾を切断した
立て続けに「クロックアップ」を使うと、デュランダルを取り出し、バックアタックで、滅多切りにした。
クロックアップを使っているので、周りからは「すごい!!ご主人様そんなに早くこうげきできるのか!!」
と驚いていた様だ
ぶっ倒れたレッドスモールドラゴンの頭を俺がデュランダルで貫いた
「これで終わりだ」
もう1匹の方もみんなで一斉攻撃を仕掛けて
倒す事ができた。
ララが「ご主人様すみません。守ってもらって……」
セリーが「そうです。あなたがご主人様を守るべきなのに、でも怪我しなくてよかったです」と優しく声をララにかけてあげていた。
ミリアはドラゴンの皮やら肉やら色々回収していた。
俺は倒したらその場で座り込んでしまった
「ふぅーやっと今日はこれで帰れる……」
全てのドロップ品を集めて、みんなのレベルを確認した。
うん?
「セリー!セリー!」と俺が大声で呼ぶと
「どうしましたか?」
「セリーに鍛治系の新しいジョブが出ている!!」
「えっ!!そうなんですか?隻眼のって事ですか?」
「ああっ!」
「なんて言うんですか?」
「機工士って知っているか?」
「わかりませんし聞いた事がないです」
「どうするなってみるか?」
「とりあえず67階に行って帰ってから試しましょう」
一旦帰ると、すでに日は沈み暗く、みんなダイニングホールに集まっていた。
エマがどうしたどうしたと言うのでみんなが集まってきた。
「セリーどうする?」
「どうするも何もしてください。」
「もしかしたらハイドワーフになるかもしれないぞ!」
「そんなの聞いたことありませんから!驚きませんから、
いつもの様に勝手にやってください」
セリーは冷静だな……確かに隻眼が80に達したことで新しいジョブが出てきたのだろう。隻眼結構これ長かったな……
「じゃあ変えるぞ」
セリーのジョブを機工士に変更した。
見た目は何も変わらなかったが「セリー大丈夫か?」と声をかけると
「うっ?!」といきなり苦しみ出した、
「セリーどうした?大丈夫か?」
「……冗談ですお腹空きました」
と特に変化はない様だった。
みんなも昼間のキーカの様に何か起きるのかと思って集まったが特に何もなく変更できた。鑑定で見てみると
機工士lv1
効果 腕力大上昇 体力大上昇 器用急上昇
スキル 隻眼スキル アイテムボックス×16 建物作成 マジックアイテム制作 モンスターカードレベルアップ 重ね融合 融合解除 状態異常耐性 精神異常耐性
と色々見慣れないスキルが盛りだくさんだったが
とりあえず飯だな。セリーにも特に聞かれないし、ご飯ご飯。
今日はカツ丼らしい、すごく美味そうだが、何か忘れている様な気もする……
なんだっけ……
年末で本業が忙しくなってきたので次回の月曜日はお休みさせていただきますので次回は次の金曜日に更新しますよろしくお願いします。
毎週月曜日、金曜日の22時頃に更新してます。
誤字報告していただけると大変助かります
https://twitter.com/kujira_ts
Twitterにて、こんな人をモデルとしていますと言うのと、相関図を出しています。カギがついているので、捨てメールなどでアドレスを作ってアカウント作ってもらい申請してください。今の所なにも呟きません
ーーお願いーー
高評価と読み終えたらしおりもお願いします。励みになります