今日の朝ごはんはポトフスープと食パンにベーコンと目玉焼きが載っていた。
だいぶ俺のいた前世の朝食に似てきた。と言うよりも前世での俺の朝食よりはかなり良くなっている。
ルティナが手を挙げている
「どうしたルティナ」
「はい。諸侯会議まで後1週間になりました。ご主人様の服の仮縫いとみんなの婚約の儀でのドレスを決めませんか?」
「えっーーー!!」黄色い歓声が上がる
ロクサーヌが「じゃあ明日の迷宮攻略後に」
と冷静に言うと、
みんなは飛び上がるほど喜んだ。ミリアはよくわからなかった様だったが、みんなが喜んでいるので喜んでみた
「それと、カッサンドラ様からご主人様、来るように伝えるよう賜りました」
ズーーん……そうだよねキーカの事だよね。
「じゃあ明後日にしようかな……」
「はい。なるべく早く行ったほうが良いみたいです」
「ありがとう」
「エマはどうだった?」
「うん?なんか言った?」
エマは他のことを考えていた様だった
「技をイリナから習うとか言ってなかったか?」
「あーんーあとちょっとなんだけどね。2つ考えたけど、威力とかスピードがあと少しだと思う。方向性は掴めた」
「そりゃよかった」
一通り食事が終わり、ベスタのプリン店の話やミリアの孤児院の話などをして、迷宮攻略へと向かう
「クーラタル74階です。
ここの敵はウェローウッドです。水に耐性があり攻撃が効きません。魔物波状攻撃と、ウサギの攻撃が合わさると非常に危険です。先程からみんなが浮き足立っているので気をつけましょう」
確かにセリーの言う通りだ。
婚約の儀とドレスの新調でみんなに集中力が欠けている様に見えた。
ロクサーヌが、「死んだら婚約も何もないぞ。気を引き締めて!!」と檄を飛ばすとみんなの顔つきが変わる
流石だ
ウェローウッドは柳の様な木の枝で鞭の様に枝をしならせて波状攻撃をしてくる。
ロクサーヌはギリギリの所でその攻撃を交わして、カウンター攻撃を入れる。エマは遠距離から紫電一閃で次々と枝を落とすと、ベスタがハルバートで一気にそれを叩き折る。
アナイシャはアラクネに変身するとその枝を次々に鎌で落とす
前衛交代と言うのを試験的に導入してみた。
俺たちのパーティはほぼ皆前衛と後衛ができるので
前衛が得意、後衛が得意をなくしてみる試みをした。
俺たちの成長スピードが早すぎて、技の習得には時間がかかり手間取っている。
また、攻撃が単調になりやすく魔物に対策を取られてしまう前に前衛でも後衛でもできる様にしてみる必要があった。
それは俺たちが一人一人が強いからだ
だか、やはりベスタを後衛にするとタンク役がいなくなってしまうので、シャンタルがいないと、ベスタを後衛にするのは不利益が大きい気がした。
こう言ったトライアンドエラーを繰り返しながら俺たちの弱点を一つ一つ埋めていく。
「やはりベスタは前線にいた方がいい様な気がするな」
「そうですね。ヘイトがバラバラになってしまうので……」
ロクサーヌもそれには同意をしていた。
だがいろんなパターンを試すこと自体はいいことだと思う。
俺はゲームなら攻撃力重視で、武器にこそ重きを置いていたが、ここでは違う。命が掛金で復活もない。
だからこそ、鉄壁の守りを作ることにしている。
怪我をして、重症になっても大変だ。
今でこそリジェネレーションがあるが、これどこまで再生されるのかわからない。
ベスタに聞くと身体の半分以上あって、頭がある事が条件らしい。なのでやはり首と胴が離れたら死んでしまう様だ……
身代わりのミサンガはそのダメージそのものが無くなる様だがアナイシャに聞くと命の回廊は違うらしい。継続的なダメージが有れば回廊があっても死んでしまう様だ。
なので全部あっても万能では無いと言うことが、話から分かった
2時間ほど歩くとボス待機部屋まで来た。
「この階のボスはイビルウィードです。どんな魔物か詳細は分かりませんでしたが精神攻撃『恐怖』を使ってくるそうですが我々はそれについてはレジストがあるので問題ないと思いますが、その他の攻撃は調べることができませんでした」
「まぁ戦ってみればわかる」
中に入ると、その部屋は木の根っこや草が生えていた。
部屋の真ん中には3体の小人ほどの大きさの木材の人形が現れるが顔は醜悪な顔をしている。
3体の木製人形はかなり遠くにいるが、手を広げるとその先から何かが飛び出している。ドングリほどの大きさでかなりの高速で打ち出されている。当たったら穴が空きそうだ。
バッバッバッバッバッバッバッ!!!
ロクサーヌとベスタは盾でそれを防ぐが盾に当たるとものすごい音がする
俺とルティナでダートウォールを唱えると、
砂山が二つ出来上がると物陰に隠れた。
「遠距離攻撃?!初めてのタイプだな。ドングリ?」
俺は奴が撃ってきたのを拾うと、鉄の様に固いドングリに似たものだった。
「ト○ロかよ……でも全然可愛くない」
「何言ってるんですか?」とセリー
セリーとミリアで弓を構えて、タイミングよく出て、3体のうち2体を攻撃する
命中する寸前で「シュ」とイビルウィードは消えた……
すると物陰に隠れていた俺たち方に縮地で移動してきたかのように現れた。
すぐさま1匹は精神攻撃で「恐怖」を使っているのだろう。
俺たちにはそれは効かなかったが
もう1匹は先ほどの何かの種をまるでマシンガンのように打ち出す
近距離ではあったが隣にいたメーアの剣でそれを防ぐ
「野郎!!」とメーアが全弾を防ぐと、カウンターで攻撃するがまた消えた……
「チッ」
その後も
遠距離攻撃と精神攻撃で波状攻撃をしてくる
「こんな所で死ねるわけない!!」
みんなの目が真剣そのものだ。士気は充分だが
全くこちらの攻撃は瞬間移動で通ってないので、このままではいつか俺たちが瓦解する、
「んー僕がなんとかする」とキーカが言うと
「キーカ大丈夫か?」
「うん、……ディメンジョンロック!!」
をかけると「これで消えないと思う」とキーカが言うと
するとロクサーヌはスタスタと間を詰めていく。
キーカは続けて「……ブライト」の呪文をかけると
周りの植物が次々に枯れていく……
イビルウィードは益々弱々しくなっていく
「そんな呪文が……」とルティナ
ロクサーヌに向かって1匹がバッバッバッバッ!!
と打ち込むがそれをことごとく盾で弾く
ロクサーヌが払切りをして逃げることができずに真っ二つになった。残り2匹も、エマと、メーアで攻撃して終了となった。
瞬間移動ができないこんな奴等など造作もないことだった。
この魔物達は植物を通って移動する魔物だった。
ミリアが木の魔物カードを2枚持ってきてくれた。
「あとね、これがドロップアイテムだと思う」
鑑定すると「香木 伽羅」と書いてある。
「これ何に使うの?」とミリア
「あーえっーとこれはね。匂いを楽しむ木だね」
「良い匂いするもんね」
75階に到達した所で今日は家に帰ってきた。
早くに帰ってきたことに周りは驚いていた。
ただ、70階から先は1日に3階上がるのはちょっと危険。
まぁ急いでいるわけではないし、安全第一で進めるのが一番良いと思っている。
ただ、時間はロクサーヌの腹時計のみと言うのは本当に困るが、基本時間は日時計と砂時計しかない。
セリーに聞いても「機械式時計?聞いたことありません……」と答えるだけだった。
確か機械式時計は中世にあったはず……
時計だけなぜか、この世界少し遅れている……
「セリーどうだろう?」
「機械式ってどう言う意味ですか?」
「ゼンマイを使ってその戻ろうとする力でたくさんの歯車を動かして1日を24等分し、それをさらに60等分して歯車が
半日で1周する様に作るんだよ」
「やはり難しそうですね。ゼンマイに一定の力を出させるのが難しそうです。そう言う職人を探すなら、ペルマスクでしょう」
「ああ、鏡を買った所だな」
「はいそうです。あそこには小さな部品をつくっているひとたちもいますから。私は現物を見てからでないと……」
「そうか、ペルマスクにスカウトに行かないといけないのか?」
「でもあそこは職人は外に出ることはできませんからね」
「そもそも何であそこだけそんなことになっているんだ?」
「先祖がそれを条件にあそこの領主が保護したからです」
「えっ?本人ではないのか?」
「はい。代々あそこに住んでいるもの達ばかりです」
「そうか……セリー俺が今言ったことをヒントに1日2周回る歯車の図面を考えられるか?」
「んー全く自信ありませんがやってみます」
セリーは帰ってきたら、迷宮の攻略手記を書いている。
どんなマップだったのか、出てきた魔物などを図や絵を入れながらボスの姿、攻撃方法、弱点などを後世にのこすために書いている。
俺はみたことがないがとても重要な作業らしい。
その他にも色々考えてもらっているわけだが、彼女には2人の優秀な部下がいる。この家にはすでに住んでおらず、その二人は俺がここをセリーの村にしようと言ったところにすでに住んでいる。
俺はすっかり忘れていたが、先日ロクサーヌとの会話で出てきて俺は朧げながらに思い出した。
「覚えていませんか?ミチオ様の奴隷になる前に説明会をしましたよね。その時にすでにセリーに就きたいと言った子がマノンです」
「あー!!思い出した!!はいはいいたね!!」
「はい。湖畔の館に住んでいましたが、あそこが襲撃されてからは一旦ここにもいましたが、すぐにドワーフの村の話が出てからずっとそちらに行って今ではマロルの工事の中核を担っています」
「ほー」
「それと、髪の毛を全て三つ編みにしていた無口な鍛冶屋の娘がアドラです」
「!!わかった!!」
「その子もドワーフの村にいます。みんなの武器や防具をセリーと一緒に作ってくれたりしてくれています」
ロクサーヌはもちろん俺の全ての奴隷と人事を覚えている。
ロクサーヌは「今日はゆっくりしましょう」
と言って俺の部屋でH無しでイチャイチャする事にした。
まぁ始まってしまったらそれはそれで仕方がない……
俺の部屋にある内風呂にお湯を入れるとロクサーヌと一緒に入った。
俺はロクサーヌの胸の谷間に頭を沈めて湯に浸かる。
「まさかあそこで婚約式が始まるとは思っていませんでした。アナイシャが一人でミチオ様について行っていたら、アナイシャはあの木の中で死んでいたかも知れません……」
「それはないでしょう」と俺が言うも
「いえ、全然考えられますよ」
「私はあのじーじという人が唱えていた魔法の様な文言にバーナ語が含まれていたので気が付きましたが、今更止めるわけにも行かず、知らなかったとはいえ、申し訳ありませんでした」
「いや、良いんだよ。いつかみんなと婚約して結婚しようと思っていたわけだから、なんていうか言い方悪いけど、気持ちを押してもらえたけど、
俺のことでみんなの人生が大きく変わることだから、簡単に決められないと思っていたから……ダラダラとごめん」
「とんでもないです。結果的に良い方向に進んでいると思います魔王討伐前に婚約することで、みんなが命を賭してという気持ちが、自分も生き残らないといけないし、その上でミチオ様を守らないといけないという心の引っ掛かりが出来て、
気持ちが変わったはずです」
「そこまで考えてないよ。みんなにはもちろん生き残ってもらいたいから誰も失わずに勝ちたい」
「もちろんです。みんな辛いことばかりでしたから、楽しい事を守る為に一人一人が頑張るでしょう」
「でもキーカとメーアはそれほどでもなかったんじゃないか?」
「うーんそうですねあの二人は結婚には憧れはない様ですね。ご主人様と従者と言う方がいいのかも知れません。ハイエルフはハイエルフがいいのかも知れませんし、メーアは武芸を極めたいと言う気持ちがあるので結婚に対して気持ちが昂らないのだと思います。ただ、レティシアは婚約式に自分も参加したいと思っていると思いますよ」
「そうかな」
「いやそれは間違い無いです。打診しておきますか?」
「じゃあ頼むよ」
「聞いたら飛んでここに来ますよ」
「じゃあそろそろ出ましょう」と風呂から上がると
ロクサーヌが紙に何か書いている。
するとその紙を飛ばすと「……鳥式レティシアの元へ」と言うとその紙はまるで翼を広げた様に
ヒラヒラと羽ばたき飛んでいった
ロクサーヌいつの間にそんなことができる様になった?!
「夜の食事まではゆっくりとベッドに横になっていましょう」
とロクサーヌとベッドに横になる。
ベッドではマロルの事や騎士団の事などをロクサーヌが話してくれた。
俺はロクサーヌの話を聞いていたらいつの間にかロクサーヌの胸の中で眠ってしまっていた。
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