※この作品はR-18です。

異世界迷宮でハーレムを(仮    作:九白

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最強芋虫

 

「クーラタル77階になります」

セリーがいつも通りに皆にこの階で遭遇するであろう魔物を紹介する

「この階はレッドキャタピラーが出て来ます」

と言うとルティナが反応した。

「レッドキャタピラー?!」

「はい」

「ミチオ様、レッドキャタピラーは少し多く討伐していただけませんか?」とルティナが進言してくる。

 

そうだった。レッドキャタピラーはゴムの糸を出すんだったな。魔物の攻撃が当たらないように気をつければ、難しい敵ではなかったな……

少しの時間だが、ロクサーヌの案内でレッドキャタピラーを何回か意図的に攻撃していった。たくさんのゴムの糸が手に入ってルティナも喜んでいる。

メーアが「これを何に使うんだ?」と不思議そうにルティナに尋ねる。

「下着に使うんだよ」と嬉しそうに答えていた。

「下着?」

「ほら前のってヒモで結んだりしていたじゃない?」

「確かに。今のはピタッとしているな」

「それはゴムの力で止まっているのよ」

「へぇー」とちょっと不思議そうな顔をしているが、

元はこのレッドキャタピラーから取れるものとは露にも思わなかったらしい

 

「じゃあ今度からはここに取りに来ればいいな」とメーアが言うと当たり前だが、ルティナも嬉しそうに返事をする。

2時間ほどレッドキャタピラーを中心に狩りをしたところで

ロクサーヌが「そろそろボス待機部屋に着きます」とアナウンスした

 

ロクサーヌが小声で「大丈夫ですか?」と聞いてくる

「何が?」

「いえ、昨日あれほど求められたので、リナが原因だとすると今日も?と思っていました。」

「ああ、リナも加減ができるようになったみたい。今日は大丈夫だよ」

と言ったものの性豪のジョブをとってからと言うもの、少しずつ精力が強くなった気がする……

これで禁欲攻撃などしたら気が狂ってしまうのではないかと疑ってしまう。

 

セリーがフロアボスについて話してくれる。

「ここの敵も情報が少なく今まで同様詳しく魔物の説明ができませんが、名前は『ジャイアントサトゥルニイダエ』と名前だけはわかっています」

名前だけわかっていると言うことはどう言うことだろうか?

俺には『ジャイアントサトル』にしか聞こえないが

「わかっているのは巨大な芋虫ということです。」

「敵がどんな攻撃をしてくるのかわからないと言うのは厄介だな」とエマ

「巨大芋虫なのはわかっているのですが……今まではゴム攻撃程度でしたが、記録では最強芋虫とは書いてありましたが……まぁこの階に出てくるのならそりゃそうでしょうと言う感じです」

 

「なるほど。ではその最強芋虫とやらを見てみよう」とエマが扉を開ける

 

やはりかなり広い部屋だ

3つの塊に煙が集まっていく

中から現れたのは

確かに巨大な芋虫だ。2メートルほどある大きな芋虫だ

しかも体にはたくさんの鹿のような角が無数に規則性なくついている。

そして、それが蠢いてる姿はかなり気持ち悪い……

 

3匹とも足元に魔法陣が浮かび上がる  

「魔法だ!!」

と俺が言うと、ミリアとセリー、ロクサーヌが弓を構え魔法詠唱を妨害するのだが、魔物は矢が飛んでくると頭を引っ込めるとその角のようなものに弓が当たり魔法詠唱を妨害する事ができなかった。

魔法は発動すると

小さい石が空中に無数に浮かび上がり、俺は慌てて魔法詠唱する。「シールド」

みんなベスタと俺の後ろに回り込んだ

 

その石つぶてはまっすぐこちらの方向にすごい勢いで飛んでくる。

ベスタの大盾にぶつかる音がすごい音だ

もちろん俺のシールドにもぶつかってきている

ルティナが魔法を詠唱する。

「……ブレイズストーム!!」とルティナが唱えると

巨大芋虫は関係なく間合いを詰めてきていたが

 

魔法攻撃がヒットする寸前にその魔法はかき消された……

「えっ?!」ルティナが驚く

「うぁなんだよあいつ!!向こうは魔法撃ってくるのにこっちは打たさないつもりだろ?」

とエマ

芋虫は魔法陣の発現なく、角同士から放電が始まると

ものすごい音を発して稲妻が直線上にこちらに放たれた。

俺のシールドはそれも防いだが、あれは間違いなくライトニングボルト並みの大きさだった

 

ベスタは直撃を受けたものの背後に構えていた者には攻撃は通らなかった。明らかにベスタで抑えていると言う感じだ

 

「ベスタ!!大丈夫か?」

「私はなんともありません!!」とベスタは声を出して確認する。

 

少しずつ芋虫は間を詰めてくる

エマとメーア、ミリアが飛び出して「なら接近戦でしょ?」

と各1匹づつに攻撃をするが、やはりその強靭な角で攻撃を遮り、その角を折ることもできなかった。

そして、その短距離でまたしても雷の攻撃をしてくるが、

ミリアとエマは縮地で逃れるも、

「チッ」とメーアは舌打ちする

メーアのその剣に雷が直撃するとメーアは手を離さざるえなかった。

 

 

芋虫の歩行速度は遅いが魔法や雷の攻撃、接近戦ではあの角が邪魔でなかなか攻撃できないでいた。

 

アナイシャがアラクネに変身すると俺を連れて壁を登っていくが

射程の長い石つぶてで離れている者にも攻撃してくる。まるでマシンガンのように俺たちが高速で移動するのを追いかけるように打ち込んでくる。

雷も石つぶても全方位攻撃ができるようだった。

広いフロアボス部屋唯一の安全地帯は大きな部屋を支えている柱の裏側だけの様だ

 

奴の攻撃は全て直線的で範囲系の攻撃はしてこない

ゆっくりと近づいてくるのが特徴で

奴らが3つ別れたら死角は無くなるが今の所3匹は集まって警戒行動している。

 

エマが「これじゃ話にならない。ミチオ何か考えろ!!」」と大声で言う

声にも反応するかを試したのだろう。エマの方に

石つぶてが大量に飛んでくるが柱になんとか守られている。

近接も遠距離も効かないこの状況ではなす術がない

 

確かに何か考えないと……

 

セリーとミリア、リナ、キーカの4人が同じ柱の陰に隠れている。

セリーが柱の影でなにかをつくっている。

何を作っているかはわからなかったが、遠目で見ても何か大きい物を作っているのはわかった

マジックミサイルで全く違う方向からカーブをさせて攻撃してみたら、魔法の効果がかき消されるのも全方位なのがわかった。でも自分たちの攻撃が直線的なものだからか、攻撃を受けたその方向に雷を放ちながら移動を始める。

 

エマが小声で「参ったな……」と言うと、メーアが

「あのフィリップ達はどうやってここを突破したのだろう?」

と不思議そうに言う。

「確かにそうだ。」彼等の強さは派手さがない。地味に強いと言うのが印象だった。

「近接も魔法も効かないのにどうやって……」

ベスタが「あっ」何か気がついた様だ……

 

セリー達が何を作っているかが遠くでもわかった。

超巨大な『鎚』の様だ。だが普通にはあの重さ持てないだろう

リナの背丈ほどある樽の形状をリナは持ち上げるとリナの後ろにミリアがピタッとくっつく。ミリアが親指を挙げると準備ができたらしい。

一瞬で消えると魔物の頭上に縮地で移動した。

頭上に現れたリナはその鉄槌を芋虫に向けて全力で投げ飛ばす。当然それに気がついた芋虫達は雷撃をするが雷撃でその鉄槌の軌道がずれる事はなく火柱を立てて一直線に芋虫に向かう。

まるで隕石の様なインパクトだった。

一匹の芋虫はその鉄槌に踏み潰された

周りも大きく吹き飛んだ。2匹の芋虫は空中に舞うと、ハルマゲドンモードだろうか無作為に稲妻が空中を舞う。

 

すると突然ロクサーヌが隣で「好機」と言うと、飛び出して

柱を蹴るとまるで空中を自在に移動すると芋虫のお腹の部分を突き刺す。

突き刺すと剣を持っていた手を離し、芋虫を蹴ってまた俺達のところに戻ってきた。

「あれで、あいつは少なくとも歩けません」

確かにそうだが、角から絶えず稲妻がほとばしる

「いずれ絶命しましょう」とロクサーヌが言うと確かに少しずつ稲妻が弱くなっている。

 

でもその先にはエマ達が隠れている柱がある。

エマ達は何もあれでは手が出せないと思ったが、

ベスタがその柱から出てきた

「えっ?!ベスタ!!」

 

ベスタは剣を両手剣を片手で持っており柱の影から出てくると、稲妻は全てその剣に向かってほとばしる。

剣には相当量の雷撃が集まっている。

もう一匹のノーダメージの芋虫からも雷撃がくるが全てその剣に吸い寄せられていく

 

「なんだ?どう言う事?」と俺達は柱の影から見ているが

ベスタは盾を構えながら少しずつ接近する。

「あれは?!」

「カラドボルグです」とロクサーヌが答える。

「モーリスが持っていた剣か?」

「はい。あの剣は雷撃に特化した剣でした」

周辺の雷撃を集めている。

もうすでに剣が見えないほど剣に雷が集まり巨大な光の剣の様になっている。

石つぶての魔法を唱えても、ベスタにはその程度の魔法では全く効果がなく距離を一気詰めるとベスタがその集めた雷を芋虫にぶつけた。

 

ものすごい轟音が部屋に鳴り響く

 

ベスタの力もあると思うが、角ごと叩き折り雷というよりも光の柱が芋虫を叩き潰した。

 

いつのまにかロクサーヌが刺した芋虫も絶命しており、ロクサーヌが剣を抜こうとするとキーカが「毒に気をつけてください」と言うが、毒そのものは全く俺たちには効かないのに

なぜかキーカがそんなことを言う。

キーカは戦った事があるのかを聞いたら、「いえ、初めて見ました。こう言う生物には毒があるのが普通なので……」と答えていた

まぁそうかもしれないな。他の角に何も意味がないわけないよな

 

芋虫のカード3枚とシルクの糸やゴムの糸など色々落ちていたが、鋼糸というものがあった、それはとても細く鍛えられている糸らしく、セリーが前のめりでそれを欲しい!!という目で見ていたので、それをセリーに渡した。

 

なるほどモーリスもこの様にこの階をクリアしたのだなと思う反面、行ったことのある階の情報をもっと貰えばよかったと反省。

確かに最強芋虫だったわけだが、ここで打撃系の武器を持っているのはリナしかいないというのがわかり、他の者にも打撃系の武器を持たせる必要があるなとも感じた。

とは言え、セリーが咄嗟にあの様な大きな樽と同じ大きさの鉄塊を作り上げるとは……

頭が上がらない。

 

この鉄の塊どうしようかと考えていたら、セリーが「分解してインゴットに戻しますね」というが、ミリアが

「大変そうだから影収納に入れておこうか?」と聞いてきたので

「うん」と言って

リナが嬉しそうに頷いた。おねーちゃんが作ってくれたものはなんでも取っておきたい物なのだろう。

 

 

この部屋の探索を終えると、78階に移動して一旦マロルの家に戻った。

今回はいつもの戦い方ではない方法でボスを倒したのは、朝食でも大いに話題になった。

「鉄槌での攻撃はみんなの目を奪った」

「ショートレンジでもあれは有効ではないか?」

「リナは格闘スタイルなので、ミドルレンジの敵に大ダメージをあたえられるのではないか?」などなど食事中も盛り上がった。

リナは恥ずかしそうに照れていたが「セリーお姉ちゃんが作ってくれた物だし、ミリアさんの縮地がなければ頭上まで持っていく事は難しかったし。みんなのおかげです」とリナは答えた。

ロクサーヌの無作為に撃つ雷撃を避けて一瞬の判断で芋虫の腹に攻撃する電光石火の攻撃もみんなが称賛していた。

 

そして、モーリスから預かったカラドボルグが大活躍だった

「あんな光の柱見た事ない。神がかり的な光の束だったよな」

「神話に出てきそうな攻撃だったな」とベスタも称賛されていた。

リタはなんの話はわからなかったがみんなが楽しそうに話しているのを見て

嬉しそうに給仕をしていた。

 

で、結局あの芋虫名前なんだっけ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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