食事後はクーラタルに戻ってきた。セリーが説明してくれる
「クーラタル78階はラフレシアになります。ラフレシアは睡眠と毒の息を放ちます。弱点は火になります。私たちはすでに状態異常耐性があるので、毒も睡眠もかかりませんが注意していきましょう」
確かにそうだ。俺達はすでにその耐性を持っているので、この階ではほとんどダメージを食らう事なく1時間ほどでフロアボスの扉の前に着く事ができたが、植物だらけのせいか、あちこちに蔦が壁についている。
時折出てくるレッドキャタピラーをルティナが嬉しそうに狩るぐらいで、後はリーフがアイテムとして出てくる程度だった。
セリーがボス部屋の前で説明してくれる
「78階のフロアボスはアルラウネという名前らしいですが、名前しかわかっていません。そして、この階から、フロアボスの敵が増えます。
ラフレシアが3体増えているはずです。」
「ああ、そうか、敵は増えていくんだったな」
「先ほどの77階の敵もそうだったが、どんな敵か判らないと言うのはやはり危険だな」とエマ
「確かそうですね。記録が残っていないと言うことは先人達も倒すのがやっとだったのでしょう。もしくは、意図的に作っていないか……のどちらかですが……」
「それってどう言う意味だ?」
「わかりませんが、名前だけは記録に残っているのに違和感があります。最初の皇帝が探索して91階まで行ったと言うことは記録に残っています。89階までのフロアボスの名前がわかっています。なぜ90階のボスは記録にないのでしょうか?67階のハイコボルト以降詳しい説明が急になくなります」
「ハイコボルトまででやめておけと言うことか?」
「わかりません。以前も話したかもしれませんが1流と呼ばれた冒険者は80階まではきています。なぜやめてしまったのでしょうか?」
「モーリス達も79階のフロアボスの前で立ち往生だったな確か」
「はい。先行した部隊が戻らなかったと言うことで引き返すことになりました」
「いずれにしても、行ってみなきゃ判らないってことだろ?」
「そう言う事です」
「敵なら戦って勝てたのなら先に進めると言う事だしな」
とエマが言うと扉を開けた。
扉が開くと煙が中央に集まって来る
煙と共に床にはびっしりとツタと根が張り巡らされた
中央に一匹 あれがアルラウネか?人型のツタ人間というところだろうか?その他にラフレシアが3体
他の2体はどうした?
ラフレシアが花弁から黄色い甘い息を放つと
多分毒と睡眠効果がある花粉を飛ばしているのだが、俺たちにはそれは効かないが、若干視界が悪くなる。
ベスタはいつも先頭に立ちみんなの安全地帯を作ってくれる。
俺と、ルティナで
「ブレイズストーム」を放ち焼き尽くそうとしたが、あんまり効いていない様だ。
まさか炎の弱点を克服しているのか?
その間にも蔦と根を伸ばしている。
その蔦と根の部分に入りにくく、足下が悪いのでなかなか近づけなかった。
セリーは弓矢でアルラウネを遠距離攻撃を始める
飛んできた矢を蔦で鞭の様にしならせはたき落とす。
エマは「私が周りのラフレシアをまず片付ける!!」と言うと
エマはその蔦と根の部分を踏みつけ、器用に足場としている。
ラフレシアは火に弱いのでバーンボールをぶつけるとそのまま一刀両断で倒していく
俺もマジックミサイルでアルラウネで攻撃するもやはり蔦で防御する。
エマが3体目のラフレシアを倒そうとした時に、「クルっ」とアルラウネが振り返り口から何かを飛ばしてきた。
エマは咄嗟にラフレシアの体を持って盾とした。
ラフレシアの体を貫通してエマが負傷する。
「エマ!!」
「大丈夫!かすり傷でも口から飛ばす種見たいのは気をつけろ!!」と大声で言う。
ミリアとエマは縮地で一気に間を詰めるがアルラウネは瞬間移動したように移動した。
ちょっと離れたところでまた口から飛ばして来る。しかも今度は連続で。
エマも、ミリアも縮地を使って一旦離れるが、蔦と根はどんどん広がっていく。
ミリアの足元に蔦が絡みつく、宙吊りにされると、もう一つの蔦がミリアに鞭の様に迫る。
ミリアは咄嗟に足元の蔦を切り難を逃れたが、やはりこの根と蔦の中に入るのはとても危険だ。足元をすくわれる
とはいえどんどん蔦と根が広がっていく。
「僕に任せて!!」とキーカが突然言い出す。
「何かいい方法でも?!」
「うん!………ブライト!!」と高速詠唱後の魔法はまるで何を話しているか判らない言葉だったが、キーカの前にあった植物の根と蔦はみるみるうちに枯れていく……そしてどんどんその枯れていくのが周りに伝わる。
「キーーーーー!!」と悲鳴の様な声を上げると
この攻撃には流石に相手も引き下がっていき、枯れた部分を自ら断ち切った。
その瞬間を見逃さず、ロクサーヌは飛び出してアルラウネの首を刎ねた。
素早い動きにみんな唖然としたが、やはり頼れる俺のロクサーヌ。
首を切るとシオシオと枯れていくが、その後ろからアルラウネが姿を表しロクサーヌを攻撃する。
口からタネを出すが
ロクサーヌは見切っていたのかそれとも咄嗟の判断なのかその距離でかわせるものなのか?と思えるほどそれは美しく綺麗に避け、奴の顎を蹴る
そして、剣で奴の体を突き刺すと
「キーカ!!」と叫ぶとキーカはもう一度先ほどの呪文を唱えると、逃げれなくなった体ごとシオシオと枯れていく。
だがまだ枯れていないところを見つけると
「キーカもう一匹いるぞ。最初から3体いるんだろ?」
とロクサーヌが言うと
そこからもう一匹のアルラウネが現れる。
至近距離にいる呪文の切れたキーカが危ない。
蔦でキーカの喉を巻き助けると、呪文の詠唱ができない。
メーアとリナが飛び出すが
メーアにもリナにもタネを飛ばすと
なかなか二人は近づけなかった。
すると上からスルーっと降りてきたアラクネに変身したアナイシャが蜘蛛の糸を辿って降りてくると、鎌で得意げに笑っていたアルラウネの首を刎ねる。
キーカの首に巻きついていた蔦は緩まり
みんながキーカに集まる。
「大丈夫?」とリナ
「あとちょっとだったのに……ごめんなさい」
ロクサーヌが「なんで謝る?キーカがいなければ突破口がなかなか見つけられなかった。キーカの魔法で救われたのだから謝ることはないわ」
とロクサーヌが厳しくも優しい言い方でキーカに言う。
キーカは役に立っていないのではないか?と思っているのかもしれないと俺は感じてしまった。
「キーカにはキーカにしかできない魔法や行動がある。だから気負いしなくていいよ。一人で全部片付けようと思ったのかい?せっかくみんながいるんだからみんなで力を合わせて倒せればいいんじゃないか?」
と言ってキーカの手を取る
「ご主人様って優しいね。みんなが好きになる訳がわかるよ」
と急に言われると気恥ずかしい……
エマが「でも今回はキーカの手柄だ!!」とエマがキーカの肩を叩く。
「エマは人を褒める前に傷の治療を……」
エマは自らの魔法で傷口を塞ぐ。
そこにキーカが「……ブライト」とまた魔法を使ったので
「どうした?」
「ああ言う植物系の種で攻撃されたところはそこにタネを植え付けているかもしれません。明日にエマさんが植物になっていない様に植物が枯れる魔法をかけておきました」
「えええっ!!!こっから芽が出てきたりしないよな?!」
「はいこれで大丈夫です。人間には無毒な魔法です」
「ルティナはこの魔法持っていないのか?」
「はい教わっていないですし、呪文の系統が違う気がします」
「じゃあやっぱりキーカにしかない魔法がたくさんあるんだな」と嬉しそうにエマはキーカの肩を叩く。キーカもちょっと嬉しそうだった。
79階に移動すると、「ロクサーヌどうする?」と俺が聞くと
「この階を踏破したら自動的に次の80階の攻略になる可能性があるので、今日は早いですが、ここまでにしましょう」
なるほど、確かに79階の次がまた1フロアボス部屋だとしたら、そのまま80階も踏破しないといけなくなるからな……
また明日で明日は弁当持ってこないとな。
マロルの我が家に帰ってきたら、鎧を脱いでそのまま風呂場に移動する。
最近ではみんなを洗うことはしていない。なぜならそれだけでものすごい時間がかかるからだ。
10人も女性を隅から隅まで洗うのにはかなりの時間が必要で、この人だけと言うわけにもいかないからだ。
みんなに汚いと言われない様に自らを綺麗にすることが一番大事なことだ。
湯船にみんなで入るわけだから、何も焦る必要はない。
俺が湯船に浸かるとみんなも入って来る
10人も入ってくればもう間違いなくハーレムだ。
「最高だぁ〜」
エマが近づいてきて「何浸ってるんだ?」と俺の顔にタオルを押し当てる「またエロい事考えているんだろ?ミチオにはやること沢山あるぞ」
「えっ何かあったか?」
「山の様にある。まず、セリーの村で採掘が始まった金鉱の様子を見に行かないとな。そのついでにハーフリングのミンミンに会って魔鉱石を受け取って来るだろ。
それと、ロージーに会ってゴーレムの進捗状況を確認しないと。エミリーが出ずっぱりだからな。
ベイルのマルティナを呼んで出兵の準備もさせないといけないし、ロランも会いたがっているぞ?戦争するならロランの自警団に暴動が起きない様に言っとかないといけないし、
ヴィラントとレティシアにマロル防衛と魔王のコボルト共との戦闘はどちらにやらせるのか決めましたか?まぁ私ならヴィラントですけど?」
とエマは素っ裸で俺の目の前で腕組んで上から目線で言っているが、湯煙があるがエマの股の目の前に俺はいる。
いや、半分は頭に入ってこなかったけど、準備は必要だよな。
「で、明日は80階まで行くか?」と最後にエマが顔を近づけて俺に言う。
「セリーの言う通り情報がない。踏破しても80階の情報はなぜかない。その先に行った奴も諦めて帰ってきた奴も皆口を閉ざしている。魔王討伐前に危険な80階に挑むか?」
「うーん……確かにそうだが、そんな弱気で魔王に勝てるものだろうか?何か理由があるのかもしれないが、それこそ行ってみないと判らないだろ?」
「じゃあ決まりだな。明日は80階を目指す!!」
「ああそうだ」
みんな裸で盛り上がっている。ミリアはよく判らないけど
「おーーー!!!」っと盛り上がっていた。
風呂から出てダイニングホールで水を飲みながら、ロクサーヌと話した。
「で、エマの話を聞いて、ロクサーヌはどれから始めるべきだと思う?」
「うーんそうですね……」
セリーが横から「魔王攻撃はまだ一部の人しか知らないので、ガイウス様におはなしをしてからでいいのではないでしょうか?なので、ロージーさんに会いに行ったあと私の村に来てみてはいかがでしょう?私も同行します。あとソフィーを連れていきます」
「なんでソフィー?」
「彼女がいないと私の村までフィールドウォークで行けないので」
「そうか、俺も行ったことないからな。クロエなども行けるのか?」
「クロエはミリアの孤児院で手伝っているので、クロエは行ったことないですね」
「あっそうなんだ」
「ミチオ様がミリアに単独行動にならない様にクロエをつけたのではないのですか?それをそのまま実行してますよ」
そうだった。クロエにはミリアが迷子にならない様にお願いしいるんだった。だからいつもクロエは、孤児院に行っているのかー
「ジーーーー」
セリーが俺を白い目で見てる……
まさか自分で言っておいて忘れてたわけじゃないですよねーと言う目をしている……
「じゃあとりあえずロージーのところに行こうか」と話を変えて移動することになる。
次回の月曜日はお休みさせていただきます。
今日も全然間に合わなかった、、、
遅れて申し訳ありません。
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