※この作品はR-18です。

異世界迷宮でハーレムを(仮    作:九白

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平和な村

 

「なんだ?どう言うことだ?」

 

上を見上げると青空が見える……そして目の前には広大な土地があり、畑すら見える。

「ここは地上?」

と俺が言うと……

セリーが「いえここは地上ではありません。太陽もないですし、ずっと先には壁も見えています。ですが、相当広いと思われます」

 

左には50階層と同じ様に長い下り坂がある

俺たちは警戒しつつ下へ降りていく。

スキルは使えるらしく認識阻害を使ってミリアは偵察に先行した。

その間に俺は一応ワープを使おうとして失敗した。やはりこのフロアボスを倒さないとワープもできないらしい。

道らしきものがあり、それに沿って進むが途中でミリアが戻ってきた。

「この道の先には村があるよ。そこにはハイコボルトと人族が生活している」

「人族が囚われているのか?」

「ううん、一緒に生活している。もうすぐ馬車くるよ」

俺たちは茂みに隠れて様子を見る事にした。

 

しばらくすると、農作業用の帆のない馬車がやってきた。御者席には確かに人族の大男が綱を持っている。

後ろにはハイコボルト1人と子供達が4人が座って子供達が楽しそうに歌っている

 

畑の近くに来ると子供達と大人が降りると畑に何かを収穫しにきた様だ

「私あいつ知ってる……」とエマが言う。

「ミチオ達はここで待っててください。私が話に行ってきます」

「わかった何かあったら合図をくれ。いつでも戦闘できる様にする。」

エマがあえてすぐには立ち上がらずに少し移動してから森から出て行った。

その間に俺はみんなを鑑定して見た。

やはりスキルは使える様だ。

子供は人族の子供もいる

エマが知っていると言った者も人族で『メイトリックス』と言う名前だった。

 

「メイトリックス!、どうしてお前がここに?」

「エマ!!」メイトリックスが大声を出すと子供達はみんな大人達の後ろに隠れた。

「どう言う事だ?」

とエマは説明を求める様に聞いた

「ああ、この階層にいるハイコボルト達はみんな善良で言葉が通じる。卑しいコボルト達とは全然違う。だから武器を納めてくれ。エマに危害を加えるものはいない」

と手の平を、向けてエマを制止した。

「私は81階層に行きたい。次の階層に行くにはどうすればいいか教えてくれ」

 

「エマ違うんだ。ここで終了なんだ。この上はないだから上に行く方法はないんだ」

 

「メイトリックス。お前らしくないな剛腕のジョン」

「もうその名前は捨てた。ここでの生活にはそんな名前いらない」

「じゃあ地上に戻る方法は?」

「それもない。ここは来たらずっとここから抜け出せない。終点だ。俺たちと平和に生活しよう。一緒に村に行かないか?」

 

小さなハイコボルトの女の子が「ジョン?!今日はもう帰ろう」

「ああ、そうだな、エマも来ないか?」

他のみんなも怯えている様子だった。戦闘の意思はなく、人族の子供もいる為エマは安全と読んだのだろう

エマが俺たちを呼び寄せる。

俺たちの人数に驚いたのか子供達は馬車に逃げる様に乗り込んだ。

「こりゃ、大変だ。沢山のお客様だな」

とハイコボルトの大人が言うと

みんなは乗れないので俺たちは馬車の後ろを歩いていく。

子供は好奇心旺盛で、ミリアに興味を持ったのか

ミリアに話しかける。

「お姉ちゃんも冒険者なの?」

「そうだよ。子供達は沢山いるの?」「うーん全部で7人くらいかな」

「へーみんな畑を手伝ったりするの?」

「うーんみんなじゃないかな。魚取ったりする方が楽しいからね」

「ミリアは魚取りの名人だよー」と言うと

「えっ本当?」早速ミリアは子供達と仲良くなっているみたいだ

 

ロクサーヌがみみうちをする

「大丈夫ですか?魔物ですよ」

「ああ、でも温厚で戦闘的ではないのに攻撃するわけには行かないだろ」

「今は……です」

 

村と言っても囲いがあるわけでもなく

ただ家が数軒並んでいるだけで、俺たちが住む町や村よりも遥かに前時代的な様相のログハウスに近かった。沢山の人がやって来たのを見てみんなが家から顔を出す

 

みんなは人族なのは俺だけだと言うのを確認すると少し残念そうにしているのが見えた。

んっ?俺だけ?アナイシャは?と思ったがいつの間にかエルフに変身していた。

 

みんなここで家族を持ちたいのだろう。だが人族でなければ子は成せない。だから人族しかいないこの村では需要がないのだ。

 

みんな好奇心の目で見てくる。

「ここに人が来るのは久しぶりなのか?」とエマはジョンに聞いた。

 

「んー1ヶ月前にも来たぞ、ああアイツだ」と指を刺すとそいつは俺達をつけて来た。

「まずは村長のところに行こう」とジョンが言うので仕方ないついていく。

一つだけ大きいログハウスがあり、それが村長の家らしい

ジョンはノックすると

「ジョンです。ただいま帰りました。地上からお客様です」

ジョンは丁寧にドア越しに話をした。

 

ドアが開くとハイコボルトの夫婦が出て来た。

婦人は

「あら、こんにちは うん?びっくりした?人族の方はみんな驚きます。私たち魔物ではないんですよ」

と俺たちが聞きたかったことをさらっと言ってくれた

 

「今日来たのか?」と村長のご主人

「そ、そうです」と俺が驚きつつも答えた

流石にちょっとビビる。俺たちが戦って来たのはハイコボルトではなかったのだろうか?

エマが「じゃあ67階に居るのは?」

「ああ、あれは劣化コピー品で感情を抜き取られているから言葉を喋ることができない。それとも地上でハイコボルトを見たことがあるのかい?私たちの中にも悪い奴はいる。それは君たちの種族でもそうだろ?」

 

まぁ確かにそうだ。どの種族でもいい奴もいれば悪い奴もいる。ハイコボルトだってそれは同じなのだろう。

「それに俺たちはハイコボルトと言われているけど、正しくはアア……」

「もうあなたそんな難しい話はいいから」と奥さんに怒られる。

アア?とはなんだろう。ハイコボルトはハイコボルトではないのか?

 

先程の小さいハイコボルトの女の子が

「今日は家で食事をとってもらったら?」と母に提案している。

「そうね。せっかくだし。家で食事してください」

「まだ昼前なので、ちょっと周りの様子を見に行ってもいいですか?」と俺が言うと

「獣がいるから注意してくれ」

「はい。夕方までには戻ります」

 

俺たちは3人1組で移動する事にした。

ミリアは男の子供達と川に魚を取りにいくことを強引に決められてしまった

「おねーちゃん早く行こうよぉ!」と待っていられない様子だ。

「ご主人様行っても大丈夫でしょうか?」

「ダメだとは言えない様だな。気をつけてくれ」

「はい」

ミリアは強引に手を引っ張られ川の方へ連れて行かれてしまった。ミリアなら一人で行って何かあっても逃げてこれるだろうと思って行かせた。

 

俺たちが村の外に出ようと歩いていたら先ほどの1ヶ月前に来たと言われた奴が近くに寄って来た。

「カラドボルグはどうやって手に入れた?」と小声で言ってきた

「これはモーリスという人から助けてほしいと言われたので、地上に送ったらこれをもらってほしいと言われて預かっているものだが?」

 

「モーリスさんが……よかった。俺はラル、魔法使いなのだがここでは魔法が使えないから正直俺はなんの役にも立たない。ここでは剣技ができる奴でないと意味がない」

「その様だな。もしかしてモーリスの仲間か?」

歩きながら話す。

 

「ああ、先遣隊として……モーリスさんは助かった様だな」

「フィリップと一緒に地上に届けた」

「二人だけか……それはありがとう。ここには3人で到達したんだが、一人はすっかりここの生活が気に入ってる。もう一人は気が狂ってハイコボルトを倒そうとして殺された。俺はまだ半信半疑だ。ここで最後という気がしないんだ。俺はこの村の誰かがフロアボスだと思っているが全く誰かわからない。みんないい人達だ。邪悪なものを感じない」

 

「ここには全部で何人くらいいるんだ?」

「人族が9人ハイコボルトは12人だ。あんた達がきて一気に10人増えた。しかも人族はあんただけだろ?」

「そうだな。ハイコボルトはどこから来るんだ?」

「わからない。俺が1ヶ月前に来た時から12人いて、ジョンが言うには増えてはいないそうだ」

エマが「ジョンはどれくらい前からいるんだ?」

「8年くらい前からいると言ってた」

「そんな前から……なら情もうつるな」

 

「俺はみんなを鑑定したが皆、ハイコボルトか人族だったぞ。隠れているのかもしれないな」

ラルは村を出てちょっと行くと「俺も散々森を探したが何もなかった。それと猪とか出るから気をつけろよ。」

 

「ああわかった」

ラルとは村を出てちょっとの所で別れた

 

 

数時間歩いて手がかりを探索したが、やはりこの階層は壁に囲まれている。

ナビゲーションのスキルも発動しないところを見ると何かをしないと出れないのだろうと考察するが、フロアボスを倒すが一番最初に思い浮かぶな

 

だがここの住人はかなりレベルが高い。そもそもここまでこれるわけだから1流と呼ばれる一歩手前のところまでは来ているのだろう。

70レベルから80レベルの人物ばかりでハイコボルトに至っては90レベルの者も居た

さっきのラルだって魔法使いだが72レベルだった。彼だって地上に戻れば貴族なのだろう。

 

やはり魔法が使えないのはでかいな……

 

「ルティナ、魔法が使えないのというのはどんな事が考えられる?」

「そうですねー誰かが魔法を打ち消すアイテムを持っているか、設置されているか?

または巨大な魔法中断の魔法陣があるか?

もしくは、巨大なアンチマジックをかけて永続化しているかですかね……

最後のはこの広大な土地全てをというのは無理がありますね。二つ目のはかかっている魔法によっては無効のはずですから、

結論から言うと最初の魔法を打ち消すアイテムがどこかにあると考えるのが妥当だと思います」

 

戻る時に今日は村長宅での食事後、俺たちだけになれる他の建物の所でもう一度話をしよう。

ESPも使えないので事前に色々決めておく必要があった。

 

村長宅に戻ると

大きなテーブルにみんなが集まっていた。村長は、

「まぁ何もない所だけど仲良くしたいと私たちは思っている。よろしく頼むな」

もちろんそこにはジョンの姿もあった。

そう言われて俺も何か返さないといけない

「今日はこんなご馳走まで用意してくれてありがとうございます。仲良くできたらと俺たちも思っています」

と言うと、みんな立ち上がって拍手して迎えられた。

セリーが座りながら拍手している

ロクサーヌに「茶番ですね」

と小声で言うとロクサーヌはしっかりと

ウンと頷きながら拍手している

 

 

それぞれ自己紹介していく。

人族の子供がいると言うことは女性も居る

2人とも冒険者の様だが、ここに住んで8年になる様だ

ジョンと同じパーティだった様だ。

もう冒険者に戻るつもりもないし、ここではもう意味のない事と割り切っていた。

 

ハイコボルトも普通に話しているし、にこやかに子供達の紹介してくれる

ミリアは魚取りで子供達と仲良くなったみたいで手を振ってくれている

 

俺たちも紹介しない訳にいかないだろう。

みんなを紹介した。

ロクサーヌとセリーは全く引いた感じで話している。

 

食事をとることになったがシチューにパンだがパンはどうやって手に入れているのだろう……

普通に美味しい。

 

 

 

「実は俺は宝石商もしているのですが、奥様のつけているネックレスは素晴らしいですね」

と村長の婦人だけがなぜか宝石を身につけている。

「宝石商なの?」と婦人は食いついてきた。

俺はすかさず琥珀のネックレスをアイテムボックスから取り出した。

「付けてみませんか?」

と婦人に渡すと嬉しそうに今までつけていたネックレスを外して琥珀のネックレスを付けてみた。

当然鏡も見たいだろう。

俺のアイテムボックスには鏡も入っている。

取り出すと「これは鏡じゃない?」と婦人も喜んだ

 

俺は琥珀のネックレスをつけている間、彼女のつけていたネックレスを預かった。

婦人は嬉しそうに鏡を見ている。

「ああ、素敵だわ」

「おいおい、支払えるお金はここにはないんだから」

と村長は婦人を嗜めた。

「それは……そうですけど」

 

「こちらのネックレスと交換するならその琥珀のネックレス差し上げてもいいですよ」と婦人の耳元で囁いた。

「でも……」

「そうですよね」

琥珀のネックレスを外すと婦人は今までつけていたネックレスをつけた

 

和やかに食事をとってみんなとの交流が進んだ

エマはコミュニケーションお化けなので、みんなとすぐに仲良くなって打ち解けている。

 

今日は家をひとつ借りてみんなで雑魚寝をすることになった

 

みんなに俺は意見を求められた。

「魔法が発動しないのはあのネックレスで間違い無いだろう。でも、婦人はそんなことを知らない様だったな」

俺はネックレスを受け取った時に鑑定をしたが、

それが魔封じのネックレスだと言うことを鑑定できた。

あのまま奪いとってしまうこともできたかもしれないが!もう少し情報収集が必要だろう。

 

エマが「なんか悠長なこと考えているみたいだけど、明後日には帝都にいかないといけないんだよ?ここから出れなかったらどうする?」

 

「まだピースが揃っていない。おおよそ誰がフロアボスかわかったけど、まだ確信に変わっていない」

 

今まで全然話してこなかったがリナが突然

「ご主人様の推測で間違い無いと思います」と急に言い出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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