※この作品はR-18です。

異世界迷宮でハーレムを(仮    作:九白

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弱肉強食の村

 

「決闘!?!」

俺よりも先にエマが嬉しそうに反応する

俺が何かを言う前に「じゃあ私が!!代わりに」とエマが名乗り出る

ロクサーヌもすかさず「ここは私です」と俺に懇願してくる

 

エマは「ロクサーヌの怪力ではジョンが死んでしまいます。死なない繊細な攻撃ができるのは私です」

ロクサーヌには「死んでしまったらこの迷宮の栄養分になってしまうんだぞ!!」と言うエマ

 

「怪力とは失礼な!!いえ、このような不届きものは躾が大事です」

と片膝をついて俺に進言してくる

「ロクサーヌ、お前は人族以外の決闘だろ?私が人族専門って話だっただろ?」とエマはロクサーヌに言うがそんな取り決めいつ決めたんだ?

 

ロクサーヌはエマがそう言うのを無視して「私が1番奴隷ですから」と胸を張って言っている。

いやいやもう奴隷じゃないけど、そのポジションは譲ってないのね

 

ジョンをそっちのけで話しているのに相当頭にきているらしい

「お前ら俺がそんなに簡単に倒せると思っているのか?」

エマが

「そりゃそうだろ」ロクサーヌも「当然でしょう」

と怒っている

 

「俺はコイツに決闘を申し込んでいるんだ」

とミチオに指を刺しながら言う

「でも死なれたら困るからな……本命はロクサーヌに託すとしてエマ頼めるか?」

「はいぃ!よしきた!!」

とエマがガッツポーズを取る

ロクサーヌはしょんぼりしている姿も可愛い

 

 

エマが「では村の中央で行おう。貴公にも準備があるだろうし、みんなの前で決闘した方が良いだろ?」と村へ向かう。多くの人たちが集まってくる

 

セリーも騒ぎに外に出てきて

俺に「何があったのですか?」

「ああ、これからジョンとの決闘が始まる」

「えっ?!誰が?」

「俺?かな。でもエマがどうしてもしたいと言うので代理でエマが」

「エマさんが?まぁエマさんなら問題なさそうですね」

楽勝で勝てると思っているな

 

「あっこれ作っておきました」

セリーは俺が朝頼んでいたものをくれた。

「ありがとう」

「こんなもの何に使うんですか?」

「多分必要になる」

 

人族の中には騎士もいたので立ち合いをお願いした。

 

「ブルガ王国騎士ラルフである。本来ならジョンは自由民ではないが、特別に決闘を行う事を認める。ミチオで間違いないか?」とジョンに聞くと

「ああ、間違いない」

 

「それでは、申し出に従い、自力救済の原則にのっとって決闘を認める。被指名者に誰か保護するものがいれば、代理の者とすることができる。代理の者を立てるか」

 

「ああ、ここにいるエマを代理人とする」

「わかった。その方がエマか?決闘に異議はないか?」

「ああもちろんだ」

 

「決闘の延期、公開もこの状況下ではできないため、みんなが見ている前でする事とする。ここにいる者全てが証人となる」

みんなのヤジと声援が最高潮に達している。

周りのみんなはジョンが勝つと思っている。観客は大人達みんなが集まっていた。特に娯楽もないココではこうしてジョンがたまに決闘を申し込んでいるのかもしれない。

そして自分の強さをアピールしているのだろう

 

周りからヤジが飛ぶ

「にぃちゃん女に決闘をやらせるのか?」

「ジョンに殺されちまったら大事な穴が使えなくなっちまうだろ!!」

エマは中指を立ててそいつを挑発していた。

「けつの穴小さい男は黙ってな!!」とエマ

「へへへ!」「はははは」とみんなに笑われている

こう言うノリにエマは慣れている。

エマも一応装備しているが、相手のジョンはフル装備だ

『斧』が獲物らしい

 

「エマ、相手はフル装備だぞ。俺の剣を使うか?」

「いや、私はこの藤乃で十分です」

まぁいざとなったらエマを助ける準備も俺の中でしていた。

こんなところでエマを失うわけにはいかない。

 

ラルフが中央で

「それでは両者とも前に」

互いに少し前に出る

「おまえはセバスのところにいた小娘だな?今思い出した。そんな乳臭い小娘に負けるわけないだろ?」

 

「おまえがここで8年間マスかいていた間強くなっているかもよ」とエマは手で輪を作り上下させる動きをしていた。ジョンの言葉の上に更に挑発する。

 

ジョンの怒りは最高潮になっている

「早く死にたいようだな」

「ジョンいいぞ!!やっちまえー!」

 

いきなり斧を振り下ろした。エマはそれをひょいと避けた。そのままエマの方に斧を向けて横に薙ぎる

エマはそれもバックステップスゥエイをして避ける。

ジョンはそのまま突進して反対の腕でパンチを繰り出す

それも避けるまるでアイススケートで滑っているような華麗な動きだ

 

「ほらねーちゃん避けてばっかりじゃ試合は終わらないぞ」

とヤジを入れる者もいる

 

「あー失敗したーこんなに弱いとは思わなかったーここ80階だよ?!もっと強いかと思った」とエマが嘆くと

ますますジョンは怒りを露わに突っ込んでくる。

 

それもスルッと避けてジョンの足を掛けるとヘルメットが邪魔で下が見えないのか、簡単に足元を引っ掛けられ

簡単に転んでしまう。

 

エマはこの隙に攻撃するわけでもなく、

「ほら立ち上がって!」とエマはまるで子供をあやすように言う。

ジョンは怒り周りが見えなくなっているのか

「大旋回」と言って斧をジャイアントスイングさせるようにぐるぐると回っている

まっすぐエマの方に向かっているが、いつ手を離すかわからないし、どこに飛んでいくかわからない斧に周りのみんなが怯えている。

エマは一気にジョンの懐までジャンプした。

「かかったな」とジョンが言うと

斧を手放すとすごい勢いで大型の斧が飛んでいく、その先には木もあるがその木も薙ぎ倒す勢いだ

「空中では避けれまい」と言って腰から剣を抜いてエマを待ち構え刺そうとするが

エマは空歩でトントンと空中を蹴ると想定外の動きにジョンはまたエマを見失った

 

エマはそのままヘルメットに藤乃で攻撃するとヘルメットが飛ぶ

カランカランと、ジョンのヘルメットが転がると首が落ちたと誰しもが思ったがヘルメットだけが落ちた。

エマが「ほらこれで視界良好だろ?

そんなのつけても首と体が離れれば死ぬんだから」

とジョンに言う

それはわざとエマがヘルメットだけが落ちるように切ったからだ。

「どうロクサーヌこれが手加減というやつだよ」

とロクサーヌにも挑発している

 

「キサマ!!」と大剣を持って上段から大振りで構えながら走って近づいてくる

エマは「紫電一閃」

ジョンの両手首を遠距離攻撃で切った

剣は後ろに手ごと落ちた

ボトッボトッ

 

両手をジョンが見る

「俺の手が!!」

手首から先のない手を見てるジョンに

「縮地」

エマは顔をニーキックする

浮き上がったところを更に胴体に2段蹴りを喰らわし落下したところに脚の甲冑の隙間に刀を突き入れると

「グオーーーーー」とジョンが悶える

 

その後何度となく顔を蹴ると

エマが「どうするまだ続けるか?」

鼻は折れて血みどろのジョンは両手と片足が使えなくなった

 

観客のみんなも一瞬のことで声が止んだ……

「す、すみません許してください」とジョンが頭を下げて決闘も終わった。

 

さすがにエグっと思ったがエマはエマなりの戦略がある。

必要だからこそあそこまでやったのだろう。

俺はベスタにポーションを渡すと後でジョンに使ってやるように勧めた。

「はい。かしこまりました」

「死なれては困るからな」

 

観衆はジョンのまさかの圧倒的な敗北でみんなが動揺した

ここでの力の均衡が崩れたからだ。

誰しもが今までジョンの味方だったのが手のひらを返す様にミチオに擦り寄ってきた。

 

ここでは法がないつまり一番強い奴がルールだ。

一番強いやつが何をやってもいいと言う暗黙のルールである

 

ハイコボルト達は人族とは一線引いているものの剣技が優れた奴とは仲良くしていたいと言うのが本音だから

ハイコボルト達でさえ、ミチオの勝利を祝った。俺がなんて言い出すかわからないのに。

 

昨日のアマンディーヌも俺の勝利を喜んだ

「私、私はどうなるの?」

「もうみんなの相手をしなくても大丈夫だよ。明日には地上に帰れるから」と俺が小さい声で言うと、アマンディーヌは涙が止まらなかった。

「本当?本当に?」と泣き崩れてしまった

 

みんなに囲まれて我先に気に入られたいと思って擦り寄って戦いを労ってくる。この男達は調子がいい。昨日俺たちの寝込みを襲った奴らもそこにいる

「ちょっと休憩したい」と言って、そう言うやつを追っ払って

借りていた家にみんなで戻る事にした。

 

俺たちは自分の家に帰ってあることをまっている

村の人はジョンの手当てをみんなでしている。今頃ベスタが患部にポーションをかけて傷口から血を止めているだろう。

ここではポーションすらない。数少ない滋養丸をジョンに使うわけがないから苦痛に耐えるしかない。

ましてこの先、手がないことの絶望をジョンは噛み締めているだろう。

 

トントン

「はい」とルティナが扉を開けると村長婦人のラレがやってきた。

「ミチオさんお話があるのだけど、ちょっといいかしら?」と

俺とロクサーヌの二人で家から出ると人目のないところで婦人ラレが話始めた。

「決闘の勝利おめでとう……実はね、この首飾り……あんまり好きじゃないの……でもここにきた時に気づいたらしていたの。ジョンも似合っているからつけていた方が良いとか言うしね。昨日見せてくれた琥珀のネックレスと交換したいのだけど、何かここで交換するものがなくて……他のものじゃダメかしら?」

 

「うーんそうですね……他に欲しいものがないので……ではこうしませんか?うちの者にあまりに良かったのでイミテーションを作らせたのですが、どうも同じようにはならないですね」

とさっきセリーに作ってもらった婦人がしているネックレスにそっくりなネックレスを取り出した

 

「良かったらこの二つと交換しませんか?」と言うと

「えっいいの?だって私から見たら見た目ほぼ一緒じゃない?」

改めて見比べてみると本当によくできている。

「いかがでしょうか?」

「本当にいいの?みんなの前ではこれをつけてればいいんだもんね」

 

婦人は首につけていたネックレスを俺に渡してくれた。

そして俺は琥珀のネックレスとイミテーションのネックレスの二つを渡して交換した。

琥珀のネックレスと一緒につけてもいいんじゃないですか?

「そうね。そうしようかしら」

「はい。私がさしあげたと言う事にすればいいんじゃないですか?」

とても嬉しそうな俺の両手を持って

「えー嬉しい。ミチオさんは優しいのね。本当にありがとうね」ととても嬉しそうに答えた。

 

さっき言っていた話の続きが気になる……

「さっき、気づいたらここにって言ってましたが前はどちらに?」

「と言われても今どこにいるかわからないんだけど、私達は私達種族で生活していた人口は10万人くらいるのかしら……平和な所よ。私たち以外の種族は私たちの街にはいなかった。

私たち夫婦はなかなか子供ができなくてもうだめかな?って思っていたところにここにどうやってかもわからないし、ここがどこかもわからないけど、ここにきたら

環境が良かったからなのかな……子供ができて、みんなはどう思っているか知らないけど私はここに救われたわ。仲間もいるし、しばらくここでもいいかなって思ってたわ」

 

「でもここでは……」とロクサーヌ

「わかってる。ここは本来いちゃいけないところだけど……私たちにもどうにもできない」

「ここのフロアボスに心当たりはないか?」

「うーんそう言われても見た事ないし、本当にそんなのがいるのかどうかすらわからない……」

一度も出てきた事ないのか……誰かを先導して思い通りに進めているのか?

「お嬢さんは今どこに?」

「えっ?川に行くと言ってましたが……」

「お嬢さん可愛いですよね。何歳なんですか?」

「ああ見えて10歳なのよ。小さい時からもう可愛くて……」

「そうでしたか」

「最初に人族を見つけたのもセビルなのよ」

「そうだったんですね。じゃあ私たちがジョンを倒したのもショックかもしれませんね」

「どうでしょう。優しくしてくれたのは間違いないんですけど……だいぶ私達にも意見するようになっていたので」

 

「そろそろ戻りますね」とラレ

と別れた。

 

やはりそうだ。フロアボスはセビルに間違いない。と俺は心の中で思った。

 

 

その頃川ではミリアと子供達が魚を取ったり川遊びをして楽しんでいた。ミリアも下着姿で川に入っている

「あれ?セビルちゃん?一緒に川遊びする?」とミリアは前屈みになってセビルと目線を合わせてお話しする

昨日は川遊びには来なかったセビルちゃんは水が苦手なのかなと思って無理に誘わなかったが、本人が川までやってきたのだ。

「ミリアおねーちゃんはミチオさん達のグループで一番強いの?」

「そんな事ないよみんなとっても強いんだよ」

「でもみんなとたたかってみたくない?」

「えっ?…………んん……そうだね」

「ミリアおねーちゃんは子供を守ってくれるおねーちゃんだよね」

「そうだね」

「じゃあミリアおねーちゃんは私達の味方だね」

「いつでも助けてあげるよ」

ミリアの目つきが変わっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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