※この作品はR-18です。

異世界迷宮でハーレムを(仮    作:九白

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50階層 後編

光の中から現れたのは40センチぐらいのフクロウ

が出てきた。

「うん?……えっ?」

 

「憑依できるのか?」

セリーが言う

「やってみましょう、復唱してください」

「我が力となりて、この身にやどせ」

俺が言う

「我が力となりて、この身にやどせ」

何にも起こらない

フクロウは羽ばたき俺の肩に乗る

……

……

沈黙が流れる

 

「だめだ…違う手を考えよう」

全然使えないじゃないか!!

 

坂の下までもうコボルトイェーガーが300匹ぐらいとオーガが10匹程が集まっている

そして板に20人ほどの女性の裸体がくくりつけられている

それを盾にして登ってくるようだ

 

今度のはオーガの歩調にあわせてゆっくり登ってきている

ロクサーヌが言う

「もう死んでいるか、子供が産めなくなったのでしょう」

「気にせず攻撃して大丈夫です」

「気になるなら最初は私がやりましょうか?」

「ちょっとギリギリまで考えさせてくれ」

うーん気にせず攻撃はやはりできないが……

もう半分まで

昇ってきている

 

考えても全く答えが出ない

考えつくのはウォールで足止めするくらいだ

 

「アホか?」

と誰かの声がした

「おまえさん、かなり呪文が使えるのになぜ使わん?」

明らかに声がした。じいさんのしわがれた声だ

周りの人には聞こえてないようだ

心の中で誰だ?と聞くと

「お前さんの目の前におるじゃろうが!」

目の前になんて誰もいない

いるのは肩に乗っているフクロウ

「お前さんは力ではなく、知恵が必要だったから多分ワシが呼ばれたんじゃろ?」

「ワシの名は……と言っている場合じゃないな」

「まずは 濃霧よ出でよそして白に染まれ と言ってみろ」

俺はみんなに何も言わずこのじいさんの声通りに言う

「濃霧よ出でよそして白に染まれ」

 

途端に、この坂道の半分は濃霧に覆われる

「ミチオ、何をした?コボルトの攻撃なのか?」

「ご主人様これは大丈夫ですか?」

「ああ大丈夫だ」

霧の中は3メートル先しか見えないくらい濃霧だ

 

じいさんは

「次に、坂道に対してマススリープを唱えよ」

頭の中でマススリープを念じてみるとその呪文があるようだ

 

「マススリープ」

 

坂道に居るコボルトたちは強烈な麻酔銃を撃たれたようにガクガク膝が折れ眠ってしまっているようだ。倒れる音が聞こえる

 

「これであの縛られた人間どもを連れ帰ってくるが良い」

みんなに指示をする

「相手が寝ている隙に彼女達を救ってくれ。寝ているコボルトには触れないようにしてくれ」

みんなで霧の中に入っていく

板に隙間なく貼り付けられている女性を見ると、かなり乱雑な扱いをされ、痩せこけている。

ナイフで紐を切り、20人の女性を担いで50階入り口まで運んで横にする

 

じいさんが言う

「10分しかないから早くしろよ」

みんなで二人ずつ運んでも2往復しないといけない

全員救出できた。半分はロクサーヌの言う通り死んでいたが、今はそんなこと言ってられない。とりあえずみんな入り口の前に集め、生きている人と死んでいる人に分けた

 

 

じいさんは

「次の呪文じゃ」

「あの霧の中をめがけて唱えよ クリエイトポイズンボグ」 

 

 

 

俺はもちろん知らないが、唱えてみると、坂の地面は毒の泥沼になった

霧の中から敵のうめき声がする

「後はあの霧から出てきたやつを攻撃すれば良かろう」

 

他のメンバーにはこの声は聞こえてないようだ

なので、霧の中で何が起こっているのか、わからないでいる

「ご主人様、霧の中で何が起こっているのですか?」

ルティナが聞く

「この坂道を毒の沼にした、霧から出てきたのを叩く」

「はい」

 

出てくるのは、歩いて出てくると言うよりも、飛び出してくる

多分オーガがコボルトを投げつけているのだろう。

相手は4,5匹ずつだ、イェーガーとはいえ大した事はない

矢で集中砲火を喰らわす

投げられて出てきたコボルトに一斉掃射する

 

コボルトはすぐに絶命する

最後の方は、オーガ2匹とコボルトイェーガー10匹出てきたが、もう瀕死だったのでモノの数でも無い。

 

 

坂は静かになった

 

血みどろになったエマが俺に問う

「ミチオ…終わりか…?」

「とりあえずは終了だろう」

「呪文の効果は1時間だ、しばらく上で休憩しよう」

 

 

「ご主人様すごいです」

「あんな呪文をお持ちとは」とベスタも俺を持ち上げる

「やっぱりわたくしのご主人様はすごいです」

 

上に上がると、すでにロクサーヌが囚われていた女性に対して、回復呪文を唱えていた

俺は、病気の癒し、祝福をして、恐怖状態を治したが、

6名だけが、喋れるまで回復した。4名は衰弱状態だ

俺は外蓑を取り出しみんなに着せてやった

 

ほとんど食料は持ってきていないのだが

携帯食料と水を提供した

それでも彼女達は食料と水を貪り食べる

錯乱しないように、一人に一人付いている。

彼女達を鑑定すると

 

ジョゼ 女 23歳

冒険者Lv46

 

ルイーズ 女 28歳

騎士Lv35

 

マリー ♀ 26歳

森林保護官Lv47

 

ニノン 女 21歳

戦士Lv39

 

エレーヌ 女 22歳

僧侶Lv45

 

コレット ♀ 28歳

剣士 Lv45

 

その中でも、かなり意識がしっかりしていて、錯乱していない冒険者の彼女に聞く

「どうしてこうなった?」

「もうどれくらい前かわかりませんが、第二次クーラタル探索隊に参加した、暁の刃のメンバーのジョゼというものです…最初は数匹だったと思いますが、捕まった女性を次々と犯し、この数に…」

「私が捕まった後も何回か新しい女が連れてこられました…毎日毎日犯され、コボルトの子を何度も孕ませられて、使い物にならなくなると、そのうち餌にされます…私ももう少しで餌になる所でした…」

「女は何人ぐらいで、どこにいる?」

エマが口を挟んでくる

「しかしこの数、人間だけ食べてるわけじゃないだろ?」

 

「はい…上の階に行って食料を手に入れてきているようです…私たちには奴らが食べた残飯を食べさせられていました…後は魔法による食料と、癒しの呪文で生き延びてきました」

 

 

「女は私達以外に20人〜30人ほどいます、何人生きているかは、わかりませ、ん…」泣きながらしっかりと答えている

 

「反対側の坂道の途中に洞穴があります、女達はそこに集められていると思います」

「今からそいつらを倒して来るのだが、おまえ達はここで待つことになるが、待っていられるか?」

 

「私たち女は脚の腱を切られると、切った所に板を挟んで癒しの呪文で治して、歩けなくさせられます…多少なら歩けても、もう普通には歩けないし、走れません」

「死なないで、死なないで待っててくれるか?」

 

「私たちが生きて帰れば少ない額かもしれませんが、報奨金も貰えると思います…私達は他に何もすることができませんので、せめてそれくらいは……」

「奴を、奴らを必ず仕留めて下さい…」

 

「君が看病してもらっていいか?」

「はい」

 

じいさんは言う

「村に人質がいないなら、下の村に マスポイズンフォグ の呪文を」

俺は言われた通り

呪文を行う

村は紫色の霧で覆われる。村からは、すごい数のうめき声が聞こえる。姿は見えないが、気味のわるい声だ

 

それもいずれ静かになると、俺の肩に乗っていたフクロウが飛び立つ

フクロウは旋回しつつ、あちこちを飛び回っている

セリーが

「……自由な召喚獣ですね」

「そうだな」

 

「聞こえとるぞ、自己紹介はまた今度にしよう。今日はいっぱい喋って疲れたわい。じゃあな」

 

本当に勝手な奴だなぁ

だがあのフクロウのおかげで助かった。みんなにはフクロウの声は聞こえていないので、あの召喚獣はなんなのか?と言う感じだろう

 

 

 

 

 

 

「ワープしても帰れないなら仕方がない。さぁ、そろそろ行くか?」

「はい」

充分に休息を取れた

坂を降りると、匂いはさらに酷い

俺達は直線上の村には寄らず

壁沿いの外周を進み、生き残りの襲撃に備えた

反対側の坂道まで来て100メートルほど上がったところの横に洞穴がある

静かに登っていくと、当然悲鳴とコボルトの鳴き声が聞こえている

中の様子を窺うと、コボルトがぐったりとした女性達を犯して、ヘラヘラと笑っている

細い洞穴でコボルトや女性を跨がないと、奥までは行けない

これでは、また女性達を盾に使われるだろう

 

 

マススリープがあるなら、マスパラライズもあるのか?

なかったら、スリープにするしかないな

作戦をみんなに伝える

 

俺は洞穴の前に立ち、「マスパラライズ」を唱える

呪文はあるらしい。呪文は発動して、痺れているコボルトが10匹いる

その奥にパラライズされなかったコボルトが1匹いる

「奥に一匹」

と言うと、エマが

縮地で一気に奥に入りコボルトの脇を切る

続けてミリアも、縮地で一気にコボルトの後ろに回り、背中を切る

「グガッ」

俺達は、麻痺している女性達を救いながら外に出す。ロクサーヌが

次々と、コボルトの喉に剣を突き刺す

 

奥のひとまわり大きいコボルトを鑑定すると、

コボルトゲネラールLv50

と表記された

「奴は手強いぞ!」

 

本来なら俺達も加勢しないといけないのだが、

女性を救う事もしないといけない

今は二人で頑張ってくれ

 

洞穴の横幅は3メートルほどで、

エマのような太刀では天井に当たるかもしれないので、打刀で攻撃するように言ってある

ゲネラールはナタのような斧を持っている

もう片手には、いま犯していた女性の頭を持ち、ブンブンと振り回して盾として使っている

 

脚が壁にぶつかってもお構いなしだ

彼女はすでに意識がない。

俺達は、二人が戦っている間に、どんどん女達を洞穴から救出して坂道に出す。麻痺しているので、出すのは簡単だ

ほとんど出し終わると、俺もコボルト戦に参入

俺は奴の攻撃を剣で受けるが、攻撃の一撃一撃が重い。

俺はオーバードライブを使い、緩急をつけて奴を攻撃。

女性を持っている方の腕の肩に攻撃が当たる。

攻撃を受けると一瞬腕が上がった。

 

その隙をついて、後ろからミリアが腕を切り落とす。

腕と共に盾に使っていた女性も一緒に落ちる

 

すごい雄叫びをあげると、目の前にいたエマに強い横振りの攻撃をした。エマは剣でパリイをしたが、流しきれずに壁まで吹っ飛ばされた。

「エマ!大丈夫か!?」と叫ぶと

ゲネラールはさらに不利な状況になるとわかったのか

坂の方へ突進して来た

狭い洞穴で、あの巨体にぶつかったら危険なため、みんな避ける

「ベスタ、今だ!」

ベスタはそれを聞くと、坂道で

足払いをして、ゲネラールは下に落ちた。20メートルくらいあるから普通は即死だが、エマとミリアはそれに続く。

エマが20メートル下のゲネラールの背中を刺すと、素早く避けてミリアがその後に続く、同様に背中をつく

すぐさま背中から降りると、武器を持っているもう片方の腕も切り落とす

俺達は急いで下に降りる

村にコボルトが1匹もいないことを知ると、

「おまえたち、は、なんの、りゆうがあって、おれの、むらを、つぶしたのだ」

おまえ喋れるのか?魔物で話せるのは初めてだ、

「おれはかってにおれのむらにはいってきた、やつらをつかまえて、いるだけなのに、なぜ、なぜ」

 

エマが答える

「迷宮を地上に出しているのは誰だ?おまえたちが、迷宮を地上に出して、お前らが、地上に溢れようとしているからだろーが!」

 

「おれたちは、おまえらがやっているからしているだけだ、もうこころをいれかえる、たすけてくれ」

 

「ずいぶん虫のいい話じゃーねーか?ここまでやっておいてごめんなさいで済むわけないだろ!」

 

「ごめんなさい、ごめんなさい」

俺と、エマ、ミリアに向かい何度も頭を下げる

 

遅れてやってきたロクサーヌが

後ろから頭を串刺しにする

「グガッ」

 

「ご主人様、こいつらはこう言って我々に慈悲を求めますが、言葉の意味はわかっておりません」

「慈悲を与えても、またこのように人を襲い、街を襲って増やしていくだけです」

「聞く耳を持つ必要はありませんし、仮にそうだとしても、我々が勝つか、奴らが勝つかの2択しかありません。わたしから言わせてみれば、ご主人様に攻撃を仕掛けてきた時点で、誰だろうと許すことのできない存在です」

 

みんなはロクサーヌの言うことに同意している

だとしたらそうなのかもしれない、俺がとやかく語れる存在ではないから

 

まぁ、ただ今回の戦いでわかった事はある

勝っても戦う相手としては、心底気分の悪くなる奴らだ

 

 

 

まずは50階の入り口に行き、彼女達とみんなを連れて行って合流しよう

俺と、ロクサーヌは癒しの呪文が使えるので、50階の入り口にて、合計26名の生存者を確保した

中には

「なんで、もっと早くきてくれなかったの…?」と喚く者もいたが、ロクサーヌはピシャリと言う

「生きているんだから文句言わない!」「勝手なこと言わない!冒険者なんだから、覚悟してなったのでしょ!」

もし俺一人でここにいたら、多分気が滅入ってしまう

助かったジョゼも「私たちではなにもお礼ができないから、せめて生還して、褒賞金をミチオ殿に渡せるようにしましょうね」

と言ってみんなを同意させる

 

合流後に帰還するのだが、51階に言って同じことが起きたら、厄介なので、やはり50階で家に帰ることにした

家には帰らず、まずは1階から出ていくべきだろう

多分入り口で、騎士たちが迎えてくれるはずだ

 

しばらくすると、村を物色してきたチームが戻ってきた。

此処でやられたパーティの装備品を回収したらしい。彼女達を包む布も用意してくれた

アイテムボックスに入りきらなかった物は、ベスタとセリーが大きいリュックに入れている、

 

「先にルティナが1階に行ってもらえるか」

「騎士に担架を用意してもらうよう伝えてくれ」

「生存者が26名、死者が14名いると言うことを忘れずに伝えて」

ルティナを探索者にして、1階に戻ってもらう

何度か行き来して

順番にルティナが1階に届ける

そして最後に俺達全員で1階に行くと、

外では騎士達が俺を歓迎してくれた

「よくやった」「マジか」「すごいぞ」

町民からも拍手喝采だった

もう夜じゃん、腹減った

 

そして目の前にある冒険者ギルドに入る

ギルド職員総出で迎え入れている

女性のギルド員は保護した女性の世話をしている

セリーとベスタは、すでに戦利品の売却とオークションの準備の手筈をしている

エマはすでに酒を飲んでる

ルティナとミリアは、女性達の世話をしている、

 

「俺は、腹減った…」

とギルド入り口の腰掛けに座る

今日は本当にやばかった…いきなり難易度がグッと上がっていた…50階とは全部あんな感じなのだろうか?

ロクサーヌは俺を支えて横に座る

俺は特にダメージはないが、極度の疲労と安堵、そして空腹で、ロクサーヌの肩を借りないと立ってられない

ロクサーヌがエマに何か食べ物を用意する様に言うと

慌ててエマも周りの騎士に軽食の準備をさせる様に怒鳴っていた

 

その後の事はあんまり覚えてない……

なんとか無事に生還した

 

 

 

 




2023.10.24改編
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