※この作品はR-18です。

異世界迷宮でハーレムを(仮    作:九白

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ルシールの過去

 

 

なるほど、だから諸侯会議の前に病気持ちじゃないか調べられたのか。ルティナは納得するが、まぁとんでもないなと思いつつも、これだけ若い男女が集まればそうなるし、自分も人のこと言えないか……と思うしかなかった。

 

 

 

若獅貴族会の講義も終わると、やはり今日も社交会デビューを待つ女性の挙手を求めた。

恥ずかしそうにルシールも手を挙げる。

元は貴族なのでかろうじてダンスほ覚えていたのだろう。昨日夜ロクサーヌと練習していたらしい。

 

ルシールは先ほどの講義の途中自分の今までの24年の人生を思い返してみた

 

ああ、あんなに……ダンスの練習が嫌だったのに……とルシールは振り返る。

タンタンタンタンと叔母が手を叩きながらひたすらダンスの練習を続けた。“私、社交界には興味ないし、ああもうこんなの練習しなくてもいいのに……私は冒険者になりたい”

 

と思いつつも男爵家の娘として最低限ダンスをできるようにと父が叔母に頼んで猛特訓をしてもらっているから抜け出す事はできなかった。

私には兄と姉が一人ずついたが、兄は成人して16才姉は15才で今年社交会界ビューを待っている。まぁ私はおまけだが来年も習うお金はないので姉と一緒に習う事になった。

 

もう10年も前の事だ。

貧しい貴族は農夫とそう変わらない。

毎日の食事も全く具のないスープを毎日食べ硬いパンが主食だった。私たち兄弟のグチを母は「いつまでも悪いことばかりじゃないよ」と言っていたが『それはいつ?』と心の中でいつも思っていた。

なんもない田舎で何事もなく平和な毎日がずっと続くと思っていた。

だからこそ自分は冒険者になって……と思っていたが……

 

その日も使用人の農夫である下男と外の畑を手伝いに行っていた。

 

午後から突然曇って来たと思ったら盗賊共が私たちの領土に攻めて来たらしい、私たちの領地は地理的に全く重要ではないため父も油断していたのだろう。数十人の兵隊しか置かず屋敷への侵入を簡単に許した。

 

私の家の方が赤くなっている。

一緒に来ていた使用人の下男と一緒に慌てて家に戻ったがすでに家は燃やされ父の首は刎ねられ母と姉は悲鳴と共に盗賊達に犯されていた。

そこには兄の姿もあり、兄も盗賊たちに犯されていた。

 

使用人の男は見つからないように二人で森に隠れた。彼の家は森の中にあり、盗賊共から見つかる事はなかった。町中荒らされ好き勝手に町の女や子供を連れていってしまった。

こうなったら嵐がさるの待つしかない。私は両手で口を塞ぎ初めて声を出さずに泣きながら震えた。

 

次の日家に行ってみるともう家の形すらなく燃えカスと煙の匂いが一面を覆う

そこには首と胴体が離れた父の体と 裸の母の体と首が転がっていた。兄も姉の姿はなく連れて行かれたのだろう……

 

私も家にいたら兄と姉と同様に連れて行かれ奴隷として一生を過ごす事になったのだろう。私は母の身体と首を縫ってつなげて、布で覆いその横に父の遺体も並べて二人の死体を燃やした。

私はその時全ての涙を流しただろう。嗚咽と涙が止まらなかった。

 

私は使用人の下男の家でしばらくお世話になる事になった。

家には奥さんもいたが奥さんは特に何も言わず、今まで通り畑仕事に従事していた。

もちろん私の部屋があるわけではないので、納屋に藁を集めて布を敷きそこで寝ていたが

ある時いつも優しくおっとりしていた下男が夜現れると

凄く興奮していた。私は怖くなり、何も言えず彼に私の処女を奪われた。

最初の頃は何度も謝っていたが、だんだん慣れて来たのか私もただで面倒を見てもらっているから仕方ないと諦めるようになって来たが、奥さんはそんな彼の行動に察知して

「早く出ていってほしい」と何度も言うようになってきた。

 

それもそうかと思い、16才になる前にとりあえず家を出て「冒険者になる」と言うと彼は何かを悪いと思ったのか僅かだが妻にわからないようにお金をくれた。

 

私は家を出るとまずはダンスを教えてくれた叔母を頼ろうと思い隣町まで行ったが叔母は既に寝たきりになっていてとても頼る事はできなかった。

 

ならば最初から社交界デビューよりも興味があった冒険者になるために帝都に向かった。冒険者ギルドに立ち寄るととあるパーティのリーダーが魔法が使えるのがよかったのかすぐに仲間が見つかった。

 

だが魔法攻撃は一日にバカスカと打つ事はできず、また打ち尽くすと気持ち悪くなりただの足手纏いになってしまうため使い所を学んだ。他のパーティメンバーには既にお荷物扱いだったが、リーダーと夜を共にしていたため追い出される事はなかった。

この時、たまたま討伐した奴隷商人の所に兄と姉を見つけたがクスリなどで既に精神が壊れて「あー」と「うー」しか言えず、私が誰かもわからない状態だった。

二人と一緒に住みたいと希望して引き取った。私が冒険者として稼ぎ二人を養っていたが、どうしても何日か家を開ける依頼があった時に二人は私の家で首をくくって死んでいた。

そしてまた一人になってしまった……

うまく行かない時は続けてうまく行かないもので、

 

ある日迷宮で魔力が底をつくと囮にされたので、今までいたそのパーティから抜ける事にした。

それから最後の一発は絶対に打たないように、そして魔法以外の攻撃方法の短剣とスタッフでの攻撃の練習、そして逃げ足のフィジカルトレーニングを毎朝するようになった。

 

それまで酒ばかり飲んでいたので、朝のトレーニングはこたえた。5年帝都に居たが帝都からクーラタルに拠点を移すと

しばらくはソロでクーラタルの迷宮に潜っていた。お金にはならなかったが生きるだけなら問題はなかった。

 

そのうちなんとなくパーティを組むようになって、リーダーはやはり私の体が目当てのようだったが自暴自棄になっていたこともあり、嫌と思う程の理由ではなかった。

それよりも誰かに守ってもらえる一人で生きて行かなくてもいいと言う期待感の方が大きかった。

 

そんな時にクーラタル50階の調査と言う依頼が来た。

「まだ私たちには早いのではないか?」と言う意見が多い中

リーダーは「複数の5パーティでの調査であって討伐ではないから俺たちにとっては美味しい依頼ではないか?」と言って来た。

その中には有名なパーティも入っていたので、30人もなるパーティならどんな敵でも大丈夫だ!!と言うリーダーに私は反対できなかったが結果はコボルトゲネナールに捕まる事になった。

リーダーは私達の目の前で殺され食べられて首が目の前に転がってくると目玉が飛び出しているところを見て「ああ、ここは地獄なんだな」

と諦めた。

 

何度もコボルトに孕まされては短い周期で生まれるコボルトを10数回見てだんだんと自分の心が壊れていくのがわかった。

 

兄さんや姉さんもこんな感じだったのだなと思ったが、奴らは子供を産む女にはクスリや暴力を使ったりはしなかったし、人間ではないどこからとって来たのかわからないエサを私たちにくれた。

 

多出産と運動もできないので子袋がある日身体の外に出るようになってしまったのを見て慌てて自分の中に入れる。

奴らはそれをみると餌をくれなくなり、あとは奴らの食事になってしまうだけだからひたすらそれがわからないようにした。

 

ある日私はゲネナールの洞窟で種付けをされていた時に

村がなんだか騒がしかったが私が当然見に行く事はできなかった。

しばらくするとミチオ様達が現れて私たちの目の前でゲネナールの洞窟の横からゲネナールを倒したのを見て驚きのあまり気絶した。

 

気がつくとギルドのベッドに横になっていたが、奴らに逃げないように足の腱を切られていたので、「私ら助かってもこれからどうすんだよ」と内心思っていた。

ジョゼという女性が土下座をして頼んでくれたおかげで

ミチオ様が私達の面倒を見てくれると言うのだが、

……私はまともに歩けもしないし働けないし……これじゃ娼婦にもなれないし……

と不安がいっぱいだったが案内された家では風呂には入れるし美味しいご飯をたらふく食べれる。私にはこれだけで何も言う事はなかった。

しかも奴隷になるかどうかを選べるらしいが、私に選択の余地はなかった。

すぐにでも奴隷になりたいと言ったらみんなに笑われたが、私の気持ちは全くブレる事はなかった。

みんなと一緒にいられると言う安心から毎日よく眠れた。

 

ミチオ様と同衾するかもしれないと思われる日はなるべく綺麗に体を洗い、中から子袋が飛び出さないように何度も自分で確認した。

 

 

そのうちセリーさんが作ってくれた靴を履くと歩けるようになった。その1ヶ月後にはベスタさんの魔法で普通に歩けるようになり足の腱も治ってまた走る事もできるようになった。もちろん子袋が外に出てしまうこともなくなった。

母がよく言っていた「いつも悪いことばかりじゃないよ」と言うのが思い出された。

 

私は下着モデルになることをルティナさんにお願いされた。

もうルティナさんに頼まれたらみんなの前で裸になることだって断らないが私のせいで下着が売れなくなるのではないか?と思うと毎日ランニングと腹筋のトレーニング欠かさなかった。

魔法使いなのに筋トレってすごいねとみんなに言われたが魔法使いこそトレーニングが必要とみんなに力説もした。

 

そしてついにミチオ様との同衾の日私は緊張した。

いや抱かれる事にではなく、他の女性の前で裸になる事をだ

 

ミチオ様の周りには若く綺麗な女性ばかりで10才近く年下の女性達と見比べ多出産妊娠でお腹の皮が弛んでいる私のお腹を見たらその気がなくなるんじゃないか?と言う思いが、毎日のトレーニングの励みになったが、ミチオ様は特に何も気にした様子はなかった。

だがやっぱり複数の女性達と一緒に同衾すると最初はセックスの方に気が向かなかったが、始まってしまえばそんな事気にならないくらいこれまでで最高のセックスだった。

しかもジョゼさん達と同じように10代の頃の肌艶と引き締まった身体と豊満なプロポーションになった。そして何より鏡を見るまでわからなかったが美人になった気がしたのはみんなも同様だった。

 

そのうちジョゼさんから信用されてから湖畔の館のサブリーダーを求められた。

ここが私の最後の居場所と思っていたので

ここにいれるなら私は殺しだろうとセックスだろうとなんでもする。と決めていたのだが

顔には出さないように努めたがみんなに頼られるのが少し嬉しかった。

 

 

だがこの湖畔の館で求められているのは簡単な仕事ばかり……

買い物や初級魔法ばかり……

 

そんな時みんなで話すと我々にもできる事はないだろうか?

と言う意見だった。我々にできるのは迷宮に入ることぐらいだろうか?

ミチオ様にその件をお話しするとしっかり準備するならと

むしろありがたい言葉。命を張ってもやれと言われてもやるつもりだったから。しっかり準備をして挑んだ迷宮

我々の役目は物資の調達。肉や野菜、小麦粉など迷宮で手に入る食材を中心に敵と戦った。

 

ここに来て4ヶ月……

深夜の迷宮攻略はとんでもない成長をして今では私も賢者となり帝国でも有数な魔法使いとなった。

 

私の望むものはもうないと思っていたら

昨日突然「社交界デビューしませんか?」というロクサーヌ様からのお誘い。

一瞬耳を疑たがったロクサーヌ様は真面目な話をしている様子。「あなたは元貴族だったのですからダンスは踊れますか?」とさらに聞いてくる。

「一応練習はしましたがデビュタントを迎えるには至りませんでした」

と言うと

 

「なら明日ご主人様と社交界デビューしませんか?」

と誘われた。ロクサーヌ様は自分も踊りたいのであなたのダンスも参考にしたいし一緒に練習をしたいと言って来た。

あれほど嫌だったダンスの練習を一夜漬けで思い返した。

そしてミチオ様の手を取る時が来た。

 

ミチオ様がデビュタントの相手をするキャバリエを志願してくれた。これには衝撃的すぎて漏らすかと思った。

 

 

昨日と同じように2列で会場に入ると昨日と同様に盛大な拍手で迎えられた。昨日は俺も隣の人を真似ていたが、ルシールの前で跪きルシールの手を取ると音楽が流れダンスが始まる。

 

ルティナはダンスにも長けていたので彼女に合わせて激しいダンスになってしまったが、今日はルシールが相手だからスローなテンポと簡単なダンスになった

 

ルシールには兄と姉がこの会場でダンスを踊っている姿が見えた。もちろん幻影だろうがルシールは嬉しかった。

二人は私に「ありがとう。私たちの分まで生きて幸せになってね」と言われた気がした。

もしかしたらこう言う幸せな未来もあったのかもしれない……

そう思うといろんなものが込み上げてきた。

 

ルシールは嬉しそうにして涙を流していた。

「どうした?」と俺が聞くと

「ありがとうございます」と言ってぎゅと俺をルシールは抱きしめた。

「ルシール、今日は頑張ったねいつも支えてくれてありがとう。今日はとても綺麗だよ」

と俺が言うとルシールは恥ずかしそうに頷くだけで顔を赤らめた。

 

クルックルッとステップをとると、ルシールもそれに合わせてステップをとった、

初めこそ恥ずかしそうにしていたルシールも最後の方には自信に満ち溢れていた。

1曲終わると会場脇にはけた。

「今日の事は一生忘れません」と嬉しそうにルシールは俺に言うと、頭を下げた

 

みんなと合流すると、ジョゼもドレスを着ていた。

彼女は冒険者達のリーダーだからいつもかっこいい男装ぽい格好をしていたが今日はドレスを着ていた。

 

当たり前だが彼女は美人だ。俺が抱いた女だから一際綺麗になっている。フェロモンすら漂わせている。周りの男性達もチラチラとジョゼを見ている。

「ジョゼ今日は一際綺麗だな」正直な感想だった。

「ありがとうございます」彼女がいつも大事にしているロケットペンダントも付けていた。

俺が「一曲いかがですか?」と手を出すと

ジョゼは嬉しそうに顔を赤くして俺の手を取った。

「お願いします」

 

俺の優越感も上がる。美人と一緒に次々とダンスをしている。始まってみると流石なんでもできちゃうジョゼ。

ダンスだって問題ないようだ。

彼女と一緒に会場をダンスするとジョゼも嬉しそうに泣いていた。

感極まったのだろう。特にその事に触れずにダンスを続ける。

最後にダンスをしたのはどれくらい前か?など彼女の仕事とは全く関係のないたわいもない話だったが

そんな事でも彼女は答えてくれた。

 

俺はある告白をした。「実は俺、人族で初めての女性はジョゼだった」と言うと「えっ?そうなんですか?」とジョゼは恥ずかしそうに言う。当然あの時のことを自分で回想しているのだろう。顔は真っ赤になっている。

「あの時はすみませんでした」

と謝って来たが

「なんで謝る?俺は気持ちよかったけど?」と答えると

「もう」と嬉し恥ずかしそうに顔を赤くしてそっぽむく

そんな思い出話をしながら一曲踊るとジョゼは俺の頬にキスをすると離れて「ありがとうございました」とスカートを持ち軽く一礼する。

本当にジョゼはなんでもできちゃう優等生だ。

 

俺たちが集まっている会場の脇では

もうレティシアが待っている。

彼女はまたとびきりセクシーなドレスを着ている。

いやいやダンスのドレスで生足見えてるのレティシアさんぐらいですよと思いつつ

俺は跪きレティシアに手を差し伸べると嬉しそうにレティシアがその手を取った。

彼女は貴族だったから当然ダンスを踊れる。

彼女の腰に手を当てると、そこじゃないですと言わんがばかりに俺の手をスリットの中に入れお尻を鷲掴みにしてほしいと言ってくる

お尻を鷲掴みにしているとチラチラのそのスリットから服が上に上がる彼女は下着をつけていなかった。

胸もこぼれ落ちそうなほど盛ってあり、みんなの視線を集めた。

クルクルとダンスして回ると

小声で「もっと強く掴んで、痕が残るくらい強く」と俺の耳元で言う

やっぱりこの人はエロい。

最後のステップで足で大きな音を出すとレティシアの尻をより強く掴むとレティシアは恍惚な表情となり拍手をもらった。

多分お尻見えていると思う……

 

会場の袖に行くとマキシムが待っていた。

マキシムは俺とダンスしたいのかと思ったら違うらしい。

 

彼はガイウス様が呼んでいるので連れて来て欲しいと言う話だった。

そう言われたらついていくしかないだろう。いろんな話の打ち合わせかもしれないし……

ロクサーヌやレティシアにはそのことを伝えここで別れた。

そういえばルティナがいないがどうしたのだろう……

 

マキシムに連れられて広く迷宮のような大きさの宮殿を歩いていく。

この部屋で待つようにと伝えられその部屋で待っていた。

時間は既に夕方

慌ててガイウスがやって来た。

「ミチオすまん。時間かかってしまって。さっきのダンスも見ていたぞ。ミチオはすごいな」

「いえ、たいしたことありません……」ってそんな話をするために呼んだんじゃないよな。俺の頭の中では何を言われるのかと色々考える。

戦費は出せないとか言われるのだろうか?

 

「実は折言って頼みたいことがある……」

 

 

セリーを貸してくれなどと言ってくるのだろうか?それは前にも断ったはず

いろんな事が頭の中でグルグルと回る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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