※この作品はR-18です。

異世界迷宮でハーレムを(仮    作:九白

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行軍

 

「ん?ロージーだけど……?」

「ロージー?」

「ああ、ほらカッシームに行った時鳥ゴーレムで偵察をキーカとセリーにしてもらっただろ?」

「はい」

「それを今ロージーにしてもらっているんだよ。ロージーは100体以上の鳥ゴーレムを操って戦況を把握してもらっている。」

「100体?!だってあれは何日も飛んではいられないのではなかったでしょうか?」とセリーが聞いてくる

「ああその通りだよ。だからバルハの部下を使って近くの山々に潜んでもらっている。」

 

イリナとカミラはミチオ達の話の意味が全くわからなかった様なのでセリーが説明してくれた。

「はい。つまり上空から戦場を監視できるゴーレムを飛ばしてそのゴーレムが見ているものをミチオ様に案内してくれるナビゲーションがいると言うことです」

カミラは半分意味がわからなかったが前のめりで聞いていた「それはつまり、全体を把握していると言うことか?」

「ああ、そうだな」と俺はカミラが前のめりになっている分後ろに下がる。

 

「リセリカは?!リセリカは今どうなっている?!」

カミラは我を忘れ俺に聞いてくる。当然だ祖国を心配する事は悪いことではない。

 

(ロージー、リセリカは今どうなっている?)

(リセリカの第二の城壁には大量の魔物が集まっているがまだ突破はされていないが時間の問題かもしれない……魔王の魔力なのかあまり近くには寄れないので詳しい事はわからない)

(そうか。ロージー交代要因はいるのか?)

(交代というか、フィーネがいるから監視だけなら彼女にもできると思うから私からの連絡がない時はフィーネに。もちろん戦闘が始まったら二人でサポートします)

(そうかありがとう)

そのままカミラに伝えると不安そうにしていたが「そうか……」と少し落ち着いた様だ。

 

コフドリの町を襲っているのは間違いなく魔王の配下だろう。

数で言えば700ぐらいだそうだ。コボルトとワーウルフのライカンスロープらしい。

「じゃあコフドリに向かおう」

と俺がいうとイリナは

「コフドリの町に向かうのか?」

イリナは驚いたように言う

 

「ああ」俺は当たり前のように答えると、

「ここで軍を使わなくても……」

「いや軍ではなく俺たちだけで行くんだよ」

「えっ?」

「俺たちの旅団で行けば今日中にかなり進軍できるだろう」

「いやでも少ないとは言え700だぞ?」

「なんとかなるだろう?」とみんなの顔を見ると

「そうね」と言わんがばかりだ

「本気か?」

 

 

 

軍はそのままコフドリには寄らず少しでも早く前線に行きたいので街道のある渓谷の手前で今日はキャンプして、明日一気にリセリカに進行する事を決めた。それをエステルに伝え彼に行軍の司令官になってもらった。俺たち旅団でコフドリの魔物を殲滅したのちに合流することにした。

 

そこにはイリナ、カミラ、タカシ達のパーティそしてガイウスパーティもついていきたいということだった。

 

馬車を一旦止めるとみんな降車して馬車は先に行かせてしまう。

そして魔法が使えるものが「マウント」の魔法を唱え魔法の馬を作り出すとその馬に次々に乗り走り出す。

ミリアに限ってはキューちゃんがいるので呼び寄せるとドラゴンにまたがり飛んでいく。

その姿を見てイリナやカミラは驚く

エマに「ほら行くぞ!!」と声をかけられて我にかえる

 

エマにイリナが聞く「あの少年は?」とタカシを指差す

「ああ彼が勇者だよ」馬が走る音できこえないが

イリナは驚きを隠せなかった。

慌ててイリナも鹿に騎乗し出発する。

 

すぐさまコフドリの北側の門にやって来たが町民はその門から溢れ出しパニックになっていてとても中に入れそうにない。

(ロージーどこか入れるところはないか?)

(もう少し東側に行くと補修中の壁がありそこから入れます)

(わかった。そのまま支援してくれ)

確かに壁の東側を回っていくと一部崩れた外壁がありその補修工事中だったのだろう。ここからなら中に入れそうだ

(そこから屋根伝いに行くこともできるし地上歩いてもいけます)

なるほど

なら二手に分かれて移動を始める。

下はパニックで町の人が逃げ回っている。

地上を歩いているものは壁伝いに歩いていく。

町のほぼ中央では町の冒険者が魔物達と戦っているが

広い所でたくさんの敵と戦うとすぐに囲まれてしまう。

案の定背後からの攻撃を受けそうになった時にセリーの肩を叩くとセリーは弓で攻撃を入れるとルティナは「マジックミサイル」で次々にコボルトを撃破。

 

 

「こっちだ!!こっちに逃げてこい」

と俺が大声で言うとそれに気がついたのか慌ててこちらに向かってくる。追いかけて来たワーウルフを弓で攻撃をすると腕でその矢を受けるがそのまま突き進んでくる

エマが「伏せろ!!」と言うと冒険者達はみんな転ぶ様に伏せた。

エマとイリナは「紫電一閃!」と言うと真空の刃が何匹ものワーウルフの体を真っ二つにした。

 

俺は「サモンモンスターX」の魔法を唱えると

ガエルを召喚。

「戦士ガエルです。ご命令を」

「魔物を駆逐せよ」と言うとガエルは「承知」と言い、屋根からまさに電光石火のすごいスピードで魔物達に接敵する。3メートルある巨体が次々にコボルト、ワーウルフを一刀両断にする

 

ミリアの騎乗しているドラゴンが火を吹くと多くのコボルトが火に包まれる。

ミリアはドラゴンから飛び降りると「おじさん!!」

と久しぶりに会ったガエルに嬉しそうだ

 

メーアが「ああ、久しぶりの戦闘なのにぃー早くしないと全部取られちゃう」

と慌てて戦闘に参加する。

タカシや、ガイウスのパーティも戦闘に参加してあらかた1時間もかからずに倒してしまった。

カミラは驚愕する「すごいな」

 

エマが「だが……リーダーがいない。ミチオ!!リーダーを見たか?」

(ロージー、リーダーがいないどこにいるかわかるか?)

(うーん、あっ南門に向かっています)

 

「南門だ!逃げる気だろ」

とエマに言うと

リーダーのワーウルフは

「なんなんだあいつらは俺の有能な部下を次々に倒しやがって……このことを魔王様に伝えなければ」とこの町から離れようとしている

門のところに女の子が立っていたので、

「せめてこいつくらいもらっていくか」と思いそいつに駆け寄る。フードを被った女の子

 

「どこにいくのオオカミさん?」

と言って抱きついてこようとしたワーウルフの顔面にキックするとワーウルフの顔がひしゃげる

「なんだお前!!」

フードを下ろしロクサーヌは

「逃しませんよ」と笑って言う。

後ずさりするワーウルフに顎に2段キックを入れるとワーウルフの巨体が宙に舞う。

「フェンリル」と言うと空中から現れた銀色の狼に下半身を喰われ上半身が転がる

「フェンリル?!お前何もんだ?」

下半身がなくとも喋れるその生命力がすごい。

ロクサーヌは何も答えずにそいつを蹴ると息絶えた……

 

遅れて来たエマに「いいところどりかよ」とロクサーヌに呆れる。

「ここからは一匹も出しませんので」と、ロクサーヌが言うと後は掃討戦となる。それも30分ほどで終わり後はここの冒険者でも対応できると言うことだった

 

戦闘を見ていないコフドリの町のみんなからしたら

白騎士のカミラが我々を助けに来てくれたと言う構図に見えたらしい。

カミラは何もしていなかったのでバツが悪そうにしているが、イリナからは

「胸を張っていいぞ、だってカミラが来なければミチオ達も来てないだろうし。」

イリナに言われた様に町民には今はまだ作戦中なので次の作戦に取り掛からないといけないからすぐにここから旅立つことを町民に伝えて、俺たちは軍の後を追う。

 

 

遠征軍は渓谷の前に野営の準備を始めていたが、

準備を一旦やめてもらって場所を開けてもらった。

あらかじめドワーフ達に作ってもらった巨大な兵舎を10個「アイテム」で小さくして持って来た。

みんなに離れてもらって「アイテム」で戻すと

巨大な2階建ての兵舎が現れる

「おおっーー」とみんなは驚き慄く

 

10棟出すと3万人を収容できるほどの兵舎が出来上がる

兵は皆恐る恐る入るが個室とまではいかないものの布で仕切れるので個人のスペースとしては充分でちゃんとベッドも用意されている。

イリナはまさか戦場でこのようなものが出て来て驚いているがこれでは敵にここにいると遠くからでもわかってしまうのでは?と思われたが

「ハリューサナトリテレイン」の魔法で幻術で周りの風景と同化させ、巨大な建物があってもわからないようにした。

食事は……みんな戦闘食を用意していたので、部屋でそれを食べる気でいたらしいが

「メイジズ・マグニフィシャント・マンション」

を唱えると、馬車の後方に扉が出て来て、その扉を開けると綺麗なロビーが現れて、そこに待機していたリタ達と給仕をしてくれるメイド達が待っていた。

 

食事を外に運ぶとシチューとパンを用意してあり、みんなに行き渡るほどの量を用意してあったので兵隊を驚かせた。

「まさかこんなあったかいものが食べられるなんて……」

「おいこれ肉とか入ってるぞ。俺の家よりいい食べもんだ」

「ははははっ」みんなに笑われていたが

「これで酒が有れば最高だがな。今は行軍中だからな」

イリナが「ああ、そうだ。酒なら帰ってからだな」

 

「まぁそう言うなよ」とエマは

「一杯だけだからな」と言ってみんなに酒を飲ませた。

イリナに「いいのか?」

「ああ、明日死ぬかもしれないのに……構わないだろ。酔うほどではないし。みんなの顔を見てみろ」

イリナは周りの兵隊の顔を見ると嬉しそうにしている。

「まぁ気持ちはどうであれ命じられてここまで来たんだ。少しは感謝しないとな」

「お前ミチオ殿に似て来たな」

「ははははっそうか?」

 

すっかり日は落ちあたりは暗くなり焚き火で暖かくはなったが、風は冷たく、空はどこまでも真っ暗だった。

 




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