※この作品はR-18です。

異世界迷宮でハーレムを(仮    作:九白

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防衛戦

 

青の騎士団長レイノルドがルドルフと離れたところで、ワーウルフと戦っていた。

普段昼行燈の彼だからこそ、これまでの戦いで生き延びれたのかもしれないが、

「ははっ、これはちょっとやばいかもな……」

 

バスタードソードを構えた先にはワーウルフが対峙している。

ワーウルフが攻撃すると、それをかわすので精一杯だったが、彼はまだ一撃も喰らっていないが逆にワーウルフはカウンターを何度も喰らっては脅威の治癒能力でまだダメージはなかった。

 

 

ルドルフ団長は何名かの騎士を連れて城壁の上を走りながら

「他の2匹は?」と部下の騎士に聞くと、

「現在青の騎士団が対応中です!!」

「あの青二歳か……そりゃ急がんとな」

 

レイノルドのいつもの戦法では自分が正面に対峙して、防御力とカウンターを使って攻撃のヘイトを集める攻撃型タンクでその隙に他の騎士にダメージを入れてもらうと言う方法で戦っていたので、自分からの攻め手をあまり使った事がなかった。

 

ただ今回の様な城壁の上だと囲む事ができず、一発もらったら死んでしまうかもしれないと言う不利な状況で青の騎士団全員腰が引けている。

 

ワーウルフの攻撃をかわしながらも

「まずい、まずい、まずいよこれ」と大声で言ってしまう始末だった。

ワーウルフは言葉を理解できるので防御一辺倒のレイノルドを鼻で笑っていた

 

ワーウルフは格下だと思って、不用意に近づく

レイノルドの間合いに入って来た瞬間レイノルドの眼光が光り

レイノルドの剣が空を二度切ると、ワーウルフにとても届く距離ではないが、その真空の刃はワーウルフをX字にダメージを入れると、独特の構えから、縮地のように一気に間を詰めて、一文字斬りでワーウルフの体が二つになった。

周りの青騎士団は拍手喝采と歓声を上げるが

ワーウルフは息絶えていなかった。

 

「えっ?あの状態でまだ生きてんの?うぁキモ」

と言うとそこにへたり込んで座ってしまった。

騎士団が8人がかりでワーウルフを囲み槍で突き刺してやっと息耐えた様だった。

次の瞬間、もう1匹のワーウルフ『バシル』が

腕で薙ぎ払うと一気に4名の騎士の体が吹き飛んだ。

「貴様がやったのか?」とレイノルドを指差す。

 

「いえいえ今あなたが倒した騎士です」と平気な顔で嘘を言う。

他の4人はすぐさまバシルから離れてしまった。

「あっお前ら!俺を置いていくなよ」と言っている隙にバジルが攻撃すると、レイノルドはなんとかそれをパリィする事ができた。

「やっぱりお前だな」

「えっ?!」レイノルドは額から冷や汗を出す

「いえ、たまたまですよ」とカウンターを入れバシルの体を斬るが、バシル体は硬くちょっぴり傷が入ったくらいだった。

「硬!!」

改めて間をとって構える。

「もう、ルドルフ団長早く来て!!」

と、情けない言葉と共にまた防戦一方になる。

 

 

ルドルフは急いで現場に急いでいる。

ルドルフは瞬間的にその身をかわした。

ゴロンと転がり身を立てると、魔王が立っている。

「魔王!!」

一度見たらゆめゆめ忘れられるはずもない。凶悪な重圧感、存在感他の奴らとは比べられない。

 

「うん?お前はエレオノーラと一緒にいたやつか……エレオノーラは息災か?」

「お前がいなければ尚のこと」

「これは、これは嫌われているな」

「エレオノーラ様の形代はどうした?」

「ああ、お前らが捨てて行った奴か?頭がおかしくなって自害した。それは俺のせいではないぞ?俺なりによくしてやったつもりだが……」

「くっ!!お前をこれ以上城に入れる訳にはいかないな」

「俺を止めるのか?やってみるか?」

「もとより」

 

ルドルフは大剣を抜くと、周りにいた騎士たちも震えながら剣を抜いた。

騎士の一人が無防備な奴の腕に剣で攻撃するも、全くダメージになっておらず傷を作ることも叶わなかった。

「おいおい、エレオノーラに直してもらった腕だ、大事にしているのだから、やめてくれるか?」というと

腕を払う、全く間合いに届いていないのに、攻撃した騎士が何か巨岩に潰される様になっていた。

 

次々と魔王に剣を振るうも騎士の体に穴が開き、騎士たちの内臓が辺りに血の雨を降らせる。

力の差が歴然でまったく歯が立たなかった……

 

 

ルドルフはここが終着点かと覚悟したがせめて一太刀奴に入れてやりたいと思っていた。

ルドルフは少しづつ間合いを詰め「斬!!」と真向斬りをすると魔王ユウヤはそれを避け、右ストレートパンチを鎧の上から肩の辺りに当てると鎧は砕け、二の腕があらぬ方向へとへし折れる。

「ぬあああああっ」

そのまま城壁の囲い壁に吹き飛ばされる。

……圧倒的すぎる……

奴のパワーは桁外れだ。

「なんだもう終わりか?」

剣を杖がわりにルドルフは立ち上がり、「フー」

左手はすでに剣を握ることすらできない。

ルドルフは右手だけで構える。

 

「来ないならこちらからいくぞ」

次は魔王からジャンプして上から下にパンチを繰り出す。

ルドルフはそれを後ろにころげて避けるのが精一杯だった。

だが城壁の地面に当てた拳がそのまま城壁を崩した。

崩れるのを見計らって魔王も後ろにジャンプしてルドルフと魔王の間には溝ができてしまった。

「はっはっはこれで厄介な城壁に穴が空いたな」と満足そうに魔王が言う。

最初からこれが狙いだったのかもしれない。

 

ルドルフには目もくれずバシルの方へ向かって行った。

「ワシにはまったく歯が立たなかった。畜生が!」

とルドルフは滅多に声を荒げる様な人物ではなかったが自分の不甲斐なさに思わず自らに怒鳴ってしまった。

 

城壁が崩れた音は当然バシルやレイノルドにも届いていた。

音のする方に当然目をやるとバシルは「魔王様!!」

 

レイノルドはあいつが魔王なのか?イヤ、アレはやばい。遠目で見てもわかるアレは勝てる相手ではないと言うのはすぐにわかる

「あんなの勝てる訳ないだろ?逃げ出したい……」

 

城外にも、ものすごい音がする。

城壁よりも高い7つの巨大な岩の化け物が長い巨大な石柱を片手で回転する様に投げている。

バリバリバリバリ!!ガガガガッ!!

城外に駐留しているオークやコボルト、ワーウルフ7万の軍勢がその回転する石柱によってミンチにされている。

奴らが作った簡単な柵など関係ない。

石柱は途中で割れそれがより細かくなってコボルト達が陣をはっていたところに容赦なく降り注ぎ下敷きになっていく。

 

もちろん魔王ユウヤもそれを見ていた。

「なんじゃありゃ」魔王は慌ててバシルと合流して、

「バシル、アレはなんだ?」

「さぁ俺にもわかりません」

 

「じゃあ見てこい」と魔王が城壁からバシルのワーウルフを蹴飛ばすと、そのままバシルは堀に落ちてしまった

魔王ユウヤも飛び降りるが、羽を出して飛んでいる。

 

飛びながら考えている。

回転する巨大な石柱は次々に投げられ全く近くに寄せ付けない戦闘方法だった。

人質がいるとか考えてないな……

まさに戦闘というより蹂躙だな

 

バシルは大急ぎで陣に戻り城下の町に避難する様に指示する

魔王は魔王軍と俺たちの軍のちょうど中間地点に降りた。

エルダーアースエレメンタルは関係なく用意してあって石柱を投げつける。

 

魔王はその飛んで回転している石柱を拳で破壊する。

 

俺は禍々しいオーラが出ているのを見て、あああいつが魔王なのかなと思い

ロクサーヌだけが唯一ユウヤにカッシームで会ったことあったが、

「彼がユウヤ?」とロクサーヌに聞くと

「わかりません。私が見たのは、もっとご主人様と同じ様に人族でした。いずれにせよ、なんにせよあいつは危険です」

 

エルダーアースエレメンタルにあいつを攻撃する様命令すると

踏み潰そうとしたところを足をパンチで砕く

7体いたエルダーアースエレメンタルは次々にやられ強制送還されると砕いたエレメンタルの岩ごと無くなった。

 

 

わざわざ目の前に降りて来て対峙しているのだから、俺達は注意して近づく。エステルに頼んで騎士や兵隊は下がってもらっててを出さない様に頼んだ。

「とりあえず話してみるよ」

 

 

声が聞こえる程度まで近づくと、

「かわいい子に囲まれてどうした?そんなにたくさんいるなら少し分けてくれよ。ちゃんと可愛がるから」

「そんなことを話しに来たんじゃない。お前日本人だろ?」

「んん?なんだその言い方お前!ジャッジの仲間か?」

「ジャッジは俺と関係ない俺の名前は加賀ミチオ」

「なるほど。日本人か……お前帰る方法知ってるのか?」

 

「イヤ、知らない」

「なんだ……ならなんで邪魔するんだ?お前はお前で楽しんでいるみたいだが、俺は俺で楽しんでいるだけなんだが?

 

まっ帰る方法があったとしてもここ楽しいからな帰らないかもな」

「殺しすぎだろ?俺にもいずれ影響がでそうだからな」

奴の言い回しや考え方には独特な論理があり、日本人とは思えない思考が垣間見える。

「なんだなんだ?ちっぽけな正義感で法の執行官気取りか?」

 

俺はこの世界の法律なんて知らない。単純に自分の倫理観だけだ

こういうやつと話し合っても交錯地点がないから話が噛み合わないだからもっとシンプルでいい。

 

「つまりお前が俺には邪魔ってことだ」

 

「そう最初からそういえよ。暴力で排除されるならそれはそれで納得済み。ただ俺はやりたい様にやるというだけだ」

 

不用意に近づいてくる魔王に

イリナとエマで『紫電一閃』を二人で放つも少し傷が付くぐらいで切れることはなかった。

続けてミリアがクナイを連続射出魔王は避けることもなく近づいてくる。俺たちは間合いをとりつついるがミリアはそのままでいる

クナイは全て命中し、うっすら刺さるも手で払いのけ全てバラバラと落ちる。

続けてミリアがまたクナイを投げる

「同じ事を……」

と言いながら突撃する

命中すると全てファイヤーポールが発動

「ボンボンボンボンボンボンボン」と魔王に刺さったクナイが爆発した。

煙が立ち込めるが「なるほど、俺の前に立はだかるだけはある」

大したダメージではない様だった

俺はガエルを呼び出すと彼で接近戦を挑む

敵の能力が未知数だから次々に突っ込ませる訳にはいかない

ガエルの電光石火のスピードで攻撃するも大したダメージになってはいなかった。

「すごい防御力だな」

「フン!!」魔王はガエルにパンチを脇に入れるとガエルはひしゃげ霧散した。

一撃で強制送還された。

 

「!!、一撃かよ?!」とエマも驚く

 

動きは鈍足でも防御力と攻撃力が特化されている様だな一撃喰らったら危険と言うことか……

「縮地」エマは急接近して攻撃するが岩に攻撃している様な硬さだった。

魔王はパンチをエマに繰り出すと、それを上半身を逸らしてそれを避けた

連続攻撃は続く

ロクサーヌは奴の死角からゆっくりと近づきフェンリルが飛び出して魔王の足に噛み付く

「なんだ今度は犬ころか?」

と思った瞬間ロクサーヌは奴の背中に貼り付き背中に剣を突き刺した。突き刺すとすぐに手を離した。魔王は自らの手で筋肉が邪魔をしてその剣が抜くことができない。

連続攻撃で背中にいくつもの剣戟を入れた。

「グッ!」

「このやろう」

と振り返るともうすでに離れて構えている。

「あっお前はヒシャームの許嫁だった女??カッシームであったよな。ミチオ!!この女をくれ。くれたら今までのことは許してやる」

 

「お前はここで死ぬのに?」とロクサーヌ

「ははっ言ってくれる。なら捕まえるだけだ」

フェンリルに噛み付かれたままロクサーヌを追いかける。

ロクサーヌがそんな簡単に捕まるわけがない。

 

タカシが横から奴を切り付けるが

「はぁ?なんだお前?」と言って裏拳を振るうがそれをゴロンと転がるとダメージを受けないどころか更に懐に入る

脇腹に短剣を突き刺す

「イッテェーはぁ?なんだこのナイフ!!」

裏拳を放つ放った反対の手でパンチをすると

またもやゴロンと転がり何故か当たらない……

「なんなんだよこいつ。ゴロゴロと転がりやがって」

とロクサーヌを追いかけ回していた足を止める。

何度となく攻撃するも、タカシはゴロンと転がって奴の攻撃を避けた。

 

 

 

やっとナジュドとバシル到着する

ワータイガーのナジュドとワーウルフのバシルが30匹のワーウルフを連れてやっと魔王に追いついた。

「コボルト達は?」とナジュドに聞く

「まだ戦闘体制には至りません。とりあえずワーウルフを30ほど連れてきました」

 

ワーウルフならと、ガイウスのパーティと俺の旅団も戦闘に参加した。

旅団は弓で牽制するとセリーの槍の様な弓でワーウルフを串刺しにする。

混戦になるとナジュドはロクサーヌ、バシルはエマに的を絞った。二人は、この二人が最大戦力だと思ったのだろう。

 

その間をぬってメーアとリナ、ベスタが魔王の前に対峙する。

メーアは大剣で構える。

 

魔王と大きさの変わらないベスタ

明らかに小さい女のリナ魔法を使うのか?と魔王は疑った。

 

ベスタがアイスジャベリンで攻撃する。

魔王は初めて避けた。

ベスタの攻撃に魔王は驚いた。なんだこいつまだこんなのがいたのか?

魔王は右パンチを繰り出すと盾でそれを受けた。

そして魔王は初めて俺のパンチで吹っ飛ばない相手に衝撃を受ける。

何度パンチをしてもそれに怯むどころかジャベリンで攻撃してくる。俺と撃ち合いなんて、こんな奴がいるとは……

 

その横から、「アクセルブースト!!」「アサシンピアーズ!!」と大剣を軽々扱って戦車砲の威力があるのではないかというパワーだ

魔王はこれも受けずに避けた。

飛び込んできたメーアの足を持って投げ飛ばしたが気がつくと

目の前には小さい女が立ってすでに俺の間合いに入っている。

俺は全く気がつかないうちに間合いに入ってきたこいつに一歩足を引いた。

「牙城深層崩壊!!」と彼女がいうと

この技は?!ガルバンが使っていた技!!

 

俺は近くにいたワーウルフを盾にして手を離した。

目の前でワーウルフが破裂する様に木っ端微塵になり血の雨が降る

魔王はこいつはここで仕留めなければ!!と魔王は渾身のパンチをリナに振り抜こうとした瞬間

「ぬっ!!」

寒気がして体を横に転がし何かを避けた。何を避けたのかはわからないがキラキラと光る何かを避けた……

後ろでエマと戦っていたバシルが「それ」に当たるとバシルの上半身が首から下がなくなって戦闘不能になったバジルの首が転がっていく

「はぁ?なんだアレは?」

戦っていたロクサーヌはなんともなかったのにまるで切り取られたようにバシルのほとんどがなくなっている。

 

こいつらとオープンフィールドで戦うのは不利だと思った魔王は「ナジュド!!バシルがやられた。一旦引くぞ!!」と言うとナジュドは「えっ?はい」と答えると魔王と共に引き揚げる。

ワーウルフの一匹がバジルの首を咥えて敗走する。

 

エマが引き揚げる敵を見て「追いかけますか?」

「いや、今はいいだろう。行くところはわかっている」と俺が答えると、魔王は自らの陣地に戻り退却を始める。

魔王は自分の陣地に戻ると当たり散らしていた

「なんなんだあいつらは!!ちくしょう!!」とコボルトを蹴って殺してしまう。

 

それを城から見ていたレイノルドはルドルフにそれを知らせた。

「よかった。なんとか間に合ったのだな」と言うと気を失ってしまった。

「いや今日はマジでやばかった……」とレイノルド。

 

遠征軍は城に入り食料や医療品を配る。

兵達は、戦闘なしでまさかの圧勝に魔王軍は大したことないのではないか?と言うものも現れた。

エルダーアースエレメンタルがコボルトを半分以上減らしたので大勝利といえば大勝利だが、聖王国が失った代償も大きかった。

 

 




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2025.08.12改編
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