「ドーン!!!」
下の中庭から凄い音が聞こえる。
後ろからはワーウルフが追ってくるが目の前にはワーベア
「さっきの音は?」と俺がロクサーヌに走りながら聞くと
「エマでしょう。さっきの男は源次郎……エマにあの刀を渡したものです」
「はぁ?大丈夫なのか?」
「エマが死ぬ訳ありませんから大丈夫です」とロクサーヌは俺の目を見て言う
「それよりも今は目の前にいる敵に集中しましょう」ロクサーヌさん顔がめっちゃキリッとしてます。
ワーベアとワーウルフの獣人がおよそ50くらいだろうか
上の中庭に集まっている。
ワーベアはワーウルフよりもさらに大きく4メートル程ある
ロクサーヌは「メーア左翼を私は右翼にベスタ、アナイシャは中央でミチオ様をジョゼは後方を!!」と指示を出していた。
「キューちゃん!!ブレス!!ブレス!!」と言うと上空に待機していたドラゴンが目の前にいる魔物にブレスを吹いた
半年であんなブレスが吹ける様になるのか?!と驚いたが何匹かは火だるまになった。
ジョゼと一緒に戦っていたヴィクトリア
下から追ってきたワーウルフに
「トリプルスラッシュ!!!」とワーウルフをたおした。
「よし、調子乗ってきたぞ!!」
ジョゼが「油断するな!!」
横からワーベアが攻撃してきた所をコレットが斧で攻撃してヴィクトリアを助けた
「ありがと!!」
「もう一丁だ!!トリプルスラッシュ!!」とワーベアを倒した。
「んん?!」ワーベアは倒すと人に戻っていく
ワーベアは人に戻ると魔王を倒すためにやってきた冒険者だったようだ
「お前はイザーク?!お前イザークだろ?」
と倒れたワーベアが人族に戻った姿を見ると、昔同じ村から出てきたヴィクトリアが一緒にパーティを組んだことあるイザークという青年だった。
ジョゼは「ヴィクトリア!!戦闘中だぞ!!」
「わかってる。でも、こいつ、こいつ」
「お前なんでこんなところに?」
「……ヴィクトリア……?な、なんでいるんだ?」
と既に虫の息となっていた為、すぐに息を引き取った……
ジョゼが「敗れた冒険者はどうやら魔王が眷属にした様だな」
「ちくしょう!!ちくしょう!!」と地面をたたく
「ほら、ヴィクトリア!!立て。せめてお前の手で送ってやれ」
「ちくしょう!ちくしょう!!」とヴィクトリアは立ち上がると泣きながら次々に倒していく。
ミリアとバルハは見事な連携取りながら戦い、ミリアが足元を攻撃をすると金属製の糸をワーベアの首にかけ、一気にジャンプをし首をはねる。
タカシ達は、クルーガーとミラの3人で連続攻撃をして連携がうまく取れている。
メーアは大剣で「アサシンピアーズ!!」と一撃でワーウルフを倒した。
「ほらどんどんかかってこい!!」
と煽っている。
俺はルティナに聞いた「ワーベアを眷属から解放する方法はないか?」
「私が知っている魔法にはありません……申し訳ありません」
「いや、ルティナが知らないならしょうがない。ワーウルフも多分捕虜にした人族を無理やり眷属にしたのだろう。冒険者だった奴も、死を覚悟の上で魔王に挑んだのだろう……」
「仕方ないのか……」
ロクサーヌも仕方ないという表情だった。
確かにワーベアはワーウルフに比べると強いが俺たちは更に強い大きなダメージを受ける事なく次々に排除した。
全て排除してもまだエマは追いつくことはなかった。
敵を全滅させると城の中に入る
長い廊下の先に広間がある
照明は付いていない。
ひんやりとした空気だけが漂ってくる。
奥に進んでいくと
玉座に誰かが座っている。
「鑑定」
『ゼロ ワーハイエナ レベル55 ♂』
と出ていた。また新手か
薄暗い所から声をかけてきた。今までのやつは知性を失ってしまうのか言葉にも反応しなかったがやつは自らブラヒム語で話しかけてきた。
「コレは!!感激ですな。ロクサーヌ、まさかこんな所で会えるとは……」
「私はお前を知らない」
「私はゼロですよ。あなたの父を殺した。お忘れですか?」
「ゼロ!?貴様!!生きていたのか?」
「こんななりですが……まだ生きていますね。あなたの母親も私が犯しながら私が首を絞めて殺めてしまいましたっけ?……あなたも私が犯しながら殺してもいいですよ。クククッ」
ロクサーヌは奴の煽りに我慢できない様で飛び出してしまうが俺が止める。
すると「かかったな」とゼロが言うと床が抜けて後ろに控えていた仲間が滑って下に落ちていってしまう。
その中からベスタは俺の近くにいたのでジャンプしてかろうじて落ちなかった。アナイシャはツバメになって飛行して戻ってきた。
バルハとミリアはそんな罠にかかるわけがなかった。
「あら?こんなに残ってしまった。」とゼロは少し残念そうにしたが
セリーが「すぐに戻ります!!」と大声で言っていた。どうやらそんな地下ではないようだった
傍から声がする「そんなややこしい事しなくても私が全部殺してやるのに」
と下半身ヘビで上半身は女性で槍を持っている。
「ロクサーヌ!!お前の愛している者を全員殺してやる!!」
と言っているがロクサーヌは誰かわからない様だったが
槍と顔を見て「お前はカマル?」とアナイシャが言った。
と言われてもロクサーヌはわからなかった。
「え?」
「お前にヒシャーム様を殺され、私の愛する者を手にかけたお前の愛したその男を殺して、お前も絶望しろ」
俺はしゃべっている間に鑑定をする
『カマル ラミア レベル62 ♀』
ロクサーヌはようやく思い出した
「あれはヒシャームが勝手にやった事こっちだって記憶喪失になったりと色々大変だったのですよ!!」
カマルは「でも殺す必要は無かった」
と槍を地面につくとその長いヘビの身体でまるでキックしてくるかの様な攻撃してきた。その距離7メートル以上あるのに射程圏内か……
ロクサーヌはギリギリのところで避けた
「ゼロ、ロクサーヌは殺すなよ」とカマルが言うとカマルは俺にターゲットを移した。
部屋のあちこちから上半身は女で頭から黒のレースを被ったまるで蜘蛛の様な生き物が8匹出てきた。
コレも鑑定すると『ギルタブルル レベル42 ♀』
盾と槍を装備している。
「ギルタブルル?なんだそれは?」
セリーがいないと魔物の種類が全くわからない。
背面から何かが飛び出してきた。
ベスタは俺と一緒に横に逃げた
どうやら尾っぽから毒液を出す様だ。
その毒液は床を溶かした。
横から見て初めてわかったがやつは蠍だ。
大型の蠍の体に人の上半身がついている。
アナイシャはアラクネに変身して奴らを威嚇する。
ロクサーヌはまっすぐゼロの方向に向かっていくがギルタブルルに阻止される。
流石のロクサーヌもハサミ攻撃2本と尾っぽと槍の攻撃をなかなかかわせないから簡単には突っ込めない。
「ベスタ!!ご主人様にけがさせるなよ!」
と言うと、ロクサーヌはヴァンティスを憑依させると更にスピードが上がった。「ビーストストレングス、ビーストスピード、プレデター、アニマルビガー」と次々にスキルを発動させる。
一番近くにいたギルタブルルの攻撃を避けると頭を持つとそのまま床に叩きつけてそのまま潰した。
片手でその巨体を隣にいたギルタブルルにぶち当てた。玉座のある階段を登る手前でボーラを投げてくるがロクサーヌがそんなものに当たるわけがなかった。
「フェンリル!!」と叫ぶと大きな白銀の狼が空中を駆け巡りボーラを投げてきたものを次々に噛み殺す
ゼロは「仕方ない」と言うと脇に控えていたコボルトゲネナールに魔法をかけるとバーサーク状態になった。
「はぁ?ここでゲネナール?」ロクサーヌは足を止める事なく間を詰めて行く
「コレはお前の母親だ。牢屋から引っ張ってきた散々犯したがこんな所で役に立つとは……」
「ぐおおおおおっ!!!」とゲネナールが叫んでいる。
「お前の母親だ切れまい!!」
シュン!!
一瞬でゲネナールのクビをはねた。
身体は倒れ
ゲネナールのクビは階段を転がっていく
そして目の前にゼロ
「お前の様なゲスに飼われているなんて不憫でならない。私なら死を選ぶ。母も同じであろう」
ゼロの目の前にレイピアを近づけて言う。
「いやすまなかった。今までのことは全て謝る許してくれ。心を入れ替える頼む殺さないでくれ。そうだ一緒にあの魔王を倒そう!!」
と懇願する。
「ええ、許しましょう」
とロクサーヌが笑顔で言うとゼロの顔が緩んだが
「と言うと思うのか?」と言うとロクサーヌはそのままゼロの首をはねた
そして床に転がった首を脚で踏みつけ粉々にした。
「アホが!!」とカマルは言い放つ。
「まぁかえって好都合だ。私はこのミチオとやらを殺すだけだからな。私はロクサーヌが絶望する顔が見たい」
カマルは槍で俺を攻撃してくるがベスタが大盾でそれを阻む
「なんだ女の影に隠れて」
と挑発するがアラクネが攻撃を仕掛けてくる。
「なんだい本人は何もしないのかい?」
とカマルは攻撃の手を緩めることはない。
バルハとミリアでギリタブルルに対応していた。
立体的な攻撃をしてくるバルハとミリアはギリタブルルにとって天敵のようだ。
俺は攻撃せずカマルの話を聞いた。
「それでヒシャームは満足していると思うのか?」
「うるさい!!」
「あの世に行ってヒシャームにお前が好きだったロクサーヌを苦しめてやったと言うのか?」
「うるさい!自分は何もせずにいるのに口だけは達者だな!!」
ロクサーヌが横から告げる
「彼はもう病気で残りの命が短かったのよ」
「えっ?」
セリー達が床が抜けて落ちた
薄暗く何も見えないが凄い匂いだ……
ルティナが「……コンティニュアルライト」
と天井に投げつけると全体がうっすらと見えてきた。
「キャーーーーー!!」
床には白骨化した死体がたくさん落ちており腐乱臭すら感じる。
部屋は10×10メートルくらいだろうか……
そしてサイドの壁には細かい鉄格子になっている。
そしてその奥にはコボルトがたくさんいて大はしゃぎだ
「うわっ最悪」とルティナ……
「ギャギャギャ!!!」と何度となく鳴き声が聞こえて来る
奥の扉から3匹の魔物が出てきた。
明かりが照らされるとミノタウルスだった。
セリーはすかさず、「敵はミノタウルスです。火属性に耐性があって水属性が弱点です」
メーアは「ほらかかってこい!!」と煽っている。
周りにいるコボルト達は大興奮している。多分メーアが殺される所を見たいのだろう。
一番先頭にいたミノタウルスの斧がメーアを攻撃するもメーアの大剣でそれを跳ね返した。
「ほらデク!!もっと力込めてこい!!」
何度となく攻撃を続けるが全てメーアに弾かれる。
もう1匹はタカシ達が戦う。ミラがスピードで翻弄するとタカシが攻撃する。
だがミノタウルスがタカシを射程圏内に捉えて斧で攻撃するもゴロンと転がって攻撃をかわした。二度目の攻撃もかわすと槍でクルーガが攻撃する。
リナがもう1匹の前に立ち塞がる。
「私が牛さん倒しちゃうよ!!」
「ブモゥーーー!!!」と怒っている斧を振り上げ一気にそれを振り下ろすとリナはギリギリのところでスッと避ける
「あー残念」と振り下ろした斧をピトっと手襲えると
「牙城深層崩壊」と言うとミノタウルスに電気が走る様に武器に伝わりそれが肩あたりで膨れ上がり『パンッ』という音と同時に爆発する。
大きな音と共に周りは静かになる。
コボルトもちょっとビビっている。
続けて「金剛撃」とリナが言って足に向けて放つと両方の足が砕けたのかよろめいて倒れる。
隣で見ていたアンナは驚愕した。あんなに可愛い顔してエゲツない
ミノタウルスは左手一本で体を引きずり逃げようとする。
ルティナが魔法を用意した。長い呪文と共に
「………………オーシャンズラス!!」と唱えると
ルティナの後ろから大波が押し寄せ大量の水があっという間にのまれ地下を埋めていく
あっという間に3匹のミノタウルスはやられてしまう。
どんどん水が溜まっていって
すぐさま胸のところまで水が来るとルティナは「……ウォーターブリージング」を唱えると「コレでみんな水中でいきができるよ!!」
ヴィクトリアは「そういう問題じゃ……」鎧も着けていてしかも泳げない……「私、沈む?」と少しパニックだったが
あっという間に頭の上まで水が上がる。
この階にいたコボルトは柵の向こうでみんな溺死している。
「ミシッ」当然ミノタウルスが入っきた扉が割れると一気にそちらに流されていく。
階段や廊下にどんどん流れていく
当然水圧に耐えられるわけもなく城に穴が開く
まるでウォータースライダーでも楽しんでいるかの様な者はルティナだけだったが
ルティナはこんな時でも「……トラベル!!」と唱えるとみんな飛べる様になったが「えっえっえっ?!」とタカシ達とジョゼ達は飛んだ事がない。
流されている途中にルティナが飛び始めると
ジョゼを捕まえて「ほらこんな風に!」と言うとジョゼも飛べた。
俺のパーティはみんな飛べているが水流が激しく
轟音と共にそのまま城の外の堀に投げ出される。
そこをキューちゃんが助けてくれた。
タカシ達はキューちゃん背中に
ジョゼとコレット、ラウラ、ルシールは飛べている。なんとか元の中庭に戻ってきた。
セリーが「ルティナ?最初から飛べば良かったんじゃない?」
「まぁそうとも言うね。ははははっ」
と中庭に戻ってもビチャビチャ……そこにエマが追いついた
「なんでお前ら水浸しなんだ?そう言う魔物がいるのか?」
セリーが「いえそう言うわけではないのですが……エマさん大丈夫でしたか?」
「ああ。先にいくぞ」
とエマは先に中に入っていってしまった。
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