※この作品はR-18です。

異世界迷宮でハーレムを(仮    作:九白

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魔王ユウヤ戦後編

 

4人の女性に包囲された魔王ユウヤの反撃は全く当たっていなかった。

魔法はシャンタルが防ぎ

拳の攻撃はエマが残像を使いながら攻撃を避け、またロクサーヌはギリギリのところで体術で避けていた。

メーアは後方で奴への攻撃を機会を窺っている。

 

「いくら力があっても当たらなければ同じ」とロクサーヌに言われたユウヤは益々ムキになって攻撃するも余計に単調になり前衛の3人が攻撃を受けることはなかった。

 

それにしてもシャンタルの光のシールドが万能すぎる。

一度も盾を装備しているところを見たことがなかったのに、ロクサーヌとエマの2人はシャンタルが『要塞』と言われるだけのことはあると驚き感心している。

会話中も魔王はドラグロアと凄まじい攻撃をしているものの、シャンタルの光の盾が無数に現れてはピンポン玉を弾いているかの如く全くそれを受け付けない。

 

ただ、魔王を倒すファイナルブローもメーア次第なのだがなかなかスキがなくチャンスがない。

 

ロクサーヌの攻撃も当たるがその外骨格でほとんどダメージになっていなかった。

 

ロクサーヌはミチオが来るまで時間稼ぎをしようと思っていたが、エマが「私にやらせろ」

と言ってくる

 

セリーは遠くから弓でユウヤの頭を狙っていた。

みんなの連続攻撃の中で

メーアもその攻撃に参加した。

3人と違って防御スキルのないメーアは魔王の拳を剣で受けるがその剣ごと弾き飛ばされる。

その瞬間セリーの矢がユウヤの身体に向かって飛んでくる。

頭を狙うよりもより当たる可能性のある体を狙って来た。

セリーの矢はフィーネと一緒に開発した、特別製の矢で慣性を無視して初速よりもさらに加速する。

その矢は初速の10倍以上のスピードになり、弾丸よりも早く無音なので特別な矢として残して来た。

魔王にはこれくらいでないと……

と思いを乗せて放つと、ギリギリの所で気がついてその矢を腕で受けた。

魔王も矢とは思えない力に驚いた。

その瞬間、攻撃のタメを得たエマは「虚心坦懐」

をボディに見事に決めた。

 

ユウヤは後ろに倒れたがすぐにゴロンと立ち上がった。

エマは全くダメージを受けてないのか?と思ったが魔王にはだいぶ効いていたようだった。

「貴様!」とエマを攻撃するもののエマには攻撃が当たらない。

タカシも参戦してきた。魔王が攻撃しようとすると、ゴロンと転がりそれを回避した。

魔王の背後を取るとタカシが攻撃してきた。

裏拳でそれを払ってそのまま攻撃するもまたゴロンと転がる。

大したダメージではないがめんどくさい奴も居る。

 

 

隣ではナジュドが頭を潰され息絶えてしまったのが見えた。

ロクサーヌは今までにましてハイスピードで魔王を攻撃する。魔王は傷ついた腕でそれを止める。逆にロクサーヌは攻撃は受けずに避けていた。

ロクサーヌのナックルの指の関節の間から20センチほどの鉤爪が3本生えているその鉤爪が魔王を捕えてはいるもののダメージは少ないようだ。

魔王とロクサーヌの間での撃ち合い音だけが聞こえる

少し押され気味の魔王は「ブレイク」と言うと衝撃波のようなものが手のひらから出るとそれがロクサーヌを襲った。

ロクサーヌは腕をクロスして耐えたが10メートル以上弾き飛ばされた。

 

メーアはそのブレイクをした時一瞬魔王が止まった隙を見逃さず、

「アサシンスピアーズ!!」と大剣で突きを魔王の脇腹にヒットさせた。命中したものの、その剣を魔王が腕で弾くとメーアも飛ばされてしまった

 

エマとシャンタルの2人で攻撃を始める。どちらも素早く防御力も攻撃力もある

シャンタルは光の盾を使いながら斧で攻撃する。

シールドのない斧を持っている方の手に魔王は移動していく

そうはさせないようにそれをエマが阻止をする。

「チッめんどくせえな」

とエマの方を向いてもう一度「ブレイク」と魔王がいうとエマが衝撃波で弾き飛ばされる。そしてシャンタルの斧を持っている方に移動して左パンチをシャンタルの右腕にヒットさせた

吹き飛ばされる瞬間に反対の腕でハンドアックスを魔王に投げた。

魔王は避けきれずダメージを喰らって血が吹き出すも倒れるほどではなかった。

 

すかさずロクサーヌがジャンピングニーキックを魔王の顔面めがけてするが魔王は片手でそれを受け止める

ロクサーヌが捕まりそうなところをルティナがマジックミサイルで背中を攻撃する。その隙にロクサーヌは鉤爪で反撃し魔王の手から逃れ難なく着地する。

魔王がルティナをギロっと睨むとルティナは

「えっ?!」

「ドラグロア!!」と一斉に火球がルティナに向かって飛んでくる。ルティナも慌てて「……シールド」呪文を唱えると大きな光の盾が出て来た。

「ルティナお前もできるのか?」と俺が聞くと、

ガンガンとぶつかりながらも「えっ?本来はこの大きさで呪文の詠唱が必要ですが、高速詠唱ができるようになったので使ってみました」

 

ロクサーヌは額から血を出して、「お前の相手はわたしだ」

「そうだな。一つ聞きたい。お前には前世の記憶があるか?」

「なんのことだ?」

「ユイという名前に心当たりはないか?」

「は?ないな……」

 

ユウヤにはユイという幼馴染がいた

小学校の時に隣の家に引っ越して来た。同い年で一緒に学校に行っていた。

ユイは引っ込み思案で心配したユウヤは

「俺が守ってやる」と言ってその役をかってでた

もちろん初めて抱いた恋心だった。

 

ユウヤは中学になるともう大人と変わらない体格になり、もっと強くなりたかったため、空手を習いシュートボクシングを習った。

それもユイを守るために始めた。その練習にはよくユイも見に来てくれていたが、

高校の先輩から喧嘩が強い奴がいると噂になり

絡まれることに……

ユウヤは降りかかって来た火の粉を振り払っているつもりだったが生意気な態度をとっていたユウヤに喧嘩しにくる奴はたくさんいて相手には困っていなかった。

 

中3の夏に事件は起こった……

夏祭りに

ユイをデートに誘って待ち合わせ場所に待っていたがいつまでもユイが来ない事に不安になり、あちこち探し回ったが御堂の横でうずくまって泣いている女の子がいるのに気がつき近寄るとユイだった……

今日のために着てきた浴衣は土で汚れ頭もボサボサになっており、顔は泣いてぐちゃぐちゃになっていた。ここで何が起こったのか想像するのには容易かった……

 

「ユイ!!」

ユイはハッとした顔で俺の方を向いて

泣いていたのに精一杯の笑顔で

「そこで転んじゃった……」

そんなわけない。

 

「今日は帰ろうか……」

「そうだね。こんな子をユウヤ君が連れていたら笑われちゃうもんね。ごめんね」

ユウヤはなんて言っていいかわからなかった……

 

家の前迄送って

「誰にやられたんだ?」もう怒りを抑えきれず、全身の毛が逆立っているのが自分でもわかった。

この時もし、それを聞かなかったら未来は変わっていたのかもしれないが、聞かないでいられなかった……

「えっ?うん。これは本当に違うの。転んだの……ごめんね」

決してユイは言わなかったが

 

ユイは3日後俺に何も言わず自殺した……

遺書には

 

「大好きなユウヤ君へ

ごめんねこんな子と今まで付き合ってくれて……

私ね。もうユウヤ君の顔もう見れないよ。今まで守ってくれてありがとう。

お父さん、お母さん今まで育ててくれたのにごめんなさい」

 

と書いてあった。ユイの両親は俺が何かしたと思って散々罵倒されたが、俺は何も言い返さなかった……

でも原因は間違いなくあの日の夜のことである。

俺が誘わなければあんなことにならなかったし、外で待ち合わせしないで、家から一緒に行けばこんなことにはならなかったはずだ……

 

自分の親からも散々聞かれたが、何かを答えるのがもう嫌になった……

その後空手もシュートボクシングも辞めた。そこからは学校も最低限しか行かず行っても誰とも話さなかった。

当然周りからは触れられない人扱いでクラスから浮いていた。

その後隣に住んでいたユイの家族も引っ越して、俺は父親からも見放された……

 

高校に入ったらあることを聞いた。

「レイプしたことがある」という奴の話だ。

詳しく聞くと時期やシュチュエーションが同じだということ聞いて、そいつに会いに行った。

俺はそいつを知らなかったが、向こうは俺を知っていた。

俺の顔を見るなり逃げたからだ。

俺はそいつを捕まえて人気のないところに連れて行った

「なんで逃げた?」

「いや、逃げたわけではないです急に走りたくなっただけ」

「ほー」

ドスッ俺はそいつの腹にパンチするとそいつは悶絶した

「俺もお前を殴りたくなっただけだ気にすんな。理由を話したくなったら言ってくれ。それまで何度も殴るから」

俺にはもう何もない。だから容赦しなかった。

 

2、3発殴ると「待ってくれ。頼む待ってくれ。俺は見張っていただけで何もしてないんだ」

「何を見張っていたんだ?」

「おまえ、ユウヤだろ。あの日あの子を見つけて……」

「ああ、それで?なんなんだよ」と凄むと奴は怯えていた

「ひっユウヤの付き合っている彼女を見つけて襲おうって話になったんだ。俺はあんなことになるなんて思っていなかったんだ頼む見逃してくれ」

「何を見逃すんだ。その時いた奴の名前全部言え。言わなければお前のちんぽお前に食わすぞ」

腹に蹴りを入れると悶絶している。

「お前逃げないように全裸になれ」

そいつは全裸になると正座させられて、あの時見たこと聞いた事を全て話させた。

「お前もし他の奴に聞いて嘘だったらお前の全裸で土下座の写真お前の学校に貼り付けに行ってやるからな」と奴の頭を鷲掴みして言うとそいつは泣きながら頷く

 

それから高校生活は、普段なるべくおとなしくしていて奴が言った全ての奴を探し出して、一人一人闇討ちして全裸土下座にして写真を撮り、逃げられないように足と腕の骨を折った。そこに全く躊躇はなかった。奴らは俺のその顔見て復讐しようとは思わなかったようだ。

そして他の奴が逃げないように口止めもした。

男6人、女3人いたらしい。

女がそこにいた事に驚いたが、1人目を捕まえた時に

例の監禁室に3日間閉じ込めた。もちろん忘れないようになども何度もレイプして一生傷が残り自殺するんじゃないかと思うくらい凌辱した。

 

「ユウヤがあんな女と付き合うのが許せなかった」とふざけた事を言った奴も居たがそいつには肛門裂傷もさせておいてやった。

女共は全てレイプしてビデオも撮った。バラせばこのビデオを売るからと言って解放した。

だが誰も自殺する奴は居なかった。

俺のヤバさに怖くなったのか復讐をしてきたやつも居なかった。

 

全て終わったら虚しさだけが残った……

復讐してもユイが帰ってくるわけではない……

だが復讐しないと言う選択肢はユウヤにはなかった。

 

それからと言うもの「価値」がわからなくなった。

生きる価値、仕事していく価値、勉強する価値

なんのためにする?

俺は大切なものを奪われて、全てがどうでも良くなった。

俺の価値もなくなった……。

 

 

何年か経つと俺は奪われるより奪う方になる。という思考に行き着いた。

 

だから普段は大人しくして、陰で暴力で人から奪う事にすっかり慣れてきた。

大きくでなければ見つかることもなかったし、大きな問題にもならなかった。

高校時代はそれで特に問題はなかったが、卒業したらそういうわけにも行かず、働く価値も分からず俺は

「生きる屍」となんら変わらなかった。そんな時マサに出会ってこの世界に転移してきたようだ。

 

最初こそ戸惑ったが、奪う者になりたかった俺には何かの罰なのかと思った。そして、気がつけば魔王になっていた。

もう人としての倫理感や理性も失いつつある。

俺の全てがこの世界に飲み込まれている事を知った、

奪われつつあると気がついた。

 

だがこの世界でユイにそっくりな女にあった。

それが今目の前にいるロクサーヌという女だ。

「俺によこせ」と言ったがミチオはそれにうんとは言わない。

考えてみれば当たり前だ。いつも通り奪えばいいが

ロクサーヌが前世を覚えていたら今の俺はどう見えているのだろうか?考えてみると

俺が魔王になっていても不思議ではない。

 

 

目の前でロクサーヌが俺に攻撃してきているが、俺は受けるだけでなかなか反撃できない。

チラチラとユイの影を感じるからだ。

 

 

 

そこに突如 

「ミチオ!!!なんで置いて行ったんだよ!!!とすごい剣幕で現れた男がいる。

 

そうジャッジだった。

「お前は死んだんじゃないのか?」

「死なないです、何度でもお前を倒すまでお前の前に現れます。」と嫌味風に言う。

 

ミチオは確かに放っておいた。特に俺たちの手助けもしない奴にこれから倒しにいくなんて報告する義務が無い。

「お前が勝手に休んでいただけだろう」

 

「お前なぁ!!」

 

ジャッジが飛びかかると魔王はそれに反撃した。

何度となく攻撃を仕掛けあったが決着つかず

 

魔王は「ドラグロア!!」とジャッジに魔法使う

ジャッジはすかさず「ビックハンド」と唱えるとその陰に隠れた。

「お前そんなことできるようになったのか?」とジャッジは魔王を煽った。

 

俺はその隙に『クロックアップ』を使う

デュランダルで俺が奴に攻撃を仕掛けるのに、アナイシャを前衛にして俺は背後から攻撃を入れた。魔王は何に攻撃されたか分からなかったようだった。

何度となく攻撃しても奴は倒れることはなかった。

魔王はそれよりもジャッジの動きに気を取られていた。

奴の攻撃は厄介だからだ。

 

ビックハンドに隠れてをギリギリまで近くまで近づいてきた。

魔王は俺の攻撃やアナイシャの攻撃など目もくれずにマジックハンドをパンチして粉々にした。

ジャッジは「かかったな」

魔王がビックハンドを粉々に粉砕したところで「牙城深層崩壊」と魔王の左手に攻撃した。

 

その腕が粉砕される前に右手でビックハンドで見えていなかったジャッジの脇腹に魔王は渾身の一撃を入れた。

魔王の左手が粉砕されると同時にジャッジの腹もえぐられたように粉砕された。

ゴロンゴロンとジャッジの上半身が転がっていく。

奴にしかできない相打ち。

「へへへっザマァみろ!」と中指を立てて魔王をジャッジは煽っている。

「貴様!!」

だが本当のダメージはそれではなかった。

 

ミリアがリナを陰に入れて連れてきて魔王の足元まで接近。いろんな事がありすぎて魔王の注意力も下がっているようだった。ミリアが近づいてきたこともわからないようだった。

 

俺の作戦でジャッジが「牙城深層崩壊」を撃つタイミングでミリアがリナを連れて同じタイミングで牙城深層崩壊を使うようにお願いした。

それまでずっと待機していた。とっておきだった。

リナが影から飛び出すと「牙城深層崩壊!」と魔王の右足に放つ

 

不意打ちをついて足を攻撃され破裂すると

魔王は右足を失ってしまった。

「グオッォォォッ!!!」

 

バランスを失い魔王ユウヤは倒れた……

目の前にいたロクサーヌにやられるのだろうと覚悟を決め魔王は目をつぶってそれを受け入れた。

ロクサーヌは奴の額にあった目玉に剣を突き刺した。

胸にはそばにいたタカシが剣を刺した。

 

そして、魔王は活動を停止し魔力がなくなっていくのがわかった。

魔王からユウヤの姿へと戻っていく。

その姿を見て奴も元はただの人だったんだ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いつも読んでいただきありがとうございます
魔王ユウヤ戦はこんな感じですね。次回は戦後処理のお話になります。

次回なのですが、私用がありまして10月14日の月曜になります。
いつも読んでいただいている方申し訳ないです。
こんな風にだらだらと書いてますがよろしくお願いします。

毎週月曜日、金曜日の22時頃に更新してます。
誤字報告していただけると大変助かります

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