※この作品はR-18です。

異世界迷宮でハーレムを(仮    作:九白

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ムシュリカ

 

俺は一旦ワープで自宅に帰ってくると、距離がかなり有るのか結構MP を持っていかれた。こんな気分になるのは久しぶりだ。メガエーテル(オレンジ味)を飲んで回復する。

 

それだけルベリオは遠いと言う事だろう。

帰ってくると、ESPでルティナとセリーを呼んだ。

セリーは工房にいたらしくすぐに招集できた。

ルティナはカシアの所に行っていたらしいが、

「すぐに戻ります」というとフィールドウォークですぐに戻ってきた。

セリーは工房で『銃』の改良をしていたらしく、昨日もセリーを見かける事がなかったので銃以外にも作っているものはたくさん有るのだろう。

 

ルティナはカシアと旧セルマー伯領の独立の為の打ち合わせをしてきたらしい。これは死人が出ないようにと願うばかりだ。

 

セリーにはルベリオで起こっている事を伝えると、

「それなら、エマさんやミリアもいた方がいいんじゃないですか?」

「そうか?」

「はい。きっと必要になります」

 

結局みんなを呼び出してせっかくのお休みを返上せてもらい、キーカやリナ、アナイシャ、メーアも来てもらうことにした。

メーアは昨日のこともあるのでどうするか聞いたが「私がチータのところにいなくてもここの人が見てくれている」と言ってついてきてくれることになった。

 

やはり一気にルベリオまで戻って来るとMPが一気に無くなる……鬱になる。

持って来た  MP補充のためメガエーテル(オレンジ味)を飲んだ。

 

ロクサーヌからは「みんな連れてきたのですね」と言われると

セリーがすかさず「話を聞いたらみんなで解決した方が良さそうなのでそのように私が言いました」とフォローしてくれ

 

ロクサーヌもセリーがそういうならと納得しているようだった。

 

 

シャンタルは「みんなが集まってくれて嬉しい。では早速ムシュリカの所に言って話を聞いてみましょう」

「いきなり行って会えるものなのか?俺たちは牢獄に入っているはずなんだけど?」と聞くと

「ええ。まぁ無理やり?大丈夫ですよ」

仕方ない俺たちみんなとシャンタルで向かうことになった。

 

行ったことないが想像では中国の紫禁城を思わせるような大きな建物がそびえ立つ。

長い階段の先に入り口の門が立っている。

門の入り口には護衛で止められたがシャンタルの顔を見たらすんなり通してくれた。シャンタルが連れてきた竜人族だったのだろう。

宮殿に入っても宮殿仕えの者が「お待ちください」と何度も制止に出てきてもシャンタルはまったく意に介さずどんどん中に入っていく。

謁見の間の前の扉まで来ると、流石に竜人族の兵隊に停められたが

「シャンタルだ!!ムシュリカ!話がある!」と大きな声で扉の前で言うとムシュリカは中から

「お通ししてください」と丁寧な言葉で言う。

扉が開けられると

「これは元代表のシャンタル様ではないですか。今日は急にどうしましたか?」と白々しい言い方で言う

 

「今日は先日の話の件で来た」

「シャンタル様がカッシームの人質として戻っていただけると言う話ですか?」

「ああ。貴殿にはこの国の為よく働いてくれたが私は貴殿の提案を正式に断る事にした」

 

「これは異なことをおっしゃる……国を守る為一度人質として出て行かれたのですから二度行っても問題ないのではないですか?国の為を思って是非もう一度お願いします」

 

「人質としてステーラに行ってわかった。所詮は数十年の平和のために私がこれ以上犠牲になることはない。それはここに囚われている奴隷の我が同胞の竜人族も同じことだ。原因を解決しなければ永遠に続くだけだ」

 

「私はこの国の人たちに選ばれて代表として国民の為に色々考えて最適な答えを出してきたつもりです。ここでシャンタルさんを捕まえる事ができるかもしれませんがそれはしません。

仕方ないです。

奴隷を増やしてカッシームとの戦争を回避する事にしましょう。結果として更に奴隷が多くなるのはシャンタルさんの判断ですけど……」

 

エマが口を挟む

「それは勝手な責任転嫁だな。でもいいんじゃないかそれでまたこの場を凌げば……戦争を回避するあまり魂をドンドン売るんだろ?」

 

「魂を売るとは子供を売っている言う事ですか?」とムシュリカが答えた。

 

「いや魂だよ。尊厳やら何もかも、自分達は戦争を回避しているつもりだが、売られた子供達は戦争する為に売られるんだぞ。結果自分達の言う平和とは自分達の子供を犠牲にした平和でしかならない。竜人族が戦争に加担しないわけじゃないだろ?いつかそれは自分達に跳ね返ってくるものではないか?」

とエマが言うと

セリーも追従する。

「このままでは更にカッシームは条件をあげてきますよ。そして搾るだけ搾ってこの国を滅ぼすと思います。現王はどうかわかりませんが、過去の話から言うとカッシームとはそういう国です」

 

「私達全員を捕らえたら今まで送っていた人材がこれからは供給されないのは彼らだって困るはずです」

 

「そうでしょうか?肥大化したこの国を放っておく理由はないと思います。一番大きい実がなったところで奪い取るのが一番賢いと思います」

 

「……それでも私はみんなから選ばれたんです。だから私はみんなを守る義務があるし、この国を守っていく必要がある」

 

……

みんなはそれを言われると……と言う感じになったので俺が口を開く

 

「確かに国民に選ばれたと言うのは大事だと思う。俺がかつていた所もみんなに選ばれた人が政治をして平和だったし。

だが俺はみんなを導いていかないといけない王となった。俺が王になってみてわかったが俺が以前いたところでは、

みんな『楽』をしたかったんだと思う。生き死にが身近ではなかった。遠い存在だった。だからここに来た時自分の生き様や死活問題も自己責任ですぐそばに『死』があり驚いたよ。

 

振り返ると、結局自分も楽をしたかっただけだったんだと思う。国民の言う意見が必ずしも正しいとは言えない。

みんながそのことについて考えないと……

 

全て国民の言う通りにしたら国が滅びる事もあるんだよ。でもそれはその代表者を選んだ国民の責任なんだよね。だから施政者は私のせいじゃないと言うんだけど、自分が勝手に決めたわけではないと責任転嫁するなら酷い話だと思うよ」

 

「つまり自分が正しいと思っている事も正しくない事もある?って事ですか?」

 

「正しいと言うのは見方の問題だろ?」とエマ

「みんな自分が正しいと思って戦いは始まるんだよ」

 

「でも現状の平和を崩すのはどうなのだ?」

 

「ムシュリカ、それは本当に平和なのか?」とシャンタルはムシュリカに歩み寄る。

「私も国民みんなを守ろうと思っていたが結果一番守るべき者を守る事ができなかった」とシャンタルには後悔と懺悔を含んでいるようだった。

 

「て、帝国はどうなんですか?彼の国の支配者ではないですか?これは否定しないのですか?」と苦し紛れにムシュリカは問う

 

「ガイウス殿は施政者としては稀な存在だからな……このままなら貴殿は遅かれ早かれ独裁者になっていくだろう」とエマ

俺からしたら、まぁただの変態だが……

 

「私が独裁者に?」

「ああ。自分の事を第一に考えて私の意見が!国民の意思が!と言っているからそのうちなるだろうな」とエマが止めを刺す。

 

ムシュリカは俯いて俺たちの話を聞いて震えて項垂れていた。

「私が独裁者……?」

 

奥の方から1人の老人が出てきた。

「まぁそれでもいいではないですか?賢い人についていったほうが愚民は幸せです。自分では何も判断できないのですから」

 

「誰だ貴様は?」とシャンタル。

「私はカッシームのアスラン様に仕えているアブドゥルという者です」と老人は答えた。

 

シャンタルは「なぜカッシームの者がここにいる?」

 

「シャンタルさんあなたは確か拘束されていたはずでは?脱獄ですか?」

「シャンタル様を拘束?そんな話初めて聞いたぞ?」とムシュリカ

「大人しく捕まっていればいいものを……捕えろ」とアブドゥルが言うと狼人族の20の兵隊がアブドゥルを守るようにしながら俺たちに詰め寄ってきた。

だが、ただの兵士に俺たちが捕まえられる事はない。

「難しい話は終わったか?これなら私にもわかる戦っていいということだろ?私が相手しよう」と待ってましたとメーアが言う

大剣をメーアが出すと

「お前この狭いところでなにやってんだよ!」とエマに注意されるも大剣を振り回す

剣の腹で次々に引っ叩くとまとめて何人もの兵隊を弾き飛ばす。

 

「ミリア!あいつを捕まえろ!!」とエマ

とミリアに向かって指を刺すが、ミリアは立ったまま寝ていた……

「ミリア!!!」

「ムニャムニャ……だって話が難しいんだもん……」

「アイツ、アイツだ!!」とエマが言うと

ミリアの指から白い弾丸のような者が出てきたと思ったら兵隊が目の前に立って、アブドゥルは身を屈めギリギリの所で避けると前にいた兵隊の1人に白い弾丸が当たった。

そのまま壁に吹き飛ばされすごい音と共に蜘蛛の巣ように壁に張り付いた。

 

「ラルファなんとかせい!!」とアブドゥルが奥の人間に言うと

「はぁ?俺の出番か?!」

「どう見てもそうだろ?アイツらをみんな捕まえろ」

「捕まえるのは得意じゃない。俺のこの魔剣でみんな叩っ斬ってしまうぞ」

「構わないなんとかしろ!」とそう言っている間にもメーアが次々に兵隊を叩きのめしている。

 

シャンタルはムシュリカの肩を掴みに詰め寄る

「これがお前の言う民衆のためか?ただの売国ではないか?」

「私はそんなつもりはない。ただみんなを戦わせたくなかっただけだ戦争はよそでやってくれ……我が種族はいつまでも戦争請負人のような兵隊でいるのが嫌なだけだった……それは信じてくれ」

「そんなの言い逃れだな」

 

エマが叫ぶ「ロクサーヌ、ベスタ、ミチオを頼むぞ!!」

と言うと「なんでいつもあなたが決めるのよ!」

とロクサーヌが突っかかる。

「じゃあ私が大事なミチオを守るでもいいぞ?」

「ったく。それは譲れない」

 

「よっしゃ。じゃあミチオを頼むぞ」

くるっと振り返ると、「その魔剣の男!私が相手だ」

「俺の名前はラルファ!この剣のサビにしてやる!」

と自信満々のラルファはこの中では唯一の猫人族だった。

「その剣は……フラガラッハ!エマ気をつけろ!」と俺が言うと「わかってるって」

エマとラルファは対峙すると

「俺とやろうって言うのかいおじょうさん?」

「随分いうねぇ優しいお嬢さんではないが大丈夫か?」

「このフラガラッハの前では勝てまい」

「そうかな?」

ラルファは勢いよく飛びかかると大きく横切りをするもエマは難なくその攻撃をいなした。

確かに剣の性能は良さそうだ。以前タカシが持っていた剣に似ているが……

ラルファの連撃が続くがエマには届かなかった。

エマからしたら単調な攻撃で難しい攻撃ではなかった。

 

「ディザーム」とエマが言うとラルファの手の甲に攻撃が当たるとフラガラッハを落としてしまう。その隙にエマは膝蹴りをラルファにクリーンヒットした。

落とした剣を拾うとすぐさまエマはディザームでその剣を地面に叩きつけると回し蹴りでラルファの顔にヒットした。

「お前卑怯だぞ?!剣を拾わせろ」

「早く拾えよ」

ムキになってラルファは拾おうと手にするとエマがディザームをして叩き落とすと蹴りが飛んでくる。

「くそッ」

「剣に頼りすぎだよ。もっと自分を強くしないとな」

ラルファは悔しそうにするが剣が拾えない……

 

ミリアに向かって「よしアイツも捕まえよう。」と言うとラルファがミリアを見ると

「えっ??はっ?!なんであんたがここにいるんだ?!なんだよ最初からそういうことかよ。仕方ねぇ」

「アブドゥルの旦那逃げるぞ」とラルファが言うと

すでにほとんどの兵隊はメーアとロクサーヌにやられていた

「はぁ?アイツらを捕まえろって言ったんだ」

「ありゃ無理だ逃げないなら俺だけでも逃げるぞ?!」

「逃げるってどうやって?」

「飛び降りるんだよ」と言ってアブドゥルに言うが「お前ここは3階だぞ!!」と言うのが先か投げ飛ばされるが先か窓に投げつけると自分も窓から飛び出た。

地上に見事着地するとアブドゥルをキャッチした。

エマは追おうとしたがシャンタルに止められた。

「その剣は返したからなぁ!!」とラルファはミリアに言っているような気がした。

 

「ミリア、アイツ知っているのか?」

「えっ?さっきの人?知らないよ」

「向こうは知っているような言い方じゃなかったか?」

「うーんでも知らないし……そもそもこの剣を返すって言っていたけどあの人に剣を貸した記憶ないけど?エマさんかシャンタルさんじゃないですか?」

エマはもちろん初めて見る奴だし、シャンタルも今日初めて見たそうだ。

でもアイツ、フラガラッハを拾えないからって置いていっちゃったぞ?

 

 

 

エマは

「ラッキー!!はい、魔剣ゲットー」

と俺に嬉しそうに言って俺に渡してきた

 

 

決断の指輪を以前セルマー領で手に入れた時一度収納して出したら新品のようになったのでフラガラッハもできるだろうと思って収納してみた。

エマもシャンタルも驚いていたが、すぐさまフラガラッハを出すと明らかに古ぼけていた所が綺麗になっていた。

 

さて誰に渡そうかと考えていたら、

俺はデュランダルロクサーヌにはオリハルコンの細身剣があるからと辞退された。セリーは元々剣は使わず、ベスタはカラドボルグの剣があるからと言う感じで、ルティナも剣を使っていない

エマは自分のお気に入りの藤乃があるしメーアは大剣がいいと言われて、キーカは爪楊枝のような刺突剣がいいそうだ。

アナイシャは変身に武器を持っていると邪魔なのでナイフのような小さい武器を好んで使っている。

 

ということで、

ミリアの刀が最も更新されていない武器なので

「ミリアが持っててくれ」とお願いした。

「うん使ってもいいの?」

「ああもちろん」

ミリアには少し大きいと思ったが、太刀ほどの大きさなのでつかえないことはないようだ。刀身も黒くニンジャの武器としては悪くないと思う。

 

シャンタルはムシュリカ詰め寄った「これからどうするんだ?」

「まさか彼らがこのように暴力的だとは思いませんでした……」

 

「そうでしょうか?小さい国には常に彼らは暴力的にみえますが?」とアナイシャが口を挟んでくる

彼女の国はカッシームに滅ぼされたのだからそう思わざるえない。

「もうだいぶ国の中枢に彼らがまぎれこんでいるのではないか?」とシャンタルも付け加える。

 

ムシュリカは俯いていたが……

「……私は代表を辞めます」

 

 




つも読んでいただきありがとうございます
結局1月10日まで更新できませんでしたがこの間今後の4章のプロットが完成したので、あとは書いていくだかだと思います。
そして、誤字報告ありがとうございます。今回のお休み期間中に誤字の点検させていただきました。


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