※この作品はR-18です。

異世界迷宮でハーレムを(仮    作:九白

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ルベリオ山

 

敵陣の真ん中に飛び降りた俺のパーティ無茶苦茶だ。作戦なんて何もない。

しかもメーアが第一砦を一撃で粉砕した。あんなことができるんだと感心した。

そして次々あの高速で飛んでいるベスタドラゴンから飛び降りるなんてやはりみんなただ者ではない。

俺はアナイシャに騎乗竜に変身してもらい着地までアナイシャに任せている。

 

ミリアはキューちゃんから飛び降りるとキューちゃんの背中にはセリーが乗ってそのまま弓で攻撃を続ける。

ミリアは気配遮断とインジビリティで透明化するとミリアは全くどこにいるかわからなくなる。カッシーム軍の片手と片足を次々に切っていくがまるで風に吹かれた如く次々に倒れていく。

殺さないで戦闘不能にしていくスピードが半端ではない。

 

リナを初めて見たものはあんな子供に何ができるんだ?と誤解してしまうが彼女はテアの力がある。見た目とは違い強力なパワーアタッカーだ

リナは「金剛八方力」を使うと地盤沈下させるほどの威力で一気に何十人もの足元がくずれ落ちていく。

 

「ここはあれが使いどきか?」とエマが嬉しそうに言うと

「繚乱桜花」と言うとエマが何人もいるような錯覚をするほど周りにいる兵隊をほぼ同時に次々と切っていく。

いつの間にあんな技を習得したのだろうか?

 

 

ロクサーヌは「オーバーホエルミング」を言うと

ゆっくりと剣を抜いたかと思った瞬間移動して10人を一気切ったかと思うほどスピードで切り裂いた。

ロクサーヌは前回の魔王戦で英雄のジョブを得た。俺はあのスピードについていけるのだろうか?と思うほどの人外なスピードだ

 

ベスタは俺のカバーに入ろうとしたが、「今回はアナイシャに守ってもらう、ベスタはアブドゥルを」

と言うと頷くと「アナイシャ頼んだぞ」とシールドバッシュで突き進む。「セリー、メーア!!ベスタのフォローしてくれ」と言うとキューちゃんの上から返事をした。

メーアは「任された!」とベスタについて行く。

シャンタルは竜騎兵を従えて空中戦を仕掛ける半分は先回りして逃げられないように谷を抜けられないようにした。

 

「ベスタ、アブドゥルを逃すな!!奴が逃げればすぐにまたここが狙われる」とメーアが戦闘をしながらベスタに近づく。

「承知!」ベスタは巨刀のカラドボルグを振るうたびに雷撃を発生させている。

 

二人はかなり強引だが直線的に突き進んでいく。

 

ルティナとアナイシャが守ってくれるがアナイシャはルティナが近くに来るとアラクネに変身する。

ルティナと俺とキーカは中距離攻撃を魔法で行い近距離攻撃はアラクネで攻撃する。

「あ、アラクネ?!」

突如現れた厄災級の魔物の登場にカッシームはさらに動揺する

アナイシャにヘイトが向いている間に魔法で次々と撃破

 

初撃で200の兵を失ったカッシーム軍はすでに混乱状態であった。圧勝のはずだったのに、竜騎兵のほとんどを隠していたとは……

アブドゥルは計算を誤っていた……

ラルファは昨日の夜には「あいつがいるなら話が違う。俺は降りると言って勝手に出ていってしまった」

「そんなにヤバい奴らなのか?」と声を漏らす。

周りの兵士と側近に「なんとしても私を守ってアクスムまで連れて行くんだ!!」と兵士に怒鳴るが既に軍は混乱状態で直ぐにカッシーム軍は1/3の兵隊がやられ「撤退の準備を」と周りの側近に言われると

「私が逃げるのか?」

「緊急です。既にこの地にはアンチフィールドウォークが発生しております。退路はドラゴン共に封鎖されております」

「ドラゴンは伊達じゃないか……どうする?」

「いざという時の為にアクスムにアンテナを設置しております。緊急テレポートを提言します」と側近が答える

「貴様の命を使ってか?」

「はいそれ以外ここから突破する方法はありません。呪文には少し時間がかかります。ご決断を……」

と側近が言うと既に目視できる距離までベスタが近づいてくるのが見える。

「アブドゥル貴様我が同胞を散々殺した報いは受けて貰うぞ!!」とベスタはいつもと違う鬼の形相でメーアが気後れするほどだった。

「まけてられねぇートリプルスラッシュ!!」

と目の前にいる敵を次々と倒す。セリーも弓で次々にベスタの周りを排除するもキューちゃんの上は足場も悪くスピードが早いので往復しながらの攻撃になる。時折キューちゃんもブレスを吹いて直線上にカッシーム軍を焼き払う。

 

「なんと出鱈目な強さだ」とベスタの戦っている姿を見て言葉が漏れてしまう。四千の兵隊の中、まるで藪を刈るごとくまっすぐに進んでくる。

 

「わかった。緊急テレポートをやってくれ」と決断するとすぐさま側近は呪文の詠唱を始めた。

カッシームで開発された魔法で呪具を設置したところに術者の命と引き換えに転送させる指揮官を守る為に開発された呪文である。

呪文を始めると魔法陣が地面に浮き上がる。

すぐ近くまでベスタが近づいてくる。すると術者の足が切り落とされた。ミリアがまさかの近くまで来ていた。

だが魔法陣は消えず術者の呪文が完成した。ベスタはアイスジャベリンを召喚するとその一本をアブドゥルに投げつける。

アブドゥルはその魔法陣から退くわけにはいかない。

上半身を横にするのが精一杯だった。

 

その瞬間アブドゥルの姿は消えてしまった。

術は成功して術者の命も消える。

メーアが「逃したか……」

 

「呪具が設定されていたのはカッシーム軍の駐屯地の中庭に設置されていた。兵士の一人がテレポートをしてきたアブドゥルを見て駆け寄る。

アブドゥルはテレポートは成功したが、肩に刺さったアイスジャベリンがそのままの勢いでテレポートした先の壁に突き刺さりアブドゥルの片腕をもぎ取られた。

「許さんぞ!!」と怒りと共に周りのカッシーム軍の治療を受ける。

 

指揮官を失ったカッシーム軍はすぐに瓦解1時間で戦闘は終了して、一千人以上が捕虜となった。

 

 

第二砦ではルベリオの住人が歓喜した。

あっという間に勝利したように見えたからだろう。俺達が攻撃を始めるとわずかな時間で勝利したので、これでまた平和が来るのだと誰しもがそう思った。

実際はほとんどの敵は竜騎兵が倒して、投降させたのだった。ただ胸中は複雑で受け入れてもらえなかった竜騎兵達はシャンタルの命令でルベリオの住人の怪我の治療にも当たった。

ルベリオの住人は彼らの戦いと献身さに触れ自分達の行いを悔いた。

 

 

「すみません」とベスタが俺とシャンタルに謝る。

「なぜ謝る?」と聞くと

「アブドゥルを逃してしまいました」

「あれは仕方ないだろう。あんな方法があるなんて……」

「ミリアが魔法中断のクナイで攻撃していれば魔法は完成しなかったのに……足を切断すれば魔法中断されると思っていた。ごめんなさい」

 

シャンタルは「あれは中断されない魔法だから仕方ない」

とミリアをフォローする。

俺が頭を撫でてあげるとミリアは落ち込んでいたが立ち直ったようだ。

「それにしてもすごい切断力だったな」

「うん?あれは、エマさんが練習しているのを見て刀ってああやって切るんだと思ったらできるようになった」

確かにエマは魔王戦、源次郎戦で一段強くなった。 

だからといって刀の使い方を理解してしかもそれをフラガラッハで扱うとは……

 

ムシュリカが「この後はどうしますか?」

「避難しないとな……これから本陣が来るだろう。その時は竜騎兵では足りないだろう」とシャンタルは語る

 

「どこに避難するんだ?」と俺が聞くと

ムシュリカが「ルベリオ山はどうでしょうか?」

ルベリオ山はルベリオのすぐ近くにある大きな山で冬には山頂に雪も積もる

なぜムシュリカがそう言ったのか俺はわからなかった。山に逃げたところでどうなるものでもないだろう……

 

シャンタルは「要塞か?」

「はい。古い文献で読んだ事があるのですが初代族長はあの山を登って棲家にしているドラゴンの承認してもらったと……」

「ああ、私達がその要塞の称号を代々守っているからな」

 

「シャンタル様はお会いした事があるのですか?」

「いや、会ったことはない。だが要塞の称号を得ると要塞から常に魔力が送られてくる。何かはあるんだろうな……」

 

「でしたらその役目をベスタ様が受けてみたらいかがでしょうか?」

「そんな事をさせられない。そもそもベスタは急にここの住人を守る義務も役目もない」

 

要塞とはその称号だったのか……

魔王戦で見せた物理と魔法防御シールドの鉄壁さからくる称号だと思っていた。

「私やります。」とベスタは手を挙げて言う

別に挙手制ではないが相変わらず自分の意見を言う時はなぜか手を挙げてしまうベスタ。

「そんな危険な事しなくてもいい、それにここの住人みんながあそこまで登れるとは思えない」とシャンタルは止める

 

「それは俺も同行できるのか?」と聞くと

「なぜミチオが?」

「俺がいけるのなら俺は全ての人達をそこに移動できるが?」

「ステーラの住人を運んだようにか?」

「ああ」

「確かについて行くのは問題ないが家主の巨大ドラゴンと会うことになるぞ」

「それは戦闘になるかもしれないということか?」とロクサーヌが聞く

「十分考えられる」

「なら私も同行する」とロクサーヌ

エマが「いやみんなで行きたいところだが、ここの防衛も考えないといけない。本国から兵隊を持ってくるのはどうか?」

「そうだな。だが距離がだいぶあるトラベルそのものがここまで繋ぐ事ができるかそれが問題だな」

 

試しにルティナが「ウォールオブストーン」(岩壁)を作り出した俺は「トランスポーター」「パーマネンシー」の呪文を唱えるとマロルにワープで移動する。やはり距離があるエーテルを飲むとレティシアに事情を説明すると、レティシアはすぐに準備を始めるマロルの広場にトランスポーターの門を開くとそれを通ってルベリオに移動した。

このトラベルでの移動ではMPの現象は感じなかった。

 

どういう仕組みなのだろうか?俺はそれを通りルベリオに戻ってくるとエマに「いざという時はコレを破壊してくれ」

とお願いする。

「その時には必ず」

「これよりマロルの軍の指揮権をエマに移譲する。

鬼人族、バルハ達のニンジャ、ゴーレム達を使いこの地の防衛に専念せよ」

「はい。おまかせください」とエマは返事をするとエマはトランスポーターを通りマロルに戻り軍の編成をする。

「ミリアもこの地に残ってここを守ってくれるか?」

「うん。いいよミリア頑張る。でも、ご主人様必ず帰ってきてね」

「ああもちろんだ。ちゃんとエマの言う事聞くんだぞ」と頭を撫でてやる

「うん」

 

そして問題であった竜人族の同族の奴隷についてムシュリカとシャンタル、ルティナ、ベスタ、セリーで話し合う。

シャンタルは「今すぐ解放してそれなりの償いをするべきだ」

「俺もそう思うが、子供を失った悲しみは取り返しのつかないことだからな。全員どうなったのか調べる必要はあると思うぞ。もしかしたらステーラに連れてこられて教育を受けていたのならマロルに今孤児としているかもしれない」

シャンタルは「確かに何処から毎年赤ん坊が連れてこられていた。その中にいるかもしれないがどうやって調べればいいか……」

「それは魔法で探すしかないな……子供と親の絆は必ずあるから親から遺伝子が……」

「いでんし?」

「んんんん……親の顔となんとなく似ているとか親の身長とかは子供にも伝わるんだよその伝わる内容がその遺伝子に書き込まれているんだそれを調べられる魔法があれば解決できると思うんだが、それはパルパに聞いてみる必要があるな」

 

「聞かなくてもあるよ」と簡単にルティナが答える。

「はぁ?本当か?」

「ええ。ご主人様が言う親と子の繋がりが『いでんし』と言うので繋がっているとしたらあるよ。骸骨のタダオさんが教えてくれました」

流石だ俺も隣で聞いていただろうが全く覚えていない……

「なんて言う魔法なんだ?」

「ガイドポストスペルと言う魔法で探している物、場所を自分しか見えない光で案内してくれる魔法なんだけど……

見たことない場所やお宝などは見つけられないあくまで自分が知っている物、人じゃないと見つけ出せないけど、今のご主人様の話の繋がりがあるなら見つけられそうなので」

 

確かにそんな魔法があったような気がしたが……セリーの捜索の時に使った『ロケートオブジェクト』と何が違うんだ?と思ったような気がする。

 

 

 

第三砦の地下に奴隷の施設があるらしい。もっと牢獄のように暗くて汚いのを想像していたが思っているよりも綺麗で清潔な感じがした。各自自分の部屋があり、ベッドがあり、簡易的に水浴びもできるようになって、きちんと食事もとっているようでガリガリの者や怪我をしている人もいない。

 

第三砦の広場に集められた竜人族の奴隷が千人もいる

ムシュリカがみんなに謝る「今まで貴方達を犠牲に酷いことをしていた。これからみんなを奴隷から解放しようと思うが、いくつかのプランを提示させてもらう。

償い金として金貨100枚皆さんにお渡しするのですが……」

みんながどよめく……なにかの罠なのではないかと勘繰るものもいた

「このお金で故郷に帰る。と言うのと、以前ステーラにたくさんの赤ちゃんがいるのが目撃されたのでもしかしたら今マロルで孤児として生活している可能性もあるので一緒に探しに行くというプランです」

「子供返してもらえるの?」

「はい。今15歳以下ならステーラにいたはずなのでマロルにいる可能性はあります。ですがすでに売却されてしまった方については探すのが困難かもしれません」

 

俺が続きを説明する。

「そのままマロルに住んでしまっても問題ない。住居は提供します。お金は取りませんのでそのお金でこれからの生活を考えてみてください」

「どうやって見つけるのさ?」と奴隷の一人が聞く

「魔法で見つけます。まだ試していませんが見つけられると思います。子供が見つからなくてもたくさんの孤児がマロルにはいるのでその人達の面倒を給金を払うので見てもらいたい」

「随分と都合の良い話に聞こえるが?今まで散々騙されてきたから簡単には信じられない」

 

奴隷として連れてこられて子供を産んで売却された事についてもっと暴動的なことを想定していたが、そのこと自体は罪ではないからか、それとも男尊女卑だからなのか?みんな冷静に俺たちの話を聞いて質問してくる。

 

「今この国はカッシームに攻められているので、君たちの保護をしたい。一時的にみんなでマロルに来て、戦争を避け首尾よく行けば4日後には子供探しができるはずだ。その後のことはまた話し合いをしたいと思うがどうだろう」

と俺が聞くとみんなは各々顔を見合わせて「それなら」という事でここの住人よりも早くマロルにトランスポーターで避難させた。

 

そして、マロルに着くと全員奴隷解放を行なったのでムシュリカが死んでも彼女達が絶命することはない。

みんな本当に奴隷解放されるのか心配であったがみんな奴隷を解放されると素直に喜んだ

「あんたのいうことは信じてもよさそうだね」と一人に言われると「ああ、ありがとう」と短く答えた。

 

そして、マロルのイサキオスに全て丸投げで食事と部屋を用意させた。孤児院にはたくさんの子供がいるので竜人族の人達もこの中にもしかしたら自分の子供がいるかもしれないと思うと嫌な顔にはならなかった。

 

ルベリオの住人も一旦マロルに移動して戦火を逃れる事に同意したので順次移動を始める。

レティシアにはいつも迷惑をかけているが

もう慣れたもので既に沢山の場所が用意されていた。

 

そして明日にはベスタがルベリオ山に向かう事が発表されるとそれに向けた祭事があるようでオババたちが急遽今晩行われる事になった。

 

祭事というのでもっと厳かなものかと思ったら、聞いたことも見た事もない楽器などでそれを祝う祭りでベスタはみんなに

「頑張ってな」などの声をかけられ

どちらかというと楽しい雰囲気で終えた。

流石に夜は大人しく俺はロクサーヌと共に就寝して

 

次の日の朝みんなの見送りで出発する事になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




先日の投稿が重複して投稿してしまいました。再編しましたがその際しおりがなくなってしまった方がいると思います。改めてしおりをつけていただくと幸いです。
いつも読んでいただきありがとうございます

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